人生山あり旅あり休みあり♪

山登りと旅行の雑記帳です。

丹後山〜巻機山

2018年04月22日 | 上越の山
上越の丹後山〜巻機山まで歩いてきました。
このコースは、登山道がない藪山のため残雪期限定のコース。
昨年の3月に行ったときはラッセルで丹後山避難小屋までたどり着けず敗退。。
今回は無事に最後まで歩き通せました。

(4月20日(金))
六日町駅からタクシーで三国川ダムの管理棟へ。




駅から約5,000円。
ここから十字峡まで右岸沿いの道を歩く。


雪もなく30分ほどで十字峡到着。


ここから丹後山登山口の栃ノ木橋までは所々残雪が道を覆っているため、アイゼンを付けて歩く。


それでも去年のような際どいトラバースはなく、1時間ほどで栃ノ木橋到着。


栃ノ木橋から少し歩くと登山口。




ここから避難小屋までひたすら登る。
標高1,200mくらいまで雪がなく登山道を登る。
果たして稜線に雪があるのか…ちょっと不安になる。

雪が出て来たところからスノーシューを付ける。


一気に快適な登山に。

ようやく視界が開けて稜線が見えてきた。


う〜ん、これはかなり雪が少なそう。

明日歩く稜線はここから見る限りだと雪はありそうだけど。


ゆっくり登って行ったらひょっこり丹後山避難小屋に着いた。


明日進む稜線。


結構藪が出てるけど、それなりに残雪もありそう。
なんとか行けるかな。

避難小屋は私以外に宿泊者はなく、貸切。
明日の山行の景気付けに宴会開始。




山で飲む酒はなんでこんなに美味しいのだろう。
酒とスナック菓子で気持ちよくなって6時には寝てしまった。

(コースタイム)
管理棟(7:00)〜十字峡(7:30)〜栃ノ木橋(9:00)〜避難小屋(13:00)

(4月21日(土))
3時起床5時出発。
天気は快晴で申し分なし。


平ヶ岳、燧ケ岳、至仏山、日光白根山と主要な山々が丸見え。




360度の大パノラマが広がり、これから行く稜線を見て胸が高まる。


まずは越後沢山を目指す。
藪が出ているものの残雪が残っているところを選んで歩いて行く。


笹薮自体もスノーシューで歩くと、適度に浮力が出て案外歩きやすい。

越後沢山を過ぎて本谷山到着。


ここは栃ノ木橋から登山道が通っていて、標識も残されていた。

次の下津川山へ。


下津川山と小沢岳はまだまだ遠い。

下津川山まではアップダウンと多少の藪漕ぎの繰り返し。


下津川山まであと少し。


ようやく下津川山到着。


ここは三角点があってなぜかクマ撃退スプレーが置いてあった

次の小沢岳到着。


笹薮の中に三角点があるかと探して見たけど見つけられなかった。

ここから先は三ツ石山までアップダウンを繰り返しながら400mほど標高を下げて行く。




小沢岳からの下りはかなり藪が出ていたのと、細い稜線となっていたので、スノーシューを外して歩く。

三ツ石山到着。
ようやくここまで来た。
あとは巻機山まで500m登り返すのみ。
しかし、遠くに藪の登りが見えてかなり不安。

ここで、水を作ったりして大休止。
今日は気温がかなり上がって喉の渇きが激しい。

準備を整えてまずは1,681mのピークへの登り。


ここは途中から完全に藪漕ぎ。

これまではほとんど下りの藪だったので、スノーシューで問題なく歩けた。

だけど、登りの藪漕ぎになると一気にペースが落ちる。
それほど急ではないんだけど、これまで歩いて来た体力の消耗が重なりめちゃんこきつい。

ようやく藪を抜けるとステキな稜線が続いている。


一歩一歩足を前に出して進んで行く。


1,834mのピークに到達し、あとは巻機山まで100mの登り。
日も傾いてきて先を急ぐ。

ようやく最後の登りを登りきると、巻機山と牛ケ岳の稜線に出た。


ようやく一安心。

あとは巻機山避難小屋を目指すのみ。

巻機山山頂到着。




標識が一部出ていた。

ここから一気に下る。


あっという間に避難小屋到着。


入り口も出ていて無事利用することができた、感謝。
先客が1名いたので今日は静かに過ごす。
とはいえ、ビール飲んでご飯食べたら疲れて寝てしまった。

(コースタイム)
丹後山避難小屋(5:10)〜越後沢山(6:10)〜本谷山(7:00)〜下津川山(9:30)〜小沢岳(10:50)〜三ツ石山(13:45)〜巻機山(17:20)〜避難小屋(17:50)

(4月22日(日))
今日は下山日。
5時に出発。
巻機山とお別れ。


ニセ巻機山から見た景色。








遠くに朝日を浴びた燧ケ岳の姿が美しい。
上越の山々も丸見えだ。
やっぱり山はいい!

この景色に後ろ髪を引かれながらここからは清水集落に向けて一気に標高を下げていく。


休むことなく下りていき、桜坂の駐車場に6時半に到着した。




名前の通り、ちょうど桜が満開だった。

(コースタイム)
避難小屋(5:00)〜桜坂駐車場(6:30)〜沢口バス停(7:30)


丹後山〜巻機山、とても素晴らしい稜線だった。
丹後山〜尾瀬、巻機山〜朝日岳と上越の残雪期限定コースをこれまで歩いてきたけど、どこもステキなコースです。

次はそろそろ沢登りに行きたい。

三国川ダム〜丹後山途中敗退

2017年03月17日 | 上越の山
久しぶりに上越に行ってきました。
が、新雪ラッセルに苦しめられて途中敗退。
この時期の雪の状況判断はなかなか難しい。。

前日の夜に六日町入り。
1階のスペースでは高齢単独行の先客がいてしばし歓談。
明日は八海山方面に行くとか。
お互い頑張りましょう。

朝、野中行きのバスに乗車。


終点まで私ひとり。

バス停で準備を整えて出発。


まずは遠くに見える三国川ダムまで道路を歩く。


三国川ダムは冬季も管理人が常駐しているみたいで除雪はバッチリ。

1時間ほどで三国川ダムに到着。


ここでスノーシューに履き替えて丹後山登山口を目指す。

トンネルを3回ほど通過。
どこのトンネルも入り口付近は雪崩によるブロックで半分以上埋まってる。


これにやられたらひとたまりもない…

てくてく歩いて十字峡到着。


そしてここからが核心だった。

十字峡までは谷も開けていて道路の上に積もった平らな雪の上を歩けば良かったんだけど、ここから先は谷も狭まり左岸の道路は形跡すらなし。

今考えるとここで引き返していれば良かったんだけど、元々道路がある道だからなんとかなるだろうということで出発。

微妙なトラバースや谷筋からの雪崩を何度も通過。


スノーシューだと沢に落ちかねないのでアイゼンに履き替えたものの、膝下ラッセルとなり体力消耗。。
通常なら50分のコースタイムを2時間半かけてようやく登山口に到着。

登山口に架かる橋は雪で埋まってた。


すでにこの時点で山頂まで行くのは厳しいかなぁと思いつつも、とりあえず行けるところまで行くことにした。

スノーシューに履き替えて登り始めるとスノーシューが予想以上に沈んで体力を奪われる。






そして標高が上がるにつれて膝上のラッセルとなり体力の限界を感じ始める。

なんとか頑張って、山頂まで残り200m付近の1,600m地点まで登るも時間切れでビバーク。

少しだけ見えた南魚沼の街並みがとてもキレイだった。


ツェルトを張って飯食ってすぐ寝てしまった。


翌朝、夜半にさらに雪が降り積もり戦意喪失。
山頂付近もガスに覆われもう登る気は起きない。


撤収準備をして下山開始。

今日の予報は昨日よりも気温が上がるみたいなので、気温の低いうちにあの十字峡までの恐怖のトラバースルートを抜けたい。

ということで下山パワー全開で一気に下山。
雪が降り積もったとはいえ下山は楽チン。
昨日4時間かけたところを1時間で下ってしまった。

登山口から十字峡までは気が抜けず、十字峡の橋が見えた時は安堵感からかどっと疲れてしまった。


このあと、野中のバス停に戻り新幹線で帰京しました。


いやはや、前回のGWと同様のつもりで来てしまったけど、3月と5月では山は全く違う。
おそらくこの1ヶ月で雪も一気に締まって歩きやすくなるだろうし、登山口までの道路に積もった雪も解けるんだろうな。

とにかく、今回は反省点の多い山行となりました。

越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳(2日目)

2016年06月19日 | 上越の山
3時半起床、4時半出発。
今日は荒沢岳を経て銀山平まで向かいます。

朝焼けの荒沢岳が素晴らしい。


こちらは中ノ岳。


利根川水源の碑を過ぎて、


兎岳到着。
朝陽を受けた丹後山方面を望む。


ここからこの稜線を歩きます。


天気は最高!

このルートは2004年時点のエアリアには載っていなかったけど、現在は笹薮が刈り払われていて立派な登山道が整備されている。

最初の急登、巻倉山への登り


巻倉山山頂到着。


越後駒ヶ岳が良く見える。

ここから鞍部に向かって降りると


杜夢平。


ネーミングの通りステキな平っぷり。


ここから笹薮のトレイルを歩き


源蔵山通過。


源蔵山付近は池塘とかあってステキ。


しばらく歩いて灰又山。


荒沢岳が近づいてきたぞ。

灰又山からは荒沢岳まで一気に行きます。
段々と荒沢岳が近づいてきて、




最後の急登を登るとひょっこり山頂に出た。


ここでも200名山を目指しているという大阪からきた単独行のおじさんがいたので写真を撮ってもらった。


山頂からは360度の大展望。

越後駒ヶ岳と中ノ岳。


平ヶ岳と遠くに燧ヶ岳。


銀山湖。


そしてこちらがこれから下る尾根。


絶景をしばし堪能。

休憩していたらおじさんかリンゴをくれたので、ありがたくいただきました。
これがうまくて感動、ありがとうございました!

休憩後眼下に見える銀山平を目指します。


山頂からは下山パワー全開!
と言いたいところだったけど、鎖場やハシゴがたくさん出てきてスピードが上がらず。

途中こんな崖も出てきて結構スリリング。


なんとか2時間で登山口まで下りてきて無事終了。


この後越後駒ヶ岳を正面に見ながら道路を歩き


Oたにさんと待ち合わせている白銀の湯に到着し無事合流。


2日間、天気に恵まれて稜線漫歩の最高の縦走でした。

このルート、個人的にはかなりオススメの好ルートです。

(コースタイム)
丹後山避難小屋(4:30)〜兎岳(5:15)〜灰又山(6:45)〜荒沢岳(7:50)〜登山口(10:00)

越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳(1日目)

2016年06月18日 | 上越の山
上越の名山である越後三山に山の先輩Oたにさんと行ってきました。
越後三山は越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の3つ。
今回は八海山には登らず、越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳の周遊ルートを巡ります。

1日目は枝折峠から越後駒ヶ岳を経由して中ノ岳→丹後山と登って丹後山避難小屋で一泊。
2日目に避難小屋から兎岳〜荒沢岳と登って銀山平に下山する計画。

前夜のうちに枝折峠の駐車場に入る。
夜中の0時を過ぎているというのに、20台ほどの駐車場にはすでに空きが3つくらいしかなかった。
改めて100名山のネームバリューに感心。

翌朝4時に起きて5時出発。


駐車場は満員御礼。


朝のうちはガスの中、樹林の中をせっせと登る。

たぶんまだ二合目くらいだけど、十合目大明神に到着。


ここでOたにさんとはお別れ。
今日は丹後山までの長丁場を行くので、ここから少しペースアップ。

段々と開けてきて越後駒ヶ岳が見えてくる。


百草の池到着。


このころにはガスも抜けて越後駒ヶ岳の全容が見えてきた。


ここから一気に登って駒の小屋。


素晴らしいロケーション。
小屋の前から登ってきた尾根を見下ろす。


駒の小屋前に引いている雪解け水がものすごく美味しかった。
少し休憩して山頂を目指す。


山頂直下のちょっとした雪渓を歩くと


山頂に到着した。


六日町方面。


こちらが明日行く荒沢岳方面。


とんがってる山頂が良く分かる。

これから向かう中ノ岳方面をバックに記念撮影。


中ノ岳まであと5km。


まだまだ先は長いぞ〜。

グシガハナ分岐点を過ぎて


天狗の平に到着。


中ノ岳はガスの中。


せっせと歩いて四合目。


山頂付近のガスもなくなって、避難小屋が見えてきた。


中ノ岳避難小屋到着。


目の前に大展望が広がる素晴らしいロケーション。

こちらは八海山。


ここで少し休憩。
いや〜、天気も良くて最高っす!

休憩後避難小屋を後にして、


中ノ岳山頂。


これから向かう丹後山はガスの中。


荒沢岳方面はガスがなくてよく見える。


荒沢岳はどこから見ても良く分かる。

ここにきて、先週のマラソン大会の疲れが出てきたのかペースが落ちる。

ガスの中の登山道を進み、


荒沢岳方面のルートとの分岐点に到着。


ここから100mほどで兎岳山頂。


この時点で13時半。
ここでビバークしたい衝動に駆られたけど、丹後山避難小屋まで1時間ちょっとなので頑張る。

ここからの道は最高のトレイル。




30分ほどで大水上山到着。


この山は沢登りで有名な利根川本流のゴール地点。
いつか行ってみたい沢の1つだ。

こちらが利根川本流の源頭。


まだかなり雪渓に覆われている。
ちなみに左側に続く尾根をずっと歩いて行くと平ヶ岳を越えて尾瀬まで続いている。
4年前のGWに歩いたけど、素晴らしい稜線です。
(その時の記録)

ここから丹後山までは笹薮の爽快トレイル。


これはトレランで走ったら絶対気持ちいいっしょ!
こういう笹薮ルート、かなり好きです。

丹後山を過ぎて


今日のゴール地点、丹後山避難小屋に到着。




まさに大草原の小さな家。
中もちゃんと整備されていて快適そのもの。


小屋の前からの景色。




至福の時間を過ごす。

少し休憩したら1人宴会開始。


小屋には自分1人だったので、JAZZをかけながらバケット&アヒージョのつまみを食べつつビールとワインを堪能。




初めて試したけど、これがうますぎ。
ワインが進みます。
またやってみよう。

ちょうど酒がなくなりつつあった6時くらいに、年配の夫婦と単独行の男性が入ってきた。

少しお話しして夕焼けの越後三山を眺めた後、7時には寝てしまった。


(コースタイム)
枝折峠(5:00)〜駒の小屋(7:40)〜越後駒ヶ岳(8:10)〜中ノ岳避難小屋(11:00)〜兎岳(13:30)〜丹後山避難小屋(14:30)

巻機山~米子頭山~柄沢山~檜倉山~朝日岳(3日目)

2014年05月04日 | 上越の山
朝、というより夜中ものすごい風の音で起きる。
ツェルトがバリバリに凍っていてやたら寒い。
なんかラジオを付けたら寒冷前線通過中だとか。
聞いてないよ!

もう寝れないので、シュラフの中で音楽を流して耐える。

3時になったので飯作って準備して5時出発。

風は強いけど景色は素晴らしい!




昨日声がするなぁと思っていたら3つのテントがあった。


再び朝日岳山頂。


朝日に染まる谷川岳がキレイ。

ここから先はほぼ登山道が出てる。


振り返ると朝日岳と左奥に巻機山。
ずいぶん歩いたなぁ。


笠ヶ岳避難小屋と笠ヶ岳着。




白毛門着。


ようやく土合駅が見えた!


ここからはひたすら下山。
途中お花とか咲いていたので女子力発揮。






そして桜の咲く土合駐車場にようやく到着。




登り始めも満開の桜、下りの終わりも満開の桜と素晴らしい山行だった。

上越の山々は何度来ても素晴らしい!
次は夏に来るぞ!!


(コースタイム)
C2(4:50)-朝日岳(5:00)-笠ヶ岳(6:35)-白毛門(7:20)-土合駅(9:20)

巻機山~米子頭山~柄沢山~檜倉山~朝日岳(2日目)

2014年05月03日 | 上越の山
おはようございます。
朝日を拝みつつ起床。


いよいよ今日は主稜線を歩きます。
天気も素晴らしく、振り返ると昨日見えなかった巻機山の全貌。


まずは米子頭山を目指して歩きます。
朝方は雪がしまっていて歩きやすい。
これから歩く主稜線と右奥に谷川岳。
素晴らしい展望。


途中藪が少し出ていたりシュルンドがあったりしたけど、特に問題ない。




米子頭山着。


ちゃんと標識があった、多分この先もあるんだろうな。

米子頭山からの下りでは沢からのトレースを発見。


こんな雪崩れそうな沢を登る物好きもいるもんだ、と思ってよくよく見て見たら熊の足跡だった。
この足跡、近くで見てみるとかなりでかい。


こんなの大山倍達くらいしか倒せないでしょ。。

ここから先はけっこう藪が出てくる。


ただそれなりに踏み跡らしきものがあるのでそんなに苦労しなかった。

藪を抜けると柄沢山まで快適な稜線。


柄沢山の登りでは単独行のおじさんに出会う。
昨日土合駅を出て檜倉山に泊まったのだとか。
この先もそんなに藪はないということなのでちょっと安心。
ちなみに後にも先にも稜線上で出会ったのはこのおじさん1人だった。
良い山行を!


柄沢山到着。


この先の稜線。


確かにあまり藪はなさそう。

雪は少ないんだけどところどころこんな巨大な雪庇もある。


檜倉山まであと少し。


到着。


山頂は池塘があってまさに天国。
池塘越しに見る越後の山々が素晴らしい。


これから目指す朝日岳が左奥に見える。
まだ遠い。


檜倉山を過ぎるとペースがガクンと落ちる。
特に登りはひどい。。
雪もグサグサで体力を奪われる。

途中稜線伝いに藪を攻めるか急な雪の斜面をトラバースするか迷ったけど藪漕ぎ嫌いなので雪面を行く。
ここは正直雪崩れそうで怖かった。

大烏帽子岳着。


ここからの景色も最高。
一番奥に至仏山が見える。


これは沢登りの人気ルート、ナルミズ沢方面。


まだ雪で埋まってるけど今年は雪解けも早そう。

大烏帽子岳からは鞍部に下って朝日岳への稜線を一気に登る。


そして精魂尽き果てて稜線着。


谷川岳まで縦走する計画だったけど、登山道見えてるし疲れてるしでもう行くの辞めた。

ということで朝日岳山頂着。


この時点で13時半。
ここから下山しようかとも思ったけど体力の限界を感じ山頂直下でビバークすることにした。

朝日岳山頂付近は風を遮るものが何もないのでとにかく穴を掘ってその周りにスノーブロックを積み上げる。

その作業をしている間に風が強くなって来て完成したころには暴風が吹き荒れていた。
間に合って良かった。。

で、我が家の写真を撮る余裕はなく今日は中から。


支柱もしっかりしているしスノーブロックも積んだので今日は安心。

外は雨も降ってきてさながら暴風雨。
明日は天気回復するでしょう、疲れたのでおやすみなさい。

(コースタイム)
C1(5:10)-米子頭山(6:25)-柄沢山(7:50)-檜倉山(9:30)-大烏帽子岳(11:00)-朝日岳稜線分岐(13:05)-朝日岳(13:35)-C2(13:45)

巻機山~米子頭山~柄沢山~檜倉山~朝日岳(1日目)

2014年05月02日 | 上越の山
昨年に引き続き今年のGWも上越へ。

昨年は丹後山~尾瀬まで歩き、充実度120%の素晴らしい稜線だった。
今回は巻機山から国境稜線に沿って谷川岳まで縦走する計画。


かつてはこのルートも一般の縦走路だったのだが、現在は廃道になってしまい歩かれているのはこの時期がほとんど。
というより夏はよっぽど藪漕ぎが好きな人でないと無理。

昔から地形図を見てて、なんか良さそう稜線だなぁと思いを馳せていたルートにようやく行くことができた。

前日は六日町駅泊。
朝一の清水行きのバスに乗車。


乗っているのは最後まで自分一人。
路線バスなのに時刻表の時間よりも15分早く到着。東京でやったら怒られそう。


まずは桜坂駐車場まで道路を歩く。
さすが名前の通り駐車場は桜が満開だった。


ここから登山道。
なんか案内が癒される。


最初から雪が出てきて期待が持てる。


先行するスキーヤーのトレースをたどって行ったらいきなりコースロスト。

なんか上の方の急な藪の斜面を強引に入って行こうとしていたので自分は少し戻ってルートを探す。
ちゃんと尾根伝いにルートがあるじゃない。

この後はとにかくひたすら登り。
天気は雨から曇りに変わったもののあまり良くない。


ただ気温は高めなので汗が吹き出てくる。

ようやくニセ巻機山到着。


少し下ると避難小屋。
まだ雪に埋れてて使えそうになかった。


この先奇声を上げながら下山してくる集団と出くわす。
登っているときも終始叫び声が聞こえるなぁと思っていたら高校の山岳部だった。

避難小屋からは30分くらいで山頂に到着。
標識はほとんど埋まっていて頭が少し出ているだけだった。


巻機山は10年ほど前に米子沢を登って以来。つい最近のように感じるけど、時が経つのは早いものだ。

ここから少し下ったところでビバークとする。
ガスってる中進んでも面白くないし、ずっと登りでけっこう疲れた。

今回は1人だったのでテントはやめてツェルトにした。
整地してスノーブロックを積んで今日の我が家完成!


なかなか快適。
ちゃんとトイレも作る。


夕方になると天気が回復してきて、夕日に染まる山々がステキだった。


この後はやることもないので飯食って寝た。

(コースタイム)
清水バス停(7:20)-桜坂駐車場(8:05)-ニセ巻機山(12:15)-避難小屋(12:30)-巻機山山頂(13:00)-C1(13:10)

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(3日目)

2013年05月05日 | 上越の山
今日は最終日。
ゴール地点の鳩待峠までがんばりまっす!

天気は快晴!


テンションが上がりまくる。

朝日に輝く平ヶ岳もかっこいい!


まずは大白沢山とススヶ峰の分岐まで。
正面の左手には燧ヶ岳、右手には至仏山、そして奥の方には日光白根山と有名どころの山が丸見え!




気持ちのいい稜線を歩いて行く。




ようやく分岐地点まで到着。


ここから右手に見える今回の行程で最後のピーク、ススヶ峰に登る。
最後の登りがキツイ。


そしてススヶ峰到着。


これまで歩いてきた稜線からこれから下っていく尾瀬までが見える絶好のロケーション。
山の神様ありがとう!

ここからは1800m地点まで下って、そこから尾根沿いに沢に下っていく。
降り口からは赤布連打とトレースバッチリで迷うことなし。


沢まで一気に下ってあとは尾瀬を目指してひたすら歩く。


ようやく尾瀬が見えてきた。


至仏山荘到着~。


ここまで来るともう人がたくさん。


ちょっと休憩して鳩待峠まで一気に行く。
水芭蕉も咲き始め。


そしてそして


鳩待峠にゴールイン!!


休憩所にてゴールを祝して乾杯!!


くぅ~、乾いたのどに染みるぅ!!!

このあと戸倉までバスで移動。
戸倉から沼田駅行きのバスに乗り換えて終了。

沼田駅では駅前の食堂へ。


山帰りの学生がよく寄るらしく店内には山の雑誌や写真がたくさん。
トンカツ定食大盛りを注文。
肉も分厚く、ご飯もかなりのボリュームで大満足だった。


今回の山行、初日はヤザキチの到着や天気も含めてどうなることかと思ったけど、メインの2日間は天気が良くて充実した山行だった。
特に、3日前に降ったドカ雪が例年ヤブが出ている尾根を覆ってくれていて冬山並みの稜線に変えてくれた。
たぶんヤブが出ていたらこのコースタイムで行けなかっただろう。
今回は本当にいろいろと条件が恵まれたステキな山行だった。
お疲れさまでした~

(参考コースタイム)
1800m地点(5:30) → 白沢山(6:15) → 白沢分岐(7:10) → ススヶ峰(7:50) → 至仏山荘(10:00) → 鳩待峠(11:10)

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(2日目)

2013年05月04日 | 上越の山
今日は丹後山避難小屋から平ヶ岳を経由して行けるところまで。
本当は尾瀬付近まで行きたいところだけど、避難小屋からだとそこまでは難しいかな。

朝4時起床、5時40分出発。
昭和山岳会の方々にお別れをして尾瀬に向けて出発。
昨日のホワイトアウトの状態から天候は一変、曇っているものの視界は良好。


遠くに今日歩く稜線も見える。


小屋から10分ほどで丹後山山頂着。
まだエビの尻尾がこんなに付いている。


大水上山まで大雪面を歩く。


上越の山々が素晴らしい。


大水上山着。


ここからいよいよ尾瀬に向けた稜線が始まる。

最初の下りで先行していた5人組のパーティーを抜かす。
皆さん60歳は超えているであろうと思われる。
自分もこんな風に年をとりたいな。

次のピーク藤原山まできれいな雪稜が続いて行く。



いや~最高!



小屋を出て2時間で藤原山着。
ちゃんと表示板があるのね。


山頂にてちょっと決めポーズ。


この先の下りで昨日の2人組の若い男性パーティーに先行し、今日このルートを歩くトップとなる。
トップになると何が良いって、一番最初に雪面にトレースを付けられるのだ!
山をやっていると、この瞬間がたまらない。
トレースのない雪面はステキ!


ガシガシトレースを付けながら進んで行く。




にせ藤原山着。


遠くに平ヶ岳が見えてきた(真ん中の白い三角錐のピークの左)。


滝ヶ倉山より。


向こうから単独行の方が来ているのが見える。
すれ違ってあいさつ。
この先の状況を聞くと、剱ヶ倉山からの下りが雪庇とやせ尾根でちょっと危ないとか。
情報ありがとうございます。

剱ヶ倉山へ向かって進む。




剱ヶ倉山への最後の急登。


空が青い!
あとちょっと。


到着~。


剱ヶ倉山からの眺めは最高!


こちらは平ヶ岳方面。


剱ヶ倉山からの下りは少しやせ尾根になっていてスノーシューだと怖いのでアイゼンに履き替える。
実際に近づいてみると、けっこう高度感があってそれなりに緊張した。


かっこいい!


やせ尾根を抜けた鞍部で再びスノーシューに履き替え平ヶ岳を目指す。
小ピークまでの登りがきつい。


この小ピークを越えるとステキな雪面が待っていた。


二人で奇声をあげながら進む。




ヤザキチかっこいいぞ!


そしてようやく平ヶ岳山頂到着!


いや~、ここまで長かった。
でも360度の展望が待っていてくれた。
この瞬間がもう最高です!


山頂は山の名前の通り本当にたいらの一言。
写真を撮ったりして少し休憩。
しかし、本当に景色がいい。
確か7年前に沢登りで平ヶ岳にきたことがあったけど、あのときは曇っていてあまり景色が見られなかったのだ。

ここからは今日のテン場に向かって一気に下りる。


平ヶ岳は日本百名山ということもあり、尾瀬方面から登ってくるトレースがたくさん。
もう迷うことなし。

山頂から30分ほど下ったところで今日のテン場とする。
一生懸命整地をして


今日の我が家完成!


テントに入って酒を飲んだりつまみのソーセージを焼いたりしてくつろぐ。
いや~、今日は充実した山行だった。

夕飯のカレーを食って7時半に寝る。


お疲れさまでした、明日もがんばろう。

(参考コースタイム)
丹後山避難小屋(5:40) → 大水上山(6:20) → 藤原山(7:45) → にせ藤原山(9:00) → 滝ヶ倉山(9:45) → 剱ヶ倉山(11:35) → 平ヶ岳(13:40) → 1900m地点(14:20)

十字峡~丹後山~にせ藤原山~剱ヶ倉山~平ヶ岳~ススヶ峰~鳩待峠(1日目)

2013年05月03日 | 上越の山
GW第2弾!
後半はランニングから一転、縦走へ。
場所は上越のメジャールート、丹後山から平ヶ岳を通って尾瀬に降りるというゴールデンコース(詳細図はこちら↓)


夏はヤブ道で登山道はないんだけど、残雪期のこの時期は格好の好ルートになる。
今回は軟式山岳部員のヤザキチとともに2泊3日の日程で行ってきた。

木曜日の夜に六日町駅で学生以来の駅寝。
なんと昭和山岳会の皆様ともばったり遭遇し、就寝前に一緒にプチ宴会(もちろん事前に来ることは知ってました)。
一方相方のヤザキチはというと。。。
仕事でトラブったらしく、23時半ころ退社しましたとのメールが。
電車も高速バスも乗れない状況でどうやって明日の5時に間に合わせるのか、考えても仕様がないので寝る。
今日の寝場所はこのベンチ。


おやすみなさい。


朝4時起床、タクシーは5時に予約してあるので出発の準備を整える。
ヤザキチに電話したところ、なんと六日町付近まで来ているとのこと。
すごいな、おい、でもいったいどうやって来たんだ。

出発時間の5時に遅れること40分、ついに到着しました!


なんと、超大型のワンボックスレンタカーで登場。
でかすぎて、駐車場に収まりきらない。
毎回感心するけど、登場の仕方が大胆すぎるぞ。。

ヤザキチの話によると、電車もバスも間に合わなかったので、とりあえず実家の車で向かおうとしたらしい。
でも、家族がみんなでかけてしまっていて家に入れず。
タクシーで値段交渉したものの決裂、そこでレンタカー屋に行ったらこの車しかなかったとのこと。
ということで、睡眠時間はPAで30分寝ただけ。
やっぱり大物だよ君は。。

と前置きが長くなったけどようやく出発。
夏だと十字峡の登山センターまで入ることができるんだけど、この時期まだ除雪が済んでいないということで、その手前4kmほどのダム入り口から歩き始める。


登山センターのある落合橋まで約1時間。


落合橋からも登山口までアスファルトの道が続いているはずなんだけど、この時期はご覧の通り雪が道を塞いでいる。


滑ると川にドボンなので、ここからアイゼンを履いて歩く。


それにしても雨が降ってきてテンションが下がる。

落合橋から約1時間で丹後山の登山口、栃ノ木橋に到着した。




ここから丹後山避難小屋に向けて急登が始まる。


ちなみに今回の装備はかつてないほど重量級。
というのは、今のヤザキチの体力だとあまり荷物が重いと2泊3日で完登できないので、共同装備+酒はすべて自分が持っているからだ。
テント一式、ロープ(20m)、鍋、ガス、水1.5ℓ、食料(3日分)、酒(ワイン1ℓ、梅酒1ℓ、缶ビール350ml×4)などなど。
これに個人装備も加えると軽く30kgを超えている。
こんなザック背負うの大学のとき以来だよ。。

よっしゃ、気合い入れて行くぞ!
少し登り始めると体中から汗が吹き出てくるので、半袖になって登る。
途中昭和山岳会の先輩と落ち合う。
こんにちは~。


1400m付近から段々と雪が出てきた。


2時間ほど登って少し休憩していたところヤザキチが「熊だ!」といきなり叫んだ。
ま~た、寝不足で寝ぼけてんのかこいつは、と思って振り向いた瞬間、20mほど先を熊が横切って行った。
体長1mくらいだっただろうか、たぶん小熊だと思うけどこちらに気づかず凄いスピードで走り去って行った。
これにはさすがに2人でビビる。

少し時間をおいてから恐る恐る近づいてみると、立派な熊の足跡が。


小熊とはいえ足跡がでかい。
もう冬眠から覚めているのかぁ、熊鈴の必要性を痛感した瞬間だった。

ここから先はもう完全に雪山。


本来なら残雪のはずなんだけど、この1週間寒気が入った影響で新雪が30cmほど積もっている。
そして雨が雪に変わって完全に冬山の体相。
スノーシューに履き替えてガンガン登って行く。

ところが、標高1600m付近でホワイトアウトになってルートを見失う。
尾根は一本なので高いところを目指して行けばいいんだけど、尾根が広くてわからない。
視界も5mほどしかなくて一面真っ白。
高いところに向かって登ろうと思うにも、端に寄り過ぎて雪庇を踏み抜いて落ちたくない。
コンパスと地図を出してにらめっこする。
30分ほど迷って尾根道にリカバリーする、ふぅ~よかった。

とはいえ、この先はずっとこんな感じで視界不良。


ようやく稜線に出たと思いきや小屋がどこにあるのかわからず。
ヤザキチが疲れているようだったので、その場で休ませて空身で小屋を探しに行く。
そしたら目の前に小屋があった笑

ようやく小屋に到着~。


中に入ると昨日入山したという若い男性2人組のパーティーがいた。
どうやら昨日今日と天気が悪く、この天候で動くのは危険なので停滞していたとのことだった。
明日どこに行くのか聞いたところ、うちらと同じコースに行くということ。
よろしくお願いします!

2階が空いていたので、テントを張って一安心。


水を作ったりしてまったり。
ヤザキチは昨日からの疲れか一瞬で寝てしまった。


1時間ほどして昭和山岳会の方々も到着。
明日行くルートは別々だけど、良い山行になるよう今度は壮行会!
酒とつまみで大いに盛り上がった。
すき焼きと焼酎をごちそうになり感謝!

そのあとうちらも夜飯に。
今日のディナーはクックドゥのガリバタ鶏つゆだくと生姜焼き。




お腹いっぱいになって即就寝。
明日もがんばろう。

(参考コースタイム)
三国川ダム入り口(6:05) → 落合橋(7:15) → 栃ノ木橋(8:25) → 丹後山避難小屋(13:45)