ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




杉浦青果店。品川区南品川6-7。2015(平成27)年5月30日

ゼームス坂の通りの南品川五丁目交差点の角に八百屋だった銅板貼り看板建築が残っている。坂道としてのゼームス坂の登り口になるところで、ゼームス坂沿いにある看板建築を代表するような間口の広い商家だ。残念なことにすでに店をたたんでしまった。『'昭和の街の模型>近所の看板建築』に営業中の写真が載っている。
しながわ観光協会>杉浦商店』には、「エンジュの並木が美しいゼームス坂下、二日市交差点角にある看板建築、昔ながらの八百屋」とある。以前は「二日市交差点」という名称だったのか、あるいは近所の人が使う通称だったのだろう。写真右奥にいくとと「品川区立二日市公園」がある。1889(明治22)年に6町村が合併して品川町が成立する。その6町村の中に「二日五日市村」がある。毎月2日と5日に市が立つ農村といった感じだ。品川町成立後は、二日五日市村は「品川町大字二日市」となったが、その二日市が公園の名前として継承されているのだろう。



浅田電気店。南品川6-7。2015(平成27)年5月30日

杉浦商店のとなりは三浦乾物店が建て替わった家で、その隣が浅田電気店。出桁造りの家の2階の前面に看板を取り付けたように見えて、看板建築とはいいにくい。右写真は建物の裏側。手前の駐車場は「加藤製作所光秀寮」という4階建てのマンションがあった跡地。

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