ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




神田女学園。千代田区猿楽町2-3
左:1987(昭和62)年1月4日
上:1990(平成2)年5月6日

JR水道橋駅の近くにある私立の中高一貫女子校。校舎は2008年に建て替り、写真はその旧校舎である。『日本近代建築総覧』では「神田女学園、建築年=1935(昭和10)年、構造=RC3階建、施工=竹田組」。
神田女学園は〈ウィキペディア〉によると、1890(明治23)年、神田猿楽町に神田高等女学校として創立された。明治期の校舎は神田橋、神田仲町、神田花房町にも建てられているから、創業地が今の地かどうか分からない。現在の校名は1950(昭和25)年から。
写真の校舎は4階が違和感なく収まっているが増築である。そういえば建て替えられた7階建ての校舎も、うっかりすると昔のままの校舎のように感じられてしまうほど巧みな造りである。
都市徘徊blog>神田女学院〉に解体前の2005年に撮られた素晴らしい写真が載っている。この写真は神田女学園が制作したらしい動画〈神田女学園中学校高等学校の歴史〉にでてくる「旧校舎」の写真のようだ。


You Tube〈神田女学園中学校高等学校の歴史〉より
左:「猿楽町校舎(1935年~2006年)」、右:「猿楽町校舎(1945年11月)」

神田の猿楽町、神保町一丁目、三崎町などが焼けたのは昭和20年4月13日夜半から14日にかけての空襲のときだったようだ。神田女学園の向かいにあるカトリック神田教会の聖堂には火が入らなかったという。

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