人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

森吉山登山

2016年03月27日 | 秋田県の山
岩手での生活も残すところあと2日。
天気予報を見ていたら日曜日の天気は間違いなく良さそう。

岩手山に登って終わりにしようと思っていたけど、こんな天気の良い日に引っ越しの準備なんてしていたらバチが当たりそう。
ということで、秋田県の名峰、森吉山に行ってきました。

森吉山は花の百名山の一つでもあるステキな山。
冬はスノーモンスターと呼ばれる樹氷群が見られることでも有名。

今回は森吉阿仁スキー場からゴンドラで一気に山頂駅まで行ってそこからスキーで山頂を往復することにした。

盛岡から2時間ちょいで森吉阿仁スキー場に到着。


3時間くらいかかるかと思ったら道路に雪もなくてあっという間に着いてしまった。

天気はこれでもかっ!というくらいの快晴。
それに加えて初めての山なので登る前からワクワク。

8時45分運行開始のゴンドラで一気に山頂駅へ。


早いはやーい!
あっという間に到着。


この山頂駅からの景色も見事!


こんなに天気の良い日は珍しい。
特に森吉山は冬に晴れることは滅多になくて、ほとんどが風雪。
春になってようやく天気が安定してきたのかな。
それにしてもまさにドピーカン!

森吉山はBCのメッカでもあるみたいで、スキーを履いた登山客もたくさん。
みんなで山頂を目指していく。


目指す森吉山はあそこ。


なんと山頂駅から標高差200mくらいしかない。
いいぞ~。

今日はたくさん人がいたので写真も撮ってもらう。


あまりの天気の良さに思わずドヤ顔。

冬は樹氷になっている樹林の中をスキーで登っていく。


1,308mのピークに到着。


左下に見えるのは森吉神社と森吉避難小屋。

こちらが山頂。


たおやかなキレイな山容。

ピークから少し下って登り返すと阿仁避難小屋。


ここまで1時間もかかってない。
小屋の前で他の登山者の方と談笑。
みんな数人のグループで来てて楽しそう。
埼玉戻ったらみんなで山に登りたいな。

せっせと山頂を目指す。




山頂に近づくにつれて段々と木が樹氷らしくなってきた。




これは樹氷と言って良いのでは!?
この前八幡平で見た貧相な樹氷とは明らかに違う。
3月下旬だし樹氷なんてもうないだろうなと思ってたけど、ラッキーなことに山頂付近ではまだ樹氷が残されていたのだ。
いや~、今日はツイてるなぁ。

山頂まであとちょっと。




そして山頂到着!


ゴンドラのおかげで1時間半で山頂まで来てしまった。
そして山頂からの景色が凄すぎる!
天気が快晴なのはわかっていたけど、まさかここまでの展望とは。

岩手山と八幡平


岩手山をズーム


秋田駒ケ岳


八甲田連峰


そして岩木山


東北の名だたる山が丸見え状態。

さらには遠く田沢湖までも


ものすごい絶景だ。

一緒に登ってきた方がこの景色を見て
「あぁ、もう死んでもいい!」
って言ってたけど、まさにそんな感じ。

奥さんに、
「死んでもいいけど下で死んでね、探すの大変だから。」
って返されてたけど(笑)

本当に大絶景を満喫。
日曜日ということもあって続々と人が登ってくる。


森吉山、本当に素晴らしい山だった。
さらば森吉山!


このあとはシールを取って滑走準備。


山頂直下は適度な斜面がたくさんあって滑り放題。
しかし、にわかテレマーカーの自分は同じコースを戻ります。

それでもこの最高の斜面!




うひょー、気持ちいいのなんのって!


斜面が緩やかだから自分のレベルでも充分滑れる。
そしてあっという間に山頂駅に着いてしまった。


ここからはゲレンデを滑走。


さらにあっという間に駐車場に到着。


贅沢なひと時が終了。
あまりの充実ぶりにしばし放心状態になりかけてしまいました。。

帰りはネーミングセンスが最高のマタギの湯に入って盛岡に帰りました。




これにて岩手ライフの登山もおしまい。
岩手での生活は山登り好きには堪らない1年間でした。

今年1年間のブログを見返してみたら遊びすぎて仕事をしているのかと思われそうだけど、安心してください、ちゃんとしてますよ!
仕事あっての山登りだからね。

埼玉に戻ったらまた上越やアルプスの山に繰り出したい。

東北の山に後ろ髪を引かれつつこれから埼玉に戻ります。

虎毛山登山(寒湯沢登山口~須金岳~虎毛山)

2016年03月17日 | 秋田県の山
今日は虎毛山登山。
虎毛山はドーム型の山容で、夏であれば頂上付近に湿原とお花畑が広がっているというメルヘンな山。
「虎毛山」というネーミングだけでもそそられるのに、虎毛山を紹介しているページでは「雲上のオアシス」と呼ばれていて、これはもう岩手にいる間に絶対登らないと!と心に決めていた山なのである。
今回も山頂からどんな景色が見られるのか今から楽しみ。

今回登るルートは宮城県側の寒湯沢からのルート。
虎毛山へ続く登山道はない残雪期限定ルート。
須金岳という山にも登れるのでこのルートを選択したのだ。

昨日は登山口近くの駐車スペースにビバーク。
朝5時半出発。


朝の冷え込みはかなり緩んでいて、おそらく気温はプラスなのでは?という感じ。
林道の雪も緩んでいてスノーシューが軽く沈む。
寒湯沢を2回徒渉したところで、須金岳登山口。


昨日の神室山と違って、登山道の最初の方は夏道が出ている状態。


少し東側にある虎毛山は神室連峰とは積雪量が違うのかも。

20分ほどで1合目の標識に到達。


1合目を過ぎるとようやく雪が増えてくる。
3合目あたりでようやくまとまった雪に。


3合目より上は問題なく雪の上を歩けた。
ただ、気温が高いせいか雪がゆるくてスノーシューが沈む。
それほど沈むわけではないんだけど、この少しの沈みが積み重なって体力を奪っていく。
クラストしていればもっとスピードが出るのに。。

尾根上から見る朝日。


今のところ雲が多いけど天気予報だと晴れなので昨日みたいに晴れてくれるかな。

休むことなくぐんぐん高度を上げていく。




あと少し!


最後の急登を登り切り、須金岳直下のピークに到達。
いや~疲れた。

ここから須金岳まではすぐ。


山頂の標識は雪の下。
山頂から周囲の景色を眺める。


これから向かう虎毛山はガスの中。


まだ雲が多くて360度とは言えないけどまずまずの景色。

着くころにはガスが晴れてくれるかなぁ。

須金岳を後にして虎毛山までの稜線を進む。


須金岳から虎毛山まではアップダウンの少ないだだっ広い稜線。


ホワイトアウトになったら方向感覚がなくなりそう。

向かって左側には鬼首地区が遠望できる。


虎毛山が近づいてくるもののガスが晴れる気配がない。


正面には神室連峰が見えるはずなんだけど、今日はこちらもガスっていてなかなか姿が見えない。

山頂直下の小屋が見えてきた。


ようやく虎毛山への最後の登り。




ここを登りきると目の前に避難小屋が現れた。




風も強く寒いので小屋の中で休憩。

小屋の中でいきなり目に入ったのは、阪神タイガースの優勝祈願。


それに、阪神タイガースのテナントに   まで。


そう、ここは阪神タイガースファンにとって甲子園に次ぐ聖地だったのだ。
それにしても、東北猛虎会って(笑)

「虎」にあやかり、日本一のトラの山開山80年祭も開かれたらしい。


でもやっぱり、「雲上のオアシス」というキャッチフレーズが一番いいね。

昨日みたいに晴れることを期待して小屋で20分ほど待っていたけど、ガスが晴れる気配がないので、山頂の景色を撮って下山することにした。




そして下山すること30分ほど、なんと頂上が晴れてきた!


もう少し我慢すれば晴れたのに残念。
でも、山ってこんなもんだよね。

下から晴れた虎毛山山頂を見られただけでも満足です。

この先は天気も回復してきて栗駒山を眺めながらの軽快雪上トレイル。


歩いてきた稜線もきれいに見える。


須金岳直下までもう少し。


鬼首地区もすっかり晴れてきれいに見えた。


あっという間に須金岳直下のピークに到達。
振り返ると虎毛山の全貌が現れていた。


ズームアップ。


すごくきれいな形。
改めて良い山だなぁと思う。
やっぱり夏に来てみたい!

ここからは、スノーシューを外し一気に下山。


先ほど2時間かかった登りを30分で下山してしまった。

登山口から20分ほど歩いて駐車場到着。


虎毛山も評判に違わず素晴らしい山でした。

下山後は湯沢市内の盛りが良いと地元では評判の味の店こだま食堂でチャーハン&唐揚げを食べて2日分以上のカロリーを摂取。




西和賀町の老舗旅館、対滝閣でリニューアルされたばかりという温泉に入浴。


リニューアルされたのはいいけど、露天風呂の温度が50度以上あって熱湯コマーシャル状態。
とても入れるレベルではなかったけど、雰囲気は良い温泉なので西和賀町に来た際にはぜひ利用して下さい。

この2日間、充実した山行をさせてくれた天気に感謝しつつ盛岡に戻りました。

(コースタイム)
寒湯沢駐車スペース(5:30)~須金岳(7:30)~虎毛山山頂(9:00)~虎毛山山頂(9:30)~須金岳山頂直下(10:50)~寒湯沢駐車スペース(11:45)

神室山登山(パノラマコース往復)

2016年03月16日 | 秋田県の山
岩手での業務も残りわずかとなり、ほぼ仕事も片付いたので思い切って2連休をいただきました。

そしてこの貴重な連休を利用して、かねてから念願であった神室連峰にそびえる神室山、虎毛山塊最高峰の虎毛山に登ってきました。

この二つの山は前から目をつけていたもののなかなか行くチャンスが訪れず。
しかし、最後の最後で行くチャンスを得てなんとか念願を叶えることができました。
感無量です。

1日目は神室連峰の神室山へ。
神室連峰は東北のミニアルプスと呼ばれているように、秋田県と山形県を縦断する大きな山脈。
今回は秋田県側の役内集落からパノラマルートという景色の良いコースを巡る。
果たしてどんな景色が見られるんだろう。
考えただけでも今からワクワクする。

盛岡を朝4時に出発し、登山口近くの集落に6時半着。


鳥居のある登山口までは除雪がされてなくて、途中に車を停める。
出発時はどんよりとした曇り空だったけど、晴れの予報を信じて出発。
今回は4月に新調したMSRのスノーシューで行ってきます。

駐車地点から10分ほどで鳥居のある登山口。




夏だと、更にこの先の登山口まで車で入ることができる。

鳥居から30分ほどで登山口。


神室山までは6.5km。


ここから稜線まで急登が始まる。
登山口脇の急な尾根から一気に高度を上げる。


登っていくにつれてけっこうなやせ尾根が出てきたり、すごい急登が出てきたりとなんかおかしい。
よくよく地図を確認してみると、登山道の尾根を1本間違えて隣りの尾根を登ってしまったらしい。

ただ、雪に覆われて藪は出ていなかったので気にせず登ることにした。

正規ルートに合流する手前には巨大な雪庇が張り出していてちょっと緊張。


雪庇の張り出しが小さいところを乗っ越し尾根に出た。


結果的に直線距離が短かったので正規ルートより早く尾根に出られたかもしれない。
尾根に出ると、緩やかな登りがどこまでも続く。

天気は曇りで展望は良くない。


しばらくいくと第1ピーク。


なかなかいいペース。
稜線は雪も締まっていて快適。

次は第2ピーク。


この頃になると、青空も見え始め下界の展望も少しずつ見えるようになってきた。


この先の尾根。


トレースもなくすごくきれい。

ちょっと急な登りを越えて第3ピーク。


前神室山まであと500m。

前神室山到着。


山頂はガスの中に入ってしまい何も見えず。


これから向かう尾根も見えないので、コンパスでルートを確認しつつ先に進む。

前神室山からはアップダウンを繰り返していく。
段々と視界も開け、向かって前方には神室山と避難小屋の姿も。


神室山へと続くきれいな尾根。




今年は雪が少ないというけど、やはり豪雪地帯だけのことはある。
ボリューム感満点の稜線だ。

いや~、この稜線はたまらん!




神室山への登りでは、ところどころシュルンドが顔を出しており、落ちないように慎重に登る。

そしてようやく山頂に到着。


山頂の標識は雪の中。

天気も段々と回復傾向にあるので、とりあえず小屋で休憩することにした。
小屋は山頂から目と鼻の先。


5分ほどで小屋に到着。




2階の入り口から小屋に入る。

中には毛布や水、石油ストーブなども置いてあって快適そのもの。


レーションを食べつつしばし休憩。
休憩後外に出てみると天気は急速に回復。

小屋の前からの景色は絶景。




遠くに月山や鳥海山が望める最高のロケーション。

小屋からの景色をしばし堪能。
30分ほど休憩して山頂に向けて出発。

さっきとはうって変って360度の大展望。
この写真の左の遠くに見える山並みが焼石連峰、右のドーム型の山が明日登る虎毛山。


虎毛山をズーム。


よ~く見ると山頂の小屋が見える。

西にはひときわ存在感のある鳥海山の雄姿が。
鳥海山をズーム。


このピラミダルな山容にちょっと興奮。
本当に贅沢なひと時。
圧倒的な景色にしばらく見とれてしまった。

この後は先ほど通ったルートを戻る。


天気も回復し、まさにパノラマルート。
あまりの絶景に酔いしれそうです。

向かって左手には鳥海山、右手には栗駒連峰や虎毛山塊を見つつ贅沢な稜線漫歩の快適トレッキング。


歩いていると後方から何やら叫び声が。
振り向いてみると、4人組パーティーが尾根を登っている姿が見えた。


自分も大きな声を出して手を振る。
4人でこの景色を共有できるなんてうらやましい。

前神室山に到着。
さっき登ったときとは別世界の景色。
前神室山を過ぎるとどんどん高度を下げていく。


前方には湯沢市街が見渡せる素晴らしい景色。

第1ピークを過ぎて先ほど間違った尾根を越えて正規ルートを一気に下山。

いっぷく平を過ぎて、


ぽかぽか陽気の中、駐車場まで戻った。


今年は雪が少ないと言われているけど、神室山は十分な積雪があって大満足の山行でした。
ただ、この陽気が続くと今年の雪解けは早いんだろうな。

明日は虎毛山に登ります。

(コースタイム)
役内集落(7:00)~登山口(7:40)~稜線(8:40)~前神室山(9:50)~神室山(10:45)~避難小屋(10:50)~神室山(11:45)~前神室山(12:35)~役内集落(14:30)

秋田駒ケ岳登山

2015年06月24日 | 秋田県の山
早池峰山から秋田駒ケ岳の国見温泉登山口まで約100km。
ずっと下道だけど渋滞もなく信号も少ないので2時間で着いた。

国見温泉登山口の駐車場は平日にもかかわらず満車。


休日だったらどのくらい混んでいるんだろう。。
平日で良かった。

駐車場の脇にはニッコウキスゲの群落。


秋田駒ケ岳も期待できそう。

登山道は森山荘のすぐ脇から始まる。


単調な緩やかな登りを40分ほどで山頂へと続く横長根に出る。


木々の合間から目指す山頂が見える。


ハクサンチドリ


タカネニガナ


ゴゼンタチバナ


エゾツツジ


登山道脇は高山植物の宝庫。

ここから20分ほどで樹林帯を抜ける。


この先歩く登山道が見える。


なんかすごいステキ!

横岳へと向かう道と通称ムーミン谷と呼ばれる谷へと進む道の分岐点。


ここはムーミン谷方面へと進む。
ネーミングがなんとも惹かれる。

砂地にはコマクサが


砂地にひょこっと生えてるのが印象的。

砂地の道を越えると木道となりチングルマの大群落。


いきなりの光景に思わず感嘆。

ここではたくさんの人たちが休憩していた。


中高年グループの人たちが食べていた手造りお弁当がとってもおいしそうだったので、思わず「おいしそうですね~」と話しかけたら、「んだ、食ってけ」と言ってたくさんおすそ分けしてくれた。
東北の人たちのやさしさに感謝!


ここを過ぎるといよいよムーミン谷へ。

ムーミン谷って見たことないけどどんなところなんだろう。
と思いつつ進んでいくと素晴らしい景色が待っていた。


鼻歌を歌いたくなるような美しい谷。


高山植物と岩の感じがちょっと日本じゃないみたい。




チングルマとムーミン谷のコントラストがとにかく美しい。


来て良かったと心から思った瞬間。

ちなみに帰ってからムーミン谷を調べてみたらこんな感じ。


確かにこのネーミングは間違ってないな。

イワカガミ


ヒナザクラ


シラネアオイ


アカモノ


男岳と女岳の分岐からは男岳方面の急な登り。


ミヤマキンバイの群落を見つつ登っていくと男岳へと向かうコルに出る。






ここからは男女岳、阿弥陀池などが見える。


こちらはムーミン谷。


せっかくなので男岳にも登る。
男岳山頂にて。


祠の脇にもミヤマキンバイが咲いていてなんだかかわいい。

田沢湖方面は雲が湧いてきて残念ながら見えなかった。


男岳を後にして阿弥陀池へ。


静かでいつまでも居たくなるような場所だ。

阿弥陀池から20分ほどで秋田駒ケ岳の最高地点男女岳に到着。




おにぎりを食べつつ休憩。

静かでいいところだなぁ。

景色も最高!




時間も2時なのでそろそろ下山。


阿弥陀池避難小屋を経由して、横岳分岐。


ここからは焼砂地と呼ばれるところを歩く。


向かって左手には盛岡市街を遠くに見渡せる素晴らしいトレイル




さっきまで見えなかった田沢湖も雲の下に少し見ることが出来た。


樹林帯に入ってからは下山パワー前回。

20分ほどで国見温泉に到着。

日本秘湯を守る会加盟の石塚旅館で汗を流す。


ちょっと暑かったけど、硫黄のにおいが香る緑色の独特の温泉でいい湯だった。

帰りは道の駅雫石あねっこで雫石バーガーを食べて帰った。

う~ん、充実した休みだった。

岩手はいいところだなぁ。