人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

劔岳登山

2017年09月30日 | 北アルプス
劔岳に行ってきました。

今回は、来年の3月に喜寿を迎えるという鉄人Kさんと、おっくんとともに山頂を目指します。

Kさんは親父の山の会の方で、何度か一緒に山に登ったことがあるお方。
前々から劔岳に行きたいという話を聞いていて、ようやく今回実現したのでした。

前夜に都内を出発して、扇沢の無料駐車場へ。
夜中に着いたにもかかわらず、駐車場はほぼ満車。
なんとか1台分のスペースを見つけて仮眠。

朝一番のアルペンルートで黒部ダムを経由して室堂へ。








室堂に到着。


天気は最高!

テンションは最高潮。

いよいよ出発します。


Kさんは前の日に室堂に入っていて、雷鳥荘で無事合流。


天国のような雷鳥沢キャンプ場を経由して、


雷鳥坂を登って、




劔御前小舎に到着。

ここにきてようやく劔岳が姿を現わす。


素晴らしい景色だ。

ここから今日の宿泊地、劔沢キャンプ場まで降りることもできるんだけど、せっかくなので別山に登る。


スカイトレイル!


別山でしばし休憩。
岩の殿堂を目の前にしてテンションアゲアゲ!




劔沢キャンプ場へ下山。

急な下り坂を降りてキャンプ場到着。
テント設営完了。


ロケーションが素晴らしすぎる!

劔沢小屋で明日の健闘を誓う。


キャンプ場に戻りプチ宴会。






おっくんの今回初使用のメスナーテントは超快適。

飯食って18時には寝てしまった。

翌朝は3時半出発。
外に出るとものすごい星。
久しぶりに天の川を見た。
今日の天気は期待できるぞ。

剣山荘に宿泊したKさんと合流して劔岳を目指す。

日の出まではヘッテンを付けて黙々と登る。
劔岳に登る人たちは皆さんこの時間からスタートするみたいで、ヘッテンの列が連なっている。

段々と空が明るくなってきた。


一服劔を越えて、前劔へと向かう。

この辺りで日の出を迎える。


朝焼けに輝く劔沢が美しい。


そして富山平野には影劔が。




なんて良い天気なんだ。

前劔の登りは長い急登。
Kさん、決して速いわけではないんだけど、一定の速度で淡々と登っていく。
とても76歳とは思えない。

前劔を越えていくつか鎖場を通過。






高度感があってなかなかスリリング。

そして登りの核心、カニのタテバイ。


確かに垂直に近い岩場で、少し緊張。
Kさん、しっかりした足取りで難なく通過。

ここを過ぎると、山頂まであと一息。

そして…

山頂到着!




山頂はこれまでにないというくらいの超良い天気。
360°の大パノラマを満喫。






遠くには富士山まで見渡せる。


こんな天気滅多にないんじゃないか!?

念願の劔岳に登ってKさんも感無量だったのではないでしょうか。

山頂でゆっくりしたいところだったけど、帰りのアルペンルートの時間があるので少し休憩して出発。

帰りもいくつかの岩場を通過。






帰りの核心、カニのヨコバイも無事に通過して剣山荘に12時到着。


朝4時に剣山荘を出発して8時間の行程でした。
何より無事に下山できてホッとしたのが正直なところ。
後方でサポートしてくれたおっくんにはめちゃくちゃ感謝です。

ここからは最終便の16:30に間に合うためパワーウォークで下山。




なんとか3時に室堂に着いて扇沢に16時過ぎに帰り着きました。

久しぶりのテント泊山行だったけど、やっぱりテントはいいね。
次はもうちょいキャンプ場でまったりできるような山行をしたい。
お疲れ様でした!


P.S
ちなみにKさんは、剣山荘でうちらと別れた後すぐに出発して、その日の最終便に間に合い埼玉まで戻ったそうな。
おそるべし76歳…

新穂高温泉〜双六岳〜槍ヶ岳〜上高地縦走

2016年07月31日 | 北アルプス
最近山を登り始めた職場の方から、"槍ヶ岳に登りたい"というお誘いを受け、槍ヶ岳に行くことに。

上高地から往復するのも味気ないので、今回は新穂高温泉からのルートで行ってきました。

新宿からの夜行バスで新穂高温泉に6時半到着。
天気は小雨だけどなんとかなりそう。

てくてく歩いてわさび平小屋。




秩父沢付近では青空が見えてきた。


鏡平山荘到着。


残念ながら鏡池から槍ヶ岳は見えず。。


鏡平山荘から稜線に出ると雨が降り出しやがて本降りに。
双六小屋に着く頃には止んだけど、びしょ濡れになってしまった。

双六小屋キャンプ場は目の前に池がある最高のロケーション。


今回はそれぞれ別のテントを持参し設営。
夕方になると天気も回復してきて明日が期待できそう。


朝起きると天気は回復。
小屋前から日の出を見て双六岳に向かう。


双六岳へと続く登山道。


天国のような稜線。

向かって槍ヶ岳方面。


素晴らしすぎる。
前に沢登りで来たときは、三俣蓮華岳への登りで力尽きて、双六岳は巻き道を使ってしまい登らなかった。
これは登る価値のある山だ。

双六岳山頂到着。




360度の大展望を満喫し双六小屋へと戻る。


天気も良く、キャンプ場からの景色もバッチリ。


朝飯を食べて槍ヶ岳へ向けて出発。

まずは樅沢岳。


鏡平山荘と笠ヶ岳が良く見える。


これから向かう西鎌尾根。


槍ヶ岳は雲の中。

硫黄乗越を過ぎて


硫黄尾根を横に見ると


槍ヶ岳が見えてきた。


かっこいい!

左俣乗越で大休止。


ここから急登を一気に登って槍ヶ岳山荘到着。


テントを張って山頂往復。

山頂からの穂高連峰。


登頂したときはちょうど空いていたのに、続々とツアー客が到着しておしくらまんじゅう状態になってきたのでやむなく下山。

山荘でビールを飲んでまったり。


至福の瞬間でした。
とりあえず無事に計画通りここまで来られて大満足。
明日は下山するのみ。


翌朝も天気は晴れ。
朝焼けを見つつ朝飯を食べる。




槍ヶ岳山荘からは一気に下山して上高地到着。
温泉入って、お互いご褒美ということで、上高地帝国ホテルの伝統カレーで祝杯を挙げる。


結局初日以外は天気も良く最高の山行となりました。

念願の槍ヶ岳にも登頂できて私の評価もうなぎのぼりです(笑)

後立山連峰縦走3日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月27日 | 北アルプス
昨日は自炊部屋で寝ることができたので快適に寝ることができた。

小屋の管理人さんは宿泊者がいないからかまだ厨房に出てきていなかったので、メッセージボードにお礼を書いておきました。
この場を借りてお礼申し上げます。

今日は帰りの電車を考え、栂池高原のロープウェイ乗り場に11時には着かないといけないので4時半に出発。

小屋を出るとそこには朝焼けを迎える雲海が。


思わずため息が漏れる。
しばらくすると日の出


う〜む、なんて最高の天気なんだ。
最後の最後でようやく天気に恵まれたぞ。

これから目指す白馬鑓ケ岳もよくみえる。


この天気もどこまでもつかわからないので先を急ぐ。
朝焼けに燃ゆる天狗山荘。


遠くには八ヶ岳、そして富士山まで見える。
登山道脇には雷鳥のお出迎え。


今日はなんか縁起がいいぞ!

天狗山荘から一旦稜線に出て白馬鑓ケ岳を目指す。


白馬村方面は雲海に覆われまさに絶景。


てくてく歩いて行くと、白馬鑓ケ岳が近づいてきた。


ゆっくり登って行くと、ひょっこり山頂に出た。


左が杓子岳、右が白馬岳と、白馬三山が丸見え。

振り返ると、剱岳から槍ヶ岳までも丸見え。


これが剱岳。


こちらが槍ヶ岳。


天気良すぎ!

一旦鞍部まで出て杓子岳への登りに入る。


この先高山植物が咲き乱れていて思わず写真を撮る。






去年は岩手にいたので高山植物の名前を覚えようとしていたけど、一切忘れました。

杓子岳への登り。


一気に登って杓子岳。


ここまで順調。
この次はいよいよ白馬岳だ。

少し下ると、バリエーションルートで人気ルートの杓子尾根がよく見えた。


かなり、格好良い。
いつか登ってみたい尾根だ。

白馬岳へ続く最低鞍部に到着。
ここから見上げる白馬岳はまだ遠い。


せっせと登って村営山荘通過。


ここから少し登ると白馬山荘。


ここは村営山荘に比べるとかなり巨大でモダンな作り。
テラスにはスカイプラザ白馬なんていう洒落たレストランまであって至れり尽くせり。


目の前には立山連峰の絶景が見渡せる。
これが官と民の違いなのか。。
冗談ですが。

山荘では休まず一気に山頂を目指す。
途中ではまたまた雷鳥のお出迎え。


白馬岳をバックに佇む雷鳥の姿はとても絵になる。

山荘から20分ほどで白馬岳山頂に到着。


剱岳をバックに写真を撮ってもらった。


今日はすごい絶景だ。
こちらは日本海方面。


これから歩く稜線。


山頂で少し休憩して小蓮華山を目指す。


山頂から少し下ると既に白馬岳はガスに覆われ始めていた。


三国境着。


ここは富山県、長野県、新潟県の県境。
ここから北に向かうと雪倉岳、朝日岳を経て、北アルプスの末端、親不知へと続いている。
いつか北アルプスを親不知まで抜けてみたい。

ここから白馬大池まで5km。


緩やかな登りを歩いて


小蓮華山到着。


山頂からは360度の大展望。






ようやく白馬大池も見えてきた。


小蓮華山からは下り基調。
白馬大池が近づいてきた。


白馬大池到着。


目の前にある白馬大池山荘は天国にしか見えない。
もっと休みがあればここでゆっくり休めたのに、残念。

ここからは乗鞍岳山頂を越えて、


天狗原へ。


ちょっとした湿原だけど、ベンチとかがあって休憩できる。


天狗原まで来れば、ロープウェイまではあと少し。
少し下るとロープウェイ乗り場が見えてきた。


一気に下って栂池山荘に到着。




山荘と言いつつ、ここはもはや下界。
目の前のソフトクリームの誘惑に負けて購入。


あとは文明の利器を使って一気に栂池高原まで。


ロープウェイから白馬岳方面を見たら既にガスの中だった。


山はやっぱり午前中勝負なのだ。

このあとバスで白馬駅まで行って、駅近のみみずくの湯に入って特急あずさで帰りました。


結局、しっかり晴れたのは最終日だけだったけど、雨に降られたのは2日目の2時間ほどで、あとは雨に降られることはなかった。
天気予報では2日目と3日目は天気が良い予報だったけど、山の天気は全く別物でした。3日目も午後からガスってたしね。

それでも後立山連峰を大満喫した3日間でした。
また晴れた日にこの稜線を歩きに来たい。

(コースタイム)
天狗山荘(4:30)〜白馬鑓ヶ岳(5:20)〜杓子岳(6:00)〜白馬岳(7:10)〜小蓮華山(8:00)〜栂池高原ロープウェイ(10:20)

後立山連峰縦走2日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月26日 | 北アルプス
夜半からの雨が朝になっても降り続き、ツェルトはびしょ濡れ。
3時に起きて飯を食べた後、出発を遅らせるかどうかしばし悩む。
結果、待ってて濡れるくらいなら体を動かして濡れた方がまだマシでしょ、と考えて出発。
まずは鹿島槍ヶ岳を目指す。

布引岳通過。


鹿島槍ヶ岳山頂(南峰)到着。


東尾根を登って以来の登頂だけど、雨風強しでそんな感慨に慕っている暇がない。
すぐに出発し、吊尾根分岐点。


荷物をデポして北峰に向かう。
北峰到着。


立ち入り禁止のこの先が東尾根だけど、ガスで何も見えず。


先ほどの分岐点に戻ってキレット小屋を目指す。
エアリアにはキレット小屋までの区間は鎖場多し、とのことでどんなルートかワクワク。

ハシゴ。


キレット??


そんなに鎖場はなくて、キレット小屋に着いてしまった。


キレット小屋はまだ営業していなくてシャッターが閉まっていた。


軒先をちょっとお借りして休憩。
次は五竜岳を目指します。


口ノ沢のコル通過。


この辺りから段々とガスが取れてきて視界が開けてきた。
五竜岳もあと少しで見えそう。


北尾根ノ頭通過。


青空も見え始め期待が膨らむ。


五竜岳へと続く遠見尾根もかなり見えてきた。


そしてようやく五竜岳の全容が。


おぉ、かなりかっこいい!
なんだかゴジラみたいだ。

さらに近づく。


山頂直下がかなり険しいけど、どこにルートがあるんだろう。

振り返って、越えてきた峰々。


素晴らしい眺望だ。
さっきまでガスガスで見えなかったけど、こんないいルートだったのかぁ。

遠目から見ると登れなさそうに見えた山頂直下。
鎖場の連続だったけど、特に難しいところもなく山頂への分岐点に到着。


分岐点から山頂は目の前。

五竜岳山頂到着。


なーんと、ここに来て360度の大展望!
こちらが日本海。


鹿島槍ヶ岳方面。


唐松岳方面。


遠見尾根方面。


朝の天気からは考えられない絶景。
持ってる男は違うんだなぁ、と実感(笑)

五竜岳は10年前の正月に遠見尾根から登った懐かしき山。
その時も奇跡的に晴れたけど、今回も奇跡的に素晴らしい展望を楽しめた、ラッキー!
展望を楽しんだ後は、眼下に見える五竜山荘を目指す。


一気に下って五竜山荘到着。


山荘前のベンチからの景色も絶景。




行動食を食べながらしばし休憩。
こういう景色があるから山は止められない。

休憩後、次の唐松岳を目指して出発。
唐松岳までは鎖場とかはなくて癒しのルート。


ただ、この先またガスってきてしまいなかなか展望は開けなかった。


最後の登りを越えて、


唐松岳頂上山荘到着。


唐松岳頂上山荘は超巨大な山荘。
冬季シーズンも、バックカントリー客で賑わうからかな。
別館とかあってとにかくデカかった。

少し休憩後、唐松岳山頂へ。


山頂には5〜6人の人たちで賑わっていた。
これまで山頂で人に会わなかったからちょっと新鮮。

ここから不帰嶮を越えて天狗山荘を目指す。


この先ガスってしまい、景色はほとんど見れず。

不帰2峰南峰通過。


こんな感じでいくつか鎖場が出てくるけど、ゆっくり通過すれば特に問題ない。




不帰嶮通過。


ここの岩峰は確かに圧巻だった。


晴れていればもっと迫力があったんだろうなぁ、残念。

この先不帰一峰の頭を越えて


不帰キレット到着。


ここから下界の景色が望めてかなりテンションアップ。


山の上はガスってるけど、どうやら下界は天気が良さそう。

この牧歌的な景色にかなり癒される。
この景色をいつまでも見ていたい。
というわけにも行かず、少し休憩後先を急ぐ。

再びガスの中に入り、天狗の大下りを登る。
高低差300mほどだけど、ガレ場続きの登りがかなり堪える。

なんとか登り切り、


ここからは緩やかな登り。

天狗の頭到着。


この辺りでは雨風が強くなってきたので一気に天狗山荘を目指す。

天狗の頭から10分ほどで山荘到着。


小屋で受付をしていたら、なんと自分が今年度最初のキャンプ場利用者とのこと。
ちなみに営業開始は昨日だそうで…
それでも第一号というのはなんだかめでたい。

ツェルトを設営し寝床完成。


この山荘はステキなことに自炊部屋を自由に使うことができる。
なので、ありがたく自炊部屋を使わせていただきます。

自炊部屋は売店にもなっていて、衝動的にビールとワインを購入。


なんと、記念すべきキャンプ場利用者第一号ということでビールはサービスしていただきました。
ありがとうございます!

しばし至福の瞬間。
やっぱり山は酒に尽きるね。

この後夕飯を作っていたらますます雨風が強くなってきた。
管理人さんがツェルトを見て、こんな天気だから、自炊部屋の床だったら自由に使っていいよ。とありがたいお言葉をいただきました。

昨日今日と連続して雨に濡れながら寝るのはきついので、好意に甘えて自炊部屋で寝ることにしました。
感謝!
まさかこんな天気になるとは思わなかったけど、山では最悪を想定した準備が大事だと改めて痛感しました。

明日は朝から晴れることに期待しておやすみなさい。

(コースタイム)
冷池キャンプ場(4:30)〜鹿島槍ヶ岳山頂(5:40)〜北峰(6:05)〜キレット小屋(6:40)〜五竜岳(8:50)〜五竜山荘(9:20)〜唐松山荘(11:10)〜不帰嶮(12:40)〜天狗山荘(14:40)

後立山連峰縦走1日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月25日 | 北アルプス
前々から行こう行こうと思っていたもののなかなか行けなかった後立山連峰。
ようやく行く機会を得て行ってきました。

ルートは扇沢から爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳〜栂池高原まで。
鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳にはそれぞれ登ったことはあるんだけど、バリエーションルートから登ってそのまま登山口に下りたので、それぞれの山をつないで歩くのは今回が初めて。

金曜日の夜に今話題のバスタ新宿から高速バスで扇沢へ。


登山客で混んでるかと思いきや、白馬方面行きのバスはガラガラだった。

朝5時に扇沢到着。
天気予報では午前中は雨の予報。
扇沢もこの通りの雨模様。


朝ごはんを食べつつ準備をしていたら雨があがってきて明るくなってきた。


これはチャンス!

さっそく準備を整えて出発。


昨日からの雨で扇沢は濁流。


この扇沢の横の柏原新道から登山道が始まる。




雨があがったばかりだったけど、歩きやすくて快調に高度を上げていく。

最初の休憩地点、八ツ見ベンチ。


大町方面がきれいに見える。


せっせと歩いて行くとケルンが出てきて


ここから種池山荘が見えた。


あそこまで一気に行くぞ!

柏原新道は急登もなくとても登りやすい。

段々と景色も開けてきて、




種池山荘が見えた。


種池山荘到着。


種池山荘前のベンチがステキ。


ここで大休止。

この時期はまだ登山シーズンじゃないからなのか、それとも天気が良くなかったからなのか全然人がいない。
これは静かな山歩きが楽しめそうだ。

種池山荘からは目の前にそびえる爺ヶ岳を目指す。


小屋前から見る爺ヶ岳はなかなかの山容。

爺ヶ岳の先には冷池山荘が見えたけど、鹿島槍ヶ岳は残念ながらガスの中。


緩やかな登りをせっせと歩いて爺ヶ岳南峰着。


爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰に分かれている。

中峰へと続く稜線を歩く。


南峰の次の中峰着。


剱岳方面はガスの中だったけど、大町方面は雲海が見えてとてもきれい。


なんと遠くには槍ヶ岳の姿も。


爺ヶ岳、なかなか良い!

最後の北峰は西側から巻いて冷池山荘を目指す。
少し行くと、赤岩尾根との分岐点の冷乗越。


名前の通りの赤い岩が出ている尾根。


その奥に見える尾根が残雪期の人気ルート、鹿島槍ヶ岳東尾根。
この尾根は4〜5年前に2回登ったけど、楽しいルート。
また行きたいなぁ。

分岐からすぐに冷池山荘。




本当はもう少し先に進みたかったけど、鹿島槍ヶ岳はガスの中だし、この先もあまり景色が望めなさそうなので今日はここまでにした。
明日の好天に期待してエネルギーをチャージします。

冷池山荘のテン場は山荘から少し歩いたところ。
晴れていれば眼前に立山連峰を望める素晴らしいロケーション。
今回は軽量化のためツェルトでビバーク。


余った時間で本を読んだり昼寝をしたりしてまったり過ごした。

夜半から雨風が激しくなったけど、今回は冬用シュラフ&シュラカバを持ってきたのでとりあえずなんとかなった。
明日も頑張るぞ。

(コースタイム)
扇沢(6:00)〜種池山荘(8:40)〜爺ヶ岳南峰(9:30)〜冷池山荘(10:50)〜キャンプ場(11:10)

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(5日目)

2016年05月03日 | 北アルプス
いよいよ最終日。
今日は下山を残すのみ。

ゆっくり7時ごろ出ようと思ったけど、3時に目が覚めてしまったので準備をして5時出発。

天気は昨日よりも良くて小屋前からも絶景が。


ブナ立尾根を下るため小屋から少し登り返す。
遠くには七倉ダムと大町市街が見えた。


下山口の高瀬ダムも見える。


まだまだ先は長い。

昨日の稜線の状況から雪はあまりないかと思っていたけど、意外にも結構残ってる。


そのおかげで一気に下まで下りてきてしまった。


吊り橋と長いトンネルを抜けて高瀬ダム到着。


予想外に1時間50分で下りてしまった。
登りだと全く役に立たない足も下りだとこんなにスピードが出るのが不思議。

ここからタクシーを呼んで大町温泉に行く予定だったけど、温泉は10時からなので葛温泉まで歩くことにした。
ここから約7km、2時間くらいで歩けば時間的にもちょうどいい。

下から見る高瀬ダム。


ロックフィルダムという名のようにたくさんの岩が積み重なった巨大なダム。
圧巻の光景。

長いトンネルを抜けて七倉ダムの通行ゲート。


車はここまでしか入れないので、登山者はここからタクシーを使うか歩いて高瀬ダムに行くことになる。

七倉山荘を通過し、


葛温泉の高瀬館到着。


ここでようやく長い縦走が終わりました。

タクシーを呼んで大町温泉郷の薬師の湯へ。


この後信濃大町駅の昭和軒でソースカツ丼を食べる。




北アルプス下山後の鉄板ルートで締めて特急あずさで東京に帰りました。

今回は停滞した1日を除いて天気も良くすばらしい稜線歩きを楽しめました。
黒部源流には夏にまた再来したい。

(コースタイム)
烏帽子小屋(5:00)~高瀬ダム(6:50)~七倉山荘(8:00)~葛温泉(8:30)

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(4日目)

2016年05月02日 | 北アルプス
朝起きると風は弱まり天気も回復。


高曇りだけどラジオの予報では今日はこの後天気が良くなるとのこと。
できれば烏帽子小屋まで行っておきたいので朝5時出発。

テントを出ると信大山岳部はすでに出発していた。

昨日散々苦労した三俣蓮華岳。


視界が良ければ何ら迷うことなどない。

三俣山荘に別れを告げて


まずは鷲羽岳に向かって登る。


鷲羽岳の登りはところどころ夏道が出てる状況。


登りの途中で雷鳥に遭遇。


まだ冬仕様で毛は白かった。
ほっとするひととき。

途中で信大山岳部に追いつき山頂に同時に到着。
記念に一枚撮ってもらった。


曇ってはいるものの視界は良好。
槍ヶ岳もきれいに見える。


これから向かう水晶岳方面のルート。


きれいな雪稜が続いている。

鷲羽岳を後にしてワリモ岳に向かう。
鞍部からのワリモ岳への登り返し。


ワリモ岳に到着。


ここで高瀬ダム方面から登ってきた信大山岳部のパーティーに出会った。
こちらのパーティーも昨日は悪天候で水晶小屋で停滞したみたい。

ワリモ岳から見る黒部五郎岳。


こうやってみるとなかなかかっこいいじゃない。

こちらは雲ノ平。


雲ノ平山荘が小さく見える。

ワリモ岳を越えて岩苔乗越に到着。
ここからは3年前に雲ノ平から高瀬ダムまで歩いたルートを行くことになる。

雲ノ平山荘をズームアップ。


何度も写真をアップしてるけど、雲ノ平は本当にステキなところ。
夏にまた行きたい。

振り返って歩いてきたルート。


右手に見える鷲羽岳と槍ヶ岳とのコントラストがなかなかいい。

岩苔乗越から水晶小屋までは緩やかな登り。


ようやく水晶小屋到着。


小屋に荷物を置いて空身で水晶岳を往復する。

山頂到着。


北には遠く剱岳が見える。


黒部ダムも丸見え。


今頃すごい人なんだろうな。

南の槍ヶ岳方面。


天気もかなり良くなってきて気持ちいい。

山頂でゆっくりしたいところだけど先が長いので山頂を後にする。

地図だと特に難しいところはなさそうに見えたけど、ちょっとした雪壁があったりと意外に時間がかかった。


水晶小屋に戻り、真砂岳への稜線へと進む。
この稜線もこうやってみるとなかなかすばらしい。




東沢乗越に到着。


この辺りから登りになると極端にペースが落ちるようになってきた。
4日目ともなると体力の低下が著しい。

真砂岳分岐への最後の登り。


分岐着。


ここで湯俣温泉方面に下りるという選択肢もあったけど、まだ時間は11時。
野口五郎岳を越えればあとは下り基調なので烏帽子小屋方面に進むことにした。

野口五郎岳への登り。


雪はかなり少なくて夏道が出てる状況。
黒部源流域に比べると雪の少なさは顕著だ。

黒部五郎岳到着。


この時点で体力ゲージは黄色ランプから赤ランプとなりガス欠状態。
緩やかな登りでさえ少し進んでは1分休むという有様。

山頂直下の野口五郎小屋到着。


正直ここで泊まるかかなり悩む。

昨日は強風の中寝られず睡眠時間は2時間ほど。
強烈な睡魔と体力低下でかなり心は折れそうだったけど、烏帽子小屋まで行けば明日の行程は劇的に楽になる。

まだ12時だしコースタイムより遅くてもさすがに3時には着くだろう、ということでがんばって先に進むことにした。
幸い下りであれば足は動くので。。

ここから先はほぼ夏道が出ている状況。


アイゼンを外して歩いていく。

稜線からは大町市街が見渡せた。


ようやく烏帽子小屋が見えてきた。


下りきった鞍部から最後の登りを息も絶え絶えに登りきり何とか烏帽子小屋に到着。

3年前にこのルートを歩いた時の1.5倍の時間がかかってしまった。
縦走も4日目になるとここまで体力が落ちるのか、少し自分の体力を過信していた部分もあるので、大いに反省。

小屋に着いてしばらく放心状態だったけど、気持ちが落ち着いてきたところでテントやシュラフを干すことにした。


小屋の前から見た沈む夕陽の光景が素晴らしくきれいで思わず見惚れてしまった。


夜も月がなかったため満天の星空と天の川を堪能。

北アルプス最後の夜は酒はなくとも最高の夜となった。

(コースタイム)
三俣山荘(5:00)~鷲羽岳(6:00)~岩苔乗越(7:00)~水晶小屋(7:30)~水晶岳(8:20)~水晶小屋(9:00)~真砂岳分岐(11:00)~野口五郎岳(12:05)~烏帽子小屋(16:00)

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(3日目)

2016年05月01日 | 北アルプス
今日は三俣蓮華岳を越えて鷲羽岳、水晶岳に登る予定。

しかし、朝起きると昨日からの雪が降り続いている。


風はそんなに強くないけど出発するかどうかかなり微妙な状況。

出発時間を1時間遅らせ、6時出発。

黒部五郎小屋に別れを告げてまずは三俣蓮華岳へ。


結構雪が積もったかと思ったけど、くるぶしくらいまでしか積もってなくて心配してたラッセルにはならなかった。

稜線に出ると途端に強風が吹き荒れる。
とりあえず稜線伝いに山頂まで行く。

が、山頂直下ではますます視界はなくなりホワイトアウトの状況に。


山頂付近に到達したものの山頂がわからず。
高度的にはもう山頂なのだが、視界が1m足らずで山頂の標識が見えない。
確か立派な標識があるはずなのだが…
20分ほどうろうろした挙句ようやく標識を発見。


しかし、ここからが大変だった。
山頂に着いたものの視界は1mもない。
風は吹き荒れ横殴りの雪が顔に当たって痛いくらい。
もう完全に冬山。

三俣蓮華岳の山頂は南に双六岳への稜線、北に三俣山荘への下りと本来なら全く迷うことはないのだけど、この状況下でルート探しは難航。
地図を見て北に向かったものの、いきなり雪庇が現れてルートが間違っていることに気付く。
どうやら東寄りに進んでいたらしい。

再度山頂に戻って地図とコンパスで方角を確かめ、ようやく山荘方面へのルートを見つける。
結局山頂付近で30分以上迷ってしまった。

山荘方面のルートといっても三俣山荘への下りは広い雪面。
地図とコンパスをこまめに見ながら慎重に下って行く。
するとようやく視界に山荘が現れた。
あぁ、助かった。

山荘前には信州大学のパーティーのテントともう一つテントが張ってあった。
あの状況下で下降ルートを見つけてちゃんと下ってくるとはさすが信大山岳部だ。

自分もすかさずテントを張って中に入り込む。
風が収まったら水晶小屋まで行こうと思ったけど、午後になっても風は止まず、結局今日は1日停滞となった。

それにしても、今日の山頂での一幕は危なかった。
最初コンパスを使わず登ってきた方向からの感覚で下降しようと思ったのが間違いで、一歩間違えば雪庇を踏み抜くところだった。
正直あそこまでのホワイトアウトは久々で焦ってしまった。
単独行だからこそこういう状況での冷静な判断が求められるのだ。
反省。。

ということで、今日は三俣山荘で1日停滞。
やることもないので、持ってきた半沢直樹シリーズのロスジェネの逆襲を読んで過ごす。
面白すぎて2時間ほどで読み終わってしまったのであとは残りの酒を全部飲んでふて寝。
明日から気持ちを切り替えて頑張るぞ。

(コースタイム)
黒部五郎小屋(6:00)~三俣蓮華岳(8:10)~三俣山荘(9:30)

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(2日目)

2016年04月30日 | 北アルプス
朝起きると天気は晴れ。


今日は北ノ俣岳を越えて黒部五郎岳までの縦走。
どんな景色が見えるのか今からワクワクする。

遠くに白い頂が見える。


どこの山だろう、黒部五郎か?
とにかくきれいの一言。

出発してすぐに寺地山。


ここから稜線伝いに歩いていく。


しばらく行くと北ノ俣避難小屋。


テントが2張り張ってあった。
ピストンかな。
ここは水も出ていて快適なテン場だった。

ここから傾斜がきつくなりぐんぐん登っていく。


段々と下界の景色も開けてくる。


稜線直下までくると有峰湖が見えた。


そしてようやく稜線到着。
す、すばらしい景色!


天気も最高、景色も最高!

明日以降歩く稜線に槍穂連峰まで見える。


ここからは絶景を堪能しながらの縦走。

雪が少ないとはいえこれだけあれば大満足。


北ノ俣岳到着。


360度の大展望。
笠のような山頂の笠ヶ岳。


そしてこれから向かう黒部五郎岳。


う~ん、絶景!

さらに東側は鷲羽岳と水晶岳、手前の雪原が雲ノ平。


小さく雲ノ平山荘も見える。

少し休憩して黒部五郎岳に向かって出発。


赤木岳を通過。


そういえば、2年前に赤木沢を登った時に登った山だ。
こちらが赤木沢方面。


まだまだ雪の中。

黒部五郎岳への最後の登り。


山頂直下100mくらいのところで単独行の男性に追いついた。
もう膝がガクガクで登れないから引き返して明日再度アタックするとのこと。
あとほんのわずかなのに…と思うも山で無理は禁物。
撤退するのも勇気なのだ。

そして出会ったところからほんの10分ほどで黒部五郎岳の山頂に着いた。


何も標識がないので山頂か確認できないけど、これより高いところはないから間違いないはず。

槍ヶ岳方面と


今歩いてきた道。


雲が湧き始めてきたから天気は下り坂かも。
今日の幕営地、黒部五郎小屋を目指す。

少し行くと遠くに小屋が見えてきた。


ズームアップ。


このまま谷沿いを行った方が早そうだけど、雪崩が怖いので稜線沿いに行く。

あと少し!


ようやく到着。

小屋に着いた途端に雪が降り出してきた。
歩いている時に降らなくて良かった。

ちなみに黒部五郎小屋には冬季小屋があって中を覗いてみたら5人組の若いパーティーがくつろいでいるところだった。

話を聞くと、信州大学の山岳部で、飛越新道から高瀬ダムまで歩くらしい。
なんと同じルート!

さらにもうひとつのパーティーが高瀬ダムから飛越新道に向けて歩いているらしく、出会ったところで車の鍵を交換して登山口までのアプローチを解決するという面白い発想。
さすが信大山岳部だ。

あいさつを交わした後、戻ってすばやくテントを張って中に入り込む。
夜になると雪と風が強くなってきたが、今宵もビールとワインを飲みつつ夜は更けていった。

(コースタイム)
ビバーク地点(6:00)~寺地山(6:35)~北ノ俣岳避難小屋(7:30)~稜線(9:10)~北ノ俣岳(9:20)~黒部五郎岳(12:00)~黒部五郎小屋(13:15)

黒部五郎岳~鷲羽岳~水晶岳縦走(1日目)

2016年04月29日 | 北アルプス
GWは上越を縦走しようと考えていたけど、今年は例年になく雪が少ないということで計画変更。
なるべく人が少なく雪稜を楽しめるルートということで、神岡新道から黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳の百名山を登る縦走ルートを行くことにした。

神岡新道までのアプローチは富山駅から旧神岡町を経由して打保橋までバスで移動。

前日に富山入りするため初めて北陸新幹線に乗車。


なんと富山まで大宮からわずか1時間40分、しかも停車は長野のみ。
飛行機よりよっぽど早い。
富山のシティホテルに泊まり翌日に備える。

富山駅を7:30発平湯温泉行きの濃飛バスに乗車。


濃飛バス神岡営業所で降りて、飛騨市営バスのひだまる山之村線に乗り換える。


乗り換えまで2時間あるのでタクシーで行こうか迷ったけど、タクシーだと飛越トンネルの登山口まで12000円かかる一方、市営バスだとわずか200円。
タクシーだと飛越トンネルまで行けるけど、打保橋バス停からでも1時間くらいしか歩行時間が変わらないのでバスで行くことにした。

飛騨市の旧神岡町地区はあのノーベル物理学賞を受賞した梶田教授のカミオカンデがあるところ。
街の至る所に幟がはためいていた。


ようやく時間になりバスというかワゴンに乗車。
自分の他に老齢の女性が乗っていて、山之村の話をしてくれた。
山之村に生まれて山之村で育って87年。
今も現役で農業をされていて、毎日このバスで直売所に野菜を届けているとのこと。
頭が下がります。
短い時間だったけどたくさんお話できて楽しかった。
とても元気でこんな風に歳をとりたいなと思ったひとときでした。

打保橋に到着し、ここから歩き始める。


ここは標高が高いからか桜が咲き始めていた。


打保橋から1時間20分で北ノ俣岳登山口到着。


ここから神岡新道が始まる。

神岡新道は途中で飛越トンネルからの飛越新道と合流するのだが、最近はこの飛越新道から登る登山者の方が多いみたい。
というのも、飛越トンネルの登山口には駐車場があるけど神岡新道の登山口には駐車場がない。
しかも飛越トンネルよりも標高が低いから1時間以上余計に歩かないといけないのだ。

実際神岡新道を歩いてみるとほとんど人が歩いていないみたいで、ほぼ踏み跡状態。


このルートもそのうちなくなっちゃうんだろうな。

途中、水芭蕉の群落に癒され、


ようやく飛越新道と合流。


飛越新道からはトレースがたくさん。

時間はすでに4時半、ここからはビバークできるところを探しつつ歩く。

天気は曇り空で小雪がチラついてる。


あまり天気が悪くならないうちにと、予定の寺地山の手前でビバークすることにした。

テン場を整地し設営完了。


最近の山の楽しみは、山中で美味しいビールを飲むこと。
ということで、今回は500ml缶6本とワインを持ち込んだ。


ビールとワインを飲みつつ明日からの縦走へ英気を養った。

(コースタイム)
打保橋バス停(12:30)~北ノ俣岳登山口(13:55)~飛越新道合流地点(16:15)~ビバーク地点(16:45)