3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

明日ママがいない、は、やめたほうがいいと思う4

2014-01-31 13:50:41 | 現代社会論
日テレの低レベルのドラマ、いやだが仕方なく見た。
みないことには批判できないと思うから。

オリバーツイストとジェーンエアとハイジをまぜこぜにして、児童養護施設を戦前期の孤児院のイメージで扱っており、しかも、細部に今日的差別的表現が織り交じっているドラマ。不快である。

子役の演技力で押し切ろうとしている。

お局や更年期ということばが非常に差別的に使われていて、不快極まりない。
子役にこれらの言葉を言わせることによって、差別性を隠蔽しているだけで、これは、本当に不快である。

しかも、グループホームの施設長は、パワハラ男で、こんなのがいれば、虐待ですぐにとっつかまるのがいまの養護施設だ。にもかかわらず、こういう施設長がいるようにみな錯覚させるような内容で、これもまた不快である。

子どもたちはおびえていてありえない設定。

児童相談所の職員も、暗い過去があるらしいが、実際は、神奈川県の児童相談所の職員ともなれば、非常に高いレベルの専門性を求められるから、すくなくとも早大や上智あたりの社会福祉系の学科を出ているはずで、ドラマの女優の雰囲気はかなり現実と乖離している設定。

トラウマをかかえているような職員がこういう職に就くことはないはずである。

結局、脚本家も演出家もみな、戦前期の慈善事業の時代の孤児院のイメージでドラマをつくっているので、だから、現在、児童養護施設などで働く職員から猛反発を食らうのである。

この19世紀的発想、100年遅れた感覚のこのドラマをどうしても受け入れられない。

さらに、前述のようにお局やら更年期やら、無垢な子役に語らせ視聴者の神経を逆なでするような設定はこれまた受け入れられない。

表現の自由とかそういう次元でなく、無知な脚本家と演出家による乏しい福祉知識、事実誤認をベースにしたドラマであり、マスメディアで垂れ流すという傲慢な行為以外のなにものでもない。それに気づくことができないようで、問題の深刻さを認識できないというのはこれはもう罪の境地だろう。

日テレのドラマ作りの力のなさ、それだけならよいが、これは害毒であり、有害な情報を垂れ流すドラマである。

公害である。



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NHK ニュース9の劣化:なんでSTAP細胞の話なのに割烹着なのか。

2014-01-31 10:10:13 | 現代社会論
様々な臓器や組織の細胞に成長する新たな万能細胞「STAP細胞」の開発成果のニュースに沸いている。
で、ニュース9をみていたら、割烹着の話になってしまっていた。
バカじゃないか。
ニュース9のスタッフはバカなのか。
おちょくっているのか。

この研究成果についての言及はないも等しく、わざわざ巣鴨にいって割烹着の取材。
ここまで劣化、どこまでバカなのかと思う。
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NHKの劣化:新会長も変

2014-01-27 18:54:00 | 現代社会論
NHK会長としての一歩を踏み出す晴れ舞台となるはずだった就任会見で、籾井勝人が窮地に立たされている。
 従軍慰安婦問題について記者から質問され、籾井氏は「コメントは控えていいですか」と言いながら「戦時中はどこの国にもあった」と口を滑らせ、韓国の姿勢などについて持論をまくしたてた。

バカななあ。
NHK会長としての資質を疑うね。
もう辞任しかないだろう。
国営放送のトップとしてやっていくのは無理。
日テレならいざしらず、NHKだからね。
確信犯なのかもしれないが、反響は大きいと思うよ。


経営委員側からは「外交問題に発展しかねない。選んだ側の責任も問われる。国際放送の役割についても事前に十分説明したのに、正しく理解していない」と失望の声がもれたという。

本当バカだなあ。
こんなときによりにもよってそんなこと言わなくてもいいだろうに。
でも、どうしても言いたくなったんだろうね。
日頃あちこちで身内相手にしゃべっていることだから、大丈夫と思ったか。
それとも安倍がついているから気が大きくなったか。

戦時中どこの国にもあったかどうかを言う前に、会長たるもの外交上の影響などを考え、慎重な発言をすべきなのではないか。
あんなことを言ってしまって、世界にNHKの会長はどうしようもないアホであることを広く知らしめた恰好になったのではないか、と思う。

辞任するしかないでしょうね。
受信料払いたくなくなりますね。



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明日ママがいない、は、即刻中止だ:日テレに良心はないのか

2014-01-27 18:37:49 | 現代社会論
日テレのドラマをめぐって、放映中止か続行かもめている。
テレビ局は続行という方針らしい。最後まで見てから判断して、とか、其れはあまり虫がよいと思うが。
もめていて話題になれば、テレビ局としては大成功なので、そういうせこいテレビ局の思惑にはまりたくないと思う。

スポンサーは、クレームがついた瞬間にやばいとおもって降りるのも出てきたらしい。
専門家たちは、これでは児童養護施設のこれまでの努力が水の泡になりかねないと放映中止を求めている。

見識のある大人は、フィクション、それもかなりひどい、現実から乖離した内容と思うだろう。
しかし、子どもや一般の市民はこれをうのみにしてしまいかねないという危険があると感じる。
それに、あかちゃんポストは日本に一つしかなく、熊本の慈愛病院しかないので、ポストといわれる主人公はある意味個人を特定できるから、それがフィクションであったとしても、これは人権侵害ではないだろうか。

児童養護施設に虐待がまったくないとはいえない。かつての利用者は、本質的にはドラマと同じような構造があるという感想を持つものもいるかもしれない。

しかし、だからといってあれを放映するのはよくない、
100歩譲っても、どう考えてもやめたほうがよい。

当事者専門家たちが反対しているのだ。日本の養護施設のこれまでの努力に泥を塗っているのだ。なぜ、それがわからないのだろう。
なぜ素直に謝罪ができないのだろう。

全話放映されてからでは遅い。即刻中止を求めたい。
日テレには良心がないのか。やり逃げ体質の日テレ。
地に落ちる日本のメディア。




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足尾から来た女:後編 啄木より正造でしょうに

2014-01-27 18:26:19 | 日記
先週の土曜日の夜、足尾から来た女の後編をみた。
前編に比べ、やや焦点がずれていて、啄木がでてきたところはいいけれど、何を訴えたいのか今一つわからない終わり方であった。
石川三四郎が女たらしで使用人に手を出したりしてとんでもない奴だというのは、依然から知っていた。
しかも、昭和30年まで生きていたというのであらためてびっくりである。

原敬に石を投げるシーンがあったが権力はびくともしない、ということか。
福田英子と若い三四郎、そして使用人のさち、英子の母、啄木、与謝野晶子もでてきた。
正造の出番が少なく、もっと谷中村の最後と今について、谷中村の現代的意味を伝えるという視点が弱くて興ざめであった。

啄木もか弱き詩人のイメージがあるが、かなり自堕落な奴で、それも知っていたが、どうも焦点がぼけてしまって残念。

福田英子は女性解放論者である。11歳年下の三四郎を恋人にして同棲している。
今の世の中でも先進的な生き方。
英子の人生のほうをもっと知りたくなった。


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