るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

言葉の少ない曲

2015-06-14 11:45:00 | 声楽(レッスン)
バリトンの先生からレッスンを受けて、イタリア語のoとeは、それぞれ2種類の発音があること、母音に挟まれているrは1回だけ舌を巻くと教えて貰ったが、こんなことって、入門の段階で早めに知っておくべきことじゃないのだろうか?
最初の先生の3倍のレッスン料を払って、イタリア演奏を続けている先生に付かないと教えてもらえないことなのだろうか?今まで自分でイタリア語を勉強しようと思ったことがない自分が一番悪いのだが・・・

そんな訳で、バリトンの先生からは、イタリア語の発音の間違いの指摘をされて、「今までやった中で、言葉の少ない曲持ってきて」と言われている。
「少ない」の基準って一体?と思ったら「O mio babbinoとか」とおっしゃっていて、その単語数を調べてみたら、40前後であった。
つまり、イタリア古典歌曲のうち、該当するのは半分くらい。モーツァルトも「Porgi amor」とか数曲ある。役がスーブレットだったりレチタティーヴォがあると、言葉の数はぐんと増える。
ベルカント系のアリアは、カヴァティーナだけだったら、該当するものが多い。今F先生の所でやっている「愛の妙薬」が当にそうだが、バリトンの先生の細君は日本人の中ではトップのアディーナ歌いだから、持って行くには抵抗がある。
近現代は小曲でも、言葉の数が多いものが見られる。
調べて見たら、時代が新しくなるほど、同じ言葉の繰り返しが減ってきているようだ。誰からも教えられてはいないことだが、これは結構、新しい気付きであった。

何はともあれ、「あなたは基礎がなっていない。イタリア古典歌曲、コンコーネ50からやり直し!」と言い出す先生に出会えるという悲願が叶ったから良いのか・・・
それも、単に初心者に戻れというだけではなくて、今まで通りかそれ以上に、本番の数もこなせということなのであった。

次回のレッスンの日程を相談したら、かなり後の日付を指定された。何か本番でも?と思って、F歌劇団のサイトを見たら、案の定、公演情報に載っていた。
L先生だったら、自分の本番のチケットを一生懸命、生徒に売り込むので、「これが音楽家のビジネスモデルなのか」と納得したのだけど、ご自身の演奏活動を語りたがらない声楽家もいるのか・・・と考えさせられた。
いずれにせよ、バリバリの演奏家に習う、ということは、こういう風に間が空いてしまうことが多い、ということは留意しておく必要はある。


今後の予定

2015-06-13 15:30:00 | 声楽(レッスン)
カルメン、自主企画コンサート終了後の私の予定を整理してみた。
おそらく、年内はこれで行けると思う。
8月、9月が何ともハード。

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6/29(月)午後の部14:00(開演)~、夜の部18:30(開演)~ 
会場:C市文化会館○○○り
入場料:無料
午後の部:ワーグナー「タンホイザー」より「崇高な殿堂よ」
     プッチーニ「ラ・ボエーム」より「おお、愛らしい乙女」
     モーツァルト「フィガロの結婚」より「楽しかった日々はどこへ」
 夜の部:ヴェルディ「ドン・カルロ」より「世のむなしさを知る神よ」
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8/5・6(水・木) 各13:30~
入場料:2日通し 前売:2,500円、当日2,800円、1日のみ 前売:1,500円、当日1,800円
会場:H市アス○ールプラザ 中ホール
オリジナルオペラハイライトの合唱のみの参加。
他にはダンスや演劇などもあります。昨年に続いての地方公演
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8/15・16(土・日)
入場料:時間未定
会場:S市市民会館
曲未定 1曲のみ(既存の曲の予定)
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9/?(?)
入場料:時間未定
会場:マ○○○ー○スタジオ
曲未定(イタリア古典歌曲の予定)
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9/21(水・木)
入場料:時間未定
会場:○ン○○ーホール
曲未定 1曲のみ(既存の曲の予定)
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10/10(土) 14:00(開演)~
会場:スタジ○ヴィ○トゥ○ー○
入場料:500円
同業者6人によるジョイントコンサート

ヘンデル「アグリッピナ」より「胸騒ぎが私を苦しめる」
ヴィヴァルディ「グローリア」より「ラウダムス・テ」
レスピーギ「霧」
他 アリアや歌曲を検討中
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12/20(日)13:30~(検討中)
会場:し○○すミュージックホール 
入場料:500円
曲目 未定(20分枠)
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時々ピアノ

2015-06-05 14:58:00 | つぶやき
もう、アリアは十分難易度の高い曲も歌えるようになった。ただ、そのクオリティが今一つなのは承知の上なのだが。大曲を歌えるようになっても、今一つ自分が上手くなった感じがしない。
大人になって声楽を再開した時の目標は「オペラ・アリアが歌えること」であり、それから数年後の目標は「オペラ全幕でアンサンブルだけの小さな役を貰うこと」だったが、それは実現した
(同時に「オペラ全幕でアンサンブルだけの小さな役を貰うこと」というのは、アリア1曲歌ってサッと引っ込む役よりも大変なこと、プリマは歌唱技術面以外の負担も大きいため実現性が低いことも理解できた)。
でも、これって自分のクオリティがアップした、というのとはまた別の話。
自分の自覚としては、
1.チェンジの問題(母音や音の高低で、響きに均一感がない)
2.横隔膜の使い方(声量を調整できないのはそのせい?)
3.ディクションの問題(単なる棒読みではなく・・・)
が課題なのだろう。

天才肌のプロの芸術家ではないのだから、5W1Hを正しく認識すること、自分の目標を明確にして、するべきことを明確にし、課題と向き合い、改善していく、という繰り返しをやっていくしかない。

でも、レッスンの時の録音を聴くアラだらけなのに、「大分良くなりましたね」「すごい声量ですね」なことが多い。やはりどこか鍛えるべき所があるけど、それはすぐにはできないことだから、「とりあえずこの辺で」という感じなのかも。
それとも才能の問題?進むのは遅くてもかまわないけど、退行はしたくないな。

難しい曲、大きな曲を歌うというだけでは満たされないものがある、ということを知った現在、その代わりとしてピアノ曲を弾くことがある(ピアノといっても、限りなくキーボードに近い電子ピアノだが)。
中学時代にエレクトーンからピアノに転向して、高校生には「雨だれ」が弾けるようになったが、それ以来弾かないと、指が衰えてしまうものである。
大人になって、バッハの「アンナ・マグダレーナ」「ブルクミュラー25」と「チャイコフスキーの子供のためのアルバム」も自分が中学時代にやった曲+α分を復習し、現在はソナチネ・アルバムにゆるい気持ちで取り掛かり中。
今のキーボードが壊れて、さらに高い電子ピアノを買うことになったら、レッスンを受けてみたいと思ったりする。



教える側、審査する側

2015-06-04 08:35:00 | つぶやき
今年度から、専門学校で非常勤講師をすることになった。また、アベノミクスで、補助金が沢山出ている影響により、補助金の申請書の審査をする仕事も入っている。
「教える側、審査する側」の視点に立って、考えてみたい。

●教える側
少人数の授業だけど、すごく優秀でやる気もある学生とそうでない学生に分かれている。
「落ちこぼれを出さないように」と言われているから、そうでない方の学生にレベルを合わせて丁寧に教えようとすると、優秀でやる気のある学生が物足りなさそうな顔をする。
できない方のフォローも大事だけど、優秀な方がやる気をなくさないようにすれば良いのか、両立させるのがすごく難しい。

●審査する側
審査は、所定のいくつかの項目があって、点数にしていく。
締切がある中、大量の書類に目を通さないといけないのだけど、正直疲れる作業だから、いくつかチェックするポイントを自分なりに考えている。
所定のフォーマットとは別添資料で、点数につながるようなこと書いてもあまり意味はないかも。やっぱり見やすく理解しやすい文章の構成が大事。
熱意を見せることは、大切であるが、応募のきっかけが関係のないプライベートなエピソードを長々と書いても、あまり意味ないかも。

そんなわけで声楽に関しては、「教えられる側、審査される側」なのだけど、立場が変われば視点も変わるよな~、という話でした。



また自主企画コンサート

2015-06-01 19:57:00 | 声楽(レッスン)
10月に4月の時と同じメンバーで自主企画コンサートが決まった。
もう一人のソプラノからはヴィヴァルディのGloriaのソプラノ二重唱をやらないか、と言われた。う~ん、宗教曲、私は殆どやらないよな。

管弦楽はオーボエ、ヴァイオリンがいるけど、やっぱりアンサンブルと考えるとバロックが中心になるな。彼女たちは低音楽器をやってくれる人を探していて、トロンボーンやチューバの知人が見つかったが、そうすると小さいホールは「金管不可」だったりして、厄介であった。
演奏者増えると、集客に協力してくれるのは大変ありがたいけど、持ち時間が減ったり、曲のテーマに統一感がなくなったりするのがね。