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山登りと旅行の雑記帳です。

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(3日目)

2016年05月01日 | 北アルプス
今日は三俣蓮華岳を越えて鷲羽岳、水晶岳に登る予定。

しかし、朝起きると昨日からの雪が降り続いている。


風はそんなに強くないけど出発するかどうかかなり微妙な状況。

出発時間を1時間遅らせ、6時出発。

黒部五郎小屋に別れを告げてまずは三俣蓮華岳へ。


結構雪が積もったかと思ったけど、くるぶしくらいまでしか積もってなくて心配してたラッセルにはならなかった。

稜線に出ると途端に強風が吹き荒れる。
とりあえず稜線伝いに山頂まで行く。

が、山頂直下ではますます視界はなくなりホワイトアウトの状況に。


山頂付近に到達したものの山頂がわからず。
高度的にはもう山頂なのだが、視界が1m足らずで山頂の標識が見えない。
確か立派な標識があるはずなのだが…
20分ほどうろうろした挙句ようやく標識を発見。


しかし、ここからが大変だった。
山頂に着いたものの視界は1mもない。
風は吹き荒れ横殴りの雪が顔に当たって痛いくらい。
もう完全に冬山。

三俣蓮華岳の山頂は南に双六岳への稜線、北に三俣山荘への下りと本来なら全く迷うことはないのだけど、この状況下でルート探しは難航。
地図を見て北に向かったものの、いきなり雪庇が現れてルートが間違っていることに気付く。
どうやら東寄りに進んでいたらしい。

再度山頂に戻って地図とコンパスで方角を確かめ、ようやく山荘方面へのルートを見つける。
結局山頂付近で30分以上迷ってしまった。

山荘方面のルートといっても三俣山荘への下りは広い雪面。
地図とコンパスをこまめに見ながら慎重に下って行く。
するとようやく視界に山荘が現れた。
あぁ、助かった。

山荘前には信州大学のパーティーのテントともう一つテントが張ってあった。
あの状況下で下降ルートを見つけてちゃんと下ってくるとはさすが信大山岳部だ。

自分もすかさずテントを張って中に入り込む。
風が収まったら水晶小屋まで行こうと思ったけど、午後になっても風は止まず、結局今日は1日停滞となった。

それにしても、今日の山頂での一幕は危なかった。
最初コンパスを使わず登ってきた方向からの感覚で下降しようと思ったのが間違いで、一歩間違えば雪庇を踏み抜くところだった。
正直あそこまでのホワイトアウトは久々で焦ってしまった。
単独行だからこそこういう状況での冷静な判断が求められるのだ。
反省。。

ということで、今日は三俣山荘で1日停滞。
やることもないので、持ってきた半沢直樹シリーズのロスジェネの逆襲を読んで過ごす。
面白すぎて2時間ほどで読み終わってしまったのであとは残りの酒を全部飲んでふて寝。
明日から気持ちを切り替えて頑張るぞ。

(コースタイム)
黒部五郎小屋(6:00)~三俣蓮華岳(8:10)~三俣山荘(9:30)

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