人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

鳳凰三山(青木鉱泉~地蔵岳往復)

2013年05月19日 | 南アルプス
今週末は日本百名山の一つ鳳凰三山へ。
マウンテンサラリーマンのヤザキチとはせやんとともに行ってきました。
鳳凰三山には9年ほど前に沢登りで行ったことがあり、あのときはシレイ沢を登って薬師岳→観音岳→広河原のコースで登ったのだった。

鳳凰三山のハイライトは何といっても地蔵岳の頂上に屹立するオベリスク!
沢登りのときは最終バスに間に合わせるべく急いでいたためオベリスクを見ずに下山してしまった。
今回は逆側の青木鉱泉からピストンで頂上を目指す。

土曜日の22時半都庁前集合。


青木鉱泉1時半着、テントを張って就寝。

朝5時起床5時半出発。


天気は曇っているものの頂上付近は晴れ間も見える。


よしがんばろう!

途中土砂崩れ防止の工事が行われていた。


あんな危険なところで工事してるのか、怖すぎる。。

青木鉱泉からドンドコ沢沿いに登って行く。
南精進ヶ滝分岐着。


鳳凰の滝分岐着。


樹林帯の登りをひたすら登る。
百名山なのに人っ子一人出会わない。

白糸滝分岐着。


なかなか迫力あるよ。


この辺から少しずつ雪が出てくる。


この先樹林帯を抜けると遠くにオベリスクが見えてきた。


そして鳳凰小屋到着。


ちょっと休憩して出発。

ここからの登りは残雪が出てくる。


とはいえ、樹林帯を抜けると今度は砂地の登り。
振り返ると雲海が。


ようやく頂上到着~!


北岳を望むヤザキチ。


いや~、南アルプス最高!!


ここから鳳凰三山最高峰の観音岳を目指す。
ただ下山時刻のタイムリミットがせまっているので鳳凰小屋への分岐点に着いた時間を見て登るかどうか判断することにした。
結果、はせやんが遅れ始め時間的に厳しくなったのでカップラーメンを食べた後下山することにした。


ここからの下山がひどかった。
事前に下調べしたところ稜線はほとんど雪はないということで登山道にも雪はないだろうと思っていたけど、樹林帯はさすがに大量の雪があった。


雪山には行ったことがないはせやんがけっこう下山で難儀し、スリップするなどかなり体力を消耗してしまう。
なんとか鳳凰小屋に到着するものの、この時点で時間は2時。


青木鉱泉までコースタイム4時間かかるので急いで下りることにした。

とはいえ、やっぱり下山は早い。
体力の120%を使用済みと話していたはせやんもなんとか3時間で青木鉱泉に到着。
お疲れさまでした~。

(下山途中富士山が見えた)


帰りはゆーぷるにらさきで温泉に入り、やまださんおすすめの境川PAでテラカツ丼を食って帰った。


(参考コースタイム)
青木鉱泉(5:40)~南精進ヶ滝(6:50)~白糸の滝滝(8:10)~鳳凰小屋(9:45)~地蔵岳(10:45)
地蔵岳(11:15)~鳳凰小屋分岐(12:15)(12:50)~鳳凰小屋(13:30)(14:05)~青木鉱泉(17:00)

P.S
今回コースタイムをかなり甘く見ていて9時間くらいで往復できるだろうと鷹をくくっていた。
ところが、前回一緒に行った雲取山とは違って登りの勾配がかなり急!
結果的に私の甘い判断ではせやんを楽しい山行から苦行へと変えてしまったのでした。
す、すいません。。

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(3日目)

2013年05月05日 | 上越の山
今日は最終日。
ゴール地点の鳩待峠までがんばりまっす!

天気は快晴!


テンションが上がりまくる。

朝日に輝く平ヶ岳もかっこいい!


まずは大白沢山とススヶ峰の分岐まで。
正面の左手には燧ヶ岳、右手には至仏山、そして奥の方には日光白根山と有名どころの山が丸見え!




気持ちのいい稜線を歩いて行く。




ようやく分岐地点まで到着。


ここから右手に見える今回の行程で最後のピーク、ススヶ峰に登る。
最後の登りがキツイ。


そしてススヶ峰到着。


これまで歩いてきた稜線からこれから下っていく尾瀬までが見える絶好のロケーション。
山の神様ありがとう!

ここからは1800m地点まで下って、そこから尾根沿いに沢に下っていく。
降り口からは赤布連打とトレースバッチリで迷うことなし。


沢まで一気に下ってあとは尾瀬を目指してひたすら歩く。


ようやく尾瀬が見えてきた。


至仏山荘到着~。


ここまで来るともう人がたくさん。


ちょっと休憩して鳩待峠まで一気に行く。
水芭蕉も咲き始め。


そしてそして


鳩待峠にゴールイン!!


休憩所にてゴールを祝して乾杯!!


くぅ~、乾いたのどに染みるぅ!!!

このあと戸倉までバスで移動。
戸倉から沼田駅行きのバスに乗り換えて終了。

沼田駅では駅前の食堂へ。


山帰りの学生がよく寄るらしく店内には山の雑誌や写真がたくさん。
トンカツ定食大盛りを注文。
肉も分厚く、ご飯もかなりのボリュームで大満足だった。


今回の山行、初日はヤザキチの到着や天気も含めてどうなることかと思ったけど、メインの2日間は天気が良くて充実した山行だった。
特に、3日前に降ったドカ雪が例年ヤブが出ている尾根を覆ってくれていて冬山並みの稜線に変えてくれた。
たぶんヤブが出ていたらこのコースタイムで行けなかっただろう。
今回は本当にいろいろと条件が恵まれたステキな山行だった。
お疲れさまでした~

(参考コースタイム)
1800m地点(5:30) → 白沢山(6:15) → 白沢分岐(7:10) → ススヶ峰(7:50) → 至仏山荘(10:00) → 鳩待峠(11:10)

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(2日目)

2013年05月04日 | 上越の山
今日は丹後山避難小屋から平ヶ岳を経由して行けるところまで。
本当は尾瀬付近まで行きたいところだけど、避難小屋からだとそこまでは難しいかな。

朝4時起床、5時40分出発。
昭和山岳会の方々にお別れをして尾瀬に向けて出発。
昨日のホワイトアウトの状態から天候は一変、曇っているものの視界は良好。


遠くに今日歩く稜線も見える。


小屋から10分ほどで丹後山山頂着。
まだエビの尻尾がこんなに付いている。


大水上山まで大雪面を歩く。


上越の山々が素晴らしい。


大水上山着。


ここからいよいよ尾瀬に向けた稜線が始まる。

最初の下りで先行していた5人組のパーティーを抜かす。
皆さん60歳は超えているであろうと思われる。
自分もこんな風に年をとりたいな。

次のピーク藤原山まできれいな雪稜が続いて行く。



いや~最高!



小屋を出て2時間で藤原山着。
ちゃんと表示板があるのね。


山頂にてちょっと決めポーズ。


この先の下りで昨日の2人組の若い男性パーティーに先行し、今日このルートを歩くトップとなる。
トップになると何が良いって、一番最初に雪面にトレースを付けられるのだ!
山をやっていると、この瞬間がたまらない。
トレースのない雪面はステキ!


ガシガシトレースを付けながら進んで行く。




にせ藤原山着。


遠くに平ヶ岳が見えてきた(真ん中の白い三角錐のピークの左)。


滝ヶ倉山より。


向こうから単独行の方が来ているのが見える。
すれ違ってあいさつ。
この先の状況を聞くと、剱ヶ倉山からの下りが雪庇とやせ尾根でちょっと危ないとか。
情報ありがとうございます。

剱ヶ倉山へ向かって進む。




剱ヶ倉山への最後の急登。


空が青い!
あとちょっと。


到着~。


剱ヶ倉山からの眺めは最高!


こちらは平ヶ岳方面。


剱ヶ倉山からの下りは少しやせ尾根になっていてスノーシューだと怖いのでアイゼンに履き替える。
実際に近づいてみると、けっこう高度感があってそれなりに緊張した。


かっこいい!


やせ尾根を抜けた鞍部で再びスノーシューに履き替え平ヶ岳を目指す。
小ピークまでの登りがきつい。


この小ピークを越えるとステキな雪面が待っていた。


二人で奇声をあげながら進む。




ヤザキチかっこいいぞ!


そしてようやく平ヶ岳山頂到着!


いや~、ここまで長かった。
でも360度の展望が待っていてくれた。
この瞬間がもう最高です!


山頂は山の名前の通り本当にたいらの一言。
写真を撮ったりして少し休憩。
しかし、本当に景色がいい。
確か7年前に沢登りで平ヶ岳にきたことがあったけど、あのときは曇っていてあまり景色が見られなかったのだ。

ここからは今日のテン場に向かって一気に下りる。


平ヶ岳は日本百名山ということもあり、尾瀬方面から登ってくるトレースがたくさん。
もう迷うことなし。

山頂から30分ほど下ったところで今日のテン場とする。
一生懸命整地をして


今日の我が家完成!


テントに入って酒を飲んだりつまみのソーセージを焼いたりしてくつろぐ。
いや~、今日は充実した山行だった。

夕飯のカレーを食って7時半に寝る。


お疲れさまでした、明日もがんばろう。

(参考コースタイム)
丹後山避難小屋(5:40) → 大水上山(6:20) → 藤原山(7:45) → にせ藤原山(9:00) → 滝ヶ倉山(9:45) → 剱ヶ倉山(11:35) → 平ヶ岳(13:40) → 1900m地点(14:20)

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(1日目)

2013年05月03日 | 上越の山
GW第2弾!
後半はランニングから一転、縦走へ。
場所は上越のメジャールート、丹後山から平ヶ岳を通って尾瀬に降りるというゴールデンコース(詳細図はこちら↓)


夏はヤブ道で登山道はないんだけど、残雪期のこの時期は格好の好ルートになる。
今回は軟式山岳部員のヤザキチとともに2泊3日の日程で行ってきた。

木曜日の夜に六日町駅で学生以来の駅寝。
なんと昭和山岳会の皆様ともばったり遭遇し、就寝前に一緒にプチ宴会(もちろん事前に来ることは知ってました)。
一方相方のヤザキチはというと。。。
仕事でトラブったらしく、23時半ころ退社しましたとのメールが。
電車も高速バスも乗れない状況でどうやって明日の5時に間に合わせるのか、考えても仕様がないので寝る。
今日の寝場所はこのベンチ。


おやすみなさい。


朝4時起床、タクシーは5時に予約してあるので出発の準備を整える。
ヤザキチに電話したところ、なんと六日町付近まで来ているとのこと。
すごいな、おい、でもいったいどうやって来たんだ。

出発時間の5時に遅れること40分、ついに到着しました!


なんと、超大型のワンボックスレンタカーで登場。
でかすぎて、駐車場に収まりきらない。
毎回感心するけど、登場の仕方が大胆すぎるぞ。。

ヤザキチの話によると、電車もバスも間に合わなかったので、とりあえず実家の車で向かおうとしたらしい。
でも、家族がみんなでかけてしまっていて家に入れず。
タクシーで値段交渉したものの決裂、そこでレンタカー屋に行ったらこの車しかなかったとのこと。
ということで、睡眠時間はPAで30分寝ただけ。
やっぱり大物だよ君は。。

と前置きが長くなったけどようやく出発。
夏だと十字峡の登山センターまで入ることができるんだけど、この時期まだ除雪が済んでいないということで、その手前4kmほどのダム入り口から歩き始める。


登山センターのある落合橋まで約1時間。


落合橋からも登山口までアスファルトの道が続いているはずなんだけど、この時期はご覧の通り雪が道を塞いでいる。


滑ると川にドボンなので、ここからアイゼンを履いて歩く。


それにしても雨が降ってきてテンションが下がる。

落合橋から約1時間で丹後山の登山口、栃ノ木橋に到着した。




ここから丹後山避難小屋に向けて急登が始まる。


ちなみに今回の装備はかつてないほど重量級。
というのは、今のヤザキチの体力だとあまり荷物が重いと2泊3日で完登できないので、共同装備+酒はすべて自分が持っているからだ。
テント一式、ロープ(20m)、鍋、ガス、水1.5ℓ、食料(3日分)、酒(ワイン1ℓ、梅酒1ℓ、缶ビール350ml×4)などなど。
これに個人装備も加えると軽く30kgを超えている。
こんなザック背負うの大学のとき以来だよ。。

よっしゃ、気合い入れて行くぞ!
少し登り始めると体中から汗が吹き出てくるので、半袖になって登る。
途中昭和山岳会の先輩と落ち合う。
こんにちは~。


1400m付近から段々と雪が出てきた。


2時間ほど登って少し休憩していたところヤザキチが「熊だ!」といきなり叫んだ。
ま~た、寝不足で寝ぼけてんのかこいつは、と思って振り向いた瞬間、20mほど先を熊が横切って行った。
体長1mくらいだっただろうか、たぶん小熊だと思うけどこちらに気づかず凄いスピードで走り去って行った。
これにはさすがに2人でビビる。

少し時間をおいてから恐る恐る近づいてみると、立派な熊の足跡が。


小熊とはいえ足跡がでかい。
もう冬眠から覚めているのかぁ、熊鈴の必要性を痛感した瞬間だった。

ここから先はもう完全に雪山。


本来なら残雪のはずなんだけど、この1週間寒気が入った影響で新雪が30cmほど積もっている。
そして雨が雪に変わって完全に冬山の体相。
スノーシューに履き替えてガンガン登って行く。

ところが、標高1600m付近でホワイトアウトになってルートを見失う。
尾根は一本なので高いところを目指して行けばいいんだけど、尾根が広くてわからない。
視界も5mほどしかなくて一面真っ白。
高いところに向かって登ろうと思うにも、端に寄り過ぎて雪庇を踏み抜いて落ちたくない。
コンパスと地図を出してにらめっこする。
30分ほど迷って尾根道にリカバリーする、ふぅ~よかった。

とはいえ、この先はずっとこんな感じで視界不良。


ようやく稜線に出たと思いきや小屋がどこにあるのかわからず。
ヤザキチが疲れているようだったので、その場で休ませて空身で小屋を探しに行く。
そしたら目の前に小屋があった笑

ようやく小屋に到着~。


中に入ると昨日入山したという若い男性2人組のパーティーがいた。
どうやら昨日今日と天気が悪く、この天候で動くのは危険なので停滞していたとのことだった。
明日どこに行くのか聞いたところ、うちらと同じコースに行くということ。
よろしくお願いします!

2階が空いていたので、テントを張って一安心。


水を作ったりしてまったり。
ヤザキチは昨日からの疲れか一瞬で寝てしまった。


1時間ほどして昭和山岳会の方々も到着。
明日行くルートは別々だけど、良い山行になるよう今度は壮行会!
酒とつまみで大いに盛り上がった。
すき焼きと焼酎をごちそうになり感謝!

そのあとうちらも夜飯に。
今日のディナーはクックドゥのガリバタ鶏つゆだくと生姜焼き。




お腹いっぱいになって即就寝。
明日もがんばろう。

(参考コースタイム)
三国川ダム入り口(6:05) → 落合橋(7:15) → 栃ノ木橋(8:25) → 丹後山避難小屋(13:45)