ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




アザミヤ、尼ヶ崎剥製標本社。文京区根津2-27。2005(平成17)年4月2日

不忍通りの根津小学校入口交差点で根津観音通り商店街の入口。角の店は看板に「ワイシャツ専門」としか読めないが「アザミヤ」というワイシャツの注文制作の店。その左は「尼ヶ崎剥製標本社」だった家で、すでに弥生2丁目に移っている。ストリートビューで見ると、この2軒は不忍通り拡幅のため、アザミヤは2009年以前、剥製標本社は2016年に取り壊された。
『ベスト・オブ・谷根千』(谷根千工房編著、亜紀書房、2009年、2400円+税)には、アザミヤは「手作りのYシャツを作り続けて60年。注文して10日でできる。値段は5千~8千円。…」とある。昭和初年頃の創業なのだろうか。
「尼ヶ崎剥製標本社」はそのHPによると、主に「剥製標本・骨格標本を製作」している会社。1970(昭和45)年の設立だが創業は明治。『ベスト・オブ』(「尼ヶ崎科学標本社」としてある)には、看板のシーラカンスのレリーフの写真が載っていて、確かに観た覚えがある。
根津観音通り商店街になっている通りは、戦時中にその北側が強制疎開になった。アザミヤと剥製標本社の幅で、建物が取り壊された。戦後、また建物が建並んだ。『不思議の町 根津』(森まゆみ著、ちくま文庫、1997年、720円+税)には、商店街の渡辺肉店のご主人の語る商店街の謂れが記録されている。七夕祭り大売り出しの飾り付けをした前での集合写真が載っている。それには大きな看板に「根津観音仲見世通り」になっている。その写真ではアザミヤは「あみもの講習所」。

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