ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





ミネギシ。千代田区神田岩本町1。1986(昭和61)年12月30日
右上:カンノ。1987(昭和62)年9月13日

昭和通りの和泉橋のすぐ南、柳原通りを西へ入ると北原ビルという昭和2年に建てられたビルがある。そのビルの向かい側にあったビルと看板建築である。
1階に紳士服のミネギシが入っているビルは1989年9月に現在のビルに建て替わった。『日本近代建築総覧』に「ストック・アンド・ゼノックス第4別館、神田岩本町1-9、建築年=昭和4年、RC4階建て、設計=鉄道省技師」で載っている。元はどういう会社が建てたものか判らないが、戦後まもなくの地図では「株式会社井上商店」。ストック・アンド・ゼノックスという会社は、念のためネット検索してみると、1971(昭和46)年の創立で1993(平成3)年に倒産したようだ。

角の看板建築の家は「㈱カンノ/東京カッティング神田営業所」と「エーゼット」の袖看板があるが、下写真のシャッターの張り紙は「店舗募集」だろうか。
東京ダウンタウンストリート1980's>千代田区岩本町~その三(2011.06.05)』で1982年に撮られた営業中の写真が見られる。店内に既製服が吊るされていて、「カッティング」とは布地の裁断のことらしい。

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