ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





S家住宅(kufuku±)。千代田区外神田4-11
2013(平成25)年7月14日

蔵前橋通りの外神田五丁目交差点(地下鉄銀座線末広町駅)と山手線ガードの間の横町を南に入ったところにある出桁造の民家。戦前築の建物としていい外観だが、空襲で焼き払われた地区なので、戦後まもなく建てられたものだろう。1947(昭和22)年の航空写真ではまだ建っていないようなので1950年頃の建築だろうか。
1階の左右端に戸袋があり、その間は8枚のガラス戸なので、内側は広い土間かと思う。『ヒトサラMagazine>KUFUKU±』によると、「青果・乾物問屋兼住居」だったという。正面の大きな梁を見ても、かなり凝った造りかと想像できる。家主はこの家に相当な思い入れがあるようで、建替えなどは考えず、商売を辞めても建物の保守には気を遣っていたという。
2019年5月に、内部の様子をなるべく生かすように改装して「KUFUKU± (暮富食)」というフレンチレストランが開店した。ランチでも予約が必要という人気店だとか。


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コメント
 
 
 
Unknown (Unknown)
2023-11-22 11:58:15
昔の風景を見るのが好きで、いろいろなブログをめぐっていてこちらに辿り着きました。
「はじめに」のブログを読んでびっくり!
「バカチョンカメラで撮ってサービスサイズに焼き付けたものをスキャナで取り込んだ」
...なにが書いてあるのか、読むことはできても、言葉の意味の理解ができません(;´∀`)
スマホで撮って手軽に投稿しているのとは次元の違う、手間のかかったブログ...ぜひとも末永く続けていただきたく存じます。
陰ながら、心より応援しております。
 
 
 
>Unknown様 (流一)
2023-11-23 09:31:18
フイルムカメラに替わってデジカメが一般的になった時期に、当ブログの写真もデジカメで撮ったものになってきているのですが、何時の頃だったのでしょうか。昔は、街のカメラ屋はほぼDPE(現像・焼き付け・引き延ばし)の店で、たくさんありました。
確かに、バカチョンカメラ(バカでもチョンでもシャッターを押せば写真が撮れる簡便なカメラ)もサービスサイズ(Lサイズより一回り小さい)もいまや死語ですね。
当ブログを今後ともよろしくご贔屓にお願いします。
 
 
 
Unknown (むにゅ)
2024-07-01 22:27:52
ご無沙汰してます!
実は友人の家だったんですよ。私、この町会の出身なんです。青果乾物というより、戦前から漬物の卸をやってらしたんですよ。このお宅の付近は焼けてないんですよ。
昭和58年くらいまで町内に洋館もありましたから。
逆に焼けたのはここの左側の道の並びだと聞いてます。
このお宅の並びを中央通りに向かう角の質屋さんも焼けてませんでしたし。20年くらい前までは友人の親御さんが住んでました。
 
 
 
>むにゅ様 (流一)
2024-07-03 10:17:01
戦災焼失区域であっても焼けずに残った家もあったのでしょうね。同じ住所の南の街並みがやはり古い家が並んで残っていますね。S家住宅はみるからに戦前築の外見ですので、あるいは、と思いましたが「ヒトサラMagazine」には「築70年」としていました。漬物卸だったという記録は、このお宅と親しくしていた方だからこそですね。
 
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