(コースタイム)
泊り沢出合(5:30)~水枯地点(10:30)~林道終点(11:30)~白神山地案内所(15:00)
朝起きると青空が広がり昨日よりもさらに天気が良い。
赤石川の沢登りも今日が最終日。
今日は泊り沢を遡行し、二ッ森の登山口である945m地点まで登る行程だ。
泊り沢の出合いは釜を持ったプチゴルジュ。
ここから先は両岸が狭まってV字谷の様相となる。
これまでの河原歩きから一転、小滝が続くようになる。
しばらく行くと突然巨大な滝が現れる。
25m滝だ。
これはさすがに登れないので、左岸のルンゼから高巻く。
下から見ると傾斜もなく簡単に巻けると思いロープを出さずに行ったところ、途中で行き詰まり結局ロープを出すことに。
ルンゼを20mほど登ったところから左にトラバースして尾根を乗っ越し沢に戻った。
ルートファインディングをミスってこの滝の高巻きに1時間も要してしまった。
25m滝の次は樋状の15m滝。
ここは右側を快適に登っていける。
この滝の上はナメ滝となっておりきれいな景観をなしている。
ここから先は困難な滝もなくぐんぐん高度を上げていく。
やがて740mの二俣となり、二ッ森の登山口へ続く尾根をめざし右俣に入る。
水涸れ地点で水を汲んで最後の詰めに入る。
ここから先分岐点がたくさん出てくるものの、できるだけ二ッ森登山口から離れないように分岐を進んでいく。
最後のちょっとした急登を登ると登山口へと続く尾根にひょっこり出た。
ここから登山口のある945m地点に向けて藪を漕いで行く。
ところどころに作業用なのかトラロープが付けられていて、そのトラロープを頼って尾根を登る。
藪はそれほど濃くはなく30分ほどで945m地点に到着した。
目の前にアスファルト舗装された青秋林道の終点が見え、ここで赤石川の遡行が終了したことを知る。
白神山地にどっぷりと浸り、酒を呑み、星を見て、楽しい楽しい3日間だった。
天気にも恵まれ本当に素晴らしい沢登りだった。
最後にみんなで記念撮影。
充実の表情。
一緒に遡行してくれたみなさんに感謝です。
しかし、沢登りはまだ終わっていない。
実はここから青秋林道の起点となるビジターセンターまで地獄の15㎞の林道歩きが待っているのだ。
本来は、ここから自分が八森駅までランニングで走って、五能線で東能代駅まで移動した後、レンタカーを借りて、再び二ッ森登山口にみなさんを迎えに行くという計画だった。
ところが、出発当日にふと気になってビジターセンターに道路状況を確認したところ、青秋林道の途中が崩壊し、現在工事中なので通行止めになっているとか。
むむむ、これまでHPを見ていたけどそんなこと書いてなかったぞ。
電話で応対してくれた人いわく、「HPを更新するのを忘れていました」とか。。。
いや~、それはないでしょ、と思いつつもこればかりはどうしようもない。
もう中止にはできないのでみなさんに歩いていただくことになったのだった。
入渓地点側の林道についてはダートのため2度ほど電話をして道路状況を確認していたのだが、二ッ森の道路については完全に確認を怠っていた。
ただ、今日中にレンタカーを借りるためには、最寄りの八森駅15:45発の五能線が最終電車になる。
現在の時刻11時半。
私とUくんで先発して先に駅まで歩くことにした。
白神山地に別れを告げ青秋林道をひたすら歩く。
途中途中で見える白神の峰々が素晴らしい。
遠くには日本海まで見渡せ山奥にいることを実感する。
と同時に、この山奥から抜けてあの日本海まで歩かなくてはならないのである。
幸い木陰の中を歩く時間が長く体力的にはそれほど消耗せずに歩くことができた。
途中崩壊箇所を確認しつつ通行止めゲートを通過し3時間半かけてビジターセンターに到着した。
ここから駅まではあと3㎞、タクシーを呼ぶことも考えたけど、あと3㎞だったら十分間に合いそうなので、ビジターセンターに荷物を置かせてもらい空身で歩くことにした。
歩き始めて数分後、後ろから来た軽トラックのおじいちゃんに声をかけられる。
なんと駅までだったら荷台に乗って行けとのこと。
最後の最後に最高のフィナーレが待っていた。
白神山地の神様もなかなかやるじゃあないか。
東北の人たちの優しさに触れた瞬間だった。
八森駅までおじいちゃんに乗せてもらい電車を待つ。
目の前には日本海が広がり素晴らしいロケーション。
田舎感がハンパない。
駅の待合室にいたおばさんが電話をかけていたんだけど、声がでかいもんだから否応なく会話が耳に入ってくる。
会話の一部だけど、
今日は息子と孫?が帰省で帰ってくるっぺ、仏壇のお供え物やお小遣いを用意しといてけろ。
という内容だった。
東北なまりでほっこりする会話だった。
乗り鉄であれば必ず乗るであろう五能線に乗って東能代駅へ。
ちょうど盆の時期と重なり、同時に到着した奥羽本線から帰省と思われる人たちがたくさん降りてきて駅は大混雑だった。
予約していたレンタカーを借りて再びビジターセンターへ。
ニシさん、Nさんと無事合流し、赤石川の沢登りは終了となった。
この後、お楽しみの不老不死温泉に行こうと思っていたんだけど、営業時間が終了していたため、ウェスパ椿山で温泉に入る。
この温泉も眼下に海が広がる半露天風呂からの展望がすばらしかった。
夜は道の駅深浦で下山祝い。
充実した沢登りができた満足感と楽しい仲間とおいしいお酒を呑んで最高の宴会となった。
翌朝は念願の不老不死温泉へ。
朝一番で行ったおかげで最初は貸し切りの露天風呂を満喫。
目の前に海が広がり解放感は抜群。
天気も良く、締めくくりも最高だった。
この後赤石川の林道起点まで移動して車を無事回収。
弘前駅前でレンタカーを返して埼玉まで650kmをひた走り無事に山行を終えることができた。
赤石川は想像していた通り素晴らしい沢だった。
記録を探してみると、途中の尾根を乗っ越して赤石川の中間部のみを遡行している記録はあるけど、林道起点から二ッ森登山口まで遡行している記録はなかなか見つからなかった。
これは、沢までのアプローチとその後の車の回収に時間がかかることが原因だと思われる。
ただ、それを差し引いても行く価値のある沢だと思う。
おかげで人が入らず、静かな沢歩きが楽しめるのだけど。
またいつの日か白神山地の沢に遊びに行きたいと思う。
泊り沢出合(5:30)~水枯地点(10:30)~林道終点(11:30)~白神山地案内所(15:00)
朝起きると青空が広がり昨日よりもさらに天気が良い。
赤石川の沢登りも今日が最終日。
今日は泊り沢を遡行し、二ッ森の登山口である945m地点まで登る行程だ。
泊り沢の出合いは釜を持ったプチゴルジュ。
ここから先は両岸が狭まってV字谷の様相となる。
これまでの河原歩きから一転、小滝が続くようになる。
しばらく行くと突然巨大な滝が現れる。
25m滝だ。
これはさすがに登れないので、左岸のルンゼから高巻く。
下から見ると傾斜もなく簡単に巻けると思いロープを出さずに行ったところ、途中で行き詰まり結局ロープを出すことに。
ルンゼを20mほど登ったところから左にトラバースして尾根を乗っ越し沢に戻った。
ルートファインディングをミスってこの滝の高巻きに1時間も要してしまった。
25m滝の次は樋状の15m滝。
ここは右側を快適に登っていける。
この滝の上はナメ滝となっておりきれいな景観をなしている。
ここから先は困難な滝もなくぐんぐん高度を上げていく。
やがて740mの二俣となり、二ッ森の登山口へ続く尾根をめざし右俣に入る。
水涸れ地点で水を汲んで最後の詰めに入る。
ここから先分岐点がたくさん出てくるものの、できるだけ二ッ森登山口から離れないように分岐を進んでいく。
最後のちょっとした急登を登ると登山口へと続く尾根にひょっこり出た。
ここから登山口のある945m地点に向けて藪を漕いで行く。
ところどころに作業用なのかトラロープが付けられていて、そのトラロープを頼って尾根を登る。
藪はそれほど濃くはなく30分ほどで945m地点に到着した。
目の前にアスファルト舗装された青秋林道の終点が見え、ここで赤石川の遡行が終了したことを知る。
白神山地にどっぷりと浸り、酒を呑み、星を見て、楽しい楽しい3日間だった。
天気にも恵まれ本当に素晴らしい沢登りだった。
最後にみんなで記念撮影。
充実の表情。
一緒に遡行してくれたみなさんに感謝です。
しかし、沢登りはまだ終わっていない。
実はここから青秋林道の起点となるビジターセンターまで地獄の15㎞の林道歩きが待っているのだ。
本来は、ここから自分が八森駅までランニングで走って、五能線で東能代駅まで移動した後、レンタカーを借りて、再び二ッ森登山口にみなさんを迎えに行くという計画だった。
ところが、出発当日にふと気になってビジターセンターに道路状況を確認したところ、青秋林道の途中が崩壊し、現在工事中なので通行止めになっているとか。
むむむ、これまでHPを見ていたけどそんなこと書いてなかったぞ。
電話で応対してくれた人いわく、「HPを更新するのを忘れていました」とか。。。
いや~、それはないでしょ、と思いつつもこればかりはどうしようもない。
もう中止にはできないのでみなさんに歩いていただくことになったのだった。
入渓地点側の林道についてはダートのため2度ほど電話をして道路状況を確認していたのだが、二ッ森の道路については完全に確認を怠っていた。
ただ、今日中にレンタカーを借りるためには、最寄りの八森駅15:45発の五能線が最終電車になる。
現在の時刻11時半。
私とUくんで先発して先に駅まで歩くことにした。
白神山地に別れを告げ青秋林道をひたすら歩く。
途中途中で見える白神の峰々が素晴らしい。
遠くには日本海まで見渡せ山奥にいることを実感する。
と同時に、この山奥から抜けてあの日本海まで歩かなくてはならないのである。
幸い木陰の中を歩く時間が長く体力的にはそれほど消耗せずに歩くことができた。
途中崩壊箇所を確認しつつ通行止めゲートを通過し3時間半かけてビジターセンターに到着した。
ここから駅まではあと3㎞、タクシーを呼ぶことも考えたけど、あと3㎞だったら十分間に合いそうなので、ビジターセンターに荷物を置かせてもらい空身で歩くことにした。
歩き始めて数分後、後ろから来た軽トラックのおじいちゃんに声をかけられる。
なんと駅までだったら荷台に乗って行けとのこと。
最後の最後に最高のフィナーレが待っていた。
白神山地の神様もなかなかやるじゃあないか。
東北の人たちの優しさに触れた瞬間だった。
八森駅までおじいちゃんに乗せてもらい電車を待つ。
目の前には日本海が広がり素晴らしいロケーション。
田舎感がハンパない。
駅の待合室にいたおばさんが電話をかけていたんだけど、声がでかいもんだから否応なく会話が耳に入ってくる。
会話の一部だけど、
今日は息子と孫?が帰省で帰ってくるっぺ、仏壇のお供え物やお小遣いを用意しといてけろ。
という内容だった。
東北なまりでほっこりする会話だった。
乗り鉄であれば必ず乗るであろう五能線に乗って東能代駅へ。
ちょうど盆の時期と重なり、同時に到着した奥羽本線から帰省と思われる人たちがたくさん降りてきて駅は大混雑だった。
予約していたレンタカーを借りて再びビジターセンターへ。
ニシさん、Nさんと無事合流し、赤石川の沢登りは終了となった。
この後、お楽しみの不老不死温泉に行こうと思っていたんだけど、営業時間が終了していたため、ウェスパ椿山で温泉に入る。
この温泉も眼下に海が広がる半露天風呂からの展望がすばらしかった。
夜は道の駅深浦で下山祝い。
充実した沢登りができた満足感と楽しい仲間とおいしいお酒を呑んで最高の宴会となった。
翌朝は念願の不老不死温泉へ。
朝一番で行ったおかげで最初は貸し切りの露天風呂を満喫。
目の前に海が広がり解放感は抜群。
天気も良く、締めくくりも最高だった。
この後赤石川の林道起点まで移動して車を無事回収。
弘前駅前でレンタカーを返して埼玉まで650kmをひた走り無事に山行を終えることができた。
赤石川は想像していた通り素晴らしい沢だった。
記録を探してみると、途中の尾根を乗っ越して赤石川の中間部のみを遡行している記録はあるけど、林道起点から二ッ森登山口まで遡行している記録はなかなか見つからなかった。
これは、沢までのアプローチとその後の車の回収に時間がかかることが原因だと思われる。
ただ、それを差し引いても行く価値のある沢だと思う。
おかげで人が入らず、静かな沢歩きが楽しめるのだけど。
またいつの日か白神山地の沢に遊びに行きたいと思う。