3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

ブロンテ姉妹の思い出

2020-07-04 13:59:21 | 女性の地位
ブロンテ姉妹といえば、日本でとても人気のある作家で、彼女らの小説は子どもの文学全集にはいっているので、誰でも子どものころ読んだことがある。大人になったら必ず彼女らが住んだという牧師館や小説の舞台になった丘に絶対行くのだと熱望した人も多い。
私も子どものころ、嵐が丘、ジェーン・エアを読み、この人たちのとりこになった一人である。詩歌や本を読むことが好きな少女だったので、いつかこういう小説を書いてみたいと思っていたことを思い出す。
ブロンテ姉妹は小説を書いてブレイクするまえにブリュッセルにフランス語をまなぶためにやってきたという。シャーロットは2年間滞在した。それで、ブリュッセルでは公的な場所の名前を女性化するというプランの一環として、ブリュッセルの広場の名前を2020年7月1日からブロンテ姉妹にしたそうだ。なんて素敵なこと。当時のブリュッセルは金融も文化も栄えていて中心だったのだ。マルクスもブリュッセルに行っている。
A square in Brussels will be named after the Brontë sisters as part of a wider plan for the “feminization” of public places, more than 178 years after Charlotte and Emily came to the city to study French.
大人になってから映画や原作にそった小説を読むと本当は精神病の妻との二重婚や暴力男や幽霊の話だったことを知るのだが、それでますます彼女らがあのような時代、1840年代に、女性の自立や奔放な内面を書いたことに驚くのである。日本では女性の作家は樋口一葉を待つわけだけど、一葉も大好きだけれど、女性は小説を書くことで解放されたのか、いや、書かずにいられなかったのだろう。


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国際女性デー 3月8日 世界に遅れをとる日本

2020-03-06 16:16:14 | 女性の地位
毎年3月8日は国際女性デーである。
そもそもなぜ3月8日なのかというと、1904年3月8日にニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした。これを受けドイツ人クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まったという。

国連は1975年(国際婦人年)の3月8日以来この日を「国際婦人デー」と定めている。
現在は国際連合事務総長が女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっているとのこと。
2000年には、国連人権高等弁務官のメアリー・ロビンソン(Mary Robinson、アイルランド初の女性大統領)が21世紀に向けて「女性が権利の獲得に向けたこれまでの歩みを祝うと同時に、女性被害者は、いまだに跡を絶たないことを想起する日」であると言明する文書を発表した。
イタリアでは女性が互いにミモザの花を送りあうのだそうだ。素敵だ。今日はミモザの花を買って帰ろう。

新型コロナウイルスの話しで国際女性デーはかき消されそうである。
しかし、 世界経済フォーラムが昨年発表した「ジェンダーギャップ(男女格差)指数」で、世界153カ国中、日本は過去最低の121位。という事実をみると絶望感でいっぱいになる。我々はこれまで何をしてきたのかと。
これは衝撃である。

新型コロナウイルス対策は後手後手といわれて批判されている。
お隣の台湾の取り組みなどをみるとわが国は先進国とはおもえない対応の遅さだ。どうも女性の地位の低さだけが問題なのではなく、あらゆるものの対策が遅れているのではないかと思えてくる。

コロナ対策はひとつの象徴である。女性の地位の低さをみれば、世界はどんどん先に行っているのに日本はそれに追いついていないというのが現状で、すべてがその調子ということだろう。
わが国は先進国だと国民はおもっているがそれは錯覚である。そうおもっているのはわれわれだけで、世界からみれば女性の地位最下位のひどい国、クルーズ船対応のまずさも危機対応ができない、という印象になっている。
世界の国々の人びとは、総理に忖度などせず、汚職には厳しく、女性の地位の向上のため日々努力し、情報公開や公正な選挙などのために尽力しているのである。政治家は国民の命と財産を守るのが仕事、感染症の対策もマスクの管理にいたるまで、頭を使い、専門家の助けをかりながら最善の策を練っている。
わが国もまともに自分の頭で考えられる総理でないともう持たないのではないだろうか。緊急時ほどリーダーの力が試されるということである。

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杏の夫の東出が唐田と不倫に非難轟々 女は決して許さない

2020-02-01 15:58:32 | 女性の地位
新型コロナウイルスの話で盛り上がっているが、同じくらい盛り上がっているのが東出という俳優と若い女優の不倫の話。
東出というのは時代劇に出ていたような気がするが、NHKの朝ドラで共演したことがきっかけで杏さんと結婚したという。
そもそもまったく知的な男でもないので、個人的になんの興味もないのだが、そいつが、若い女優と不倫をしていたというので大変である。
杏さんというのは33歳で東出は31歳という。
この不倫報道について男女の温度差があるように思う。つまり、女性はこの不倫を許さず、男性はこれくらい・・といった感じである。

個人的にこの不倫の話でむかつくのは、この夫婦に双子の子どもがいて2016年に生まれたとのことだから4歳くらいになるのだろう、2017年に第三子が誕生していて、三人の子どもを育てていてるようだが、漏れ聞くところによれば、第三子の妊娠中に不倫をはたらいていた、しかも最近まで継続していたということである。

妻が双子の子どもを育て、俳優の仕事もやりながら第三子を妊娠し出産育児をこなしている間、夫は不倫・・。
これが許せないのである。
いわゆるワンオペ育児、双子プラス乳児の大変さ。
いつだったか、三つ子を育てていて大変で子どもを一人殺してしまった母親がいたが、これと同じような状況であったと推察される。
東出とその不倫相手の若い女優を絶対に許さないという風潮は、ワンオペ育児の経験、妊娠中に夫が不倫をした・・・というような経験をもつ女性たち、育児をまともにやらない男たち、そいういうものに強い嫌悪感をもつ女性たちによって感情移入、完全に否定されているのである。

どんなに将来有望な俳優だとしても二度と世間には出られない。
ちょっと前であれば、不倫なんて男の甲斐性とかいって許されてきたが、若い女優も将来があるしかわいいんだから許す、というよいうな風潮があったが、この5年くらいでそういうことはなくなり、かなり厳しくなっているように思う。

唐田という若い女優がもっと大人の素敵な女優であったら、許されたかもしれないのだが、まだ20歳ぐらいの赤ちゃんのような女で、なんだ、わかけりゃいいのか、ばかやろう、という女の怨念のような声が聞こえてくる。
で、結局、女は決してこの二人を許さない。
この二人は地獄に落ちろ、という発言に多くのいいねがつくことになるのである。

いい加減な男、思慮分別のない若いだけがとりえのような女優・・を許さないようになってきた日本社会。
ドラマも映画もこういった厳しい女性たちが視聴率を左右する時代になった。
プロデューサーもこういうところにこそ神経を使うべきなのである。

ワンオペ育児をスルーして、そとで好き勝手に若い女優と遊びまくる男なんて、下品でサイテー、女は絶対に許さないのである。
そういう時代になったのである。





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貧困化する専業主婦層 深刻さを認識できない女たち

2019-10-30 13:20:55 | 女性の地位
日経に専業主婦が貧困に陥っているという記事がでていた。
その前に毎日か朝日にも同じ記事が掲載されていて、貧困専業主婦という本を出した周さんは時の人になっている。
投書欄に専業主婦たちはこぞって「専業主婦への差別だ」と書いている。

しかし、ことは深刻だと思う。
日経は次のように報じている。
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専業主婦世帯に忍び寄る貧困 離職食い止めが急務

かつて日本の標準的な家庭だった専業主婦世帯に、貧困の影が忍び寄っている。18歳未満の子供がいるケースで貧困率が約1割に上ることが、独立行政法人の労働政策研究・研修機構(JILPT)による調査で分かった。子育て世帯の平均をおおむね上回る。夫の収入がリストラなどで減っても、「男が家計を支える」という固定観念から抜けられないようだ。
JILPTが2011年、12年、14年、16年に実施した「子育て世帯全国調査」をもとに、周燕飛・主任研究員が分析した。専業主婦世帯の貧困率は、国の大規模調査でも明らかになっていない。
それによると貧困率が最も高かったのは11年の12.0%。子供のいる夫婦世帯の全体を上回り、妻がパートや非正規で働く「パート主婦世帯」も上回った。
周氏は「08年のリーマン・ショック後の企業のリストラや業界再編を受けて、賃金の抑制や年功序列制度の崩壊が進み、夫の所得が伸び悩んだことが背景にある」と分析する。当時、約50万人の専業主婦が貧困状態にあったと思われる。
その後景気は回復に向かったものの、専業主婦世帯の貧困率は高止まりしている。12年が10.1%、14年が11.8%で、いずれもパート主婦世帯を上回った。16年は5.6%に下がった一方、パート主婦世帯が8.5%と逆転した。

夫の収入だけでは生活が難しくなっても、本格的に働きに出ないのはなぜか。
JILPTの調査で貧困層の専業主婦に理由を聞いたところ、「子育てに専念したい」が48.1%で最も多く、「時間について条件の合う仕事がない」(21.2%)、「子供の保育の手立てがない」(13.5%)が続いた。
周氏は、これらの回答について「子育てが理由の自己都合であり、貧困でも専業主婦でいることを自ら選んでいる」とみる。いずれかを回答した貧困専業主婦は73.1%にのぼった。

経済的にゆとりがないと、家族の食生活や健康、子供の教育などに悪影響が及ぶ。周氏は「貧困でも専業主婦にとどまるのは矛盾した行動」と指摘する。
貧困世帯の親は保育園の利用で本来、有利な立場にある。認可保育園の利用料は所得に応じて決まる仕組みで、貧困世帯だと負担額は少ない。だが調査では、子供の入園を申請し一度でも待機児童になったことのある貧困専業主婦はわずか1割だった。

周氏が対面で聞き取りしたところ、「子供を保育園に預けてまで働くことは考えていない」という回答が多かった。保育園にマイナスのイメージを持ち、「自分が働くと子供に良くない影響が出ると考える主婦が多い」と実感したという。
「夫に夜は副業で働いてほしい」と話す主婦もいた。周氏は「稼ぐのは夫の責任だと考えているようだ」と話す。貧困専業主婦の3人に1人は自分を「とても幸せ」と捉えており、自発的に現状を改善する動きは期待しづらいという。

「男性が家計を支え、女性は補助的に稼ぐ程度でいいという変わらぬ家族規範が根底にある。母親が専業主婦の場合、エコー(反響)効果は大きく、娘の世代で断ち切るのは難しい」と周氏は話している。

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嘆かわしい。貧困に晒されながらもそれを認識できずに依然としてリストラされた夫に尚も働くことを強制し、自分は子育てに専念するか時間的に楽できる範囲でパートに出る、というスタイル。
この人たちは国民年金保険料を払わず夫の年金の傘の下にいる人たち。
働くという選択肢が人生選択上ない、人たちを私は擁護できない。擁護したくもない。
日本は少子高齢化で経済成長も見込めず、高齢者も女性も障がいのある人たちもみな働く必要に迫られているのに、この認識の甘さよ。
彼女らに国民年金を払うためにどれだけの働く人びとが負担しているとおもっているのだろう。この能天気な人びとを覚醒させる手立てはないのだろうか。

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トランプ大統領の来日-雅子妃の本領発揮

2019-05-28 14:02:38 | 女性の地位
トランプ大統領夫妻が来日して、一番、存在感を見せたのは、なんといっても天皇と雅子妃であろう。とりわけ雅子妃のすばらしさにみな、惚れ惚れしている。通訳なしで・・とか言っているが、今の時代、それが普通だと思うのだが・・。
オックスフォードとハーバードのカップルだもの、語学のみならず教養は底知れずである。
俺様主義のトランプもオックスフォードやハーバードには脱帽だろう。日本国民としては、優越感を味わっているところだ。

それにしても雅子妃の笑顔をみて、みんなすごくうれしくおもっているのではないか。働く優秀な女性の象徴としての雅子妃である。

先の天皇は、国内だけでなくアジアの国々へ謝罪と慰労行脚をしていた。
それは、昭和天皇の戦争責任を強く感じていたからであり、象徴天皇という新しい仕掛けの主として手探りでそのあり方を追及してきたからだろう。

しかし、時は流れて、今の天皇に変わって、世界はグローバル化していて、皇室も狭い空間に押し込められるような存在ではなくなったはず。
平和主義の追及、戦争放棄は変わっていないものの、国際社会における日本の存在感を確かにする仕事が新たに加わったように思う。

国際親善というのは大きな仕事である。イギリス王室と並んで日本の皇室も国際親善や平和維持のために働くことが可能である。
政治的取引なしで日本がかかわることができるとすれば皇室の存在は大きい。その役割は果てしなく大きい。

それに比べてアベシンゾウ夫妻の中身のなさ。
英語もできないし、教養があるようにもみえない夫婦で、情けない。
なるべく表に出ないほうが良いと思うのだが、アキエったら、いつもいるので、やめてほしい。

年をとっているとか、英語ができないとか、そういう問題ではなく、それ以前に教養がないという顔で、それがすぐにわかってしまう。
これからは、総理夫人はいらないので、国賓や国際親善の場には天皇と雅子妃に登場願いたいものである。

天皇と皇后、この二人は、我々の代表としてどこへ出しても恥ずかしくない存在であるとみな思っている。
アベシンゾウ夫妻は知のかけらも感じられず、日本の代表とはとてもいえないので、ホントやめてほしいものである。
すくなくともカガの船上などアキエはいらなかったと思うのである。

イギリスはEU離脱のスッタモンダで、世界からあきれられ、凋落振りはすさまじい。それにともなってイギリス王室の権威も失墜している。日本の立憲君主制のなかの皇室、日本のこのあいまいな象徴天皇制は議論のあるところだが、今の天皇に代わっても、その存在価値は評価されていて、イギリス王室よりもむしろその権威は増しているようにさえ思える。昭和、平成、令和ときて次の時代の天皇はだれかというともうみんなヒロノミヤと雅子さんの子どもが良いって思っている。次は女性天皇にきまっているじゃん、と思うのである。ヒロノミヤと雅子さんの血を引く子どもがあとを継ぐのが一番って思うんだが、どうだろうか。日本国民が心情的に象徴天皇としてだれを置くと考え受け入れられるかが問題でなのである。万世一系とはいうものの象徴天皇制は戦後始まったものであり、国際化の中の皇室のあり方を追及するなら、女性天皇をだれも否定できないと思う。





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