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山登りと旅行の雑記帳です。

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(4日目)

2016年05月02日 | 北アルプス
朝起きると風は弱まり天気も回復。


高曇りだけどラジオの予報では今日はこの後天気が良くなるとのこと。
できれば烏帽子小屋まで行っておきたいので朝5時出発。

テントを出ると信大山岳部はすでに出発していた。

昨日散々苦労した三俣蓮華岳。


視界が良ければ何ら迷うことなどない。

三俣山荘に別れを告げて


まずは鷲羽岳に向かって登る。


鷲羽岳の登りはところどころ夏道が出てる状況。


登りの途中で雷鳥に遭遇。


まだ冬仕様で毛は白かった。
ほっとするひととき。

途中で信大山岳部に追いつき山頂に同時に到着。
記念に一枚撮ってもらった。


曇ってはいるものの視界は良好。
槍ヶ岳もきれいに見える。


これから向かう水晶岳方面のルート。


きれいな雪稜が続いている。

鷲羽岳を後にしてワリモ岳に向かう。
鞍部からのワリモ岳への登り返し。


ワリモ岳に到着。


ここで高瀬ダム方面から登ってきた信大山岳部のパーティーに出会った。
こちらのパーティーも昨日は悪天候で水晶小屋で停滞したみたい。

ワリモ岳から見る黒部五郎岳。


こうやってみるとなかなかかっこいいじゃない。

こちらは雲ノ平。


雲ノ平山荘が小さく見える。

ワリモ岳を越えて岩苔乗越に到着。
ここからは3年前に雲ノ平から高瀬ダムまで歩いたルートを行くことになる。

雲ノ平山荘をズームアップ。


何度も写真をアップしてるけど、雲ノ平は本当にステキなところ。
夏にまた行きたい。

振り返って歩いてきたルート。


右手に見える鷲羽岳と槍ヶ岳とのコントラストがなかなかいい。

岩苔乗越から水晶小屋までは緩やかな登り。


ようやく水晶小屋到着。


小屋に荷物を置いて空身で水晶岳を往復する。

山頂到着。


北には遠く剱岳が見える。


黒部ダムも丸見え。


今頃すごい人なんだろうな。

南の槍ヶ岳方面。


天気もかなり良くなってきて気持ちいい。

山頂でゆっくりしたいところだけど先が長いので山頂を後にする。

地図だと特に難しいところはなさそうに見えたけど、ちょっとした雪壁があったりと意外に時間がかかった。


水晶小屋に戻り、真砂岳への稜線へと進む。
この稜線もこうやってみるとなかなかすばらしい。




東沢乗越に到着。


この辺りから登りになると極端にペースが落ちるようになってきた。
4日目ともなると体力の低下が著しい。

真砂岳分岐への最後の登り。


分岐着。


ここで湯俣温泉方面に下りるという選択肢もあったけど、まだ時間は11時。
野口五郎岳を越えればあとは下り基調なので烏帽子小屋方面に進むことにした。

野口五郎岳への登り。


雪はかなり少なくて夏道が出てる状況。
黒部源流域に比べると雪の少なさは顕著だ。

黒部五郎岳到着。


この時点で体力ゲージは黄色ランプから赤ランプとなりガス欠状態。
緩やかな登りでさえ少し進んでは1分休むという有様。

山頂直下の野口五郎小屋到着。


正直ここで泊まるかかなり悩む。

昨日は強風の中寝られず睡眠時間は2時間ほど。
強烈な睡魔と体力低下でかなり心は折れそうだったけど、烏帽子小屋まで行けば明日の行程は劇的に楽になる。

まだ12時だしコースタイムより遅くてもさすがに3時には着くだろう、ということでがんばって先に進むことにした。
幸い下りであれば足は動くので。。

ここから先はほぼ夏道が出ている状況。


アイゼンを外して歩いていく。

稜線からは大町市街が見渡せた。


ようやく烏帽子小屋が見えてきた。


下りきった鞍部から最後の登りを息も絶え絶えに登りきり何とか烏帽子小屋に到着。

3年前にこのルートを歩いた時の1.5倍の時間がかかってしまった。
縦走も4日目になるとここまで体力が落ちるのか、少し自分の体力を過信していた部分もあるので、大いに反省。

小屋に着いてしばらく放心状態だったけど、気持ちが落ち着いてきたところでテントやシュラフを干すことにした。


小屋の前から見た沈む夕陽の光景が素晴らしくきれいで思わず見惚れてしまった。


夜も月がなかったため満天の星空と天の川を堪能。

北アルプス最後の夜は酒はなくとも最高の夜となった。

(コースタイム)
三俣山荘(5:00)~鷲羽岳(6:00)~岩苔乗越(7:00)~水晶小屋(7:30)~水晶岳(8:20)~水晶小屋(9:00)~真砂岳分岐(11:00)~野口五郎岳(12:05)~烏帽子小屋(16:00)

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