3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ディスカウのメリケ歌曲集 1987

2012-06-30 09:57:22 | 音楽ノート

昨晩、12時からディスカウの1987年来日講演を見た。フーゴー・ウォルフの「メリケ歌曲集」
当時62歳、そしてピアノはヘルさん、当時30代半ば、若い!

ウォルフは難しくとても私は歌えないが、ディスカウの表情豊かな歌に聴き惚れた。
ヘルさんのピアノがこれまたすばらしい。35歳ぐらいだろう。血気盛んな演奏、それに巨匠ディスカウが年輪を感じさせ、厚みを加える。

ヘルさんのピアノがすばらしいのは、ディスカウから直接伝授されたからなのだろうなあ。
ドイツ歌曲の場合、ピアノは伴奏なんかじゃない。歌い手と闘いながら寄り添いながら新しい境地を切り開く。

ああ、あの時、あんなに若かったヘルさんももう今は60歳を超えてしまったのだ。
そして巨匠は巨匠によって育まれ、文化は引き継がれる。巨匠のそばにいて、同じ空気を吸うこと、それが大切なのだ。

生身の人間ディスカウは暖かいユーモアのある人だったそうだ。
だからこそ、歌に温かさとユーモアがあるのだろうなあ。

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社会保障と環境を義務教育に

2012-06-27 09:48:18 | 現代社会論


社会保障制度の成り立ちや重要性を義務教育で徹底して教えるべきと前のプログで書いた。
さらに、環境教育も含めるべきかと思う。

昨日、Swedenの環境の現状についてある人と話していて、Swedenでは小学校低学年から、読み書きより先に環境の大切さを学ぶということを学んだ。とても参考になった。
Swedenといえば、高い税金と福祉国家であまりにも有名だ。そして、男女平等の世界ランキングでも常にトップクラスを維持している国だ。

つまり健康や社会の平等、経済的安定、そして環境、この三本が重要課題の柱なのだそうだ。

ゴミを減らし、各家庭や地域には生ゴミコンポストをおき、スマートマンション、スマートシティをつくる。車通勤を止め、自転車や公共交通機関に切り替えたら報奨金をだすというようなインセンティブがはたらく政策をとりながら、社会全体を環境負荷の低い国にしていく。
そして、生活のベースは豊かな社会保障制度に支えられていて、男女や障がいや年齢や人種の違いを超えてすべての人にチャンスがチャレンジ可能にしていく。

以前、ストックホルムに滞在したときにホテルのゴミ箱が分別しやすくなっていた。


生活のなかに浸透する環境対策、環境や福祉が生活文化になっていることには感心する。
社会保障が充実する社会になら沢山税金を払っても良いと思えるかが勝負どころだろうけれど・・・。

ちょっとばかり緑のカーテンやったところで世の中変わらないとは思うが・・・、我が家のゴーヤも少し大きくなってきた。
そのうちゴーヤチャンプルにして食べてやるぜ。


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増税反対と反原発?

2012-06-26 09:46:15 | 現代社会論
増税をめぐって政治が混乱しているようだ。

増税に反対する人は、多分、景気が悪くなるから、そして、低所得者の生活に打撃を与えるからということなのか?
増税すると消費が伸び悩み、ものが売れないから景気が悪くなる。企業は困る。となると企業を救うために電気が必要になるだろうから、とりあえず原発稼働の立場をとるということになりそうだが、どうもそうではなく、原発にも反対であるらしい。

これまで、さんざん、原発を推進してきた人々が反原発といって踵を返すように変説しているのがおかしい。

増税反対と反原発は相反するものなのではないか?

消費税を上げ、さらに所得税の累進課税の比率を再検討して、金持ちからもっと税金をとる方法を考えたほうがよい。
消費税は上げざるを得ないが、消費税は逆進性が強いので、あまりやるとそれこそ低所得層に打撃を与えかねない。
税収をふやさなければ社会保障の費用は捻出できないところまで来ていると思われる。
不正受給や保険料滞納や税の取りこぼしのないようにしなければならないだろうが、それでも高齢者層の自然増に対応するための年金医療介護の財源をなんとしても捻出しなければならないから、増税は必至だろう。

原発依存体質はそう簡単に変えられないが、急激に体質を変えようとすると無理が生じるから、なだらかに原発比率を下げて、日本経済への衝撃を少なくしなければ景気は底冷え、ギリシャ化してしまう。

増税しなくてしかも原発を動かさないで日本経済を持続可能にできるのだろうか?
少子高齢化が進行する社会保障制度を持続可能にできるのだろうか?

増税反対、反原発をいう人々はどのような青写真をもっているのか?
増税しないでやっていける日本の10年後はどうなっているのかシュミレーションをしてほしい。
原発を反対するのはたやすい。しかし、依存型の日本経済の体質をいきなり変えることが可能だというのだろうか?リタイヤーした人や家庭人は理解できにくかいもしれないが、日本の産業はこれまで、とりわけ、この20年、原発エネルギーを中心に構成され、成長してきたことは紛れもない事実なのだ。関連企業に従事する人の多くも、3.11以後、基本的に原発は反対だろうが、それでも明日からの我が家の米びつを考えるとなかなか簡単ではないだろうと思う。

エネルギー政策の具体的方向性をシュミレーションしてほしい。

それもないのに、ただ反対するのは、いかがなものか。
日本の政治家のレベルはこの程度ということなのか。

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森下唯のピアノコンサートに行きました

2012-06-25 08:37:27 | 音楽ノート
6.22に森下唯のピアノを聞きに行った。
45分のミニコンサート。
以前、白井さんとヘルさんのマスタークラスがあったとき、ピアノを弾いていたのが森下さんで、なかなかよいピアノだと、コンサートがあったら行ってみたいと思っていたので、願いがかなってよかった。

ショパン、ベートーベン、シューベルト、アラカン、どれもとてもよかった。
最初はかなり緊張していただろう。ショパン、ベートーベンは少し、力が抜けるところがあったが、シューベルトあたりから本来の感じになったように思える。アラカンになると本領発揮していた。シューベルトのアムプロムプチュD935の第3楽章、涙がでるほど美しい曲、大好きな曲なので、3楽章だけではなく今度はフルでおねがいしたい。


アンコールで弾いたアラカン、そしてもう一度弾いてくれた雨だれはものすごくよかった。
なんどもコンサートを開いて、場なれすれば、どんどん才能が開花すると思う。

森下さんへ、次はオールシューベルトをお願いしたいです。
1981生まれのまさに若手のピアニスト、頑張って欲しいです。
応援しています!

それにしてもおばさんたちが沢山いてびっくりした。
ヨン様みたい!とみな目が♥マークになっていました。
たしかに少し似ているかも・・・・。







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ディスカウと夫人のシューマン二重唱

2012-06-24 08:29:25 | 音楽ノート
ディスカウが夫人とシューマンの「夜」二重唱を歌っている動画を発見、すばらしい。そのあとにはマーラーを歌っている。ぜひ、ご覧ください。
私もディスカウのようなバリトンとシューマンの夜の二重唱を歌うのが夢である。

若い頃のディスカウの写真がよい。
http://www.youtube.com/watch?v=Qm2mhOCDakY&feature=related

シューベルトを歌っている動画もやはりすごい。
このバイタリティあふれる歌い方。すべてのバリトンの手本です。

http://www.youtube.com/watch?v=soyLWxpb5nM&feature=related
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