ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




民家、スナック・のり子。墨田区墨田3-4。2013(平成25)年4月5日

『玉の井 色街の社会と暮らし』(日比恆明著、2010年、2800円)によると、昭和20年3月10日の東京大空襲では火が南の本所の方から北へ伸びてきたが、いろは通りで延焼が止まったという。昭和22年の航空写真を見ると、いろは通りの西側に焼け残ったように見える地区がある。また、当書では「…玉の井館、啓運閣よりも北側…」「…現在の隅田湯よりも南側…」は残ったとしている。
当記事の写真の家は、いろは通りにあった「グルメシティ東向島店」(戦前の寄席「玉の井館」、戦後は昭和45年頃まで映画館「玉の井大映」、最近、マンションに建て替わった)の裏手にある家で、空襲での延焼を免れた建物、としてもよさそうなものだ。



アパート。墨田3-4。2008(平成20)年12月6日

1枚目写真の左奥に見えている家。正面は出桁造りのような形だが、そんな立派な構造ではないようだ。2階建ての部分の後ろに平屋がくっついて、何世帯かで使っているようなのでアパートなのだろう。正面にはドアが2個並んでいる。

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