人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

森吉山登山

2016年03月27日 | 秋田県の山
岩手での生活も残すところあと2日。
天気予報を見ていたら日曜日の天気は間違いなく良さそう。

岩手山に登って終わりにしようと思っていたけど、こんな天気の良い日に引っ越しの準備なんてしていたらバチが当たりそう。
ということで、秋田県の名峰、森吉山に行ってきました。

森吉山は花の百名山の一つでもあるステキな山。
冬はスノーモンスターと呼ばれる樹氷群が見られることでも有名。

今回は森吉阿仁スキー場からゴンドラで一気に山頂駅まで行ってそこからスキーで山頂を往復することにした。

盛岡から2時間ちょいで森吉阿仁スキー場に到着。


3時間くらいかかるかと思ったら道路に雪もなくてあっという間に着いてしまった。

天気はこれでもかっ!というくらいの快晴。
それに加えて初めての山なので登る前からワクワク。

8時45分運行開始のゴンドラで一気に山頂駅へ。


早いはやーい!
あっという間に到着。


この山頂駅からの景色も見事!


こんなに天気の良い日は珍しい。
特に森吉山は冬に晴れることは滅多になくて、ほとんどが風雪。
春になってようやく天気が安定してきたのかな。
それにしてもまさにドピーカン!

森吉山はBCのメッカでもあるみたいで、スキーを履いた登山客もたくさん。
みんなで山頂を目指していく。


目指す森吉山はあそこ。


なんと山頂駅から標高差200mくらいしかない。
いいぞ~。

今日はたくさん人がいたので写真も撮ってもらう。


あまりの天気の良さに思わずドヤ顔。

冬は樹氷になっている樹林の中をスキーで登っていく。


1,308mのピークに到着。


左下に見えるのは森吉神社と森吉避難小屋。

こちらが山頂。


たおやかなキレイな山容。

ピークから少し下って登り返すと阿仁避難小屋。


ここまで1時間もかかってない。
小屋の前で他の登山者の方と談笑。
みんな数人のグループで来てて楽しそう。
埼玉戻ったらみんなで山に登りたいな。

せっせと山頂を目指す。




山頂に近づくにつれて段々と木が樹氷らしくなってきた。




これは樹氷と言って良いのでは!?
この前八幡平で見た貧相な樹氷とは明らかに違う。
3月下旬だし樹氷なんてもうないだろうなと思ってたけど、ラッキーなことに山頂付近ではまだ樹氷が残されていたのだ。
いや~、今日はツイてるなぁ。

山頂まであとちょっと。




そして山頂到着!


ゴンドラのおかげで1時間半で山頂まで来てしまった。
そして山頂からの景色が凄すぎる!
天気が快晴なのはわかっていたけど、まさかここまでの展望とは。

岩手山と八幡平


岩手山をズーム


秋田駒ケ岳


八甲田連峰


そして岩木山


東北の名だたる山が丸見え状態。

さらには遠く田沢湖までも


ものすごい絶景だ。

一緒に登ってきた方がこの景色を見て
「あぁ、もう死んでもいい!」
って言ってたけど、まさにそんな感じ。

奥さんに、
「死んでもいいけど下で死んでね、探すの大変だから。」
って返されてたけど(笑)

本当に大絶景を満喫。
日曜日ということもあって続々と人が登ってくる。


森吉山、本当に素晴らしい山だった。
さらば森吉山!


このあとはシールを取って滑走準備。


山頂直下は適度な斜面がたくさんあって滑り放題。
しかし、にわかテレマーカーの自分は同じコースを戻ります。

それでもこの最高の斜面!




うひょー、気持ちいいのなんのって!


斜面が緩やかだから自分のレベルでも充分滑れる。
そしてあっという間に山頂駅に着いてしまった。


ここからはゲレンデを滑走。


さらにあっという間に駐車場に到着。


贅沢なひと時が終了。
あまりの充実ぶりにしばし放心状態になりかけてしまいました。。

帰りはネーミングセンスが最高のマタギの湯に入って盛岡に帰りました。




これにて岩手ライフの登山もおしまい。
岩手での生活は山登り好きには堪らない1年間でした。

今年1年間のブログを見返してみたら遊びすぎて仕事をしているのかと思われそうだけど、安心してください、ちゃんとしてますよ!
仕事あっての山登りだからね。

埼玉に戻ったらまた上越やアルプスの山に繰り出したい。

東北の山に後ろ髪を引かれつつこれから埼玉に戻ります。

岩手山登山

2016年03月26日 | 岩手県の山
岩手県を代表する山と言えば誰もが認める岩手山。
過去に2度登ってはいるけど、今年度はまだ登っていない。
岩手に住んでいるなら一度は登っておかなければ!
ということで、最後の最後に岩手山に登ってきました。

帰る直前になってしまったけど、登るチャンスができたことに感謝。
今回は馬返しからのコースを往復します。

朝5時自宅発、5時40分馬返し着。
なんて気軽にアプローチできる山なんだ…
改めて岩手は山が身近にあることを実感。

馬返しまではすでに雪もなく問題なく車で来れた。
土曜日ということもあり、駐車場にはたくさんの車が。


みんなもう登り始めたのかな。

姫神山から昇る朝日を拝む。


今日も良い登山ができそう。

これから向かう山頂。


ちょっとガスに隠れているけど、今日は高気圧に覆われるはずなのでガスも取れるはず!

登山口にある案内板。


今日は馬返しから柳沢コースというのを登ります。

しばらく登ると山頂までの道標。


あと4.2kmだ。
でもあと1,000m登らないと…

段々と開けてきて


下界がバッチリ見えてきた。




すごい天気だ。
岩手山は独立峰で遮るものがないからどこまでも見通せる。

四合目到着。


夏だと道が分かれるらしいけど、雪のあるところをぐんぐん直登していく。

六合目到着。


まだまだ行くぞー。

七合目通過。


あと2.1km。

あそこまで登り切れば傾斜が緩くなるはず。


ようやく小屋が見えてきた。


よしゃー、八合目避難小屋到着。


冬季用の裏口から中に入り休憩。
最近の山でのマイブーム。


ドリップコーヒーとチョコレート。
これがうまいのなんのって。

少し休憩して山頂を目指す。
しかし小屋を出たら天気は急変してガスに覆われ始めていた。

八合目避難小屋からすぐの不動平避難小屋到着。


山頂は一面ガスに覆われていて何も見えない。


ガスの中山頂に行っても面白くないので小屋の中で天気の回復をつ。

20分くらい待ったけどガスが取れる気配がないので思い切って出発。
山頂まではあと1.2km。


ガスの中を登っていく。


稜線に出ると、少しガスが取れてきた。




晴れることを期待して山頂を目指す。




そして、ようやく山頂到着!
見事なエビのしっぽ。


風もそれほど強くないので、しばらく様子を見ていたら、少しだけガスが晴れた。




ラッキー!
と言っても、ほんの一瞬だった。

そのあと20分くらい待ったけど晴れる気配がなかったので下山することに。
ただ、一瞬でも山頂から青空が見えて良かった。

下山途中にもエビのしっぽがたくさん。


さすが岩手山、他の山に比べるとよっぽど風が強くて寒いんだろうな。

帰りは夏道をショートカットしてダイレクトに八合目避難小屋を目指す。


小屋でカップラーメンを食べてエネルギー補給完了。
小屋を出たら山頂のガスが取れ始めていた。


残念!

小屋からは同じ道を下山。

盛岡盆地を見下ろす絶景を見ながらの下山。


遠くにはよく通った繋温泉と御所湖も見える。


小屋を出てすぐのところで出会った単独行の高齢の男性。


二言三言言葉を交わしたけど、なかなかダンディーだった。
あんな風に歳をとりたい。

このあとは駐車場まで一気に下山。




小屋から1時間で着いてしまった。

このあと網張温泉で温泉に入って帰りました。


最後の最後で滑り込みセーフで岩手山に登れて本当に良かった。
岩手ライフの最高の締めくくりでした。

五葉山登山(大沢登山口コース)

2016年03月21日 | 岩手県の山
岩手にいる間に一度は登っておくべき山!と職場の方にお勧めされた山。

五葉山は大船渡市と釜石市にまたがってそびえる、標高1,351mの三陸沿岸最高峰の山。
山頂からは絶景が広がり三陸海岸が広く見渡せるらしい。

ちょうど陸前高田に来たし、このまま帰るのはもったいないと思い五葉山にも登ってきました。

前日は大船渡市赤崎にあるフレアイランド尾崎岬のキャンプ場泊。
このキャンプ場は、目の前に大船渡湾が広がるなかなかのロケーション。




木が生えているため絶景とまではいかないけど芝生のサイトは快適だった。

五葉山はシーズンであれば赤坂峠という標高700mまで車で入ることができるが、この時期は冬季通行止めにより途中までしか入れない。

そのため、今回は大沢登山口から入山。


登山口6時到着。
準備をして出発。
天気はこれでもかというくらいの快晴。

登り始めは巨大な太陽光パネルが設置されている脇を登っていく。


やがて樹林帯に入り


大沢小屋。


こんなところに小屋が!?と思ってしまうけど、中にはストーブも設置されていて快適。
ここに泊まる人っているのかなぁ。

大沢小屋を過ぎてまずは畳石まで1.7km。


この鳥居から登りが始まる。


ぐんぐん登っていくと、段々と雪が出てきた。


朝早いことと昨日の冷え込みから雪は締まってて快適。
この前の虎毛山の方がぐずぐずだったくらいだ。

あと200m。


登山口から休むことなく1時間ほどで畳石到着。


ベンチなどが設置されていて休憩できる。
なんだかんだ結構寒いのでそのまま進む。

ここから先は緩やかな雪上の登りとなるが、ここも雪が締まっていて登りやすい。

6合目付近だったかな?


あと1.4km。

9合目通過。


ようやく小屋が見えてきた。


しゃくなげ荘に到着。


眼下に三陸の海を望めるしゃくなげ荘はまさに絶景!




これほどの絶景がこの歩行時間2時間程度で得られるとはえらくコストパフォーマンスの高い山だ。

小屋の鐘を鳴らして一人この景色に乾杯。
この上ない贅沢を満喫だ。

しかし、五葉山の絶景はこんなものでは終わらなかった…

小屋を後にして五葉神社へ向かって登る。
五葉神社到着。


こんな天気にしていただきありがとうございます。

ここから山頂までは10分ほど。


そしてそして…

山頂到着!


驚愕の絶景!!




なんと遠く早池峰山から岩手山、それに焼石連峰までが望めるという絶景中の絶景。

もう言うことない、間違いない絶景。天気も快晴で空気も澄み渡っているものだからどこまでも見える。

東には三陸の海。

西には早池峰山から焼石連峰。

そして山頂には自分一人。

至福の瞬間。

かつてこれほどの絶景があっただろうか。

先日登った神室山からの景色も絶景だった。
ただ、この五葉山から見る景色は何か解放感のレベルが違う気がする。
海が見えるからかなぁ。
とにかく心が解放される感じ。
いや~、すばらしい!!

岩手山と焼石連峰をズーム。




すごい。。

せっかくなので少し先にある日ノ出岩まで足を伸ばす。


日ノ出岩まで来ると釜石方面の海も見渡すことができる。


これは山頂。


本当にすごい景色だ。

これで200名山にすら入っていないとは摩訶不思議。
北上山地と言えば百名山ハンターからすれば早池峰山くらいしか登らないだろうけど、ぜひこの五葉山にも足を運んでほしい。
夏にかけては高山植物も咲き乱れるみたいなので、関東から来るだけの価値がある山だと思う。

山頂からの景色を大満喫しルンルン気分で下山。

小屋に向かう道も絶景を見下ろしながらの下山。


この小屋、泊まったらすごい星空が見えるだろうな。
一泊したかった。

樹林帯に入った後は下山パワー全開で一気に登山口へ。


しゃくなげ荘から登山口まで1時間で下山してしまった。

このあとは登山口近くにある五葉温泉で汗を流して帰りました。


五葉山恐るべし。

みちのく潮風トレイルラン(大船渡市南部~陸前高田市区間)

2016年03月20日 | みちのく潮風トレイルラン
長かったみちのく潮風トレイルの旅もいよいよ最終区間を迎えました。

残されていた最後の区間、大船渡市の細浦駅から岩手県沿岸部最南の駅、長部駅を過ぎて宮城県気仙沼市との県境まで走ります。

県境は長部駅から2kmほど先にあるため、県境の手前の駐車スペースに車を置いて長部駅まで歩くことにした。

長部駅到着。


長部駅からBRTに乗って細浦駅へ。
BRTは陸前高田市の旧中心市街地を抜けていく。






現在高台造成作業が進む光景を見ていると、とてもここに街ができるとは想像することができない。

長部駅から40分ほどで細浦駅に到着。


今日はここから県境を目指して走ります。
まずは碁石海岸を目指してスタート。

熊野神社脇にある市の天然記念物に指定されているかやの大木を過ぎ、


巨大な防潮堤を脇に見て、


5kmほどロードを走ると陸中海岸自然歩道の入り口、穴通磯に到着。




遊歩道を歩いて行くと穴通磯。


よくパンフレットで見かける景色。

なんとあの穴の中を遊覧船に乗って抜けることができるらしい。
乗ってみたかったなぁ。

穴通磯からは碁石海岸に向けてトレイルに入る。


松林の中の快適なふかふかトレイルを走っていく。


垂水浜


赤土倉の漁港


貝島




ここはウミネコの繁殖地になっていてたくさん集まっていた。
でも蕪島の方がすごかったかな。

大浜の海岸


を通過して、碁石海岸インフォメーションセンターに到着。


ここも新設されたのか、種差海岸インフォメーションセンターに劣らず立派な施設。
中で休憩しつつレーションを食べていると、おしゃれな巾着を被った掃除のおばちゃんに声をかけられた。
「碁石海岸は見どころいっぱいだからゆっくりしでってけれ」、と温かい声をいただいた。
ズーズー弁で話しかけられると思わず表情が和んでしまうわ~。
この言葉好きだなぁ。

ちなみに、大船渡は椿の産地でもあり、インフォメーションセンター前には世界の椿館がある。


今回は余裕がなかったので見物できなかったけど、いつか機会があれば訪れてみたい。

インフォメーションセンターを後にしてまずは展望台へと向かう。


展望台からの乱暴谷。


ここは狭い回廊のようになっていて、波が雷岩に打ちつける音が雷のような重低音でどぉーん、と響く。
言葉ではうまく伝えられないけど、衝撃がけっこう体に感じて不思議な気分。

展望台の向かい側から見た乱暴谷。


こちらの方がより体に響いた。
自然の不思議な光景。

展望台から先日走った綾里半島。


いい景色だ。

最後は碁石岬へ。




ここからこれから向かう広田半島とさらにその先の気仙沼の方まで見渡せる。


まだまだ先は長いぞ。

碁石岬を過ぎ再びロードへ。
すぐ近くには碁石のような石がたくさんあることからその名が付けられた碁石浜。


残念ながら護岸工事中で、その姿を間近に見ることはできなかった。
護岸工事、本当に必要なのかな…。

そしてようやく最後の陸前高田市に入る。


この付近にはいたるところにふきのとうが自生していて春を感じさせる。


坂を下っていくと開けてきて、広い田んぼが広がる。


この辺りは小友地区といって、震災時はかなり被害のあった地区。

以前、地元の方から聞いた話によると、この付近は広田半島の鞍部になっているところで、周囲に海が見えない地域。

そのため、震災時は津波が来ることに気付くのが遅くなり、逃げ遅れた方がかなりいたということである。

実際、その時の浸水地点を表す表示が建物に記されていた。


少し高台でもあるこの地域にも津波が来るとは恐ろしい。。
この先は黒崎仙峡を目指す。


広田半島の標高が低かった地域はほとんどが津波で流され現在も更地の状況。


六ヶ浦漁港まで走ると自然歩道が始まる。


集落の中にも標識があって入口もわかりやすい。


ちなみにこの自然歩道が北から続く陸中海岸自然歩道の最後の区間でもある。
ここのトレイルは最近刈り払われたのか、きれいに整備されていてとっても走りやすい。


そういえば先日みちのく潮風トレイルのワークショップが陸前高田市で開かれていたから、それに合せて整備したのかな。

左手に海を見ながら快適なトレイルを走っていく。
対岸には先ほど通過した碁石海岸も見渡せる。


小祝浜


大祝浜


そして展望所へ


展望所から望む黒崎仙峡方面


陸前高田というと、津波で壊滅的な被害を受けた街、というイメージが強いけど、こんなステキな自然や景色もあるのだ。

黒崎神社本宮に到着。


これまでのトレイルに感謝。

このすぐ先が黒崎仙峡。


うむ、素晴らしい景色。


雲が多いのが残念だったけど、ここから見る太平洋も最高の景色だった。

そして黒崎仙峡先の駐車場がトレイルの起点。


すぐ近くには黒崎仙峡温泉と黒崎神社がある。




ここにはあとで入浴しにきます。
黒崎神社を過ぎると、あとは最後までロードを残すのみ。
広田半島の長いロードをひたすら走る。


広田漁港を過ぎ


広田漁協広田支所


ここではあの高さまで津波が来たらしい。
完全に水没している。。

広田漁港を過ぎて、県道38号線を進む。
広田湾は牡蠣の養殖が盛んで牡蠣の養殖筏が並ぶ。


最近復活したという広田湾の牡蠣が食べられるかき小屋。


三連休と言うこともあって大盛況だった。

この先堤防工事の為迂回することとなり、通称アップルロードまで登り返す。

なんてこった…
と思ったけど振り返ったらきれいに広がる広田湾が望めて結果的に迂回できてよかった。


ようやく国道45号線に合流。


ここから陸前高田市の中心街へと移っていく。
景色は一変し、更地となった街の中を国道45号線が突きぬけていく。




まだ解体が終わっていない団地の一つ。


4階まで浸水している。

これはガソリンスタンドの看板。


津波到達地点が高すぎて想像できない。

こちらは旧道の駅。


震災の語り部ツアーが行われているようで、ガイドの説明に聞き入る人たちがたくさんいた。

追悼施設にて。


震災の犠牲者の方々に対して、御冥福をお祈りいたします。
合掌。

奇跡の一本松手前の八木澤商店の仮設店舗。


こちらのしょうゆソフトは絶品なので、訪れた際にはぜひご賞味ください。

ここからすぐ先が奇跡の一本松。


この付近一帯は高田松原という日本渚百選にも選定されていた景勝地。
東日本大震災津波によってこの奇跡の一本松を残して全て流出してしまった。

これが奇跡の一本松。


下に立つとその大きさがわかる。

この一本だけ残るとはまさに奇跡としか言いようがない。
現在は復興のシンボルとして防腐加工処理を施して保存されている。

奇跡の一本松を過ぎるとあとは県境に向かって走るのみ。


津波で全壊した気仙中学校、


ものすごい破壊力だ。
もうほとんどの建物が解体されてしまい残された建物は少ないのだが、それでもこういった建物を見ると人間の力は自然の前では無力だな、と感じてしまう。

国道45号から外れて、長部漁港を通過。


最後の海を見ながら走っていくと、


再度国道45号線に合流し、宮城県との県境に到着した。


約53kmの道のりでした。

これにて長かったみちのく潮風トレイルの旅も終了。

最初は正式に開通しているルートだけでも走ってみようという軽い気持ちで始めたこのトレイル。
走ってみると、三陸の海の美しさやそこにある集落、人々の生活の営みなどを感じながら走れるこのトレイルにすっかり魅せられてしまった。

青森県八戸市から陸前高田市まで全行程15日間、約580km。
本当にすばらしいトレイルなので、ぜひ多くの人に訪れてほしい。

数年後には復興も進んで景色も変わっていると思うので、いつの日かまたこのトレイルを訪れてみたい。

みちのく潮風トレイルありがとう!

虎毛山登山(寒湯沢登山口~須金岳~虎毛山)

2016年03月17日 | 秋田県の山
今日は虎毛山登山。
虎毛山はドーム型の山容で、夏であれば頂上付近に湿原とお花畑が広がっているというメルヘンな山。
「虎毛山」というネーミングだけでもそそられるのに、虎毛山を紹介しているページでは「雲上のオアシス」と呼ばれていて、これはもう岩手にいる間に絶対登らないと!と心に決めていた山なのである。
今回も山頂からどんな景色が見られるのか今から楽しみ。

今回登るルートは宮城県側の寒湯沢からのルート。
虎毛山へ続く登山道はない残雪期限定ルート。
須金岳という山にも登れるのでこのルートを選択したのだ。

昨日は登山口近くの駐車スペースにビバーク。
朝5時半出発。


朝の冷え込みはかなり緩んでいて、おそらく気温はプラスなのでは?という感じ。
林道の雪も緩んでいてスノーシューが軽く沈む。
寒湯沢を2回徒渉したところで、須金岳登山口。


昨日の神室山と違って、登山道の最初の方は夏道が出ている状態。


少し東側にある虎毛山は神室連峰とは積雪量が違うのかも。

20分ほどで1合目の標識に到達。


1合目を過ぎるとようやく雪が増えてくる。
3合目あたりでようやくまとまった雪に。


3合目より上は問題なく雪の上を歩けた。
ただ、気温が高いせいか雪がゆるくてスノーシューが沈む。
それほど沈むわけではないんだけど、この少しの沈みが積み重なって体力を奪っていく。
クラストしていればもっとスピードが出るのに。。

尾根上から見る朝日。


今のところ雲が多いけど天気予報だと晴れなので昨日みたいに晴れてくれるかな。

休むことなくぐんぐん高度を上げていく。




あと少し!


最後の急登を登り切り、須金岳直下のピークに到達。
いや~疲れた。

ここから須金岳まではすぐ。


山頂の標識は雪の下。
山頂から周囲の景色を眺める。


これから向かう虎毛山はガスの中。


まだ雲が多くて360度とは言えないけどまずまずの景色。

着くころにはガスが晴れてくれるかなぁ。

須金岳を後にして虎毛山までの稜線を進む。


須金岳から虎毛山まではアップダウンの少ないだだっ広い稜線。


ホワイトアウトになったら方向感覚がなくなりそう。

向かって左側には鬼首地区が遠望できる。


虎毛山が近づいてくるもののガスが晴れる気配がない。


正面には神室連峰が見えるはずなんだけど、今日はこちらもガスっていてなかなか姿が見えない。

山頂直下の小屋が見えてきた。


ようやく虎毛山への最後の登り。




ここを登りきると目の前に避難小屋が現れた。




風も強く寒いので小屋の中で休憩。

小屋の中でいきなり目に入ったのは、阪神タイガースの優勝祈願。


それに、阪神タイガースのテナントに   まで。


そう、ここは阪神タイガースファンにとって甲子園に次ぐ聖地だったのだ。
それにしても、東北猛虎会って(笑)

「虎」にあやかり、日本一のトラの山開山80年祭も開かれたらしい。


でもやっぱり、「雲上のオアシス」というキャッチフレーズが一番いいね。

昨日みたいに晴れることを期待して小屋で20分ほど待っていたけど、ガスが晴れる気配がないので、山頂の景色を撮って下山することにした。




そして下山すること30分ほど、なんと頂上が晴れてきた!


もう少し我慢すれば晴れたのに残念。
でも、山ってこんなもんだよね。

下から晴れた虎毛山山頂を見られただけでも満足です。

この先は天気も回復してきて栗駒山を眺めながらの軽快雪上トレイル。


歩いてきた稜線もきれいに見える。


須金岳直下までもう少し。


鬼首地区もすっかり晴れてきれいに見えた。


あっという間に須金岳直下のピークに到達。
振り返ると虎毛山の全貌が現れていた。


ズームアップ。


すごくきれいな形。
改めて良い山だなぁと思う。
やっぱり夏に来てみたい!

ここからは、スノーシューを外し一気に下山。


先ほど2時間かかった登りを30分で下山してしまった。

登山口から20分ほど歩いて駐車場到着。


虎毛山も評判に違わず素晴らしい山でした。

下山後は湯沢市内の盛りが良いと地元では評判の味の店こだま食堂でチャーハン&唐揚げを食べて2日分以上のカロリーを摂取。




西和賀町の老舗旅館、対滝閣でリニューアルされたばかりという温泉に入浴。


リニューアルされたのはいいけど、露天風呂の温度が50度以上あって熱湯コマーシャル状態。
とても入れるレベルではなかったけど、雰囲気は良い温泉なので西和賀町に来た際にはぜひ利用して下さい。

この2日間、充実した山行をさせてくれた天気に感謝しつつ盛岡に戻りました。

(コースタイム)
寒湯沢駐車スペース(5:30)~須金岳(7:30)~虎毛山山頂(9:00)~虎毛山山頂(9:30)~須金岳山頂直下(10:50)~寒湯沢駐車スペース(11:45)

神室山登山(パノラマコース往復)

2016年03月16日 | 秋田県の山
岩手での業務も残りわずかとなり、ほぼ仕事も片付いたので思い切って2連休をいただきました。

そしてこの貴重な連休を利用して、かねてから念願であった神室連峰にそびえる神室山、虎毛山塊最高峰の虎毛山に登ってきました。

この二つの山は前から目をつけていたもののなかなか行くチャンスが訪れず。
しかし、最後の最後で行くチャンスを得てなんとか念願を叶えることができました。
感無量です。

1日目は神室連峰の神室山へ。
神室連峰は東北のミニアルプスと呼ばれているように、秋田県と山形県を縦断する大きな山脈。
今回は秋田県側の役内集落からパノラマルートという景色の良いコースを巡る。
果たしてどんな景色が見られるんだろう。
考えただけでも今からワクワクする。

盛岡を朝4時に出発し、登山口近くの集落に6時半着。


鳥居のある登山口までは除雪がされてなくて、途中に車を停める。
出発時はどんよりとした曇り空だったけど、晴れの予報を信じて出発。
今回は4月に新調したMSRのスノーシューで行ってきます。

駐車地点から10分ほどで鳥居のある登山口。




夏だと、更にこの先の登山口まで車で入ることができる。

鳥居から30分ほどで登山口。


神室山までは6.5km。


ここから稜線まで急登が始まる。
登山口脇の急な尾根から一気に高度を上げる。


登っていくにつれてけっこうなやせ尾根が出てきたり、すごい急登が出てきたりとなんかおかしい。
よくよく地図を確認してみると、登山道の尾根を1本間違えて隣りの尾根を登ってしまったらしい。

ただ、雪に覆われて藪は出ていなかったので気にせず登ることにした。

正規ルートに合流する手前には巨大な雪庇が張り出していてちょっと緊張。


雪庇の張り出しが小さいところを乗っ越し尾根に出た。


結果的に直線距離が短かったので正規ルートより早く尾根に出られたかもしれない。
尾根に出ると、緩やかな登りがどこまでも続く。

天気は曇りで展望は良くない。


しばらくいくと第1ピーク。


なかなかいいペース。
稜線は雪も締まっていて快適。

次は第2ピーク。


この頃になると、青空も見え始め下界の展望も少しずつ見えるようになってきた。


この先の尾根。


トレースもなくすごくきれい。

ちょっと急な登りを越えて第3ピーク。


前神室山まであと500m。

前神室山到着。


山頂はガスの中に入ってしまい何も見えず。


これから向かう尾根も見えないので、コンパスでルートを確認しつつ先に進む。

前神室山からはアップダウンを繰り返していく。
段々と視界も開け、向かって前方には神室山と避難小屋の姿も。


神室山へと続くきれいな尾根。




今年は雪が少ないというけど、やはり豪雪地帯だけのことはある。
ボリューム感満点の稜線だ。

いや~、この稜線はたまらん!




神室山への登りでは、ところどころシュルンドが顔を出しており、落ちないように慎重に登る。

そしてようやく山頂に到着。


山頂の標識は雪の中。

天気も段々と回復傾向にあるので、とりあえず小屋で休憩することにした。
小屋は山頂から目と鼻の先。


5分ほどで小屋に到着。




2階の入り口から小屋に入る。

中には毛布や水、石油ストーブなども置いてあって快適そのもの。


レーションを食べつつしばし休憩。
休憩後外に出てみると天気は急速に回復。

小屋の前からの景色は絶景。




遠くに月山や鳥海山が望める最高のロケーション。

小屋からの景色をしばし堪能。
30分ほど休憩して山頂に向けて出発。

さっきとはうって変って360度の大展望。
この写真の左の遠くに見える山並みが焼石連峰、右のドーム型の山が明日登る虎毛山。


虎毛山をズーム。


よ~く見ると山頂の小屋が見える。

西にはひときわ存在感のある鳥海山の雄姿が。
鳥海山をズーム。


このピラミダルな山容にちょっと興奮。
本当に贅沢なひと時。
圧倒的な景色にしばらく見とれてしまった。

この後は先ほど通ったルートを戻る。


天気も回復し、まさにパノラマルート。
あまりの絶景に酔いしれそうです。

向かって左手には鳥海山、右手には栗駒連峰や虎毛山塊を見つつ贅沢な稜線漫歩の快適トレッキング。


歩いていると後方から何やら叫び声が。
振り向いてみると、4人組パーティーが尾根を登っている姿が見えた。


自分も大きな声を出して手を振る。
4人でこの景色を共有できるなんてうらやましい。

前神室山に到着。
さっき登ったときとは別世界の景色。
前神室山を過ぎるとどんどん高度を下げていく。


前方には湯沢市街が見渡せる素晴らしい景色。

第1ピークを過ぎて先ほど間違った尾根を越えて正規ルートを一気に下山。

いっぷく平を過ぎて、


ぽかぽか陽気の中、駐車場まで戻った。


今年は雪が少ないと言われているけど、神室山は十分な積雪があって大満足の山行でした。
ただ、この陽気が続くと今年の雪解けは早いんだろうな。

明日は虎毛山に登ります。

(コースタイム)
役内集落(7:00)~登山口(7:40)~稜線(8:40)~前神室山(9:50)~神室山(10:45)~避難小屋(10:50)~神室山(11:45)~前神室山(12:35)~役内集落(14:30)

みちのく潮風トレイルラン(八戸市~階上町区間)

2016年03月12日 | みちのく潮風トレイルラン
最後の区間である陸前高田市区間を走る前に、前から気になっていた青森県の八戸市~階上町区間に行ってきました。
というのも、この区間も普代村~野田村区間と同様に踏破認定制度があって、参加賞ではピンバッジがもらえるらしい。
しかもすでに走った洋野町~久慈市区間でも同様のイベントが実施されていた。

せっかくならこのイベントに便乗しつつ、みちのく潮風トレイルのスタート地点も踏んでおこうと思い立ち、八戸まで行ってきました。

まずはゴール地点の角の浜駅に車を置いて八戸線に乗車。


スタート地点の最寄駅、鮫駅で下車。


みちのく潮風トレイルのスタート地点は蕪島で鮫駅からは1kmほど。
しばらく走ると蕪島が見えてきた。


この蕪島、ウミネコの繁殖地ということで、遠目からでもものすごい数のウミネコ。

蕪島神社の仮設社務所に到着。


ここは昨年火事で全焼してしまい、現在は仮設社務所で事務などを行っている。
みちのく潮風トレイルのスタンプシートをゲットしいよいよ北のスタート地点からスタートです。

その前に蕪島を見学。


す、すごすぎる。

ウミネコのう○こに当たらないか心配。

だけどう○こに当たれば運もつくかも!?なんてしょうもないことを考えつつ蕪島神社に行こうと思ったら、まだ開店していないということで外から撮影。


すぐ目の前の海辺からは八戸市街や遠く八甲田連峰も見渡せる。


素晴らしいスタート地点だ。

スタート地点には、トレイルヘッド&エンドの標識が設置されており、まさにここからスタート。


まずは葦毛崎展望台を目指す。
海沿いのルートは爽快。


葦毛崎展望台到着。


絶景。


これから向かう大須賀海岸も見渡せる。


葦毛崎展望台の駐車場にあるホロンバイルで休憩。


ここはスタンプ設置ポイントになっているのでスタンプゲット。

せっかくなので名物?と言われているバナナソフトを購入。


すっごくおいしいんだけど、この寒い中ソフトクリームを食べるのはなかなか辛い。

ここからは遊歩道を走り、大須賀海岸へ。


ここは1km以上も海岸が続くステキな海岸トレイル。
砂浜を踏みしめながら長い海岸を走る。


誰もいない海岸を走るのは気持ちいい。


走ってきた海岸を振り返ると遠くに葦毛崎展望台。


この先白浜漁港を通過し、


ボルダーのできそうな巨大な岩を見つつ、


淀の松原へと入っていく。


松林のトレイルを抜けると種差天然芝生地。


ここはキャンプ場になっていて、今日の宿泊予定地でもある。


キャンプ場の高台からは遮るものがなく太平洋を見下ろすことができる素晴らしい眺望。
今日の夜が楽しみだ。

キャンプ場の目の前が種差海岸インフォメーションセンター。


最近建てられたばかりで、ものすごくきれい。


中のBGMも良くてゆったり過ごせる。


そして目の前は種差海岸という絶好のロケーション。


中でスタンプを済ませ、受付のお姉さんに見せると、ピンバッチと踏破証明書を発行してくれた。
これとは別に、みちのく潮風トレイルオリジナルバンダナまでもらうことができた。
参加費無料なのになかなか気前のいいイベントだ。

再び種差海岸の中を通り抜けて高岩展望台へ向かう。


今日の行程ではいたるところで設置途中の看板を見かけた。


これから先福島までこんな感じで看板を設置できるといいね。

高岩展望台手前のボルダー。


チョークが付いているから登っている人がいるらしい。
うすかぶりのルートはV7くらいのグレードか!?

このボルダーのすぐ先が高岩展望台。


ここから先は県道1号線を南下し階上町へ。
大久喜駅を過ぎ


大久喜漁港を通過して


階上町へと入る。


階上町区間の最初のスタンプポイント、坂下商店に到着。


ここは釣り具などを売っている小さな商店。
この時期に歩いている人は珍しいべな~、といった世間話をしながら少し休憩。
目の前の海岸では地元の人たちがたくさん海藻を取っている最中だった。


三陸津波記念碑、


階上町のメインストリートを通過し、


階上駅到着。


ここから階上岳まで約14.1km、長い登りが始まります。


といっても標高740mなので富士登山競争に比べたら1/5、がんばっていきましょう!

まずは登山口にあるフォレストピア階上を目指す。
国道45号線を横断しロードを走る。
階上岳まであと11km。


これはたぶん道路で行く場合なのでもう少し短いはず。

階上駅からロードを走ること9km、次のスタンプポイント、フォレストピア階上に到着。


あまりにお腹が空いてしまったのでここで昼食。

階上町は、階上早生(わせ)そばが有名ということなのざるそば大盛りを注文。


う、うまい。確かにこれはうまいぞ。
久しぶりにうまいそばを食べた気がする。

お腹一杯になって階上岳へ向かって出発。

登山口はフォレストピア階上からすぐ。


ここには三陸復興国立公園指定記念俳句大会の入選俳句が掲載されていた。


「燃えいずる炎のごとし躑躅かな」

あまりのレベルの高さに絶句。
というより下の二文字、なんて読むの??
(あとで検索したらつつじだった。)
この中学生は間違いなく将来を背負って立つ人間になるでしょう。

登り始めるとすぐに分岐が出てくる。

緑ルート、赤ルート、その他とそれぞれあるんだけど、トレイルマップにはそこまで案内が出ていないので、一番道幅が広い赤ルートを選択。

途中から雪道となるが、程良く雪がしまっていて苦労することなく登っていける。


下を向いて歩いていたら突然巨大な物体が目の前に高速で現れ仰天。
何かと思ったらカモシカだった。


本気で腰が抜けるかと思った。

ようやく傾斜が緩やかになってきたと思ったらひょっこり山頂に到着した。


誰もいない山頂は八戸市街から太平洋まで見渡せる大展望。




むむむ、これは素晴らしい景色。

おそらく階上岳にはもう来る機会はないので、この景色を目に焼き付けておこう。

とはいえ、標高740mでも北東北の山はかなり寒い。
5分ほど景色を堪能しすぐに下山開始。

開けた駐車場のある大開平を過ぎると、牧場となる。


階上岳放牧場の中を突っ切り、海に向かって一気に駆け下りる。




看板が設置されている分岐からトレイルに入り、灯明堂跡を通過。


ここからすぐに寺下観音に着いた。


寺下観音の目の前がスタンプポイントの観音茶屋東門。


ここは閉店時間が16時ということで着いたのもちょうど16時。
のれんを外している最中でぎりぎり間に合ってよかった。

ここから最後のスタンプポイント野村商店まではロードを残すのみ。

日本昔ばなしに出てくるようなかやぶき屋根の家を通過。


ちなみに、この家は現在も住人がいるみたい。
目の前の田んぼも牧歌的。


国道45号線を再び横断して、


小舟渡漁港へ。


この漁港の目の前に野村商店がある。


最後のスタンプをゲットして、参加賞のピンバッジと踏破認定証を受け取る。

店主かなぁ?恐らく90歳近い方でとても愛嬌のある方だった。

野村商店を後にして最後の絶景ポイント小舟渡海岸へ。


この海岸のすぐ裏手には小舟渡小学校があってものすごい解放感。
こんな小学校で幼少期を過ごしたい。

ちなみにここは青森県の最東南端の地なんだとか。


しばし絶景を堪能しつつ、ゴールの角の浜駅へ。


ようやくゴールの角の浜駅到着。


約48kmの道のりでした。

青森県の区間は海岸あり階上岳の登頂ありとなかなかハードなコースだけど、その代わり素晴らしい絶景を堪能できる絶景ルートです。

そしてこの後はいよいよ種差海岸キャンプ場へ。
ここは事前に予約すれば冬期間も宿泊することができる。
受付は種差海岸にある柳澤商店。

写真では撮れないけど、満点の星空と眼前の太平洋から登る朝陽を満喫できるこれまでのキャンプ場の中でもファーストクラスのキャンプ場でした。


そんなこんなで、帰りは11月に走った洋野町区間と久慈市区間のスタンプももらって、スタンプラリーはコンプリート。

4つのピンバッチと、八戸市から久慈市までの区間踏破でワッペンもいただき大満足のみちのく潮風トレイルでした。

八幡平山頂往復(御在所~八幡平山頂)

2016年03月05日 | 岩手県の山
先週に引き続き八幡平へ。
今回の目的は山頂近くで樹氷を見ること。

樹氷といえば蔵王が有名だけど、この八幡平においてもかなり立派な樹氷が見られるというのだ。
ただ、今年は2月も雨が降るなど異常な暖冬。
すでに3月になってしまったし果たして見られるのか??

前日天気予報を見たら、移動性高気圧に覆われ間違いなく天気が良さそう。
このチャンスを逃すわけにはいかない!
ということで思い切って行ってきました。

冬の八幡平山頂へのルートは秋田側と岩手側から登れるのだが、秋田側の方が距離は短いらしい。
といっても、登山口の秋田八幡平スキー場まで鹿角の方から遠回りして行かなきゃならないので結局岩手側から登ることにした。

朝6時半、御在所に到着。


準備をして早速出発。
天気予報の通り青空が広がる。

先週来た時は旧八幡平スキー場から茶臼小屋に行くルートで登ったけど、今回は途中までアスピーテラインを通って途中から茶臼岳へ続く尾根に入ることにした。

昨日降ったどか雪でラッセルになるか心配だったけど、朝は雪が締まってて快適。

振り返れば朝焼けの八幡平の街並み。


素晴らしくきれい。

道路は完全に埋まっていて、途中からどこが道路かわからなくなる。
地形図を見て緩やかな尾根に入る。


あの尾根を茶臼岳まで登ります。


朝焼けの岩手山。


ため息が出るほどの美しさ。
遠くには姫神山のシルエットも。
こんな贅沢を1人で満喫していて申し訳ないくらいだ。

登ること2時間で茶臼岳登山口に到着。


ピョコっとしているピークが畚岳。

あともうひと登り!


登ってきた尾根を振り返る。


まっさらな雪面にラインを残すのは気持ちいい。

ようやく茶臼小屋が見えてきた。


茶臼小屋到着。


御在所から3時間かかった。
茶臼小屋前からの景色。


ここから見る夜景は絶対きれいに違いない。

小屋で少し休憩して山頂を目指す。


八幡平は本当に平だなぁ。


山頂まではスキーツアー用の看板がこんな感じに付いていて道に迷うことはない。


陽が昇って気温が上がってくると雪が重くなってきた。

段々ラッセルがきつくなってきたけど、遠く見える山頂付近の景色を見るとワクワクしてきた。


黒谷地湿原を越えて源太森に入ると樹氷の面影が少し見えてきた。


例年だとこの辺りから樹氷が見られるみたいだけど、今年はすでに小さくなっていた。

源太森を抜けると大雪原。




この景色にはさすがに興奮!

山頂直下の陵雲荘までもう少しだ。

陵雲荘到着。


いや~、長かった。
御在所からここまで5時間もかかった。
靴擦れも痛くて満身創痍。

下山のことを考えるとあまりゆっくりもできないので少し休憩して出発。

小屋から山頂までは目印が立てられているのでホワイトアウトでも迷わない。


今日はピーカンなのでそんな心配はないけど。

山頂に近づくにつれてようやく樹氷も見られるようになってきた。


かなり小さくなってしまっているけどちゃんと樹氷になっていた。

そして小屋から10分ほどで山頂到着。


山頂には秋田側から登ってきた方がいたので写真を撮ってもらった。


今日の天気はこれ以上ない!っていうくらい最高の天気。
360度の大パノラマを暫し堪能。






小さいながら樹氷も楽しめ大満喫。




滞在時間わずか10分ほどだったけど、最後のチャンスで冬の八幡平山頂に来られて本当に良かった。

時間も押しているのですぐに下山開始。

帰りは岩手山を望みながらの歩行。


陵雲荘を過ぎて大雪原を通過。


ここから茶臼岳までは休憩もせず写真も撮らず黙々と歩く。
帰りは雪がグズグズになっていてスキーも進まずまさに苦行。。
自分のトレースに感謝しつつ茶臼小屋を目指す。

ヘロヘロになりながらもなんとか1時間半で到着。


行きも見たけど、山荘前からの景色に癒される。


いつかここに泊まりたい。

小屋で休憩して一服。
ここまでくればとりあえず一安心。
あとは駐車場まで一気にすべり降りるだけなので楽ちんだ。

今日は先週滑ったコースではなくて、旧八幡平スキー場を滑ることした。
1人なので安全を考慮して初心者コースにしたのだ。

恵比寿森まで少し登り返して、そこでシールを取って滑走準備。

ここから一気にへなちょこ滑走で駐車場へ。
それでも恵比寿森から駐車場まで30分で下ってしまった。


旧八幡平スキー場は緩やかな斜面が続いていて初心者には最高のコースだった。

今回は1日中天気に恵まれ本当に素晴らしい会心の山行でした。
春夏秋冬と全ての時期に八幡平に来たけど、どの時期もそれぞれ魅力が詰まった本当に素晴らしい山域です。
八幡平大好き!八幡平ありがとう!

(コースタイム)
御在所6:40~茶臼小屋9:20~陵雲荘11:00~八幡平山頂11:30~茶臼小屋13:00~駐車場14:00