3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

NHKがおもしろすぎる:歴史にどっきりSP、和食の世界遺産、美の壺

2013-01-05 14:36:51 | 日記
案の定、お正月は夜ふかししている。年末はDVD三昧であったが、正月はTV三昧。

昨夜というか、厳密には今日になるが、Eテレ「歴史にどっきりSP」の再放送を深夜にやっていて、ちょっと見て寝ようとおもったのだが、あまりにおもしろすぎて、結局、全部最後まで見てしまった。

中村獅童が日本の歴史上の人物に扮装して、歌ったり踊ったりしながら、その偉業を教えるという小学生6年生向けの番組だそうだが、どうしてまことに大人でも笑える十分楽しめる番組であった。中村獅童というのは、ものすごく面白いキャラなのだなあとそれまでまったく興味がなかった歌舞伎役者であったが、突然ブレイクした。レッドクリフに出ていた時も面白かったが、なるほど、スケールの大きい多才な役者である。歌と音楽と振り付け、これらもマッチしていて誠に楽しい。脇で踊っている子どもたちや役者のパフォーマンスもよく訓練されていて見事だった。

私は、歴史が大好きな小学生だったので、こういう仕掛けがなくても進んで勉強していたから苦労はしなかったが、歴史のお勉強ということではなく、ただ、面白いの一言につきる。

NHKはこんなにおもしろい番組がつくれるのだから、変に大衆受けしようなんて思わずに思い切り好きなように番組づくりをすべきなのだ。視聴率など気にせずだ。中村獅童の近松編はとくに楽しめた。卑弥呼、聖武天皇、紫式部、平清盛、頼朝、信長、秀吉、家康、家光、近松あたりまでは、多分、思想をとわれることがないので、安心して見てられた。が、最後の方、西郷とか大久保、伊藤博文とか陸奥とか小村などになると、だんだん、強い日本!なんていうのがキーワードになってきて、まさにどっきりさせられた。明治以降の日本はまさに欧米の列強諸国と伍して戦うために強い日本を目指し、富国強兵、殖産興業を推し進めてきた。しかし、いまはそういう枠組みではなくなってきている。そこらへんの歴史の移り変わりもこれからぜひ、「歴史どっきり」で描いて欲しいものである。

このほか、和食の世界遺産の話、三内丸山遺跡の縄文文化やセネガルまで広がる話なども大変面白かった。
そうそう、年末に朝まで生テレビが始まるまでにみたEテレ美の壺も楽しかった。加賀友禅の話や舞妓さんの話などもなかなかよく取材をきちんとしていてよかった。

NHKはへんてこりんなお笑い芸人やできそこないの社会学者などを出演させなくても、自力で十分よい番組をつくる実力がある。もっている人的資源をもっと使おう。

コメント
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