人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

八幡平(4日目~最終日)

2010年08月29日 | 葛根田川
いよいよ最終日。
今日は滝ノ上温泉までの下山を残すのみ。

朝6時半に出発。
大深岳から三ツ石山まではゆるやかな稜線漫歩の軽快トレイルだ。
東側には岩手山が西側には秋田駒ケ岳が見え言うことなし!





三ツ石山で30分ほど休憩。周辺には赤とんぼが大量に舞っておりもう秋が近いことを感じさせた。


三ツ石山荘からはひたすら急坂を下るのみ。2時間ほどで滝ノ上温泉にたどりついた。


(おまけ)
下山後は東北観光!!

まずは田沢湖にいって水泳。高校生たちがビーチバレーをして楽しんでいた。


その後乳頭温泉郷へ。
乳頭温泉郷はたくさんの温泉がそれぞれに散らばっている。
われわれは孫六温泉に行くことに。
しかし、温泉に入ってみると白濁していない。初めての白濁温泉を期待していたヒルマンはがっかりしたようだった。
さらに付け加えると混浴温泉なのにおじさんしかいなかった。
ただ、秘湯といった感じが随所に出ていて素敵な温泉であった。


ヒルマンには明日白濁の網張温泉に行くことを約束し乳頭温泉を後にした。

その後は盛岡市内を観光し、予定通り親戚の叔父の家に泊まった。



最終日は小岩井農場を見学して網張温泉へ。
ここはまさに白濁の温泉でヒルマンも満足してくれたようだった。めでたし。




最後に盛岡名物冷麺を食べて帰京したのであった。

大深沢(3日目)

2010年08月28日 | 葛根田川
小屋&布団という最高の待遇でぐっすり寝ることができた。
今日の行程は大深沢の支流を下降し、北ノ又沢を遡行して大深山荘まで行く予定だ。

湿原から下降していくとだんだんと水が出てきた。
10分ほど下降するともうはっきりとした沢になる。
1時間ほどの下降で関東沢の出合に着いた。小屋から関東沢の出合まで魚影が濃く竿を入れればすぐにでも釣れそうな感じだった。


関東沢出合から北ノ又沢の出合まではところどころ滝が出てくるが踏み跡がしっかりしていて問題ない。


途中出てきた大きな淵では高校生二人組が大はしゃぎ。水着に着替えて30分ほど水泳大会。水はかなり冷たかったが気温も高かったのでとっても気持ちよかった。

ちなみに水泳大会の模様は↓に詳細があります。
http://www.youtube.com/watch?v=3I0zHTItZ28&feature=related

北ノ又沢に入るとナメ、滝、ナメの連続。
出合から1時間ほどで巨大なスダレ状の滝が出てきた。
後で記録を見てみたところ「ナイアガラの滝」と呼ばれる滝だった。
幅30m、高さ20mの立派な滝だ。みんなで記念撮影。


滝の真ん中に水流のないところがあり、そこにトラロープがついていた。
難なく滝を越えたところで十字峡に到着。ここで大休止。






さっそく釣竿を出してキャプテンと自分が岩魚を調達しに出発。
休憩場所の目の前でさっそく2匹ヒット!
その後も立て続けに釣れ30分で4匹釣ることができた。


さっそく火を起こし塩焼きに。
そしてお昼はお待ちかねのソーメン!
きれいな沢の水で食べるソーメンは格別。高校生たちは流しソーメンをして堪能していた。


いよいよ沢登りも終盤へ。十字峡の真ん中の北ノ又沢は上流部もこれでもかというほどナメが連続している。本当にきれいな沢だ。
個人的には葛根田川よりもこちらの大深沢~北ノ又沢の方がきれいだった。




十字峡から1時間半ほどでヤブに突入。高校生たちはヤブこぎが初めてのためかなかなか前に進めない。
それでも1時間ほどのヤブこぎで地図読み通り大深山荘にダイレクトで出ることができた。


大深山荘は最近建てられたのかまるで新築のような建てっぷり。中も木のにおいがしてトイレも超きれい。まさに天国のような山小屋だ。


小屋の2階からは遠く八幡平の町並みや岩手山も見えるという絶好のロケーション。


ただ先客が2パーティーいたため中で騒ぐことはできなかった。
しかし、外にも砂利敷きの広場がありそこで夕食を作ることにした。

夕食を食べた後はお決まりの大貧民。今日はさすがの高校生も疲れたのか1時間ほどやって寝ることにした。

葛根田川(2日目)

2010年08月27日 | 葛根田川
朝起きると隣のパーティーは出発の準備をしていた。
話によるとここのテン場をベースに周囲の沢を遡行するのだという。
別に聞きたくもないのだがやたらと話しかけてきた。

こちらは八瀬森山荘までの行程なので急ぐこともない。
朝からキャプテンとともに岩魚釣りにでかけた。
残ったヒルマンとK氏は焚き火をおこして朝食の用意。


釣りに出かけるとさっそくヒット!
30分ほどでちょうど4人分の岩魚を釣ることができた。

朝食はホットドックと岩魚の塩焼きという奇跡のコラボ。
それぞれだとめちゃくちゃおいしいかったが、一緒に食べると味が反発して台無しという極端な組み合わせだった。


片づけをして9時に出発。
滝ノ又沢から上流はナメや小滝が連続してそれなりにきれいであったが、昨日のようなハイライトはなかった。
途中ウォータースライダーで遊びながら遡行。


最後のツメは湿原に出るはずだったが、ササヤブに突入。
ヤブこぎというほどではなかったが、ササヤブを抜けるとひょっこり登山道に出た。
どうやら最後の二俣を右に行ったのが間違いだったようだ。

登山道を15分ほど行くと湿原に出た。
とても牧歌的な風景でいつまでもそこにとどまっていたくなるようなところだった。



湿原から2分ほどで小屋に到着。2階建てで布団も用意されておりまさに別荘!
水場もすぐ近くにあり、快適そのものであった。
平日ということもあり宿泊者は我々だけであった。


小屋の前には焚き火の跡があり、燃料となる巨大な倒木も用意されていた。
我々も便乗して焚き火をすることに。
まだ3時でやることもなかったので、焚き火を囲みながらみんなで「大貧民」をすることになった。
大貧民なんて学生のとき以来だったが、やっているとだんだん思い出してきた。
かなり盛り上がって2時間もやってしまった。
最後に負けたわたしとK氏が食事の用意をすることになり、焚き火で炊き込みご飯を作った。

食事を食べた後は小屋の中に入って大貧民の続き。

10時までやり続けて疲れてそのまま就寝した。

八幡平葛根田川~大深沢遡行(前夜~1日目)

2010年08月26日 | 葛根田川
葛根田川は昨年白神山地とセットで行く予定だったのに、大雨で増水して行けなかったのだ。
今回は昨年と大幅にメンバーを入れ替えようやく計画を実行することができた。

(25日)
東川口駅前に19時集合。この日のために日夜全力で仕事に取り組んだため本日は定時退庁!
駅前の西友で買い出しをしていざ出発。

今回のメンバーは昭和山岳会の先輩K氏と、K氏が顧問を務める港区虎ノ門に学校がある某有名高校の山岳部の2年生(キャプテン)と1年生(ヒルマン)だ。
高校生は今回のために沢靴などの道具をそろえており、車の中から超ハイテンションだった。

浦和ICを19時半に出発し、3度の休憩を経て25時半に盛岡ICに到着した。
盛岡ICから入渓口である滝ノ上温泉までは1時間程度で到着した。
高校生は到着後もテンションが下がらない様子であったが、運転手の私は仕事と運転による疲労で即就寝した。

(26日)
6時起床7時出発。


滝ノ上温泉から葛根田川の入渓地点までは舗装された林道を約1時間ほど。
最初に出てくる堰堤から入渓した。



入渓後はしばらくきれいな河原が続く。ヒルマンは今回の沢登りが初めてということで、水のきれいさにかなり興奮していた。

1時間ほど歩くと前方で釣りをしていた4人組に追いついた。

休憩後30分ほどで大きな淵が出てきた。
右岸から簡単に巻けたがK氏が水線上を果敢に挑戦!陸に上がってからもちょっとしたボルダームーブが必要だったがK氏は難なくクリア。

次にキャプテンが挑戦。泳ぎは問題なかったが陸に上がってから岩を登ることができない。
見かねたヒルマンが同じく挑戦するものの失敗しドボン。

結局ヒルマンはあきらめて対岸に泳いで渡っていってしまった。キャプテンは私が引き揚げた。


そこを過ぎると葛根田川のハイライトであるお函と呼ばれる地点に到達。

きれいなナメやナメ滝、エメラルドグリーンの淵が次々と出てきて心がうきうきしてくる。
時間もたっぷりあるのでゆっくりと時間をかけて遡行した。


その後2段15mの葛根田大滝に到着。左岸に明瞭な巻き道があった。


大滝を越えると雨が降ってきたが、すぐに今日のテン場滝ノ又沢の出合に着いた。
さっそくタープを張って夜の準備。
私とキャプテンは夜のおかずを釣りに沢の中へ。K氏とヒルマンは焚き火の準備にとりかかった。

葛根田川は噂とおりの入れ食い!
1時間で2人で5匹ほど釣り上げることができた。


釣りを終えてテン場に戻ってくると見知らぬパーティーが。
どうやら我々のとなりにタープを張るようである。
確かにここのテン場はタープを張るのに絶好の場所である。しかし、周りを見渡してみると他にも張れるところがいくらでもある。
いくらなんでもとなりにタープを張るなんてマナー違反ではなかろうか。
そんなこんなで不満たらたらでぶつぶつ言っていると、「すいません、タープが重なってしまうんですけどいいですか」とリーダーらしきおっさんが話しかけてきた。
「となりにタープを張る上重なるだと!いいわけねーだろ!!」と言いたかったが、そこは日本人「どうぞ」と素直に折れてしまった。

その夜我々が盛大な焚き火をしている横でおっさんパーティーも焚き火をしていた(焚き火まで横でやるか!?)。
終いには山の唄をみんなで大合唱!!
ここまでずうずうしいと言葉を失ってしまう。
せっかく上がっていたテンションも半減したが、おいしい岩魚の塩焼きとカレーライスを食べてその日の夜は更けていった。