ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松本家住宅。千代田区神田多町2-9。1987(昭和62)年12月31日

多町はかつて、青物市場があった。その神田青物市場は震災後の昭和3年に秋葉原に移り、今はまた大田区東海に移った。松本家は江戸時代から続く青物問屋で、屋号を伊勢長という。多町の市場は問屋集合市場で、このような個々の店舗で道路にまで商品を置いて、個別に小売商と応対していたらしい。
建物は昭和6年の建築で国登録有形文化財である。横丁の側はモルタル塗りになっているが、現在は和風の下見板に改装され、2階右の防火壁が取り外されている。オリジナルに近い姿に直されたのだろうと思う。



栄屋ミルクホール。神田多町2-6。1988(昭和63)年8月14日

あるいは松本家以上に有名な建物かもしれない。逆光のへたな写真で、肝心の「ミルクホール」の白い暖簾も出ていないが、右手のガソリンスタンドが写っている。今はマンション(ガラステージ神田、2005年7月竣工)が建っているが、神田須田町1-6の「共同石油神田中央SS」である。


谷川印刷。神田多町2-11
1987(昭和62)年1月1日

多町大通りの松本家と栄屋の中間あたり。写真左手は「大精電気」。現在は「第19岡崎ビル」(1991年4月竣工)。

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