人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

みちのく潮風トレイルラン(まとめ:八戸市~陸前高田市)

2016年04月02日 | みちのく潮風トレイルラン
昨年の11月から始めて、3月で踏破した八戸市から陸前高田市までのみちのく潮風トレイルの旅、備忘録的に今回の行程をまとめておきたいと思います。

八戸市~階上町区間(鮫駅~角の浜駅):49.2km

洋野町区間(角の浜駅~陸中中野駅):27.4km

久慈市区間(陸中中野駅~小袖海女センター):32.6km

久慈市~野田村区間(小袖海女センター~陸中野田駅):10.4km

野田村~普代村区間(陸中野田駅~普代駅):30.0km

普代村~田野畑村~岩泉町区間(普代駅~岩泉小本駅):44.3km

岩泉町~宮古市北部区間(岩泉小本駅~田老駅):32.5km

宮古市中部区間(田老駅~宮古駅):31.0km

宮古市南部区間(宮古駅~姉吉キャンプ場):39.3km

宮古市~山田町区間(姉吉キャンプ場~霞露ヶ岳~道の駅やまだ):66.0km

山田町~大槌町区間(道の駅山田~大槌中央公民館前):20.0km

大槌町~釜石市区間(大槌中央公民館~釜石駅):55.1km

釜石市~大船渡北中部区間(釜石駅~綾里駅):51.3km

大船渡市中南部区間(綾里駅~細浦駅):36.0km

陸前高田市区間(細浦駅~長部駅):52.7km

どのルートもそれぞれに良いところがあってすばらしい景色が広がっている。
またいつの日か訪れてみたいみちのく潮風トレイルでした。

みちのく潮風トレイルラン(大船渡市南部~陸前高田市区間)

2016年03月20日 | みちのく潮風トレイルラン
長かったみちのく潮風トレイルの旅もいよいよ最終区間を迎えました。

残されていた最後の区間、大船渡市の細浦駅から岩手県沿岸部最南の駅、長部駅を過ぎて宮城県気仙沼市との県境まで走ります。

県境は長部駅から2kmほど先にあるため、県境の手前の駐車スペースに車を置いて長部駅まで歩くことにした。

長部駅到着。


長部駅からBRTに乗って細浦駅へ。
BRTは陸前高田市の旧中心市街地を抜けていく。






現在高台造成作業が進む光景を見ていると、とてもここに街ができるとは想像することができない。

長部駅から40分ほどで細浦駅に到着。


今日はここから県境を目指して走ります。
まずは碁石海岸を目指してスタート。

熊野神社脇にある市の天然記念物に指定されているかやの大木を過ぎ、


巨大な防潮堤を脇に見て、


5kmほどロードを走ると陸中海岸自然歩道の入り口、穴通磯に到着。




遊歩道を歩いて行くと穴通磯。


よくパンフレットで見かける景色。

なんとあの穴の中を遊覧船に乗って抜けることができるらしい。
乗ってみたかったなぁ。

穴通磯からは碁石海岸に向けてトレイルに入る。


松林の中の快適なふかふかトレイルを走っていく。


垂水浜


赤土倉の漁港


貝島




ここはウミネコの繁殖地になっていてたくさん集まっていた。
でも蕪島の方がすごかったかな。

大浜の海岸


を通過して、碁石海岸インフォメーションセンターに到着。


ここも新設されたのか、種差海岸インフォメーションセンターに劣らず立派な施設。
中で休憩しつつレーションを食べていると、おしゃれな巾着を被った掃除のおばちゃんに声をかけられた。
「碁石海岸は見どころいっぱいだからゆっくりしでってけれ」、と温かい声をいただいた。
ズーズー弁で話しかけられると思わず表情が和んでしまうわ~。
この言葉好きだなぁ。

ちなみに、大船渡は椿の産地でもあり、インフォメーションセンター前には世界の椿館がある。


今回は余裕がなかったので見物できなかったけど、いつか機会があれば訪れてみたい。

インフォメーションセンターを後にしてまずは展望台へと向かう。


展望台からの乱暴谷。


ここは狭い回廊のようになっていて、波が雷岩に打ちつける音が雷のような重低音でどぉーん、と響く。
言葉ではうまく伝えられないけど、衝撃がけっこう体に感じて不思議な気分。

展望台の向かい側から見た乱暴谷。


こちらの方がより体に響いた。
自然の不思議な光景。

展望台から先日走った綾里半島。


いい景色だ。

最後は碁石岬へ。




ここからこれから向かう広田半島とさらにその先の気仙沼の方まで見渡せる。


まだまだ先は長いぞ。

碁石岬を過ぎ再びロードへ。
すぐ近くには碁石のような石がたくさんあることからその名が付けられた碁石浜。


残念ながら護岸工事中で、その姿を間近に見ることはできなかった。
護岸工事、本当に必要なのかな…。

そしてようやく最後の陸前高田市に入る。


この付近にはいたるところにふきのとうが自生していて春を感じさせる。


坂を下っていくと開けてきて、広い田んぼが広がる。


この辺りは小友地区といって、震災時はかなり被害のあった地区。

以前、地元の方から聞いた話によると、この付近は広田半島の鞍部になっているところで、周囲に海が見えない地域。

そのため、震災時は津波が来ることに気付くのが遅くなり、逃げ遅れた方がかなりいたということである。

実際、その時の浸水地点を表す表示が建物に記されていた。


少し高台でもあるこの地域にも津波が来るとは恐ろしい。。
この先は黒崎仙峡を目指す。


広田半島の標高が低かった地域はほとんどが津波で流され現在も更地の状況。


六ヶ浦漁港まで走ると自然歩道が始まる。


集落の中にも標識があって入口もわかりやすい。


ちなみにこの自然歩道が北から続く陸中海岸自然歩道の最後の区間でもある。
ここのトレイルは最近刈り払われたのか、きれいに整備されていてとっても走りやすい。


そういえば先日みちのく潮風トレイルのワークショップが陸前高田市で開かれていたから、それに合せて整備したのかな。

左手に海を見ながら快適なトレイルを走っていく。
対岸には先ほど通過した碁石海岸も見渡せる。


小祝浜


大祝浜


そして展望所へ


展望所から望む黒崎仙峡方面


陸前高田というと、津波で壊滅的な被害を受けた街、というイメージが強いけど、こんなステキな自然や景色もあるのだ。

黒崎神社本宮に到着。


これまでのトレイルに感謝。

このすぐ先が黒崎仙峡。


うむ、素晴らしい景色。


雲が多いのが残念だったけど、ここから見る太平洋も最高の景色だった。

そして黒崎仙峡先の駐車場がトレイルの起点。


すぐ近くには黒崎仙峡温泉と黒崎神社がある。




ここにはあとで入浴しにきます。
黒崎神社を過ぎると、あとは最後までロードを残すのみ。
広田半島の長いロードをひたすら走る。


広田漁港を過ぎ


広田漁協広田支所


ここではあの高さまで津波が来たらしい。
完全に水没している。。

広田漁港を過ぎて、県道38号線を進む。
広田湾は牡蠣の養殖が盛んで牡蠣の養殖筏が並ぶ。


最近復活したという広田湾の牡蠣が食べられるかき小屋。


三連休と言うこともあって大盛況だった。

この先堤防工事の為迂回することとなり、通称アップルロードまで登り返す。

なんてこった…
と思ったけど振り返ったらきれいに広がる広田湾が望めて結果的に迂回できてよかった。


ようやく国道45号線に合流。


ここから陸前高田市の中心街へと移っていく。
景色は一変し、更地となった街の中を国道45号線が突きぬけていく。




まだ解体が終わっていない団地の一つ。


4階まで浸水している。

これはガソリンスタンドの看板。


津波到達地点が高すぎて想像できない。

こちらは旧道の駅。


震災の語り部ツアーが行われているようで、ガイドの説明に聞き入る人たちがたくさんいた。

追悼施設にて。


震災の犠牲者の方々に対して、御冥福をお祈りいたします。
合掌。

奇跡の一本松手前の八木澤商店の仮設店舗。


こちらのしょうゆソフトは絶品なので、訪れた際にはぜひご賞味ください。

ここからすぐ先が奇跡の一本松。


この付近一帯は高田松原という日本渚百選にも選定されていた景勝地。
東日本大震災津波によってこの奇跡の一本松を残して全て流出してしまった。

これが奇跡の一本松。


下に立つとその大きさがわかる。

この一本だけ残るとはまさに奇跡としか言いようがない。
現在は復興のシンボルとして防腐加工処理を施して保存されている。

奇跡の一本松を過ぎるとあとは県境に向かって走るのみ。


津波で全壊した気仙中学校、


ものすごい破壊力だ。
もうほとんどの建物が解体されてしまい残された建物は少ないのだが、それでもこういった建物を見ると人間の力は自然の前では無力だな、と感じてしまう。

国道45号から外れて、長部漁港を通過。


最後の海を見ながら走っていくと、


再度国道45号線に合流し、宮城県との県境に到着した。


約53kmの道のりでした。

これにて長かったみちのく潮風トレイルの旅も終了。

最初は正式に開通しているルートだけでも走ってみようという軽い気持ちで始めたこのトレイル。
走ってみると、三陸の海の美しさやそこにある集落、人々の生活の営みなどを感じながら走れるこのトレイルにすっかり魅せられてしまった。

青森県八戸市から陸前高田市まで全行程15日間、約580km。
本当にすばらしいトレイルなので、ぜひ多くの人に訪れてほしい。

数年後には復興も進んで景色も変わっていると思うので、いつの日かまたこのトレイルを訪れてみたい。

みちのく潮風トレイルありがとう!

みちのく潮風トレイルラン(八戸市~階上町区間)

2016年03月12日 | みちのく潮風トレイルラン
最後の区間である陸前高田市区間を走る前に、前から気になっていた青森県の八戸市~階上町区間に行ってきました。
というのも、この区間も普代村~野田村区間と同様に踏破認定制度があって、参加賞ではピンバッジがもらえるらしい。
しかもすでに走った洋野町~久慈市区間でも同様のイベントが実施されていた。

せっかくならこのイベントに便乗しつつ、みちのく潮風トレイルのスタート地点も踏んでおこうと思い立ち、八戸まで行ってきました。

まずはゴール地点の角の浜駅に車を置いて八戸線に乗車。


スタート地点の最寄駅、鮫駅で下車。


みちのく潮風トレイルのスタート地点は蕪島で鮫駅からは1kmほど。
しばらく走ると蕪島が見えてきた。


この蕪島、ウミネコの繁殖地ということで、遠目からでもものすごい数のウミネコ。

蕪島神社の仮設社務所に到着。


ここは昨年火事で全焼してしまい、現在は仮設社務所で事務などを行っている。
みちのく潮風トレイルのスタンプシートをゲットしいよいよ北のスタート地点からスタートです。

その前に蕪島を見学。


す、すごすぎる。

ウミネコのう○こに当たらないか心配。

だけどう○こに当たれば運もつくかも!?なんてしょうもないことを考えつつ蕪島神社に行こうと思ったら、まだ開店していないということで外から撮影。


すぐ目の前の海辺からは八戸市街や遠く八甲田連峰も見渡せる。


素晴らしいスタート地点だ。

スタート地点には、トレイルヘッド&エンドの標識が設置されており、まさにここからスタート。


まずは葦毛崎展望台を目指す。
海沿いのルートは爽快。


葦毛崎展望台到着。


絶景。


これから向かう大須賀海岸も見渡せる。


葦毛崎展望台の駐車場にあるホロンバイルで休憩。


ここはスタンプ設置ポイントになっているのでスタンプゲット。

せっかくなので名物?と言われているバナナソフトを購入。


すっごくおいしいんだけど、この寒い中ソフトクリームを食べるのはなかなか辛い。

ここからは遊歩道を走り、大須賀海岸へ。


ここは1km以上も海岸が続くステキな海岸トレイル。
砂浜を踏みしめながら長い海岸を走る。


誰もいない海岸を走るのは気持ちいい。


走ってきた海岸を振り返ると遠くに葦毛崎展望台。


この先白浜漁港を通過し、


ボルダーのできそうな巨大な岩を見つつ、


淀の松原へと入っていく。


松林のトレイルを抜けると種差天然芝生地。


ここはキャンプ場になっていて、今日の宿泊予定地でもある。


キャンプ場の高台からは遮るものがなく太平洋を見下ろすことができる素晴らしい眺望。
今日の夜が楽しみだ。

キャンプ場の目の前が種差海岸インフォメーションセンター。


最近建てられたばかりで、ものすごくきれい。


中のBGMも良くてゆったり過ごせる。


そして目の前は種差海岸という絶好のロケーション。


中でスタンプを済ませ、受付のお姉さんに見せると、ピンバッチと踏破証明書を発行してくれた。
これとは別に、みちのく潮風トレイルオリジナルバンダナまでもらうことができた。
参加費無料なのになかなか気前のいいイベントだ。

再び種差海岸の中を通り抜けて高岩展望台へ向かう。


今日の行程ではいたるところで設置途中の看板を見かけた。


これから先福島までこんな感じで看板を設置できるといいね。

高岩展望台手前のボルダー。


チョークが付いているから登っている人がいるらしい。
うすかぶりのルートはV7くらいのグレードか!?

このボルダーのすぐ先が高岩展望台。


ここから先は県道1号線を南下し階上町へ。
大久喜駅を過ぎ


大久喜漁港を通過して


階上町へと入る。


階上町区間の最初のスタンプポイント、坂下商店に到着。


ここは釣り具などを売っている小さな商店。
この時期に歩いている人は珍しいべな~、といった世間話をしながら少し休憩。
目の前の海岸では地元の人たちがたくさん海藻を取っている最中だった。


三陸津波記念碑、


階上町のメインストリートを通過し、


階上駅到着。


ここから階上岳まで約14.1km、長い登りが始まります。


といっても標高740mなので富士登山競争に比べたら1/5、がんばっていきましょう!

まずは登山口にあるフォレストピア階上を目指す。
国道45号線を横断しロードを走る。
階上岳まであと11km。


これはたぶん道路で行く場合なのでもう少し短いはず。

階上駅からロードを走ること9km、次のスタンプポイント、フォレストピア階上に到着。


あまりにお腹が空いてしまったのでここで昼食。

階上町は、階上早生(わせ)そばが有名ということなのざるそば大盛りを注文。


う、うまい。確かにこれはうまいぞ。
久しぶりにうまいそばを食べた気がする。

お腹一杯になって階上岳へ向かって出発。

登山口はフォレストピア階上からすぐ。


ここには三陸復興国立公園指定記念俳句大会の入選俳句が掲載されていた。


「燃えいずる炎のごとし躑躅かな」

あまりのレベルの高さに絶句。
というより下の二文字、なんて読むの??
(あとで検索したらつつじだった。)
この中学生は間違いなく将来を背負って立つ人間になるでしょう。

登り始めるとすぐに分岐が出てくる。

緑ルート、赤ルート、その他とそれぞれあるんだけど、トレイルマップにはそこまで案内が出ていないので、一番道幅が広い赤ルートを選択。

途中から雪道となるが、程良く雪がしまっていて苦労することなく登っていける。


下を向いて歩いていたら突然巨大な物体が目の前に高速で現れ仰天。
何かと思ったらカモシカだった。


本気で腰が抜けるかと思った。

ようやく傾斜が緩やかになってきたと思ったらひょっこり山頂に到着した。


誰もいない山頂は八戸市街から太平洋まで見渡せる大展望。




むむむ、これは素晴らしい景色。

おそらく階上岳にはもう来る機会はないので、この景色を目に焼き付けておこう。

とはいえ、標高740mでも北東北の山はかなり寒い。
5分ほど景色を堪能しすぐに下山開始。

開けた駐車場のある大開平を過ぎると、牧場となる。


階上岳放牧場の中を突っ切り、海に向かって一気に駆け下りる。




看板が設置されている分岐からトレイルに入り、灯明堂跡を通過。


ここからすぐに寺下観音に着いた。


寺下観音の目の前がスタンプポイントの観音茶屋東門。


ここは閉店時間が16時ということで着いたのもちょうど16時。
のれんを外している最中でぎりぎり間に合ってよかった。

ここから最後のスタンプポイント野村商店まではロードを残すのみ。

日本昔ばなしに出てくるようなかやぶき屋根の家を通過。


ちなみに、この家は現在も住人がいるみたい。
目の前の田んぼも牧歌的。


国道45号線を再び横断して、


小舟渡漁港へ。


この漁港の目の前に野村商店がある。


最後のスタンプをゲットして、参加賞のピンバッジと踏破認定証を受け取る。

店主かなぁ?恐らく90歳近い方でとても愛嬌のある方だった。

野村商店を後にして最後の絶景ポイント小舟渡海岸へ。


この海岸のすぐ裏手には小舟渡小学校があってものすごい解放感。
こんな小学校で幼少期を過ごしたい。

ちなみにここは青森県の最東南端の地なんだとか。


しばし絶景を堪能しつつ、ゴールの角の浜駅へ。


ようやくゴールの角の浜駅到着。


約48kmの道のりでした。

青森県の区間は海岸あり階上岳の登頂ありとなかなかハードなコースだけど、その代わり素晴らしい絶景を堪能できる絶景ルートです。

そしてこの後はいよいよ種差海岸キャンプ場へ。
ここは事前に予約すれば冬期間も宿泊することができる。
受付は種差海岸にある柳澤商店。

写真では撮れないけど、満点の星空と眼前の太平洋から登る朝陽を満喫できるこれまでのキャンプ場の中でもファーストクラスのキャンプ場でした。


そんなこんなで、帰りは11月に走った洋野町区間と久慈市区間のスタンプももらって、スタンプラリーはコンプリート。

4つのピンバッチと、八戸市から久慈市までの区間踏破でワッペンもいただき大満足のみちのく潮風トレイルでした。

みちのく潮風トレイルラン(大船渡市中南部区間)

2016年02月27日 | みちのく潮風トレイルラン
そろそろゴールが見えてきたみちのく潮風トレイル。
今回は大船渡市南部区間、綾里駅~細浦駅までを走ります。

朝、盛駅近くに車を停め、盛駅から三鉄南リアス線で綾里駅へ。






ここからまずは綾里半島をぐるりと一周します。


綾里の集落を抜けて、綾里半島の林道へ。




林道からちらちら見える綾里湾の景色がきれい。




今日の予報は曇りだったけど天気は良い。

綾里半島の先端、綾里崎には展望台が設置されていた。


ここから見える太平洋の景色が素晴らしい。




解放感満点の展望台。
ここは隠れ観光スポットですな。

綾里崎を少し回ったところからトレイルに入る。




登っていくと東屋が設置された展望台。


ここからの景色が絶景。




この周辺はかつて牧草地だったのか、金網と柵がところどころ設置されていて、牛が逃げるので扉は閉めて下さいとのコメントが残されていた。

今は牧草地ではなさそうだけど、草原状のトレイルはものすごく気持ちいい。


味噌玉通過。


名前の由来はなんだろう?

両側が海のトレイルを走り、やがて下り道に入って綾里の集落に戻ってきた。

綾里漁港を過ぎて


綾里川沿いの道を走っていき、不動滝へと向かう。




林道に入ってすぐに不動滝への入り口。


階段を少し登っていくと不動滝が現れた。


あまりの水の少なさに絶句。
これを滝と呼んで良いのだろうか、夏場でも水が少なそう。

ただ、ここの水はいわて名水20選に選定されているらしく、ミネラルたっぷりの美味しい水をいただいた。


この先綾里峠に向かってひたすら登りが続く。

登りの途中では遠くに綾里の町並みが見えた。


途中からトレイルに入り、


東北電力の反射板が設置されているピークに到達。


ようやく大船渡市街の町並みが見渡せた。


尾根上の道を進んでいくと綾里峠到着。


あとは下りを残すのみ。
一気に下って、県道に出る。
ここから細浦駅まではひたすらロード。

橋を渡って国道45号線に入る。


国道を南下し、復興商店街を通過。




ここから被害の大きかった大船渡駅前の県道を南下。




周辺はほぼ更地の状況で大型ショッピングセンターやホテルなどの建設が進んでいた。
1年後に来たら全く違う景色になってるんだろうな。

下船渡駅を通過し、下船渡貝塚。


ここは縄文時代末期の土器が発見されたというロマンあふれる土地なのだ。

ここから三陸沿岸道路に向かって坂道を登っていく。

謎の岩のオブジェの交差点を右折して坂道を登る。


三陸沿岸道路をくぐって登りきったところから見る大船渡湾。


養殖筏の並ぶ大船渡湾の光景がまさに絶景。

こうやって自分の足で巡ってみると、三陸海岸には隠れ絶景ポイントがたくさんあることがわかる。

ここから一気に下ってホテル丸森前の交差点を細浦駅方面へ。
目の前に広がる大船渡湾が美しい。


交差点から下ったところにある大船渡温泉。


先日の新春大船渡ロードレース大会の時に泊まったけど、オーシャンビューの温泉と海の幸の料理がおいしいステキな温泉です。

ここから海沿いの県道38号線を南下していくと、




細浦駅に到着した。


約33kmの道のりでした。

細浦駅はBRTといって、津波で壊滅した鉄道に代わってバスが走っている。

このバスに乗って盛駅まで戻りました。


いよいよ残りは陸前高田市区間を残すのみ。
長かったみちのく潮風トレイルも次回でフィナーレを迎えます。

みちのく潮風トレイルラン(普代村~田野畑村~岩泉町区間)

2016年02月17日 | みちのく潮風トレイルラン
岩手沿岸北部で残されていた空白区間、普代村~田野畑村~岩泉町区間に行ってきました。

この区間もまだみちのく潮風トレイルのルート設定はされていないものの、北山崎、鵜の巣と三陸海岸を代表する断崖絶壁を望める素晴らしい景勝ルート。

そして、この区間を走破すれば洋野町の角の浜駅から大船渡市の綾里駅までおよそ440kmがつながることになる。

寒風吹きすさぶ中、楽しみながら走ってきました。

早朝、本州で一番寒いと言われる藪川地区を通過して岩泉小本駅に到着。


ここから三鉄に乗って普代駅へ。




ここから走り始めます。

ちょっと見えにくいけど、現在の気温-6℃。


マジで寒い。

普代水門を通過。




震災時はあの高さまで津波が来たとか。
ちょっと信じられない。。

普代水門を抜けると普代浜。




ここはかつて海水浴場だったが、津波で設備が全て流されてしまった。
今はただただ静かできれいな海という印象。

普代漁港を通過し、


黒崎漁港到着。
地図ではここから陸中海岸自然歩道が始まっているけど、津波により遊歩道が破壊されてしまい、もちろん案内標識もない。

漁港の先から遊歩道に入る。


津波の跡が痛々しいが、海に張り出した遊歩道は迫力満点。




弁天漁港に着くと津波の被害を免れた標識が出てきた。




ここから急な登りを登って


国民宿舎くろさき荘。


くろさき荘の先には北緯40度のシンボルが設置されている。




なんかかわいい。

黒崎展望台からの眺め。


太平洋は何度見ても素晴らしい。

ここから北山崎までは北山崎自然歩道の10.1km。


一気に行きます。

くろさき荘から北山崎までのトレイルは、落ち葉が敷き詰められたふかふかトレイル。


アップダウンも適度でかなり走りやすい。

冬なので木の葉が落ちた木々の間から海も見えて爽快。


普代村が終わり田野畑村に入村。


林道に合流してあと0.8km。


北山崎に到着。


くろさき荘から北山崎まで約1時間15分のトレイルだった。
ここで陸中海岸自然歩道の中間地点くらい。


北山崎にはビジターセンターなどが整備されていて休憩もできる。

展望台でちょっと休憩。
ここからの北山崎はまさに絶景!






北山崎は観光案内版の説明によると、

「公益財団法人日本交通公社の全国観光資源評価の「自然資源・海岸の部」で最高ランクの特A級に格付けされた景勝地です。」

なんだとか。

特Aって言われると何だかものすごいんじゃない!?、と思ってしまうけど、実際すごいです。
かなりの迫力で断崖絶壁が迫ってくる。

そしてこの断崖絶壁の下まで遊歩道が続いているのだ。

実際自然歩道もこの下を通るルートになっているので早速階段を下っていく。


500段近い階段を下っていくと、断崖絶壁を見上げる地点に到着。


ここから見る絶壁もすごい迫力。




写真では伝えきれないのが残念。
一人でいると恐怖さえ覚える自然の造形。

素晴らしい景色を堪能した。

一旦海まで下りたということは今度は登りがあるということ。

北山崎の駐車場へと続く分岐から北山浜へと向かうルートに入る。




ここからの登りはまさにスリリング。

北山崎の展望台からの下りよりも急でしかも階段の段差が広い。
振り返るのも怖いので一気に登る。

ここの登りは本当に怖かった。

このルートを下りで使うとなると、一歩でも踏み外すと下まで転げ落ちることになるので命の保証はできません(冗談ではなく)。

登りきると対岸に先ほどの展望台が見える。


すごいV字谷だった。

そして再び緩やかなトレイルを走り北山浜へ。

一旦道路に出て、


北山浜に到着。


ここから先、標識は海岸線に行くようになってるけど遠見にはルートがなくなってる。




あれれ、と思い岩を登るとトンネルが現れた。


これは隧道と呼ばれる手彫りのトンネルらしい。

なんか冒険心をくすぐるワクワクするルートだ。
この岩から降りるハシゴもなかなかアスレチック的でスリリング。


ではさっそく中に入ります。


中は真っ暗でヘッテンが必要。
一応このためにヘッテンを持ってきたので助かった。

隧道を抜けると


もう一つの隧道。


ここも真っ暗。
ここを抜けると


机浜に到着。


なかなか楽しい体験だった。
しかし、よくあんな穴掘ったなぁと感心してしまう。

机浜から尾根を一つ越えると机浜番屋群が見えてきた。


ここにはかつての番屋と呼ばれる漁師小屋を復元した建物が並んでいる。




建物の一角にはNPO法人体験村・たのはたネットワークの事務局もありちょっと寄り道。

事務局の方にいろいろと説明していただきこれから向かう鵜の巣の断崖を通るマップもいただいた。

震災当時の話では、これから向かうルートには集落があったが現在は更地になってしまった模様などを、写真を見せながら話していただいた。

田野畑村は被害が少なかったことから、あまり被害の状況や復興の状況を報道されることは少ないけど、それでもその当時の状況を見ると言葉では言い表せないものがある。

そんな状況をこの目で見つつこの先走りたい。

ちなみに、ここの事務所にはなすびさんも立ち寄っていてサインが飾られていた。


それともう一つ、この番屋群からトレイルの入り口にはこんな標識が。


みちのく潮風トレイル田野畑村区間の開通も近いかもしれない。

番屋群からすぐ先のトンネルの横から弁天崎へと向かうトレイルが始まる。


弁天崎の手前の灯台に立ち寄る。


絶景なり。




弁天崎の駐車場にはトレイルの看板が。


自然歩道の最終到達地、明戸キャンプ場まではもうすぐ。

ここからは鵜の巣の自然歩道まではひたすらロード。

被害の大きかった羅賀荘が見えてきた。


この辺りから雪が降り始め、次第に横殴りの風雪に。
さっきまで天気が良かったのに変わるのが早い。

明戸キャンプ場に到着と思いきや、防潮堤の建設でキャンプ場はなくなっていた。


先ほど見せていただいた写真では、この辺りにもかなり家があったみたいだけど、更地になってしまっていた。

羅賀荘を通過。


ここの温泉はオーシャンビューでなかなか良いので近くに来た際にはぜひ利用したい。

羅賀荘から田野畑駅まではすぐ。
「カンパネルラ田野畑駅」に到着。


ネーミングも素敵だけど駅舎もステキ。

ちなみに、カンパネルラは宮沢賢治の童話、銀河鉄道の夜に出てくる登場人物。

中で休憩させていただくと、売店の年配の女性に声をかけられた。

6月に北山崎の白椛しゃくなげ荘に泊まってその時の料理がおいしかった話をすると、そこの主人と遠い親戚なんだとか。

田野畑村の素晴らしさを勝手に熱く語る私の話を笑顔で聞いてくださった。
お付き合いいただきありがとうございました。

休憩している間に雪も小ぶりになり、次の島越駅に着くころには晴れてきた。
今日は変わりやすい天候。

島越駅は津波で全壊して新しく建て直された駅舎。


駅の愛称は「カルボナード島越駅」。


カルボナードはこれまた宮沢賢治のグスコーブドリの伝記に出てくるカルボナード火山島に由来している。

島越駅を後にして鵜の巣の断崖自然歩道を目指す。


駅からすぐの島越漁港には、北山崎の断崖クルーズ船の乗り場がある。


クルーズ船乗り場は冬場は運行していないので閑散としている。
6月に来た時は天候不良で乗れなかったのでいつかまた来てみたい。

ここを過ぎるといよいよ今日の核心、鵜の巣の断崖を通る遊歩道だ。

事前に調べたところによると、ルートは海沿いを通るのと地震による地盤沈下で潮位の影響を受けやすいんだとか。
特に満潮時は通過不能ということなので、事前に満潮と干潮の時間を調べてきた。
当日の満潮時刻は10時頃、干潮時刻は16時頃。

現在の時刻12時半、ちょっと微妙。
果たして無事に通過できるのか。。

スタート地点から見る鵜の巣の断崖。


スタート地点の白池海岸にはもちろん道票などない。



海岸をスタートしてさっそく道を阻まれる。
やはりこの時刻だと厳しいか。
先が見えないので徒渉したところで次がどうなっているかわからない。

ただ、もともとルートになっていたのだから行けるだろう、ということで思い切って行くことにした。

完全に水没しているわけではなく、ところどころ岩が出ているので飛び石伝いに行けば何とかなるのだが、波がくれば水を被るのは確実でなおかつ岩はヌメッているので飛び石は無理。

ここは潔く諦めて浸水覚悟でそのまま進むことにした。
今来た道を振り返る。


これから向かう道、というか道などない。


2回ほど水没地点を越えると、ようやくこの自然歩道のハイライト、隧道が見えてきた。


は~、助かった。

ちなみに、このルートには隧道が5つもあるとか。

まず一つ目のにわか磯隧道。




道標は津波により破壊。

穴を抜けたところ、



すぐに二つ目のにごり隧道。






三つ目のみひき場隧道。


出口はなんと中が自然の洞窟になっていて太平洋が。


すごい自然の造形美。
こんな体験なかなかできない。

中の洞窟から連続して四つ目のながおり隧道。


そして最後の真木沢隧道。


ここを抜けると真木沢海岸に到達。




海岸沿いのルートはこれで終わり。
真木沢海岸からは鵜の巣の展望台へと続く登りを登って行く。


今日最後の急登を登ると展望台駐車場に到着。


自然歩道はここで終了。


ここから遊歩道を少し行くと展望台。


展望台からの鵜の巣の断崖の景観。


これまた、かなりの迫力だ。

それよりも、あの断崖の下を歩いてきたのかと思うとちょっと恐ろしい。。


鵜の巣の断崖と逆側の景観。


こちらも名称はないけど結構な断崖になっている。

北山崎の断崖と鵜の巣の断崖は、三陸の王者と呼ばれているとおり、まさに王者の絶景だった。

ここから岩泉町まではあとはロードを残すのみ。

本当は、岩泉町に入った後、御殿先自然休養林を経由して、現在整備中のトレイルを探しながら岩泉小本駅を目指す予定だったけど、靴からスパッツの膝にかけてずぶぬれ。
なおかつ現在の気温0℃とすでに戦意喪失。

トレイルで道に迷うのも嫌なのでそのまま国道を経由して帰ることにした。

駐車場から国道に合流し、岩泉町に入る。


田野畑村区間は1日で終わってしまったけど、とっても内容の濃いルートだった。

岩泉町に入って国道を4kmほど走り街中に下りてきた。


ようやく岩泉小本駅に到着。


約44kmの道のりでした。

それにしても、鵜の巣の断崖を通る遊歩道は超アクティブなルートだった。

おそらくこの遊歩道がみちのく潮風トレイルのルートになることはないと思うけど、夏場の暑い日であれば楽しく歩けるはず。

ぜひ体験して欲しいルートの一つです。


この田野畑村区間の走破により、いよいよ大船渡市南部区間と陸前高田市区間のみを残すところとなりました。

2月は予定があって行けないので、3月上旬に一気に最後まで走って、岩手県の沿岸を全て走り切りたいと思います。

みちのく潮風トレイルラン(山田町~大槌町区間)

2016年02月13日 | みちのく潮風トレイルラン
みちのく潮風トレイルツアー最終日。

本日は道の駅やまだから大槌町中央公民館前バス停を目指します。


まずは大槌町を目指して国道45号線沿いを走ることになる。


途中までは歩道があるけど、途中から歩道がなくなり脇道を走る。
ダンプカーがすごいスピードでひっきりなしに走っているのでかなり恐ろしい。

一方左手には昨日走った船越半島がきれいに見える。




四十八坂到着。




ここから見る船越半島もステキ。


四十八坂を過ぎるといよいよ大槌町。

大槌町に入ってすぐのトンネルには左手にトレイルが続いているので、そちらから迂回。


ちゃんとした道になっている。


トンネル内は暗いし道幅が狭くなるので怖すぎて無理。

トンネルを過ぎると浪板海岸が見えてくる。


浪板海岸手前には以前に飯を食べたさんずろ屋。


ここの海鮮系の定食はかなり美味いので、近くに来た際にはぜひ寄りたい。

さんずろ屋を過ぎると下り坂となり、浪板海岸。




震災後復旧したホテルはまぎくを過ぎて、


吉里吉里に到着。


ここも被害の大きかった地区で至る所が工事中。


ここから吉里吉里海岸、吉里吉里漁港を過ぎて




吉里吉里半島に入る。

吉里吉里半島は重茂半島や船越半島に比べれば大きくないしほとんどロード。
最初の坂を登りきると崎山展望台。


船越半島がきれいに見える絶景ポイント。




この先ロードを少し走り、道路の脇の小道からトレイルに入り、




登りきると吉里吉里半島最高峰、筋山204m。


なかなかの眺め。


山頂付近は保全林になっていて散策コースもあるみたい。


最終日のルートのハイライトはここが最後。

あとは大槌町の中心部に向かって下っていく。


下りきったところが大槌漁港。


大槌町は町の中心部が壊滅状態で、漁港も大規模復旧中。
中心街もまだ更地の状態で、高台工事など復旧はまだ先の状況。

そんな工事中の中の道を走っていくと、






旧大槌町役場。


津波の威力のすさまじさが伝わってくる。

大槌町は、町長を始め多くの命が失われた地域。
御冥福をお祈りします。

旧大槌町役場を過ぎるとゴールは目の前。
高台の造成工事が行われている中を通り抜けてようやく大槌町公民館前バス停に到着した。


道の駅やまだから20kmの道のりだった。

ちなみに、あとでみちのく潮風トレイル全区間踏破中のなすびさんの記録を見てみたら、山田町と大槌町の間にある鯨山に登るルートをとっていた。

知っていたら通っていたのに、残念。

それでも、海沿いをずっと走れるこのコースも爽快で気持ちの良いコースだった。


バスで道の駅やまだに移動。

道の駅やまだで名物のわかめソフトクリームを試食。


味はというと。。。

正直あまりおいしくはなかった。


帰りは宮古市内の咖哩亭でカレーバイキングを堪能。




ここは4種類の本格的な手作りカレーとナンが食べ放題。
かなりおいしいのでオススメのお店です。

この後、盛岡に戻る途中の湯ったり館で温泉に入って帰りました。


充実した3日間だった。

みちのく潮風トレイルラン(宮古市南部~山田町区間)

2016年02月12日 | みちのく潮風トレイルラン
おはようございます。
本日は道の駅やまだを経由して船越半島をぐるりと一周する予定。

本当は朝ゆっくりスタートして、今日は道の駅やまだで終了し、翌日体力を回復させてから船越半島を一周しようと思ったけど、日曜日の天気がかなり悪そうなので、1日で船越半島まで終わらせてしまうことにした。

この行程だとかなりハードスケジュールなので朝6時半に姉吉キャンプ場を出発。

朝焼けの姉吉漁港を後にして、まずは国道45号線を目指します。

キャンプ場から坂を上ると4軒ほどの姉吉集落。

民宿魹ヶ崎荘は現在休業中。


できればここに泊まりたかった。

県道41号線と合流後、山田町方面に向かって海沿いのルートをひたすら走る。
朝焼けの海がきれい。


国道45号線まではあと18km。


千鶏集落、石浜集落を通過。

毎回感心するのが、こういった半島の入り江にも小さな集落が点在していること。
ものすごい昔から代々住まれていると思うけど、ここで生計を維持していくことも大変なんだろうな、なんて毎回考えてしまう。

ようやく山田町に入る。


田老地区から重茂半島の先まで、宮古市は本当に長かった。

アップダウンのきつい41号線を走ること2時間、ようやく海まで降りてきた。


山田湾に浮かぶ牡蠣の養殖筏の光景はとてもきれい。


海の向こう側に見える半島はこれから向かう船越半島。

平坦なロードを走っていくとようやく国道45号線に合流した。


復興中の山田町中心街を右手に見つつ走っていく。


山田町の中心街はほとんど全て流されてしまい、大規模工事中。

巨大なショッピングセンターの工事も進んでいた。


中心街を抜けて織笠大橋を渡って、緩やかな登りを越えると船越半島の入り口に到着。


道の駅やまだはすぐ目の前にあるけど、ここは寄らずに船越半島に入る。

震災後復旧した牡蠣小屋を通過し、


大浦漁港の先から林道に入る。


林道の入り口では、おばあちゃんと、

「どこまで行くっけ?」

「霞露ヶ岳まで行きます」

「今日はあったけぇから気持ちいいな、気をつけてな」

という温かいやりとりもあった。

ここから霞露ヶ岳の入り口まではひたすら林道。

走ること1時間ほどで霞露ヶ岳入口、陸中海岸自然歩道の入口に着いた。

入口には看板が設置されていて船越半島のルートが書いてある。


ここから旧タブの木荘まで21kmか、長いなぁ。


ちなみにここは魹ヶ崎灯台も望める絶景スポット。


これなら山頂からも景色が望めそうで期待大。

霞露ヶ岳までは1.8km。


一気に登っていくと30分ほどで霞露ヶ岳山頂に到着。


思ったほど雪もなくて良かった。

山頂からは山田町が望める大展望。


5月にも一度登っているけど、この時は葉っぱが生い茂ってしまい展望はあまり望めなかった。

景色を楽しむなら冬の方が良いのかもしれない。

時間もないのですぐに下る。
漉磯海岸までは3kmほど。


海岸に近付くにつれて松林となり、階段状の道を下っていく。

下り途中で見えた三陸海岸の景色は絶景だった。




一気に下って漉磯海岸。


今日も波が高くて迫力のある光景。




漉磯海岸を後にして、


椎茸組合の分岐を左に曲がり、


再び自然歩道に合流。




ここから小谷鳥まで9.1km。

ここからの自然歩道は別名大釜崎自然歩道と言われていて、今回の行程で一番長いトレイル。
走り始めるとアップダウンがけっこうあってなかなか苦しい。


ようやく半島を回り込み、大槌町方面が見えてきた。


6.5kmで道路に合流。


しばらく走ると小谷鳥の漁港が見えてきた。




陸中海岸自然歩道は、この港の先から尾根を登るルートになっているのだが、さすがに工事中なので入るわけにはいかない。

しかたなく、漁港を後にして北側の林道から迂回することに。


牛転峠までの登りを歩ききり、少し下ったところにある作業道を登り尾根に出た。


さて、地形図上はこの尾根上にルートがとられているけど、どうも踏み跡程度にしか見えない。
ただ、顕著なピークを波線が通っているので地図を信じて進むことにした。


ここの尾根からは向かって左側が先ほど通ってきた小谷鳥地区、


右側が船越湾とまさに絶景。


夕日に暮れる景色が本当に美しかった。

小ピークから下ったところに道票を発見し一安心。


と思ったのもつかの間、この先すぐ分岐となり地図とにらめっこ。
この辺りのトレイルは作業道やらなんやらで結構分岐があるのでかなり迷う。

最初の分岐は右に行き、一旦下ったところで登り道が出てくるがこちらは左。
一度下りとなっている右方面に行ったら藪になってしまい引き返したのだ。

登り道を登りきると展望が開ける。
正面にタブの大島が見えたので現在地を把握することができ、しばらく下って行ったら歩道に合流した。

途中には黒焦げになった道票を発見。


後で調べてみたら、この辺りは大震災の際に田の浜地区の火災が移って山火事になったらしい。

現在はかなり伐採されてしまって当時の山火事の様子を伺い知ることはできないので、この道票は貴重な痕跡になるのかもしれない。

この道票を過ぎると道は海岸へと下って行き、なんとダイレクトに海岸に出た。


そしてこの海岸沿いの道がかなりワイルド。


おそらく震災後地盤沈下などもあって以前より低くなってしまったこともあるかもしれないけど、波が舗装路に打ち寄せてくる。

波のタイミングを見て一気に走りぬける。

舗装路もところどころ水たまりができていたので、それを踏み抜いてゴール間近で靴がずぶ濡れになってしまった。

海沿いのルートを抜けると少しトレイルに入って自然歩道の終着点、旧タブの木荘(船越園地駐車場)に到着した。


ここからは少し林道を走って荒神社を通過。

時間があればお参りしたかったけど、時間も4時を過ぎていたので道の駅やまだを目指す。

ようやく最後のロードに入り、


船越半島を抜けて道の駅やまだに到着した。

今日の行程は66km、これまでの中で一番長い行程でした。

これで明日は大槌町まで行ける目途がついたのでとりあえず一安心。

このあとテント一式をデポしている姉吉キャンプ場に戻り、2日連続で泊まらせていただいた。

重茂半島と船越半島、行程はとてもとても長いけど、山あり海あり集落ありと景色の変化に富んだ素晴らしいルート。

実際のみちのく潮風トレイルがどのようなコースをとるのかわからないけど、本当に充実した2日間だった。

みちのく潮風トレイルラン(宮古市南部区間)

2016年02月11日 | みちのく潮風トレイルラン
みちのく潮風トレイルも終盤戦へ、今回は宮古市南部~大槌町区間を2泊3日の行程で行ってきました。

この区間はまだルート設定はされていないけど、先日走った久慈市~野田村区間と同様、なるべく海岸線沿いにルートを取って走ってきました。

この区間の課題は巨大な重茂半島と船越半島の2つの半島をどうやって走りきるか。
1度半島に入ってしまうと宿泊する場所がないのだ。

いや、正確に言うと民宿が数件あるが、事前に問い合わせたら復興作業員の方達が数週間まとめて予約を入れていてどこも泊まることができなかったのだ。

事前に測った距離だと、宮古駅から大槌町中央公民館前のバス停まで約125km。
このうち宮古駅から重茂半島を経由して道の駅やまだまで65km、道の駅やまだから船越半島を一周して道の駅やまだまで40kmとそれぞれロングランになってしまう。
初日に65km走って次の日まともに走れるのかという不安から、初日はなるべく距離をおさえたいところ。

う~ん、どうしたものかと考えて、そういえば魹ヶ崎灯台に向かう入口にキャンプ場があったはず!

営業はしていなさそうだけど、どう考えても初日はここに泊まるしかなさそう。
距離的にも宮古駅から40kmほど。

ということで、朝ここにキャンプ道具をデポし、その後道の駅やまだに移動してバスで宮古駅に向かう計画とした。

早朝盛岡を発ち、本日のビバーク予定地の姉吉キャンプ場にキャンプ道具をデポ。

その後道の駅やまだに移動してバスで宮古駅に移動。




なんだかんだ宮古駅までスムーズに移動できた。

宮古駅からさっそく走り始める。

駅前の商店街を抜け、閉伊川を渡って国道45号線を南下。



途中までは宮古サーモンハーフマラソンで走ったルート。
向かって左手にこれから向かう重茂半島が見える。


津軽石の交差点まで約8km。
ここから長い長い重茂半島に入ります。


海岸沿いに走ること4km、白浜の集落に到着。




ここからトレイルが始まります。

とはいえ、海岸沿いに設定されている陸中海岸自然歩道の入口は、堰堤工事のため立ち入り禁止。

地形図では民家の裏からも波線ルートがあったのでよく探してみたらちゃんとルートがあった。
この民家の裏に入口がある。


少し坂を登ると陸中海岸自然歩道に合流。


ここからは明瞭なトレイルを走っていく。


落ち葉でふかふかのトレイルは気持ち良し!

スタート地点の宮古市街も良く見える。


途中から月山に向けて登りが始まる。


海岸沿いのトレイルには雪がなかったものの、標高200mくらいから雪が出てきて残り100mくらいは凍結していてトレランシューズで登るのはちょっと怖かった。

急な登りを上りきると林道に合流。


入口には標識がなかったけど、このルートは立ち入り禁止だったらしい。
特に崩壊しているところはなかったけどなぁ。

ここからは広い林道を上っていくと駐車場に到着。


なんと月山は車で山頂まで来られてしまうのだ。

駐車場からは3分ほどで頂上に到着。


山頂にはNHKの中継所があって見晴らしは最高!

展望台からの宮古市街。




太平洋


浄土ヶ浜をズーム。


180度の大パノラマを堪能。

月山は山頂まで車で来られるので超オススメスポットです。

地図を見ると月山は陸中海岸自然歩道の中間地点。


少し休憩して、鵜磯集落を目指して下る。


急な下りを一気に下ると林道に合流し、しばらく行くと道路に出る。


まずは重茂中学校を目指して走る。

音部の海岸を過ぎて


音部漁港を過ぎて


しばらく行って振り返ると先ほど登った月山が良く見えた。


こうやってみると、標高400mとはいえ、けっこう高い山に見えるから不思議。

重茂中学校を通過。
半島のこんな奥にも人々の生活の営みがあることに何だかロマンを感じてしまう。

与奈漁港を過ぎて与奈トンネルを抜けるといよいよ魹ヶ崎灯台を目指して最後のトレイルに入る。

与奈から姉吉キャンプ場へと続く自然歩道は津波の影響によって現在は通行止めになっているらしい。

果たして入口がわかるかなぁと心配していたけど、ちゃんと目印があって迷うことなくトレイルに入ることが出来た。
案の定、立入禁止になっていたけど、なすびさんも公に通行していたので気にせず通過。


入口付近は津波の被害が大きく更地の状態。


現在工事中なのでそのうち入口も変更されるかもしれない。

ここからは快適なトレイル。


少し登ると標識が出てきた。


与奈から魹ヶ崎までどのくらいか読み取れないけど確か6kmくらいだったはず。

しばらくいくと種刺海岸。




ほとんど人が来ることもない海岸は波の音だけが聞こえる静かな海岸だった。

種刺海岸から魹ヶ崎灯台まであと3km。

松林の中のトレイルを走ってようやく魹ヶ崎灯台に到着。




元旦には沢山の人であふれていた魹ヶ崎灯台も今日は静寂そのもの。




東屋にある来訪者ノートにメッセージを残し、本州最東端の碑を経由して、


今日の最終到達地点、姉吉キャンプ場を目指す。


魹ヶ崎灯台から姉吉キャンプ場までは3.8km。

陽も暮れてきて寒くなってきたので一気にゴールを目指す。

ようやく下り坂にさしかかり、入口の姉吉漁港に到着。


ここから姉吉キャンプ場は目と鼻の先。

4時半にキャンプ場に到着しました。


宮古駅から約39kmの道のりでした。

ちなみに、このキャンプ場はデイキャンプ専用ということで本来は宿泊できない。

今回は巡回してきた管理人さんに事情を説明し宿泊について了承いただきました。
感謝。

さすがにこの時期に姉吉キャンプ場を訪れる人はいなくて、夜は静かなソロキャンプを満喫。

三陸の海から見える満点の星空が素晴らしくきれいだった。

みちのく潮風トレイルラン(久慈市~野田村区間)

2016年02月04日 | みちのく潮風トレイルラン
今回はみちのく潮風トレイル久慈市~野田村区間。
この区間は正式なルート設定はされていないけど、岩手県沿岸を全てつなぐためにわざわざ久慈市までやってきました。

ちなみに小袖海女センターから陸中野田駅までは10kmほど。
みちのく潮風トレイルを始めた当初は岩手県沿岸を全て踏破しようなんて思ってもいなかったので、この区間を走ることも考えていなかった。
この距離だったら前回来た時に走っておけばよかったとちょっと後悔した次第です。

まずはゴール地点の陸中野田駅兼道の駅のだに車を置いてバスで小袖海岸へ。


小袖海岸到着。


小袖海岸バス停から小袖海女センターに移動。








さすがにこの時間からお客さんはいなくて店員の方としばし談笑。

11月くらいまではみちのく潮風トレイルを歩いて小袖海女センターまで来る人はたくさんいたんだとか。
冬はさすがにいないべな~、と。
しかも、青森県の八戸市から久慈市区間まで踏破すると踏破証明書とバッジがもらえるらしい。
これはやってみたいけど、その前に岩手県を終わらせなければ。

スタート前の温かいひとときでした。

海女センター前のここからスタート。


このルートは北限海女の道(悠久の古道)なんだとか。

小袖海女センターからあまちゃんの撮影で使われたという監視小屋まではつづら折りの急登を登る。


ここが監視小屋。


ここからの久慈湾は絶景なり。




監視小屋は撮影で使うために作ったのかと思いきや中に人がいてビックリ。
中の人もビックリ笑
今でも現役で使われているみたい。

ここから少し集落に入って途中から地形図に1kmほど記されていたトレイルに入ってみる。


ちゃんと道があるか不安だったけど、明瞭な道が続いていた。




ちょっとしたトレイルを抜けて再び海女の道へ。


ロードを走り、三崎中学校前を通過し、


駒形神社を通過し、


海が見えてきた。




海岸のロードを走る。


三陸の海は本当に美しい。






やがて道の駅のだが見えてきて、


到着~。


ほんの1時間ばかり約10kmのランでした。

帰りはのだ塩ソフトを食べて、


平庭高原で温泉に入って、


岩手が誇るB級グルメ、岩手町焼うどんを食べて帰りました。


短かったけどなかなか楽しいみちのく潮風トレイルでした。

P.S
参考に今回のルートです。

みちのく潮風トレイルラン(大船渡市北中部区間)

2016年01月27日 | みちのく潮風トレイルラン
みちのく潮風トレイルも中盤戦へ。
今回は前回の大槌町~釜石市区間に引き続き、釜石市~大船渡市北中部区間を走ります。

朝5時に盛岡を出発し、7時15分に大船渡市の三陸鉄道綾里駅に到着。




久慈駅~宮古駅の北リアス線に対して、釜石駅~盛駅(大船渡市)は三陸鉄道南リアス線。
南リアス線に乗るのは今回が初めてなのでわくわくドキドキ。

綾里駅に車をデポし、釜石駅に向かいます。


釜石駅到着。


ここから綾里駅を目指してスタート。

まずは釜石の市街地を通り抜け、国道脇の道路に入って坂を登っていく。

釜石市街地とはここでお別れ。
高台から見ると、釜石の中心市街地の大きさが分かる。


盛岡と比べると本当に小さい。

坂を登っていくと鉄の歴史館。


国道に出るところで正面に巨大な釜石大観音の姿が。


この大観音、中が螺旋階段になっていて顔の真下まで登ることができる。
今回は寄らないけど、大船渡マラソンの時に登ったのでその時撮った写真。


大観音から望む太平洋や釜石市街地の展望は素晴らしいものがあり超オススメスポットです。

ロードを走り続け平田(へいた)駅通過。


この先緩やかな登りとなり平田公園を左折。

ここから石塚峠までのトレイルが始まる。
しかし、入口が分からない。

地図とにらめっこして尾根の西側から登ることはわかるんだけど、入口には工事現場の事務所があって入っていいのか悩む。
案内標識もないけど、どう見てもこの工事現場事務所の奥の谷にルートが取られているのでそのまま進んでいく。

ショベルカーが入るような道を登っていくと大観音が遠くに見えてきた。


谷沿いの道を登りきるとルートがなくなる。

う~ん、とりあえず尾根を登ってみるか、と30分ほど登ってみて尾根のピークに到着。
なんとなく踏み跡はあったけど、よくよく地図を見てみるとルート上にピークは無く、道を間違えていることに気付く。

急いで元来た道を引き返し、再度地図でルートをチェック。
すると、どこかで隣りの谷に下りるルートになっているけど下り口がわからない。

工事現場の事務所まで戻るとかなりのタイムロスになるので、急な斜面を藪や小枝をつかみながら下りると堰堤にたどり着いた。

ここが正規ルートらしい。

いやはや、いきなり相当な時間を無駄にしてしまった。
この先どうなることやら。

それにしても、みちのく潮風トレイルの案内は本当に分かりにくい。
まだ整備が始まったばかりなのでやむを得ない部分もあるけど、わかりにくい部分には案内標識の設置をお願いします。

堰堤から先は顕著な林道。
とはいえ、先日の雪が積もっていて靴はすでに濡れ放題。

石塚峠を過ぎて、


雪の道を走って、


石塚峠の入口に下りてきた。




東日本大震災の碑を通り過ぎると、


地図上はトレイルを通ることになっているのだが、ここでもルートが良くわからない。

登り口にはみちのく潮風トレイルのテープが貼ってあったのでわかったけど、道路が横断するところでトレイルはなくなり、結局ロードを走ることにした。

しばらくいくと唐丹駅。


行動食を食べて少し休憩。

ここまで道に迷ったりなんだかんだで予定時間をかなりオーバー。

しかし、この先に更なる鬼門が待ち受けていた。

唐丹駅から海を左手にロードを少し走ると、


三陸浜街道・鍬台峠への登り口。


ここからトレイルが始まる。

雪の積もったトレイルを登っていくと
林道に合流。


ひたすら登りが続き、そろそろ鍬台峠に着くんじゃないか??と思っていた矢先に右側に海が見えた。


ありゃっ?
ルートは南下しているはずなのに右側に海が見えるっておかしいな。。

う~ん、とよくよく地図を見てみると、いつの間にか西側に伸びている林道に入ってしまっていることに気付いた。
林道のどこかで鍬台峠に続く登山道があるのに全く気付かなかった。

急いで戻ってみると、確かに林道の脇から登山道が始まっている地点があった。
雪が積もっていたのもあるけど、これは気付かない。。

ここでも1時間ほど時間をロスしてしまい、さらに体力も登りで消費してしまい二重のショック。

そしてここからの登りがひどかった。

普段登る人なんていないこのルートは、先週の雪がそのまま残っており登りにくいことこの上ない。

林道ではくるぶしくらいの雪だったのが登るにつれて段々と積雪量が増えて膝下までのラッセル。
この時点ですでに12時過ぎ。
このペースで綾里駅に日没までにたどり着けるか不安になる。

もうすぐ鍬台峠!


膝下ラッセルを繰り返し何とか鍬台峠に到着。


すでに心は折れそうです。

そしてここからの下りも大変だった。
一面雪に覆われていてルートが分からず。
地図とにらめっこしながら何とか赤テープを発見し、顕著な登山道を見つけ一気に駆け下りる。
国道が見えた時は正直ホッとした。


ここまでくれば、トレイル区間はあと1つのみ。

少しやる気がみなぎり吉浜駅までの道のりを小走りで走っていく。

吉浜駅到着。


なんかめちゃめちゃかわいい駅舎^^

吉浜地区は大きな田園風景が広がっていてステキ。




この地区は明治、昭和の大津波の教訓を糧に、低い土地を田んぼとし、集落は高台に移転したらしい。
そのおかげもあって東日本大震災でも軽微な被害で済んだのだ。

そんな吉浜地区を通り過ぎると、今回の行程で3つめの峠、羅生峠越えが待っている。

国道45号線の脇の林道から登り始める。

鍬台峠越えの際のラッセルが頭にあったので、またラッセルだったらまずいなと思っていたら、ほとんど雪はなかった、ほっ。

遠目に見る吉浜地区。


羅生峠まであと少し。


標識も何もない羅生峠を越えるとあとは下り。


遠くにこれから向かう越喜来地区が見える。


緩やかで快適な林道を下っていくと越喜来地区に到着。


この越喜来地区はかなり被害が大きかった地域で大規模工事中。

三陸駅まで走り駅舎内で休憩。




なすびのポスター発見!


私もなすびさんの背中を追って頑張ってます。

三陸駅からすぐの所にある未音先湾望台。




越喜来湾の景色が素晴らしい。




越喜来地区への思いを込めた碁石たち。


三陸駅から綾里駅までは県道9号線をひたすら走るロード。
現在の時刻15時。

残り10kmなので、何とか日没までにはゴールできそう。

甫嶺駅通過。




恋し浜駅到着。

恋し浜駅駅前のカフェ。


この駅は、元々「小石浜駅」という名称だったものが、小石浜地区のブランドホタテ「恋し浜」にちなんで「恋し浜駅」に名称変更されたらしい。


恋愛パワースポットとして密かな人気を集めている駅みたいで、駅舎内は恋愛成就を願うホタテ絵馬がたくさん。




これは縁起が良さそう!

恋し浜駅から綾里駅まではあと6km。
しかし、恋し浜駅で恋愛パワーをもらったところでもはや登りは走れない。

恋し浜駅から峠までの3kmほどの登りを歩ききり、ここから綾里駅まではひたすら下り。




最後のパワーを振り絞り綾里駅までの道を走る。

そして、ようやく綾里駅に到着。


約52kmの道のりでした。
あ~疲れた。
前回55km走った時よりも断然きつかった。

前回はもともと55km走るっていうのが分かっていたのと、1度も道を間違えなかったので余力を持ってゴールしたけど、今回は何回も道を間違えるしラッセルもあるしで本当にしんどかった。

登山道や林道を通る場合は1/25000の地図が必要ですな。

帰りは大船渡温泉に入って、大盛りで有名な坂本食堂でカツカレー大盛りを食べて帰った。