人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

八幡平無酸素登頂!

2013年08月27日 | 岩手県の山
生保内川の遡行が順調に終了して予備日が余ってしまった。
せっかく秋田県と岩手県に来ているのだからもう一つ山に登っちゃおう!
ということで八幡平に行ってきました。


八幡平と言えば我ら学習院男児にとっては思い出の地。
八幡平には8年ほど前まで学習院八幡平校舎という施設があって、中等科1年次と高等科2年次の林間学校で必ず訪れている聖地なのだ。
そして、実は母親が盛岡出身で小さい頃は良くこの近辺のスキー場に通っていたという縁ある地。
ただ、八幡平には雨の記憶しかなく、晴れた思い出がない。
今回山の神様に最後のお願いをして秋田県側からアスピーテラインを登って八幡平にやってきた。

頂上に着くとこの景色!!


晴れた八幡平を見たのはこれが初めて。
もう登る前からかなりの興奮状態。

山頂に行ってきます!


よく整備されたアスファルトの道を行く。


なんか昔の記憶だと木道だった気がするけど維持費が大変で固めちゃったのかな。
天気が良くて夏休みって感じ🎶


15分ほどで八幡沼到着。


こちらがガマ沼。


むむ~、きれいすぎる。。

そして念願の八幡平山頂登頂!!


とはいえ、なんか展望台を整備するらしくその資材が大量に置いてあってちょっと残念な感じ。

ここからは20分ほどで駐車場到着。
わずか1時間ほどのルートだけどかなりステキなところだった。

この後はみちのくの名湯松川温泉に入り盛岡で一泊して早朝に帰京しました。
充実した夏休み、東北ありがとう!!


和賀山塊(生保内川~羽後朝日岳~部名垂沢下降)3日目

2013年08月26日 | 東北地方の沢
今日は羽後朝日岳の山頂に立って部名垂沢を下降する最終日。
ちょっと早めに起床して6時半出発。
これまでかなり順調に来ていて最後のフィナーレもかなり楽しみ☆

出発してすぐに出てくる15m滝。


今日も出だしからわくわくさせてくれるぞぉ。
この滝は左岸から巻く。踏み跡もあり問題なし。

2条4m滝。
左側を快適に登れる。


その次は…
なんだろう、滝が多すぎてもうよくわかんない。
でも3級くらいの滝が連続して出てきて快適に登れる。

そして今日の核心の滝はこれ。


今回最初で最後のシャワークライミング。
水流の真ん中にホールドとスタンスがあってずぶ濡れにならないと通過できない。


自分とU君はなんとか突破。
ニシさんがちょっと苦戦して、左側の壁をトップロープで通過。
ニシさん、ずぶ濡れにさせてしまってすいません。。

このあとも適度な滝が出てきて楽しい。


ナメまで出てきてもう最高ランク!


天気もかなり良くなってきてもう言うことなし!!
もう滝はないかと思いきや最後の滝。
高さもあって難しそうに見えたけど、ホールド、スタンスともに豊富で問題なく通過。


そしていよいよ源頭の雰囲気。


高山植物が出てきてまさに天国!


山の神様ありがとう!!と絶叫しながら最後のツメに突入。
振り返れば東北の山々が。


そして藪漕ぎなく草原へ。


そしてそして…


羽後朝日岳登頂!!


ここまで2日半、ようやく生保内川の源流に到着しました。
「生保内川源流地点」の文字がステキ。

遠くの町並みや田沢湖が見える素晴らしい展望。




みんなで記念撮影をして健闘を称え合う。
いや~それにしても素晴らしい沢だった。
前半の河原から滝の連続、そしてナメが出てきて最後は草原とお花畑のツメ。
そして最後はこの展望。
まさに言うことなしの六つ星の沢だった。
さらにこの山の価値を高めるのが、この山に通じる登山道がないということ。
いつまでもこの自然を残しておきたい。

40分ほど休憩をして田沢湖観光ハイヤーに電話。
なんと山頂でソフトバンクの携帯が通じたのだ(もちろんU君のドコモは問題なくバリ3だけどね)。
事前に調べておいたんだけど、部名垂沢と夏瀬ダムとの合流地点まで向生保内林道が通じていてそこまでタクシーが入れるらしい。
いろいろ遡行記録を見てみると合流地点から夏瀬温泉まで1時間ほど峠越えをして、温泉でタクシーを呼んでいるケースが多い。
でも昨年その道を歩いたときアブが大量に襲ってくるし、上り坂がけっこうきつくてかなり参ったのだった。
何とかその道をショートカットするべく営林署に問い合わせをして向生保内林道が問題なく通過できることを調べておいたのだ。
とはいえ田沢湖観光ハイヤーに電話をすると、7月の豪雨のことが頭にあるらしく本当に通過できるかどうか疑っている模様。
なので、来れるところまでで良いですと伝え了承を得る。
ただ、営林署も役所、電話で確認したとき「通過できないという報告はもらっていない」という役所的回答だったので実は自分もちょっと不安だった。
まぁ、来れなきゃしょうがないという思いで下山開始。

羽後朝日岳を背に踏み後を下る。


昨年は部名垂沢の下降地点を間違えひどい目に遭ったので今回は慎重に探す。
羽後朝日岳からは薄い踏み跡がありそこをひたすら歩いて行く。
お花畑になっていてかなりステキな稜線。


山頂から40分ほどで立派な目印を発見。


これはさすがに間違えない笑
ここから左にちょこっと見えている夏瀬ダムまでがんばるぞ!


ここからはひたすら赤テープ連打。
要所にトラロープが張ってあってかなり下りやすい。

少し下ったところで下から人の声が。
「人がいる!!」
とお互いびっくりする。
中高年の2人組の方が下から上がってきたのだ。
話を聞くとこれから羽後朝日岳に登るそうな。
一番気になっていた向生保内林道の状況を聞いたところ問題なく通過できたとのこと。
よっしゃ、俄然元気が出てきた!!

ここからは単調な沢をひたすら下り1時間ちょっとで二俣に到着。


向かって右が昨年間違えて偉い目に遭った右俣。
今考えるとロープなしでよくあんな滝下ったな。。

ここから2時間ほどかけて3時10分に林道到着。
いや~、お疲れさまでした~。


タクシーは3時半に予約していたのであと20分ある。
しかし、ここでじっとしているとアブが大量に襲撃してくるので立ち止まっているのは危険。
仕方ないのでタクシーとすれ違うまで歩くことにした。
歩くこと10分ほどでタクシーと合流。
すばやくタクシーに乗るもののアブが大量にタクシー内に入りこみちょっとパニック。
でもタクシーの運ちゃんは慣れているらしく、
「わたすは運転すっからみなさんでころすてくださいね」
と東北弁で言われちょっと安心。
ちなみに、運ちゃんの話によると、アブは熱と二酸化炭素に集まってくるらしい。
タクシー内でも後部座席の一番後ろから熱が出ているらしく、少し走り始めると全部そちらに移動してしまった。
夏瀬ダムから30分ほどで大平トンネルの駐車スペースに到着。
タクシー料金は5,250円だった。

このあとは仙北市営の東風の湯(だしのゆ)で温泉に入り、駅前の定食屋でご飯を食べ、田沢湖オートキャンプ場で打ち上げをして夜を過ごしたのだった。


<追記>
今回、かねてから念願であった生保内川を計画通り、しかもかなり順調に行程をこなせて大満足だった。
一緒に行ったニシさん、U君には感謝してもしきれません。
生保内川は、前半は河原歩きだけど、後半はこれでもかというくらい滝が出てくる。
それぞれの滝は難しくないものの、3級程度の滝が登れないとけっこう時間がかかる。
あと、行程もけっこう長いので、天候には注意が必要。
ということで、初心者同行の場合はもうちょっと時間に余裕を持った方がいいかもしれない。

(コースタイム)
1日目:大平トンネル駐車スペース(7:45)-生保内川合流地点(8:30)-600m地点河原(13:00)
2日目:600m地点河原(8:15)-魚止めの滝(9:00)-2m滝(10:30)-増水により1:20停滞-8m滝(12:50)-9m滝(13:40)-840m地点(14:00)
3日目:840m地点(6:40)-シャワークライミングの滝(8:10)-水涸れ地点(9:20)-羽後朝日岳山頂(10:20)-休憩40分-部名垂沢下降地点(11:45)-二俣(13:00)-林道(15:10)

和賀山塊(生保内川~羽後朝日岳~部名垂沢下降)2日目

2013年08月25日 | 東北地方の沢
朝6時起床。
焚き火を起こして朝ご飯。
朝は優雅に朝マック。


こんがり焼いたソーセージにチーズを乗せると絶妙にとろけて最高だった。

準備を整えいざ出発。
今日は生保内川の核心を通過するのでちょっと緊張。

出発して最初に出てくるのがこの魚止めの滝4m。
一見直登できなさそうだけど左側から越えられる。
足下が滑りやすそうなのでここでロープを出す。


登ってみるとピンが2カ所あり問題なし。
ただ、滝を抜けたところにはピンがないのでハーケンを打ってビレイ用の支点を作る必要あり。

この滝を越えると今度は8m滝。
ここも上部で落ちると滝壺にドボンなのでロープを出す。


途中にピンがないのでちょっと怖かった。
上から見た滝の様子。


上で確保しているときに雨が強くなってくる。

この先ちょっとしたゴルジュを越えて2m滝に着いたところで水の色が少し茶色になってくる。


雨も強まっているし明らかに増水の傾向にあるので、水流脇の斜面を少し登ったところで雨宿り。
するとみるみる水かさが増えてこの通り。


うひょー、さっきまでひざ下くらいで徒渉できたところがこの増水。


沢登りは危険と隣り合わせだということを実感した。
ただ、1時間くらい待つと天気も回復して水も通常の水位に戻ったので再び出発。

この2m滝は右側を登る。


この後も快適な遡行が続く。
まだ若干濁っているものの晴れ間も出てきて最高!


いくつか簡単な滝を越えて次は8m滝。


ここはさすがに直登は難しいので左岸を巻く。
出だしが急で悪いので念のためロープを出す。


このあとも次々と滝が出てきて飽きさせない。
昨日は河原歩きで今日は滝登り、変化があってとっても楽しい🎶

そして今日最後の9mトイ状の滝。


これも直登は厳しいので左岸から巻く。

そして820m地点の二俣になっているところで今日のビバーク地点とする。
この先880m地点に最後のビバーク適地があるのだけど、こちらの二俣の方が開放感があるし薪もたくさんあったので結果的にこちらにして良かった。

タープを張って薪を集めて焚き火開始。


自分は釣りに出かけたものの、えさのイクラを途中で落としてしまい20分ほどで終了。
焚き火に加わりすぐに宴会開始。
イワナは釣れなかったものの、U君がベーコンを持ってきていてこれをみんなで焼く。


そしてこれがまた絶品!!
誰が一番ベーコンをうまく焼けるか選手権で互いに切磋琢磨して最高のベーコンを堪能した。

明日は下山日ということですべての酒を消化。
ほど良く酔って気持ちよく寝た。
山の神様、明日も良い天気お願いします。

和賀山塊(生保内川~羽後朝日岳~部名垂沢下降)1日目

2013年08月24日 | 東北地方の沢
最近めっきり沢登りに行く回数が減ってしまいましたが、夏の暑さを吹き飛ばすべく、そして昨年のリベンジを果たすため和賀山塊の生保内川に行ってきました。

昨年は4日間の日程で行くつもりが、最初の2日間は雨で入渓できず、結局1泊2日で同じ山域のマンダノ沢に行ってきたのだ。
今年は5日間のうち予備日を2日設けゆったり日程で再チャレンジ。

今回のメンバーは昭和山岳会のニシさんとU君。
U君は山男なのにその爽やかさからハンカチ王子ならぬマウンテン王子の愛称をもつナイスガイ。
まだ学生でパワーが有り余っているので今回かなり荷物をお願いしてしまった。

金曜日の19時東川口駅集合。東北道をひた走り道の駅雫石あねっこに1時半着。
少しお酒を飲んで就寝。

朝6時半起床。


国道46号線の大平トンネルを出てすぐの電話ボックスのあるスペースに車を駐車して出発の準備。


天気は曇りで若干霧雨が降るあいにくの空模様。
準備完了しいざ出発。

裏手に大平沢へと続く明瞭な踏み跡があり迷うことはない。
大平沢に降り立ち2つほど堰堤を越えると生保内川との合流地点に到着した。




ここでちょっと休憩していると昨年同様アブの襲撃に遭う。
あまりの数に面食らうがもうどうしようもない。
ニシさんとU君は防虫ネットで完全防備!


一方自分は昨年からの反省もなく完全無防備!
「アブは友達!」と叫びながら歩き始める。

合流点からすぐに秋田新幹線の鉄橋の下をくぐる。


こんな山奥に線路を敷くとはJRはすごい。
その次はちょっと芸術的な堰堤。


生保内川の前半はほとんど河原歩き。
特にこれといったハイライトはないものの、たおやかな流れと山奥に身を置いている実感があり悠久のロマンを感じる。
途中から天気も回復してキャーキャー言いながら遡行していく。






なぜかUTMFスタッフ発見、わぉ!


600m地点の河原で13時半になったので今日のビバーク地点とする。

さっそくタープを張ってまずはお昼ご飯。


お昼はもちろんソーメン!
焚き火を起こしてソーメンを作る。


かなりお腹が減っていたのであっという間に平らげてしまった。

お腹が満たされたところで今日の食料を調達しに出発。
テン場から少し離れたところで1時間半ほど釣りをして3人分のイワナちゃんをゲット!


うれしそ笑

もちろん塩焼きにしてこんがりと焼き上げる。


沢登りと言えばこれでしょっ!!


このあとは夜ご飯を作って焚き火の周りでひたすら宴会。
気持ちよくなって寝てしまった。

飯豊連峰主脈縦走トレイルラン

2013年08月10日 | 飯豊連峰トレイルラン
飯豊連峰は今から10年前、雪の降りしきる年末年始に縦走した思い出の山。
そのときは6日間かけて縦走したのだった。
6日間のうちほとんどが吹雪だったのであまり景色は見られなかったものの、最終日に奇跡的に天候が回復しそのとき見たたおやかな稜線が今でも頭に残っていた。
(そのときの記録)

飯豊連峰といえばやっぱり夏でしょ!
ということで行ってきました。

今回の計画はゆっくり縦走するのではなく、大石ダムから弥平四郎登山口まで1日で縦走する計画(通常登る川入登山口は先日の豪雨で県道が崩壊し当面通行禁止のため弥平四郎に変更)。
コースはこれ↓


これをやるには大石ダムから弥平四郎に車を移動させなければならない。
後輩のとだに声がけしたところ二つ返事で引き受けてくれた。感謝!

大石ダムに22時半に到着しすぐに就寝、1時半起床。
すぐに準備をして車止めゲートまで移動。


ここでとだと別れる。弥平四郎登山口で会おう!!


最初は3kmの林道が続く。
暗闇の中2人でおしゃべりしながら走る。
この林道は本当に暗いし獣の音とか聞こえて不気味、1人だったらかなり怖い。
途中何度も巨大なくもの巣にひっかかる。
なんか関東のくもと違って粘着力が強力で体にまとわりつく。
出発から50分ほどで1号橋に到着。


そこから20分で杁差岳の登山口に到着。

ちょっと休憩をしてこの行程最大の登りに突入。
杁差岳までの登りは標高350mから標高1,636mまで1,300mを登らないといけない。
ヘッテンをつけながらひたすら山頂を目指す。


朝焼けを迎える。


ふーむ、晴れそうにないなぁ。。

千本峰付近を登るおっくん。


まだまだ登りは続く。
前杁差岳付近からガスの中に突入。
そして6時半に杁差岳山頂に到着。


大石ダムを出発して4時間、ここまでは本当にきつかった。
杁差岳からすぐ下ったところに避難小屋があるのでそこで休憩。


ガスと風が強くてテンションが下がる。
晴れるとお花畑とたおやかな稜線がずっと望めるのにぃ~。

避難小屋を出発して次の目的地、頼母木山避難小屋へ向かう。
きれいな花がたくさん咲いていてステキ。




途中8人の中高年パーティーとすれ違う。
あんな風に年を取りたいな、と思いつつひたすら進む。

8時、頼母木山避難小屋に到着。


小屋の管理人に、大石ダムから杁差岳までの登山道の状況を何度も確認される。
登山客に「ほら、大丈夫でしょ。だめなのは西俣川のルートですから」と話していた。
どうも大石ダムからのルートが崩壊しているという話が広まっているみたい。

この小屋ではジュースやビールなども売っている。


そして、ここで電波が入りとだからメールが。
さすがソフト○ンク、ここにきてつながりやすさNo1の実力を発揮!
どうやら三国山避難小屋に到着した模様。早いな!
(ちなみにこの後下山して街中に出るまで電波は入らなかった…。やはり実力どおりだ。)

とだの連絡を受けて元気が出た。
次は門内小屋へと向かう。

地神北峰、ずっとガスの中。


直射日光よりこっちの方が体力を消耗されないからいいでしょ!と二人で負け惜しみをつぶやきながらひたすら進む。

9時20分、門内小屋到着。


この付近で少し雨が降り出す。
小屋で休憩していると飯豊山荘から登ってきたという登山客としばし会話。
この人、装備を見てみると雨具を持ってない。
そういえばさっきすれ違った人も雨具を着てなくてずぶ濡れ状態だったな。
いやいや危ないでしょ。。

次は梅花皮小屋に向けて出発。
これなんて読むかわかるかな?
正解はかいらぎ小屋。山の名前って不思議な名前が多いよね。

ここから先は雨が降ってきてさらにテンションが下がる。
雨粒はそんなに大きくないんだけど、風がものすごく強いので体感温度はかなり低い。
おっくんと危なくなったら最悪飯豊山荘に下ろうと話しつつ進む。

北股岳到着。


まだまだ元気!

そして10時10分、梅花皮小屋到着。


ここではたくさんの登山客でごったがえしていた。
御西小屋から来たというステキなご夫婦と会話。
ここから先も風が強くて天気悪いよとのこと。
ここまできたら引き返す場所もないので進むしかない。

御西小屋に向けて出発。
確かに稜線に出ると雨風強し。


ただ、風は常に日本海側から吹き付けてくるので、尾根の東側に入るとほとんど風がない。
そしてガスっているけどお花畑はステキ!


この稜線では雪渓もかなり残っていた。


御手洗ノ池に到着。


御西小屋まであとちょっと。

御西小屋到着~。


ここもたくさんの登山客が。
女子大山岳部?と思われる女の子3人グループがいて、聞いてみると5日間の行程で弥平四郎から飯豊山荘に行くそうな。
全力でそちらに参加したかったけど、なんだこいつらという冷たい視線を感じすぐに小屋を出る。
そりゃそうだ。。

ちなみに小屋の管理人と話したところここ一週間はほとんどガスっていて晴れてないみたい。
下界は晴れていても飯豊山はなかなか晴れないのかぁ。
晴れた飯豊山を見てみたい!

ここからは大日岳に行く予定だったけどこの天気と時間も押しているのでショートカットして飯豊山へ向かう。

ここから飯豊山への道は緩やかでかなり登りやすい。


晴れていたら最高と思われるトレイルを進む。
花も咲いていて本当にきれい。


飯豊山への最後登り。


山頂が見えた!


そしてようやく飯豊本山到着!!


いや~ここまで本当に長かった。

そしてこのときのために用意した、とっておきのシャツを披露。


まさにIIDEトレイルジャーニー!

風が強くて寒いので休むまもなく出発。
飯豊本山小屋方面のガスが一瞬切れて稜線が見えた。


飯豊本山小屋到着。


ここでは小屋の管理人からいろいろとお話を受ける。
・どこから来たの?
・大石ダムからです。
・何時間かかった。
・12時間くらいです。
・そりゃ遅いな、もっと早いやつは大日岳を往復して13時間で来てたよ。走ってきたんだろ?
・ほとんど走ってません。

まぁ、そりゃ早い人はうちらの他にたくさんいるでしょ。
それにタイムは目指していないし、楽しむことが目的だから。
その他にも、「そういう登山は無謀って言うんだよ。そういう輩がいるから事故が耐えないんだよな。これからどこに下るんだ?弥平四郎か、まぁ4時間で下れないと遅いな。」
と、なぜか今度は煽ってくる。
2人とも大人なので、そういうことは十分承知した上でやってます、今後も気をつけて登山しますよと笑顔で話して本山小屋を出発したのだった。

本山小屋から下山していくにつれてガスの中を抜け出してきた。


大又沢方面の雪渓を望む。


飯豊本山方面はガスの中。


途中御秘所と呼ばれる岩場もあってテクニカル。




草履塚に登ると遠くに切合小屋が見えてきた。


まだまだ遠い。

草履塚からの下りは雪渓を通過。


そして切合小屋到着。


切合小屋から三国小屋までもけっこうアップダウンや岩場もあってスピードが出ない。






三国小屋までの最後の登り。


三国小屋に17時30分着。
ここから弥平四郎登山口まで約5km
日の入りが18時半なのでこの時点で夜間走行を覚悟。

時間がないのでちょっと水分補給をしてまもなく出発。
ここからが本当の核心だった。
出発して10分ほどで雷が鳴り出しいきなりの土砂降り。
すぐに止むのかと思いきやなかなか止まない。
それどころか強くなる一方。
しかも、下りが急でかなり気を使う。

稜線から外れて樹林帯に入ると今度は日が暮れて土砂降り&ヘッテン下山。
全身ずぶ濡れ状態で何とか最後の力を振り絞る。
最後の登山口には17時40分に到着予定だったので予定時間を1時間半ほど過ぎている。
とだが心配して電波のあるところに移動してしまっていないかかなり心配になる。
そしてようやくようやく弥平四郎登山口に到着。

そして駐車場に向かうととだが車の中で待っていてくれた。
いや~このときの安堵感は言葉には表せないほどだった。
飯豊トレイルジャーニー完走です。
充実度300%のトレイルでした。
ただ、飯豊連峰最高峰の大日岳には登っていないので「全山」ではなく主脈縦走にしておきます。

ちなみに、このあとおっくんが軽度の低体温症の症状が。
初期の症状だったので着替えてしばらくしたらおさまったものの、あの状態があと1時間続いたらかなり危険な状況だったかもしれない。
本当に無事に到着してよかった。

P.S
今回の山行では一緒に走ったおっくんに多大なるご迷惑とご心配をおかけしたこと深くお詫びします。
通常のトレイルランの大会と違って安全管理はすべて自己責任。
当然その分の緊張感が疲労となって蓄積されていたように思う。
それと全行程が登山道なので通常のトレイルとは異なり走れる部分はかなり少ない。
その点も事前に十分説明していなかったことも大反省。
でもこの長大な尾根を一緒に完走できたことは一生の思い出です!
今度はゆっくり縦走しよう!!

<コースタイム>
大石ダム先車止めゲート(2:30)-1号橋(3:10)-杁差岳登山口(3:30)-千本峰(5:20)-杁差岳(6:25)-杁差岳避難小屋(6:30)-休憩20分-(6:50)-大石山(7:35)-頼母木山避難小屋(8:00)-休憩10分-(8:10)-地神山頂(8:50)-門内小屋(9:20)-休憩10分-(9:30)-北股岳(10:15)-梅花皮小屋(10:30)-休憩10分-(10:40)-御手洗ノ池(12:20)-休憩10分-(12:30)-御西岳避難小屋(13:15)-休憩10分-(13:25)-飯豊本山山頂(14:20)-本山小屋(14:40)-切合小屋(16:10)-三国小屋(17:30)-弥平四郎登山口(19:30)