3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

年度末の忙しさ-知人の定年

2014-03-30 19:51:13 | 日記
年度末で忙しい。
さまざまな締切が重なり、やらなければならないことが山積。
定年で職場を去る人の送別会があり、連日、飲み会である。
胃が痛い。

疲労でやる気が起きない。まずい状況である。

何十年と同じ職場で過ごし、定年を迎える時の心境はどうなのだろう。
今日、お世話になった人にスカーフを送った。
なかなか手渡す機会がなく、結局自宅に郵送。
自分の定年まであと何年?考えるとあっという間のようにも思え、人生は終わりに刻一刻と近づいているということを実感する。

懸命に勉強し、大学に入り、職場を得て、定年を迎える。
家族のために働き、家を買い、定年を迎える。
その後どれくらい生きるかわからないけれど、もう人生のピークは過ぎている。

人生はあっという間に終わりになる。

あっけない。
なんだかさびしいものです。

うんと若いときは、いろいろなことがあってもまだまだこの先にもっと面白いことがあると漠然と思って希望があった。
けれど、今は、もう、そんな楽しいこともいくつもあるわけがないというような気になっている。

他人の定年を見ながら、残された職業人生、家庭人としての人生、あれこれ考えると暗澹たるものに思える。

一度しかない人生。もっといろいろやっておくんだった。聖人君子のような行動ばかりではつまらない。
一度ははめを外してみたいものである。






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脱原発:ドイツの選択の裏側

2014-03-22 11:31:01 | 現代社会論
筆者は基本的にスリーマイルアイランドの事故以来、原発には反対の立場をとり続けている。
チェルノブイリの時も、予想通りだと思い、自らの立ち位置の正しさを再認識した。

3.11のフクシマ以来、世界の原発市場は大きく変わっている。
アメリカとフランスは依然として原発拡大路線だが、ドイツは再生エネルギーに転換し、原発は廃止の路線に瞬時に変更した。

国内の再生エネのしくみをより一層強固にするために、支援をする法律を改正し、推進してきた。
しかし、それができるのは、自国に炭田があり石炭という化石燃料にある程度依存することができることとフランスの原発とロシアの天然ガスに依存できるからである。

天然ガスの輸入の40%をロシアに依存しているドイツは、今回のロシアのクリミア編入に対し、批判は一応するがかなり穏やかなトーンである。天然ガスをロシアから買っている立場上、関係悪化をさせたくないというのが本心であろう。

で、EUの中心的役割を担っているドイツが動かなけれがロシアへの経済制裁は足並みがそろわず、大変である。
ロシアの強みは豊富なエネルギー源を持っているということだ。

日本も同じようにあまり関係悪化させたくないのが本心。

となると原発を維持してエネルギーの自立性を高めることのほうが、よいという考えもでてくる。
悩ましい限りである。

単純に反対を唱えていればすむ時代ではなくなったのだ。
エネルギーの未来を描き、国民的合意をどうつくるか、難問だがやらねばならない。

それにしても、ヨーロッパの中で「田舎者」と長年揶揄されていたロシアはソチ五輪で汚名を挽回、文化芸術性の高さをアピールした。
今回のクリミアで、武力とエネルギーでもロシアが世界に大きな影響力を持つ時代になった。そのことを強く感じるのである。

我が国の立ち位置を決めねばならない。
エネルギーの自主独立を進もうとすれば原発を維持するしかないかもしれぬ。再生エネのしくみが安定するまでは、それしかないだろう。
隣国との関係を安定しながら、やるしかないのである。資源をもっているロシアとの関係も悪化させるわけにはゆかない。

中国や韓国との関係も同様だろう。

思案のしどころである。

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2位じゃダメなんでしょうか?って、ダメに決まってるではないか

2014-03-20 10:23:35 | 現代社会論
小保方さんの件で、理研が窮地に立たされている。
税金の無駄遣いだとかいわれているらしい。
しかし、この件はこの件として、基本的に研究費や研究員の待遇は日本は悪すぎるというのが一般的にいわれていることである。
研究者の給料が安ければ海外流出も仕方がない。モチベーションは下がる。
国立大学の教員の給料は低いといわれている。
これじゃあ、人材は集まらない。

我が国の研究水準のレベルアップは、生活給を含めた研究員の待遇改善である。

税金の無駄使いなどという人は、2位ではだめか?などという人は、研究というものをまったくやったことも見たことも周りに研究をしている人もいない人の発想である。

その国の真の豊かさはGDPもさることながら、技術開発などにどれくらい税金を投入できるかで測れる。
伝統文化の振興などもそうである。

食べて寝るだけの生活ではない、豊かさを追求するなら、もっと研究や文化にお金をかけなければ、恥ずかしい国になってしまうよね。



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東大蹴りの医学部進学者

2014-03-18 19:27:06 | 現代社会論
世の中、いつも流動している。
価値も多様である。

ネット上では、東大蹴りが話題だという。

東大出ても実は就職がない。
とくに文Ⅲは大変、学者になるしか方法がない。
で、昔から医学部>東大ということは結構いわれている。

国立大学が一期と二期に分かれていたころ。

東大理Ⅰと東京医科歯科は併願できた。
両方受かるものもいたし、当時は、医科歯科のほうが難しかった。
私の友人は理Ⅰに受かったが、医科歯科に落ちて、以来、医科歯科にはコンプレックス持っている。
理Ⅰ合格、二期校の群馬大学医学部合格、医者になりたければ東大蹴って、医学部へ。
悩ましい選択である。
でも、だいたい東大を取るものが一般的だったと思う。

後で後悔したかどうかはわからない。
理Ⅰでて、電気メーカーに入っても、たいしたことない人生かも。55歳ぐらいで役職定年。
医科歯科へ行って、60過ぎても依然として医者としてやっている人もいるだろう。
人それぞれである。

東大かそれ以外という選択肢やは視野が狭すぎるよね。
京大もあるし、芸大もあるし。

ノーベル賞も意外にも東工大や東北大などから出ていることを見ると、東大もただの人の集団であることがわかるよね。
東大の受験科目の多さは、天才を排除するものなのかもしれない。
特に数学物理の天才は、東大の試験では測れないし、けっこうそういう子どもは、京都や東工大や東北大に行っていたりするもんなんだ。
数学天才だが、英語はトホホみたいなのが、実は一番、期待できる子どもだったりするからね。
東大型の入試スタイルは、官僚になるか学者になっても政府の審議会なんかに名前を連ねる体制派の学生を集めるためには好都合なのである。


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認可保育園を充実させよう

2014-03-18 18:47:12 | 女性の地位
低額な保育サービスが繁盛しているらしいが、それはだめである。
保育は専門職。
それに、きちんとした保育園でなければ預けてはいけない、というのが鉄則である。

しかし、現実は、認可保育園は足りず、結局、お手軽にインターネットで探して預けるということになり、悲劇は生まれる。
だいたいわけのわからない保育サービスなんかになんで預けるんだか。よっぽど困っていたのだろうか?

乳児を誰かに預けていいものかと思うだろうが、大丈夫である。
ちゃんとした認可保育園なら大丈夫。保育士、看護師もいる。長年保育園でキャリアを積んだ保育士たちは、ものすごく頼りになるよ。
保育園は密室ではなく、公共的空間だから、虐待などは未然に防げるし。

3.11の時に東北の保育園では、ほとんどの子どもたちが津波などの犠牲にならなかったことでも有名で、日本の保育の質の高さが証明された。
それくらい強固で信頼できる日本の保育。みんな、赤ちゃん負ぶって山を這い上がったんだそうだ。それでみんな助かった、という記事を読んで感動した。

未熟な親がマンションの一室でせいぜい公園デビューぐらいで気休めのような子育てをしてアタフタとするより、保育園に預けたほうが子どもはずっとタフに多くを学ぶだろう。

とにかく、保育士を大量に育てて、認可保育園を大量に作って、働く女性を支えよう。
質の高い学童保育を大量に作ろう。
そうすれば日本の子育ては確実に変わる。
少子化も少しずつ解消する。

曽野綾子みたいな姑の小言などスルー。
タフな子どもに育てたいのなら、保育園に預けて、若いお母さんは社会とのつながりを強くもつために働きましょう。

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