人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

第42回ベルリンマラソン

2015年09月27日 | フルマラソン
昨年の10月、ドイツに住んでいる同級生のげんちゃんに、

「ベルリンマラソンの申込みがそろそろ始まるから抽選に当たったら出てみない?」

と声をかけたところ、

「とりあえず申し込んでみるか!」

ということで2人で申し込んでみた。

ベルリンマラソンは元々先着順の申込みだったけど、申込開始後10分ほどで締め切りになるという富士登山競走のような人気の大会。
方々からの要望?を受けて2014年度の大会から抽選となり、今年が2回目の抽選。

2人で当たったら出ようか、という軽い気持ちで申し込んだところ、なんと2人とも当選!
実際には倍率2~3倍というところだったみたいだけど、それでも2人そろって当たるとは。

ちなみに、ベルリンマラソンの申込みは1年前の10月に開始。
つまり本大会終了後、2週間ほどで申込みが開始になるというなんとも気の長い大会。
しかも東京マラソンのように、当たった後に申し込むかどうか考えようということは許されない。
申込みの段階でクレジットの情報を入力するので、当たったら即参加料が引き落とされるので注意(参加料:150ユーロ)。

ということで、申込から1年を経てベルリンマラソンに行ってきた。

成田からイスタンブールを経由して


ベルリンへ。


ベルリンはドイツの首都であるにもかかわらず日本からの直行便がいまだにないという不便さ。近々新空港ができるらしいけど。

大会前日、げんちゃんと待ち合わせて受付会場へ。




さすがに前日ということもあって大混雑。


会場にはいろいろなブースがあってなかなか楽しい。


ゼッケンの受取エリアにはランナーしか入ることができない。


入り口でバンドを巻いてもらう。


これがランナーであることの証明になるらしく、当日もこのバンドを見せて会場に入ることになる。

混んでいた割には30分ほどで受付を済ませた。

その後、大会前の決起集会。




ベルリンマラソンの時期はちょうどオクトーバーフェストの時期と重なっていて、オクトーバーフェスト限定のビールを飲むことができた。

やはり、ドイツのビールはうまい。
このビールはラガービールなんだけど、日本のビールと違って後味に変な苦みがない。
日本のビールはジョッキを冷やして、のど越しを良くしている印象があるけど、こちらのビールはジョッキを冷やしていない分、味を楽しめる。

この後、市内をちょっと観光しつつホテルに戻った。

夜は明日に備えてエネルギー注入。




頑張るぞ!

大会当日。


ホテルの朝食会場はランナーでいっぱい。
通常は6時半から朝食が始まるが、ベルリンマラソンの日は特別に4時半から朝食が始まる。

時差ボケで朝1時に目が覚めてしまい、うだうだしていたら5時半になった。そのまま6時に朝ご飯へ。
マラソン前はいつもご飯を食べているのだが、さすがにご飯はないのでパンとバナナでエネルギー補給。

げんちゃんと7時半にベルリン中央駅で待ち合わせて会場へ。




うぉー、人がたくさん!


テンションが上がってくる。

人の流れに沿って歩いていくと会場に到着。




バンドを見せてランナーエリアに入場。

荷物を預けて準備完了!

無事完走できるようスタート前の記念撮影。


ちなみにどの大会も同じだけど、う○こをするトイレは激込み。
一方おしっこをするトイレは混んでいるものの、10分ほど並んだらスムーズにできた。
会場の草むらでは至る所でおしっこをしている男性を見かけた。
まだ時間が有るんだからちゃんと並ぼうよ。。

荷物預かり所からスタート地点までは結構遠い。

荷物を預け終わった時間が8時20分だったので、スタートまであと40分。
この混雑の中無事前方のスタート地点にたどり着けるのか。

スタート地点は事前の申告タイム順にA~Hブロックに分かれていて、自分はCブロック。

何とか15分前にスタート地点に到着。

激込みで入れないかと思いきや、意外にスムーズにCブロックに並ぶことができた。

スタート地点は6車線の道路を封鎖していることもあって、割と余裕がある感じ。
むしろ神奈川マラソンや板橋シティマラソンのときの方が激込み感があった気がする。

そしていよいよスタート。
スタート地点を通過するまでに約1分。
かなりスムーズにスタート。

行ってきます!




スタートしてからも道路が広いのでストレスなく走ることができた。

今回は32kmまで4:10/km、残り10kmを4:30/kmでサブスリーを目指す。

7,8月は山に登っていてあまり走っていなかったので正直サブスリーは厳しいかなと思ったけど、なんとか2時間57分台で走りきることができた。




コースはというと、世界屈指の高速コースと言われるように、本当にフラット。
アップダウンはほとんどなく、ビル群と住宅街を駆け抜ける風光明美なコース。




沿道はひたすら応援の人たちであふれていて走っていて飽きない。
エイドステーションも豊富で、27km地点ではパワーバーの配布もあった。

35km地点からは足も動かなくなってきてかなり辛かったけど、最後の1.5kmの直線でブランデンブルク門が見えた時の感動は素晴らしかった。


無事ブランデンブルク門をくぐりぬけて感動のゴール。




ゴールではドイツ色の完走メダルをもらってかなりの達成感。


ゴール後はマッサージをしてもらって、無料で配布されているノンアルドイツビールをもらう。さすが、ドイツ。
ノンアルだけど、渇いた喉にしみわたってうまい!
ノンアルビールが大量に並べられてる。


このあとげんちゃんを待つ。

げんちゃんも5時間ちょっとでゴール!

素晴らしい!

お互い健闘を称えて記念写真。


げんちゃんはこの後高速バスでブレーメンまで4時間かけて戻って明日から仕事とか。

明日歩けるかな。。

トップ選手はというと、2:04:00でゴールしたらしい。


昨年の世界新には届かなかったものの、靴の中敷が取れるというアクシデントの中このタイム。
凄すぎる。。
もはや日本人がオリンピックでメダルを取るなんて夢のまた夢ですな。。


初めてのベルリンマラソンはとっても充実した1日だった。
さすがワールドマラソンメジャーズの大会。
運営もさることながら街全体がお祭りのような大会で本当に楽しかった。

いつの日か東京マラソンに出てみたい!!











P.S
ちなみにHゾーンに並んでいた人たちはスタート時間が45分遅くて9時45分スタートになっていたみたい。
なので、制限時間は6時間なのだが、実質的には15時45分までが制限タイムになるようだ。
ちゃんと考えられてるね。

桃洞沢~赤水沢下降

2015年09月22日 | 東北地方の沢
前々から気になっていた桃洞沢に行ってきた。
桃洞沢は秋田県の森吉山塊にあるひたすらナメが続くという天国のような沢。

週末にフルマラソンがあるから行くかどうか迷っていたけど、天気予報を見ると降水確率なんと0%!!
ここ最近雨続きで全然晴れなかったし、このチャンスを逃すと一生行けないかもしれない。
行って後悔するのと行かないで後悔するの、これは行くしかないでしょ!

ということで当日朝5時出発。
行きは高速で松尾八幡平インターから下道。
しかし!
なんと太平湖へと続く途中の県道が崩落のため80kmも迂回させられるハメに…
気合の爆走で7時45分にクマゲラ保護センターの駐車場に到着。


ちょっと遅れてしまったけど、今日の行程は短いので焦らず出発。

出発地点のクマゲラ保護センターは営業していないみたい。


ここから桃洞沢と赤水沢との分岐点までノロ川沿いに2.1km。


途中のトロ場ではイワナが悠々と泳いでいる。
しかしここは遊漁禁止なのだ。


てくてく歩いて20分で分岐点。

ここから少し歩くと桃洞横滝。


桃洞横滝は幅広の滝でここからすでにナメが続いていて、期待に胸が膨らむ。

この少し先から入渓。


ナメを遡って、


滝の音が聞こえてきたなぁと思ったら突然目の前に巨大な滝。


これがかの有名な桃洞滝だ。

この滝は沢屋の間ではちょっとしたシンボル的な滝?なのだ。
というのも、今や絶版になってしまった吉川栄一著「ヤマケイ入門&ガイド 沢登り」の中でこのように紹介されているからだ。

「ひとりでも女性がいたら、男は慎重に言葉を選び、この滝をほめねばならない。
桃洞滝は巨大な女性◯器そのものなのである。カミ様もけっこうやるもんだ。」

学生の時この本を読んで、よくまぁ沢登りの本にこんなお下劣なこと書くなぁと思ってたけど、見て納得。
まさにそれなのだ。

ちなみにこの滝までは登山道が整備されていて簡単に行くことができる。
今日も何人か滝見見物に来ていたので写真を撮ってもらった。


さっそく滝を登る。

左岸から簡単に登れる。
記録にある通り滝にステップが切られていたけど使わなくても登れる。
滝上からの眺め。


滝を越えるとひたすらナメ、ナメ、ナメ!






まさに天国。



どこまで行ってもナメが続く。




というよりナメではないところがない。

この滝は左岸から。


いよいよ源頭部。


要所の分岐にはご丁寧に赤テープが付いていて迷うことはない。




せっかくなので赤テープを全部回収しようと思ったけど多すぎてやめた。
沢登りはフートファインティングも一つの楽しみなのでこういうことはやめてほしい。

ということで迷うことなく赤水沢の源頭部へ。


赤テープなくても踏み跡がはっきりしているので問題ない。

赤水沢も源頭部からナメ。
まるで舗装された道路のよう。


本流に合流。


ここまで約2時間半。
ここでおにぎりを食べつつ小休止。


天気も良くて最高の気分だ。

ここから先もひたすらナメ。






いくつか小滝も出てくるがロープなしで下れるし、要所要所にはボルトが打たれているので懸垂下降の支点も問題ない。






これが2段10m滝。


問題なく下れる。

そして核心の兎滝。


記録だと左岸を懸垂しているようだが、見渡してみるとそれほど傾斜もなくアクアステルスなら問題なく下れそう。

ということで左岸の滝の中段まで下って、そこから右岸にトラバースして下ったら難なく下りれた。

赤水沢のハイライトはここで終了。
結局ロープは1度も使わなかった。

この後もひたすら続くきれいなナメを歩いて、








赤水峠へと続く沢に合流。

そこから40分ほどで桃洞沢との合流地点に着いた。




ここで小休止。
今回はマッサマンカレーとプレーンおにぎりを用意してきたので一緒に混ぜて食べたら、タイカレー風になってすごいおいしかった。


今度また試してみよう。

ここからは来た道をてくてく歩いて駐車場に戻った。

桃洞沢は人がたくさん入っている分秘境感は感じられないけど、すごくきれいで素晴らしい沢だった。
紅葉の時季に行ったらさらにきれいなんだろうな。


帰りは森吉山荘の温泉に立ち寄る。


入浴後休憩室で休んでいたら地元のおばちゃんたちが話していた。
東北の方言マニアとしてはこのチャンスを逃すまいと会話を聞いていたが、本場の秋田弁はすさまじく、会話の1%も理解できなかった。
同じ日本人なのにまるで違う言葉だな。
でも、こういうローカル感がたまらなく好きだ。

(コースタイム)
クマゲラ保護センター(8:10)~桃洞滝(8:55)~赤水沢源頭(10:25)~赤水沢本流(10:40)~兎滝(11:05)~赤水沢桃洞沢分岐(12:20)~休憩(15)~クマゲラ保護センター(13:00)