るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

某地方都市で歌いました

2014-08-07 09:56:00 | つぶやき
仕事で打合せが終わった後、そのまま新幹線に乗り、某地方都市へ。
自分の関わっているオペラ団体とコラボしているアマチュア団体の公演で、私たちもゲスト出演を行った。この団体は本部が都内なのに、なかなか都内で公演をしないのである。
歌ったのは、オリジナル作品のハイライトと、元がポップスと思われるこのコラボ団体のオリジナル曲を編曲した合唱曲2曲。
関東以外の場所で歌ったのは初めて。

このアマチュア団体は、創立者は故人だが、その中に演劇、ダンス、歌(但し、クラシックではない)などのユニットがあり、その中のメンバーが、私たちのオペラ団体の中に加わって、合唱やセリフだけの役をやったりしていたのだった。

自分が歌いたいから行く、というより、この団体の公演が見たいから行く、という動機の方が強かった。
正直、演劇・ポピュラーソングに関しては「アマチュア団体」と言っても、素人くささは気づかなかった。それは私にとってそれほど詳しいジャンルではないから?創作バレエは、お年を召した方の体型が・・・という感じだったが・・・

演劇については、歴史をテーマにした作品なのに、途中でいきなりSFチックになってしまうのが、違和感があったが、それは脚本が・・・ということであって、演技する人のせいでもないのでは?という感じ。
ただ、それなりに泣ける場面もあって、それをアマチュアでも演じられた、という所が良かった。



小曲イベント自爆

2014-08-04 16:13:00 | 声楽(レッスン)
昨日は、小曲1曲だけのイベントだった。
直前レッスンでも、いいカンジ。
息の流れを意識して・・・なんて思いながら「ウィリアム・テル」の「暗い森」に臨んだ。

ところが、思いのほか舞台に立つと急に緊張。
最初の入りの所で、音程がズレたのは非常に痛い。
歌っている間、ずっと足がガクガク。

本番に強い方だとばかり思っていたが、こんな感覚は初めて。

結果は散々なものに。
特に音程がマズイことになっていたようだった。

アレクサンダーテクニークとかかじってみようかしら。
仕事でも、準備万端なプレゼンで、話すのが楽しみ!と言わんばかりで本番に臨むと、後になって「緊張したでしょう?」というフィードバックもらったりするんだよな。

思い出すのは、以前、大人になって声楽を始めた頃、上から目線な指摘に反論したために、「初心者のクセに生意気」というようなコメントをもらい、仲良くすることができなくなった方がいた。
謙虚に謝るべきかとも考えたが、ネット上の付き合いなら、また同じことの繰り返しになるだろう。当時の彼女は、プロ真っ青の真摯な向上心を持っている方だった。
しかしながら、今思うと、じゃあ、何年経ったら上手くなったと言えるの?と疑問になる。少なくとも今の私は本当に初心者の時よりも上手くなったと言えるのか?
確かに曲数も増えて、難曲と言われる作品も本番に出せるようになったが、「上達した」というのはまた別のような気がする。

私の関わっているオペラの団体でも、主催者好みの軽くてか弱い発声なら、2,3年で役貰えることあるみたいだし(とても私が目指したいと思えるものではないが)、男性の場合は、もっと早い。
せめて、私は、他人と比べず過去の自分よりは上手くなっていたい、とは思うけど、それすら怪しい感じに気づいている。
そりゃあ、先生は将来に責任を持たなくても良い趣味の大人に対しては、商売だから、「大分良くなりましたね」と言うだろう。

今後、筋力が衰えてくるだろうし、体の仕組みも、正しい体の使い方が習得されていない可能性も否定できないから、なおさらコワイ。
留学生ではないから、ここで結果が出ないから止める、という必要性はないが、逆に、技術は身につかず、体力が衰えていく状態で初心者時代以下の状態になってもなお、何十年も生演奏のカラオケとお世辞のためにお金を払って、ニコニコし続けるのは辛すぎる。
1か月前、老人ホームから歓迎されたり、中学時代の先生から「音楽、続けてね」なんて手紙を受け取って、感動していたというのに。

確かに長く続けたから歌った曲の数だけは増えたけどね。
だけど、低品質なものを大量生産してもね。何になるのかわからない。
これをリサイタルにして、時間を割いてご足労され、長時間の苦痛に耐える方を集めるのは、よほど人徳がないと。