ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





上:中橋下流右岸(1)
千葉県香取市佐原イ3412
2003(平成15)年7月20日
左:中橋。『佐原市佐原地区町並み形成基本計画』より

上の写真は小野川の中橋の辺りから下流(北)の右岸を撮ったもの。左の写真は「小野川と佐原の町並みを考える会」による『佐原市佐原地区町並み形成基本計画』(1993年)というレポートからお借りした写真で、1980年頃撮影のものかと思う。戦前と思われる写真があって、それとの比較で出ている写真だ。画面の左半分が上の写真の範囲と重なる。古い写真の左端に写っているビル風の建物とその右の寄棟屋根の後ろに切妻屋根になっている家が上の写真で共通である。その右の家は古い写真では戦後の商店に見える。それを建て直したのが上の写真の右手の伝統的な様式の日本家屋の住居に見える家、ということになる。
今は写真左の2階建てのビル風の家も、切妻屋根出桁造り下見板格子戸の家に建て直された。



中橋下流右岸(2)。香取市佐原イ3412。2003(平成15)年7月20日

1枚目写真の左に続く家並み。平屋の家は長屋だろうか? 右に、もっと長く続いていたのかもしれない。今は下見板の洋館風の家に建て替わっている。建て主が、伝統的な街並みを復元するのはいいが、使いにくいから和風でなくて洋館風で勘弁してくれ、というような経過を想像してしまう。



中橋下流右岸(3)。香取市佐原イ3413。2003(平成15)年7月20日

3枚目写真の左に続く家並み。写真左端の看板建築が「多田畳店」で、その左に「山野病院」がある。この家並みは今も変わらない。ここまでの家並みで店名が分かったのは多田畳店だけ、ということになってしまった。

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