ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




中央水産研究所正門。中央区勝どき5-5。1989(平成1)年11月26日

門柱右の表札は「水産庁/中央水産研究所」。この名称になったのは平成1年のことで表札は真新しいものだ。昭和61年発行の住宅地図には組織変更前の「水産工学研究所勝どき庁舎、水産庁東海区水産研究所」となっている。



水産工学研究所門衛小屋。1990(平成2)年1月21日



中央水産研究所本館。1990(平成2)年1月21日

本館の建物は昭和7年1月に完成し、江東区越中島にあった農林省水産試験場が移転してきた。

水産工学研究所の「組織について」には「昭和54年3月先進的な工学技術を積極的に導入して、我が国の漁業を取り巻く諸問題の解決の一助とすること及び水産業が内包している工学技術を開発することを目的に、農林省農業土木試験場水工部の一部、水産庁海洋漁業部漁船研究室及び水産庁東海区水産研究所漁具漁法部を統合する形で設置された」「平成五5年3月に茨城県鹿島郡波崎町海老台の施設が完成し、茨城県波崎町と東京都中央区(勝どき庁舎)の水産工学研究所を平成5年7月20日に移転した」。
また、中央水産研究所の「研究所紹介>沿革」には、「昭和4年:東京市深川区越中島に農林省水産試験場を設置。昭和7年:東京都京橋区月島(現中央区勝どき)に新築移転。昭和24年:国の試験研究体制の改変に伴い、8海区水産研究所の一つである東海区水産研究所として、資源・海洋・増殖・漁具漁法・利用の5部で新たに発足。平成1:東海区水産研究所の組織体制を見直し、中央水産研究所として発足。平成5年:8月1日をもって現在地(金沢バイオパーク)に新築移転」。
と、ホームページを読んできてもなんだかよく判らないが、水産工学研究所は現在は茨城県鹿島郡波崎町に、また東海区水産研究所は中央水産研究所になって金沢バイオパークに移転した、ということのようだ。

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コメント
 
 
 
Unknown (shiro)
2024-02-04 04:50:49
初めまして。過去の記事へのコメント申し訳ございません。
お写真一枚目の中央水産研究所にどうしても行きたく、アクセス方法をいろいろ探しているのですが、明確な行き方が見つかっておりません。
今はもう取り壊されて存在しないのでしょうか?
「水産試験場跡地」というバス停はあるのですが、葛飾区なので別物ですよね、、
こんな質問してしまいすみません。
もし可能でしたら教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
 
 
 
>shiro様 (流一)
2024-02-06 10:09:44
当施設の場所は、旧築地市場から勝どきに渡された築地大橋の勝どき側の橋際になります。研究所自体は1993年に移転しているので、建物もその後まもなく取り壊されたかと思うのですが、詳しくは知りません。現在は「東京都下水道局勝どきポンプ所」になっていますね。
築地大橋からの道路が敷地だった北東側を通り、かつての痕跡もないようです。
 
 
 
Unknown (shiro)
2024-02-12 19:09:26
流一さま

そうなのですね。
こんなに素敵な建物が今はもう見られないなんてとても残念です…
わざわざ教えてくださりありがとうございました。
 
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