人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

後立山連峰縦走3日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月27日 | 北アルプス
昨日は自炊部屋で寝ることができたので快適に寝ることができた。

小屋の管理人さんは宿泊者がいないからかまだ厨房に出てきていなかったので、メッセージボードにお礼を書いておきました。
この場を借りてお礼申し上げます。

今日は帰りの電車を考え、栂池高原のロープウェイ乗り場に11時には着かないといけないので4時半に出発。

小屋を出るとそこには朝焼けを迎える雲海が。


思わずため息が漏れる。
しばらくすると日の出


う〜む、なんて最高の天気なんだ。
最後の最後でようやく天気に恵まれたぞ。

これから目指す白馬鑓ケ岳もよくみえる。


この天気もどこまでもつかわからないので先を急ぐ。
朝焼けに燃ゆる天狗山荘。


遠くには八ヶ岳、そして富士山まで見える。
登山道脇には雷鳥のお出迎え。


今日はなんか縁起がいいぞ!

天狗山荘から一旦稜線に出て白馬鑓ケ岳を目指す。


白馬村方面は雲海に覆われまさに絶景。


てくてく歩いて行くと、白馬鑓ケ岳が近づいてきた。


ゆっくり登って行くと、ひょっこり山頂に出た。


左が杓子岳、右が白馬岳と、白馬三山が丸見え。

振り返ると、剱岳から槍ヶ岳までも丸見え。


これが剱岳。


こちらが槍ヶ岳。


天気良すぎ!

一旦鞍部まで出て杓子岳への登りに入る。


この先高山植物が咲き乱れていて思わず写真を撮る。






去年は岩手にいたので高山植物の名前を覚えようとしていたけど、一切忘れました。

杓子岳への登り。


一気に登って杓子岳。


ここまで順調。
この次はいよいよ白馬岳だ。

少し下ると、バリエーションルートで人気ルートの杓子尾根がよく見えた。


かなり、格好良い。
いつか登ってみたい尾根だ。

白馬岳へ続く最低鞍部に到着。
ここから見上げる白馬岳はまだ遠い。


せっせと登って村営山荘通過。


ここから少し登ると白馬山荘。


ここは村営山荘に比べるとかなり巨大でモダンな作り。
テラスにはスカイプラザ白馬なんていう洒落たレストランまであって至れり尽くせり。


目の前には立山連峰の絶景が見渡せる。
これが官と民の違いなのか。。
冗談ですが。

山荘では休まず一気に山頂を目指す。
途中ではまたまた雷鳥のお出迎え。


白馬岳をバックに佇む雷鳥の姿はとても絵になる。

山荘から20分ほどで白馬岳山頂に到着。


剱岳をバックに写真を撮ってもらった。


今日はすごい絶景だ。
こちらは日本海方面。


これから歩く稜線。


山頂で少し休憩して小蓮華山を目指す。


山頂から少し下ると既に白馬岳はガスに覆われ始めていた。


三国境着。


ここは富山県、長野県、新潟県の県境。
ここから北に向かうと雪倉岳、朝日岳を経て、北アルプスの末端、親不知へと続いている。
いつか北アルプスを親不知まで抜けてみたい。

ここから白馬大池まで5km。


緩やかな登りを歩いて


小蓮華山到着。


山頂からは360度の大展望。






ようやく白馬大池も見えてきた。


小蓮華山からは下り基調。
白馬大池が近づいてきた。


白馬大池到着。


目の前にある白馬大池山荘は天国にしか見えない。
もっと休みがあればここでゆっくり休めたのに、残念。

ここからは乗鞍岳山頂を越えて、


天狗原へ。


ちょっとした湿原だけど、ベンチとかがあって休憩できる。


天狗原まで来れば、ロープウェイまではあと少し。
少し下るとロープウェイ乗り場が見えてきた。


一気に下って栂池山荘に到着。




山荘と言いつつ、ここはもはや下界。
目の前のソフトクリームの誘惑に負けて購入。


あとは文明の利器を使って一気に栂池高原まで。


ロープウェイから白馬岳方面を見たら既にガスの中だった。


山はやっぱり午前中勝負なのだ。

このあとバスで白馬駅まで行って、駅近のみみずくの湯に入って特急あずさで帰りました。


結局、しっかり晴れたのは最終日だけだったけど、雨に降られたのは2日目の2時間ほどで、あとは雨に降られることはなかった。
天気予報では2日目と3日目は天気が良い予報だったけど、山の天気は全く別物でした。3日目も午後からガスってたしね。

それでも後立山連峰を大満喫した3日間でした。
また晴れた日にこの稜線を歩きに来たい。

(コースタイム)
天狗山荘(4:30)〜白馬鑓ヶ岳(5:20)〜杓子岳(6:00)〜白馬岳(7:10)〜小蓮華山(8:00)〜栂池高原ロープウェイ(10:20)

後立山連峰縦走2日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月26日 | 北アルプス
夜半からの雨が朝になっても降り続き、ツェルトはびしょ濡れ。
3時に起きて飯を食べた後、出発を遅らせるかどうかしばし悩む。
結果、待ってて濡れるくらいなら体を動かして濡れた方がまだマシでしょ、と考えて出発。
まずは鹿島槍ヶ岳を目指す。

布引岳通過。


鹿島槍ヶ岳山頂(南峰)到着。


東尾根を登って以来の登頂だけど、雨風強しでそんな感慨に慕っている暇がない。
すぐに出発し、吊尾根分岐点。


荷物をデポして北峰に向かう。
北峰到着。


立ち入り禁止のこの先が東尾根だけど、ガスで何も見えず。


先ほどの分岐点に戻ってキレット小屋を目指す。
エアリアにはキレット小屋までの区間は鎖場多し、とのことでどんなルートかワクワク。

ハシゴ。


キレット??


そんなに鎖場はなくて、キレット小屋に着いてしまった。


キレット小屋はまだ営業していなくてシャッターが閉まっていた。


軒先をちょっとお借りして休憩。
次は五竜岳を目指します。


口ノ沢のコル通過。


この辺りから段々とガスが取れてきて視界が開けてきた。
五竜岳もあと少しで見えそう。


北尾根ノ頭通過。


青空も見え始め期待が膨らむ。


五竜岳へと続く遠見尾根もかなり見えてきた。


そしてようやく五竜岳の全容が。


おぉ、かなりかっこいい!
なんだかゴジラみたいだ。

さらに近づく。


山頂直下がかなり険しいけど、どこにルートがあるんだろう。

振り返って、越えてきた峰々。


素晴らしい眺望だ。
さっきまでガスガスで見えなかったけど、こんないいルートだったのかぁ。

遠目から見ると登れなさそうに見えた山頂直下。
鎖場の連続だったけど、特に難しいところもなく山頂への分岐点に到着。


分岐点から山頂は目の前。

五竜岳山頂到着。


なーんと、ここに来て360度の大展望!
こちらが日本海。


鹿島槍ヶ岳方面。


唐松岳方面。


遠見尾根方面。


朝の天気からは考えられない絶景。
持ってる男は違うんだなぁ、と実感(笑)

五竜岳は10年前の正月に遠見尾根から登った懐かしき山。
その時も奇跡的に晴れたけど、今回も奇跡的に素晴らしい展望を楽しめた、ラッキー!
展望を楽しんだ後は、眼下に見える五竜山荘を目指す。


一気に下って五竜山荘到着。


山荘前のベンチからの景色も絶景。




行動食を食べながらしばし休憩。
こういう景色があるから山は止められない。

休憩後、次の唐松岳を目指して出発。
唐松岳までは鎖場とかはなくて癒しのルート。


ただ、この先またガスってきてしまいなかなか展望は開けなかった。


最後の登りを越えて、


唐松岳頂上山荘到着。


唐松岳頂上山荘は超巨大な山荘。
冬季シーズンも、バックカントリー客で賑わうからかな。
別館とかあってとにかくデカかった。

少し休憩後、唐松岳山頂へ。


山頂には5〜6人の人たちで賑わっていた。
これまで山頂で人に会わなかったからちょっと新鮮。

ここから不帰嶮を越えて天狗山荘を目指す。


この先ガスってしまい、景色はほとんど見れず。

不帰2峰南峰通過。


こんな感じでいくつか鎖場が出てくるけど、ゆっくり通過すれば特に問題ない。




不帰嶮通過。


ここの岩峰は確かに圧巻だった。


晴れていればもっと迫力があったんだろうなぁ、残念。

この先不帰一峰の頭を越えて


不帰キレット到着。


ここから下界の景色が望めてかなりテンションアップ。


山の上はガスってるけど、どうやら下界は天気が良さそう。

この牧歌的な景色にかなり癒される。
この景色をいつまでも見ていたい。
というわけにも行かず、少し休憩後先を急ぐ。

再びガスの中に入り、天狗の大下りを登る。
高低差300mほどだけど、ガレ場続きの登りがかなり堪える。

なんとか登り切り、


ここからは緩やかな登り。

天狗の頭到着。


この辺りでは雨風が強くなってきたので一気に天狗山荘を目指す。

天狗の頭から10分ほどで山荘到着。


小屋で受付をしていたら、なんと自分が今年度最初のキャンプ場利用者とのこと。
ちなみに営業開始は昨日だそうで…
それでも第一号というのはなんだかめでたい。

ツェルトを設営し寝床完成。


この山荘はステキなことに自炊部屋を自由に使うことができる。
なので、ありがたく自炊部屋を使わせていただきます。

自炊部屋は売店にもなっていて、衝動的にビールとワインを購入。


なんと、記念すべきキャンプ場利用者第一号ということでビールはサービスしていただきました。
ありがとうございます!

しばし至福の瞬間。
やっぱり山は酒に尽きるね。

この後夕飯を作っていたらますます雨風が強くなってきた。
管理人さんがツェルトを見て、こんな天気だから、自炊部屋の床だったら自由に使っていいよ。とありがたいお言葉をいただきました。

昨日今日と連続して雨に濡れながら寝るのはきついので、好意に甘えて自炊部屋で寝ることにしました。
感謝!
まさかこんな天気になるとは思わなかったけど、山では最悪を想定した準備が大事だと改めて痛感しました。

明日は朝から晴れることに期待しておやすみなさい。

(コースタイム)
冷池キャンプ場(4:30)〜鹿島槍ヶ岳山頂(5:40)〜北峰(6:05)〜キレット小屋(6:40)〜五竜岳(8:50)〜五竜山荘(9:20)〜唐松山荘(11:10)〜不帰嶮(12:40)〜天狗山荘(14:40)

後立山連峰縦走1日目(爺ヶ岳〜白馬岳)

2016年06月25日 | 北アルプス
前々から行こう行こうと思っていたもののなかなか行けなかった後立山連峰。
ようやく行く機会を得て行ってきました。

ルートは扇沢から爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳〜五竜岳〜白馬岳〜栂池高原まで。
鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳にはそれぞれ登ったことはあるんだけど、バリエーションルートから登ってそのまま登山口に下りたので、それぞれの山をつないで歩くのは今回が初めて。

金曜日の夜に今話題のバスタ新宿から高速バスで扇沢へ。


登山客で混んでるかと思いきや、白馬方面行きのバスはガラガラだった。

朝5時に扇沢到着。
天気予報では午前中は雨の予報。
扇沢もこの通りの雨模様。


朝ごはんを食べつつ準備をしていたら雨があがってきて明るくなってきた。


これはチャンス!

さっそく準備を整えて出発。


昨日からの雨で扇沢は濁流。


この扇沢の横の柏原新道から登山道が始まる。




雨があがったばかりだったけど、歩きやすくて快調に高度を上げていく。

最初の休憩地点、八ツ見ベンチ。


大町方面がきれいに見える。


せっせと歩いて行くとケルンが出てきて


ここから種池山荘が見えた。


あそこまで一気に行くぞ!

柏原新道は急登もなくとても登りやすい。

段々と景色も開けてきて、




種池山荘が見えた。


種池山荘到着。


種池山荘前のベンチがステキ。


ここで大休止。

この時期はまだ登山シーズンじゃないからなのか、それとも天気が良くなかったからなのか全然人がいない。
これは静かな山歩きが楽しめそうだ。

種池山荘からは目の前にそびえる爺ヶ岳を目指す。


小屋前から見る爺ヶ岳はなかなかの山容。

爺ヶ岳の先には冷池山荘が見えたけど、鹿島槍ヶ岳は残念ながらガスの中。


緩やかな登りをせっせと歩いて爺ヶ岳南峰着。


爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰に分かれている。

中峰へと続く稜線を歩く。


南峰の次の中峰着。


剱岳方面はガスの中だったけど、大町方面は雲海が見えてとてもきれい。


なんと遠くには槍ヶ岳の姿も。


爺ヶ岳、なかなか良い!

最後の北峰は西側から巻いて冷池山荘を目指す。
少し行くと、赤岩尾根との分岐点の冷乗越。


名前の通りの赤い岩が出ている尾根。


その奥に見える尾根が残雪期の人気ルート、鹿島槍ヶ岳東尾根。
この尾根は4〜5年前に2回登ったけど、楽しいルート。
また行きたいなぁ。

分岐からすぐに冷池山荘。




本当はもう少し先に進みたかったけど、鹿島槍ヶ岳はガスの中だし、この先もあまり景色が望めなさそうなので今日はここまでにした。
明日の好天に期待してエネルギーをチャージします。

冷池山荘のテン場は山荘から少し歩いたところ。
晴れていれば眼前に立山連峰を望める素晴らしいロケーション。
今回は軽量化のためツェルトでビバーク。


余った時間で本を読んだり昼寝をしたりしてまったり過ごした。

夜半から雨風が激しくなったけど、今回は冬用シュラフ&シュラカバを持ってきたのでとりあえずなんとかなった。
明日も頑張るぞ。

(コースタイム)
扇沢(6:00)〜種池山荘(8:40)〜爺ヶ岳南峰(9:30)〜冷池山荘(10:50)〜キャンプ場(11:10)

越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳(2日目)

2016年06月19日 | 上越の山
3時半起床、4時半出発。
今日は荒沢岳を経て銀山平まで向かいます。

朝焼けの荒沢岳が素晴らしい。


こちらは中ノ岳。


利根川水源の碑を過ぎて、


兎岳到着。
朝陽を受けた丹後山方面を望む。


ここからこの稜線を歩きます。


天気は最高!

このルートは2004年時点のエアリアには載っていなかったけど、現在は笹薮が刈り払われていて立派な登山道が整備されている。

最初の急登、巻倉山への登り


巻倉山山頂到着。


越後駒ヶ岳が良く見える。

ここから鞍部に向かって降りると


杜夢平。


ネーミングの通りステキな平っぷり。


ここから笹薮のトレイルを歩き


源蔵山通過。


源蔵山付近は池塘とかあってステキ。


しばらく歩いて灰又山。


荒沢岳が近づいてきたぞ。

灰又山からは荒沢岳まで一気に行きます。
段々と荒沢岳が近づいてきて、




最後の急登を登るとひょっこり山頂に出た。


ここでも200名山を目指しているという大阪からきた単独行のおじさんがいたので写真を撮ってもらった。


山頂からは360度の大展望。

越後駒ヶ岳と中ノ岳。


平ヶ岳と遠くに燧ヶ岳。


銀山湖。


そしてこちらがこれから下る尾根。


絶景をしばし堪能。

休憩していたらおじさんかリンゴをくれたので、ありがたくいただきました。
これがうまくて感動、ありがとうございました!

休憩後眼下に見える銀山平を目指します。


山頂からは下山パワー全開!
と言いたいところだったけど、鎖場やハシゴがたくさん出てきてスピードが上がらず。

途中こんな崖も出てきて結構スリリング。


なんとか2時間で登山口まで下りてきて無事終了。


この後越後駒ヶ岳を正面に見ながら道路を歩き


Oたにさんと待ち合わせている白銀の湯に到着し無事合流。


2日間、天気に恵まれて稜線漫歩の最高の縦走でした。

このルート、個人的にはかなりオススメの好ルートです。

(コースタイム)
丹後山避難小屋(4:30)〜兎岳(5:15)〜灰又山(6:45)〜荒沢岳(7:50)〜登山口(10:00)

越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳(1日目)

2016年06月18日 | 上越の山
上越の名山である越後三山に山の先輩Oたにさんと行ってきました。
越後三山は越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の3つ。
今回は八海山には登らず、越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳の周遊ルートを巡ります。

1日目は枝折峠から越後駒ヶ岳を経由して中ノ岳→丹後山と登って丹後山避難小屋で一泊。
2日目に避難小屋から兎岳〜荒沢岳と登って銀山平に下山する計画。

前夜のうちに枝折峠の駐車場に入る。
夜中の0時を過ぎているというのに、20台ほどの駐車場にはすでに空きが3つくらいしかなかった。
改めて100名山のネームバリューに感心。

翌朝4時に起きて5時出発。


駐車場は満員御礼。


朝のうちはガスの中、樹林の中をせっせと登る。

たぶんまだ二合目くらいだけど、十合目大明神に到着。


ここでOたにさんとはお別れ。
今日は丹後山までの長丁場を行くので、ここから少しペースアップ。

段々と開けてきて越後駒ヶ岳が見えてくる。


百草の池到着。


このころにはガスも抜けて越後駒ヶ岳の全容が見えてきた。


ここから一気に登って駒の小屋。


素晴らしいロケーション。
小屋の前から登ってきた尾根を見下ろす。


駒の小屋前に引いている雪解け水がものすごく美味しかった。
少し休憩して山頂を目指す。


山頂直下のちょっとした雪渓を歩くと


山頂に到着した。


六日町方面。


こちらが明日行く荒沢岳方面。


とんがってる山頂が良く分かる。

これから向かう中ノ岳方面をバックに記念撮影。


中ノ岳まであと5km。


まだまだ先は長いぞ〜。

グシガハナ分岐点を過ぎて


天狗の平に到着。


中ノ岳はガスの中。


せっせと歩いて四合目。


山頂付近のガスもなくなって、避難小屋が見えてきた。


中ノ岳避難小屋到着。


目の前に大展望が広がる素晴らしいロケーション。

こちらは八海山。


ここで少し休憩。
いや〜、天気も良くて最高っす!

休憩後避難小屋を後にして、


中ノ岳山頂。


これから向かう丹後山はガスの中。


荒沢岳方面はガスがなくてよく見える。


荒沢岳はどこから見ても良く分かる。

ここにきて、先週のマラソン大会の疲れが出てきたのかペースが落ちる。

ガスの中の登山道を進み、


荒沢岳方面のルートとの分岐点に到着。


ここから100mほどで兎岳山頂。


この時点で13時半。
ここでビバークしたい衝動に駆られたけど、丹後山避難小屋まで1時間ちょっとなので頑張る。

ここからの道は最高のトレイル。




30分ほどで大水上山到着。


この山は沢登りで有名な利根川本流のゴール地点。
いつか行ってみたい沢の1つだ。

こちらが利根川本流の源頭。


まだかなり雪渓に覆われている。
ちなみに左側に続く尾根をずっと歩いて行くと平ヶ岳を越えて尾瀬まで続いている。
4年前のGWに歩いたけど、素晴らしい稜線です。
(その時の記録)

ここから丹後山までは笹薮の爽快トレイル。


これはトレランで走ったら絶対気持ちいいっしょ!
こういう笹薮ルート、かなり好きです。

丹後山を過ぎて


今日のゴール地点、丹後山避難小屋に到着。




まさに大草原の小さな家。
中もちゃんと整備されていて快適そのもの。


小屋の前からの景色。




至福の時間を過ごす。

少し休憩したら1人宴会開始。


小屋には自分1人だったので、JAZZをかけながらバケット&アヒージョのつまみを食べつつビールとワインを堪能。




初めて試したけど、これがうますぎ。
ワインが進みます。
またやってみよう。

ちょうど酒がなくなりつつあった6時くらいに、年配の夫婦と単独行の男性が入ってきた。

少しお話しして夕焼けの越後三山を眺めた後、7時には寝てしまった。


(コースタイム)
枝折峠(5:00)〜駒の小屋(7:40)〜越後駒ヶ岳(8:10)〜中ノ岳避難小屋(11:00)〜兎岳(13:30)〜丹後山避難小屋(14:30)

第12回いわて銀河100kmチャレンジマラソン

2016年06月12日 | いわて銀河100kmチャレンジマラソン
初めてのウルトラマラソンに参加してきました。
今回エントリーしたのは岩手県で開催されたいわて銀河100kmチャレンジマラソン。
昨年この大会を知った時にはすでにエントリーが締め切られていたので、1年越しの参加となりました。

前日にスタート地点の北上入り。


駅近くの受付会場でゼッケンを受け取り手続き完了。






続いて北上にある祖父母のお墓参りも済ませ、明日の完走を誓う。


その後、予約していた長生館にチェックイン。


ちなみに、ここ最近のマラソンブームもあって、今回の大会は100kmの部に2,000人以上がエントリー。
駅周辺のシティホテルを2月に予約した時にはすでに満杯。
いくつか電話をかけた中で空いていたのがこの旅館だったのだ。
旅館というより民宿に近い感じだけど、アットホームな宿で自転車も貸してくれたし、用意してくれた朝のお弁当も美味しくて大満足でした。
いわて銀河に出場するなら、まずは宿の手配をしてからエントリーした方が賢明だと思う。

さて、大会の方はというと朝4時スタート。
1時半に起きて朝ご飯を食べたり準備をして宿を2時半に出る。
他に泊まっていた人たちはすでに会場に向かったみたいで、自分が最後だった。

北上駅前の会場に向かうバス乗り場には、真っ暗な中会場に向かう人たちでごった返してる。


こんな真夜中になんだか異様な光景。

割とスムーズにバスに乗って会場に40分前に到着。


ゴール地点行きの荷物を預けてあとはスタートするのみ。

スタート地点で使用前の写真を撮ってもらう。


ゴール後、この身体がどうなっているのか今から楽しみ。

今回の目標は10時間を切ること、いわゆるサブテンだ。
市民ランナーであれば、フルマラソンならサブスリー、ウルトラならサブテンが1つの目標なのだ。

今回は行けるところまで5:00/kmでいって、ペースが落ちてきたらあとは前半の貯金を取り崩しながらサブテンを目指します。

いよいよスタート。
果たして無事にゴールできるか、100kmの旅が始まります。

スタートして競技場を抜けると、北上市内の田園風景の中を走っていく。


天気は曇りで涼しいくらい、絶好のコンディションだ。

予定通り5:00/kmで順調にラップを刻む。
ハーフマラソン地点のエイドを通過。


ここまで1時間45分とまさに予定通り。
まだまだ足には余裕がある。

このエイドを過ぎると国道107号を越えて、花巻市へと向かっていく。


北上線の橋を越えると


花巻市に入る。


28.7km地点のエイドステーション。


ここはパンが置いてあってまだお腹は空いてなかったけど、先を考えて5切れほど口に放り込む。


ここから先ものどかな田園風景が続く。


こういう景色、癒されるなぁ。

スタートから3時間弱で銀河なめとこラインの入り口にあるスペシャルエイドに到着。




このレースには4つのスペシャルエイドがあって、通常のエイドにプラスして岩手の特産品が用意されている。
このエイドはきゅうりとクルミゆべし。


きゅうりに味噌を付けて塩分補給。
くるみゆべしも4切れほど口に入れてエネルギー補給。
くるみゆべしがめちゃくちゃうまかった。

ここから西和賀町に向けての登りが始まる。
50km地点までは緩やかな登り。
花巻温泉郷の入り口にある志戸平温泉通過。


去年2回ほど日帰り入浴で入ったけど、なかなか良い温泉です。

途中にあった気温計。


現在の気温18度。
暑くもなく寒くもないので、走っていてちょうどいい気温。
しかし、それもここまで。
この後、状況が一変する。。

40.1kmのエイドを通過。


この先42.195kmを過ぎて、ウルトラマラソンに突入。
ここまで5:00/kmをキープ。
足もまだなんとか大丈夫。
果たしてどこまで持ちこたえられるのか、自分でもわからない。

42kmを越えた先にあるホテル愛隣館前のエイド。




ここから豊沢ダムに向けて2kmほどの急坂。
豊沢ダム通過中。


49.6kmのエイド着。


ここにはお米のミルクが置いてあったのでいただく。


クリーミーでマイルドな味わい。
元気出た!

ようやく半分の50km地点を通過。


ここから少し下って、いよいよこのコースの核心5kmの上り坂に突入。
そして上り坂に入ったところで急速に天気が回復し、晴れ間が出てきた。


太陽が出ると気温は一気に上昇。
全身から汗が噴き出てくる。

峠の手前の2つの長いトンネルを抜けると


57.5kmのエイドに到着。


ここには冷たいファンタやコーラが用意されていて飲めるだけ飲む。
この暑い中飲む炭酸は最高の贅沢。

さらに隣にはソフトクリームも用意されていたけど、こちらは有料。


もちろんお金持って走っている人なんていないので、ゼッケン番号を伝えれば料金後払いで食べることができる。
食べたかったけど、ここで食べたら走る気力がなくなりそうなので我慢。
ゴール後にいただきます。

ここから66.5km地点のスペシャルエイドまでは下り坂。
下り坂で飛ばすと太ももに負担がかかるので、ペースを乱さず下っていく。

ここまでくると、さすがに体の節々に痛みの兆候が現れてきた。
特に右足付け根の股関節に鈍い痛みが…
なんとか騙しながら走る。

61.9kmエイド。


水を被って身体を冷やす。
この辺りから段々と暑くなってきた。
この先が怖い…

新緑の中のロードを抜けると、


ようやく県道1号線との合流地点。


私設エイドの少年が冷たい水を差し入れてくれたのが嬉しかった。

県道1号線に入ってすぐに2つ目のスペシャルエイド。


ここはレストステーションになっていて、事前にデポした荷物を回収することもできる。


ここではきゅうりやアスパラ、西和賀町特産の西わらびになんと西和賀町では欠かすことのできないビスケットの天ぷら、通称ビス天まで用意されていた。




真ん中のオレンジの隣がビス天。


これが激ウマ!

ビス天は去年錦秋湖マラソンで食べた時にその美味しさに衝撃を受け、それ以来大好物になってしまったのだ。

ビス天を2枚分口に入れて、コーラをがぶ飲みしてすぐに出発。

ここから先は炎天下の灼熱のロード。


後で聞いた話によると、気温は30度近くになっていたらしい。
ということは、アスファルトの上は優に30度は越えてたでしょ。。

ここにきて騙し騙し走っていた股関節が悲鳴を上げ始め、ついに痛みが限界に。

立ち止まって股関節を回したりストレッチをしたりして走るものの、1km続けて走ることができない。

まだ前半の貯金があるとはいえ、サブテン達成に黄色信号が灯る。
まだあと30kmもあるぞ…

ストレッチを交えながらなんとか走り続け、3つ目のスペシャルエイドに到着。


ここでは牛乳寒天が用意されていた。


身体が甘いものを欲していたので、この牛乳寒天はありがたかった。

ちなみにこのエイドの目の前は銀河高原ホテル。


今年の1月に銀河高原ビール飲み放題プランで泊まったけど、料理、温泉ともになかなかのクオリティです。
あぁ、ビール飲みてー。

この先500mほどのところでは私設エイドが設置されていて、スイカやコーラ、チョコレートケーキが用意されていた。


ここでも甘いものが食べたくてチョコレートケーキをいただきました。
ありがとうございます!

ここから鶯宿ダムまでは緩やかな下り。

さっきまで痛かった股関節も、なぜだか気にならなくなり再び走り出す。
まさにウルトラマラソンあるある。

酷暑の中各エイドで水を被りながら走る。


なんとか6:00~6:30/kmのペースを維持して残り10km地点を通過。


この時点でサブテンまで残り1時間15分。
7:30/kmでも間に合うことがわかり精神的にも少し余裕が出てきた。

90.5km地点の最後のスペシャルエイド。


ここでは水だけ飲んで先を急ぐ。

鶯宿温泉を抜けて95.8km地点の最後のエイド。


眼前には新緑の田んぼと岩手山が出迎えてくれた。


なんか故郷に帰ってきた気分だ。

この先300mの最後の上り坂を早歩きで越えていよいよゴール地点へ。

そして…

ゴール!!


結果は9:50:31。


無事サブテンを達成!

しかし、ゴール後は暑さと疲労でしばし放心状態に。
芝生でしばらく寝転んでしまった。

ゴール後の感想はというと、もう走らなくていいんだという安堵感が一番。
レース前は、ウルトラマラソンはいつものジョグペースで走るから余裕でしょ、と内心思っていたのは大間違いだった。
こんなきついレースは久しぶり、フルマラソンより断然きついっす、これは間違いない。
ただでさえきついのに、気温が30度近くまで上がったのも想定外だった。

ただ、100kmも公道を走り続けられるなんて幸せなことだし、岩手の自然を大満喫できて本当に楽しかった。

そして、何より各エイドステーションでのおもてなしがとても嬉しかった。
東北訛りのボランティアの方々から励ましの言葉を受けると、なんとも言えないほんわかとした優しさを感じてしまった。
やっぱり岩手は良いところだなぁ、としみじみ実感したのでした。

ゴール後は豚汁と雫石牛の焼肉とビールのサービスをいただく。




まさに至福の瞬間。

このあと、ゴールで待っていただいた前の職場の方と合流し、夜ご飯を食べて東京に戻りました。



ウルトラマラソンを走って感じたのは、ハーフマラソンやフルマラソンとは全く別の競技ということ。
ウルトラマラソンはまさに旅。
この記事を書いてる現在、全身が筋肉痛だけど、すでに次のウルトラレースを探している自分がいます(笑)
ウルトラマラソンはハマる人にはハマるっていうけど、その理由、今ならわかる!


P.S
ちなみに今回のレース結果と大会に向けての練習を参考に残しておきます。

(ラップタイム)
1〜50km:4:17:30(5:09/km)
51〜60km:1:03:10(6:19/km)
61〜70km:1:05:31(6:33/km)
71〜80km:1:11:18(7:08/km)
81〜90km:1:03:15(6:20/km)
91〜100km:1:09:37(6:58/km)

結局50km以降の10kmごとのラップは6:00/kmを切ることができず、前半の貯金を切り崩しながらの展開に。
71〜80kmにかけては股関節が痛くて歩いたり走ったりしてたので極端にペースが落ちたんだけど、81〜90kmで盛り返したのはウルトラマラソンあるあるなのかも。
人間の身体って不思議だね。

(4月、5月の練習内容)




週末の4:00〜4:10/kmペースのロング走のおかげでなんとか最後まで足が持ったのかな。

それにしても、自分より早くゴールしたにもかかわらずサブスリーを出したことがない人がいたことにはちょっとびっくりした。
そういう意味でもウルトラマラソンは別の競技なんだなぁと実感。