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写真は東大モト明シ(東京大学のある文京区本郷で、本郷のまちを考える大学院生たちのブログ)より
文京区は鴎外、漱石、子規、啄木、そして一葉と名だたる近代文学を開いた文人が住んだ場所がいくつもあり、非常に趣のある地域である。
一葉が貧しい生活のなかで、菊坂に住んでいた事はよく知られた話だ。使った井戸もある。
彼女が通った伊勢屋という質店が菊坂に現存していてこの建物そのものも歴史的建造物として価値あるものであるが、一葉が通ったというだけでもう一葉ファンならドキドキするだろう。が、この質屋が解体の危機にあるという。
一葉ファンの筆者は夜も眠れないくらい心配である。
所有者が維持管理できなくなり、区に買い取ってほしいとお願いしているらしい。
文京区がどうでるか、見ものである。
文京区は東大をはじめとして多くの大学がひしめいている地域であるから、さぞや見識のある方々がお住まいであろうと想像するのだが、意外にだめな文京区なのである。
文京区は、この質屋の近くの春日地域で、バカみたいな再開発をやろうとしていて、150メートル近い馬鹿でかいビルを建てようとしているらしい。見識を疑う。
この地域に六本木ヒルズのようなビルはいらない。そんなものがなくても近代文学発祥の地として十分価値があるのだからビルなどいらないのである。
とにかく、歴史的建造物や町並みを大切に保存して、下品な高層ビルを建てる開発なんていうのは即刻やめてもらいたい。
行政に訴えるのも必要だし、質屋の存続のためにみなでお金を集めることもしなければならないだろう。全国に募金を訴えればよいと思う。
わたしも一葉ファンとして何口か募金に参加したいと思っている。