人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

真木林道~和賀岳(往復)

2015年04月29日 | 岩手県の山
ようやく念願の和賀岳に行ってきた。
和賀岳には岩手県側と秋田県側の両方に登山道があるけど、日帰りで行くなら秋田県側からの方が行程が短い。
ただ、登山道に通じる真木林道がどこまで開通しているのか状況がわからなかったのでいろいろ調べていたら、このサイトに情報が載っていた。

登山口の甘露水までは通じていないものの、手前1kmくらいまで整備が済んでいるみたい。
ということで秋田県側から行ってきた。

朝4時半に家を出て林道に6時に到着。
袖川を過ぎてヘアピンカーブの手前まで車が入れた。

出発準備を整えていざ出発。
林道脇には整備をしているユンボが止まっていた。


ところどころ雪があるもののそれほどの量じゃない。


多分林道の雪はこの気温ならあと1~2週間くらいで消えるだろうな。

甘露水登山口に7時に到着。


甘露水は冷たくてとってもおいしかった。
ここから登山道。
和賀岳までは7.4km、けっこうあるなぁ。


それにしても雪が少ない。
和賀山塊は日本有数の豪雪地帯じゃなかったっけ。
気温もぐんぐん上がってまるで夏山。

でもところどころにお花が咲いていて癒される。




標高900mまで登山道で、滝倉の沢を徒渉したところからようやく雪が出てきた。




ここでさっそく新調したスノーシューを装着。
先日10年間お世話になったスノーシューが壊れてしまったのだが、結局新たにスノーシューを購入してしまったのだ。
ちょっとした樹林帯の中を歩いていく。

そして急な雪面を登りきったところで稜線に出る。


しかし、稜線に出て愕然。
なんとほぼ登山道が出てる。


ちょっと雪が溶けるの早すぎでしょ!

やむなくスノーシューを脱いで登山道を歩き始める。

暑い、暑い、あつーい!
軽く15度は超えてる。

ようやく薬師岳山頂に到着。


遠くに和賀岳が見えると同時に登山道もくっきり。


せっかく春山気分で来たのにテンションが下がる。

薬師岳から小杉山に向かって登山道を歩き始める。


小杉山に到着。


遠くに仙北市の街並みが見える。


うっすらと鳥海山も。


和賀岳までは登山道が見えているので、もはやお荷物となってしまったスノーシューを置いていく。


ピッケルとストックもいらないので残置。

身軽になったのでここからはウルトラライトトレッキング。

小鷲倉山を通過し


最後のちょっとした雪面を登り




和賀岳に10時に到着。


和賀岳からは360度の大展望。

先日登った羽後朝日岳と秋田駒ヶ岳、岩手山方面。


鳥海山方面。


山頂でお昼ご飯を食べつつしばし休憩。
山頂は広々としていて快適。


雪はなかったけど、景色はきれいだし誰にも会わず静かな山歩きが楽しめて最高だった。

帰りは下山パワー全開。


2時間で登山口まで下りてしまった。


途中フラッグを立てつつスキーを担ぎながら登っている2人組に遭遇。

登山道を外れて下山していたので遠目にしか見なかったけど、おそらく真木林道情報を更新している人だったと思う。

登山口から林道をてくてく歩いて終了。
振り返れば薬師岳、長かったけど充実したルートだった。


帰りは温泉ゆぽぽで温泉に入って帰った。



それにしても今日は暑かったな~、と思っていたら車の中から見かけた温度計が29度を計測していた。


そりゃ暑いわ!

貝沢集落~羽後朝日岳~モッコ岳(往復)

2015年04月19日 | 岩手県の山
岩手に転勤となり生活もようやく落ち着いたところでさっそく山に行ってきた。

当初岩手山に行こうと思ってたけど、少し調べてみたらなんと和賀山塊に日帰りでアプローチできるとか。
これは行くっきゃない!

主峰和賀岳も日帰りで行けそうだったけど地形図がなかったので、羽後朝日岳に行くことに。
ここは沢登りで2回登頂している思い出の山。
まさか残雪期に来れるとは登る前からウッキウキ。

自宅を5時に出て貝沢集落に5時40分着。
40分で着くとは奥多摩より近い!

今回のルート。


車を停める場所がなかったから近くで農作業をしていたおじさんに聞いたら、うちの敷地に停めていいよ、とのこと。
感謝。


こんな朝から農作業とは、農家の方には頭が下がります。

さて出発準備を整えてると、登山者がもう1人到着。
女性の単独行の人で、北上から来たとか。
同じく羽後朝日岳に登るみたい。

話を聞くと、地図を持ってきてないのでトレースを追わせてください、って、それはかなり危険!
私がいなかったらどうしたの?って聞いたら、1度登ったことがあるのでなんとかなると思って、でもお兄さんがいたのでラッキー、だって。
まぁいいけど。。

ということで出発。
大荒沢岳までは登山道があるけど、そこから先は登山道のない藪ルート。
残雪期限定のコース。
こういうコース大好き。

まずは大荒沢岳を目指す。


広い牧場を通り抜け、


小さい沢を渡渉。


大荒沢岳まで登山道通りに行くと遠回りになるので、途中で登山道を外れて別の尾根からアプローチ。
記録をみるとこの尾根が良く登られている。

尾根に取り付くとずっと雪の上。


出発して1時間ほどで稜線に出る。


振り返れば西和賀町の集落。


こういう牧歌的な風景いいなぁ。

ここからは樹林帯を抜けて気持ちのいい稜線歩き。
と思ったら、なんとここでスノーシューが崩壊!


昨年バックルを全部取り替えたばかりなのに…
さすがに今回は足元から完全に切れてしまったので修復不能。
とりあえず同じ道を戻ってくるのでここに置いておくことにした。

片方のスノーシューは大丈夫なので左足はスノーシュー、右足はアイゼンで歩き出す。

ところどころ藪が出ているものの、ほとんど雪の上を歩いていける。

途中ででかいシュルンドがあったりしたけど、そこはうまく迂回して歩いていく。


大荒沢岳着。
前方にはこれから向かう羽後朝日岳。


とりあえず先を急ぐ。
大荒沢岳から羽後朝日岳は快適な雪面。
一旦コルに下りてから一気に羽後朝日岳に登り返す。


羽後朝日岳を登っていたら何やら叫び声が聞こえた。
振り返ってみるとなんと先ほどの女性が追いついてきてるじゃない!
これにはさすがにビビる。

大荒沢岳から1時間かからずに羽後朝日岳の山頂に到着。




いや~、これは感慨深い。
羽後朝日岳はこれで3回目。
しかもまさか残雪期に来れるとは思ってなかったし、ましてや日帰りで来れてしまうとは。。
岩手は山好きにはたまらん場所ですな。

秋田駒ケ岳


和賀岳


岩手山


全部登るぞー。

和賀山塊は個人的には特別な場所。
なんか本当にものすごく嬉しかった。

山頂で休んでいると10分ほどして先ほどの女性が到着。
いや、これはかなり早いでしょ。
自分もそれなりに休憩しながら登ってきたとはいえ、普通の登山者よりはかなり早いペースで歩いてる。

話を聞いてみると、年間を通じてかなり山に登ってるみたい。
体力には自信があるけど技術がないとか。
それで和賀の残雪期に地図も持たずに単独で来るとはなんともなぁ。
遭難しないことを祈ります。
ちなみに普段は何をされているのか聞いてみたところただの主婦だとか、年齢は46歳。
とてもただの主婦とは思えない。。

ちょっと休憩して来た道を戻る。


大荒沢岳着。
まだ10時半だったのでモッコ岳を目指す。

大荒沢岳からモッコ岳まで30分。
このルートも夏道はないので残雪期限定ルート。
山頂に着いて三角点を探してみたけど雪に埋まってて見つからず。


標識はあるかなぁと思って探してみたけど標識もなかった。
とりあえず山頂だろうと思われる地点で写真を撮ってもらった。


ここからの景色も絶景。




モッコ岳を背景に1枚撮ってもらった。


この後はひたすら下山。大荒沢岳から登山口まで1時間半で着いてしまった。

登山口近くは水芭蕉とか咲いててステキ。


主婦の方とはここでお別れ。
下山は一緒に下って、岩手の山の話がたくさんできてなんだかんだとても楽しかった。
でも、夏山ならともかく、雪のある時期は地図を持ってきてねとお話しした。

帰りは銀河高原ホテルで温泉に入る。
ここにはあの大好きな銀河高原ビールの醸造所があるのだ。


せっかく来たから見学しようと思ったのだが、見学はできなかった、残念。

なんだかんだで山に来たのは12月以来だったけど、体もけっこう動いたしかなり楽しかった。

せっかく岩手に来たので普段登れないマイナーな山を今年はどんどん攻めていきたい。

(コースタイム)
貝沢集落(6:20)~大荒沢岳(8:30)~羽後朝日岳(9:30)~モッコ岳(10:30)~貝沢集落(13:00)休憩含む