ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




山木精肉店。静岡県伊東市銀座元町。2015(平成27)年5月29日

JR伊東駅からの観光客が散策するのは伊東大川(松川)までだろう。伊東大川を越えたあんじん通り商店街の店は地元の人を対象にした店が中心のようだ。シャッターを下ろしてしまった店が半分、といった感じだ。「あんじん通り」の名称はいつ頃からのものなのだろう? 由来は三浦按針=ウイリアム・アダムスで、彼は松川河口で伊東の船大工を指導して洋式帆船を建造した。徳川家康の命令による。2艘目に建造した120トンの帆船は、後に台風で御宿に漂着したイスパニア提督ビベロに貸し与えられて、残りの航行であるメキシコのアカプルコに無事に到着している。その後もマニラ貿易に使われた。

写真はあんじん通り商店街の北端辺りで、写真左端がヤオマツ果物店で、シャッターの降りた3軒は看板建築風の三軒長屋。右端の店が独自に表面をタイル張りに改装している。3軒とも閉店してしまったようだが、アーケードの天井の店名表示灯から、長屋の中央が「室伏ふとん店」、右が「山木精肉店」だったと判る。



山田家せんべい店。伊東市銀座元町。2015(平成27)年5月29日

1枚目写真の右奥にいったところから南の方向を撮ったもの。白い壁の看板建築風の店舗が並んでいて、半分は重複しているにしても1枚目の写真と同じように見える。「幸福せんべい」の看板の山田家が営業している。ネットの情報によると昭和元年の創立という老舗だ。
山田家の右は看板建築風の三軒長屋で、2軒分が中華料理の源来軒。ネットでは「昭和の」とか「懐かしい」という感想の書き込みがあり、普通の中華料理店のようだ。ぼくは行列のできるつけ麺の店より、すいている普通の店に入ってしまうほうである。

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