ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




ヤオマツ果物店。静岡県伊東市銀座元町(もとまち)。2015(平成27)年5月29日

国道135号線は伊東駅の北の辺りから海沿いのバイパスと市街地をいく旧道に分かれる。旧道は市街地といってもバイパスに寄り添って、少し内陸をいくだけだが、伊東大川を大川橋で渡るとバイパスとは左右に分かれる形になる。大川橋から南は銀座元町(町名)に入り、国道は両側にアーケードを設けた商店街になっている。「銀座あんじん通り」というのが商店街とその通りの名前である。あんじん通り商店街は竹之内二丁目と町域が変わるところまでのようで、長さは180m。
写真は大川橋を南に渡ったところで、右の道が国道であんじん通り商店街。左の道は国道から分かれる裏通り。両道が鋭角で交わる頂点に「ヤオマツ」がある。商店街の巻頭を飾る、という感じのアールデコ風の看板建築である。同じ商店街の木部メガネ店が昭和4年の大火の後に建てられた(モダンの風に誘われて)ということだから、ヤオマツも同時期の昭和5・6年に建てられたものと思う。
写真では野菜はおいてなくて、果物店だ。店名からは昔は八百屋だったと思うが、洋風の建物が八百屋として建てられたのだろうか、という疑いも湧く。



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