るりこんの気が付いたらの日記

あるアマチュア声楽家の忘備録とつぶやき

暗い声のパミーナ

2014-12-20 20:14:00 | 声楽(レッスン)
よく周囲から指摘されることが多い私の声質は「重めのリリコ」なのだけど、F先生は、レジェロ系の曲を渡すことが多い。
F先生は、ドニゼッティやベッリーニなどのベルカント系の作曲家のレパートリーが多いが、本当はヴェルディをやりたくて、深い声が好み。
だから他の人が私の声を「重い声」と言っても、F先生の基準ではそこまでいっていないのかもしれない。もっとも私もコロラトゥーラの技術は身に着けておきたいと思うから、転がる曲をこなすこと自体には異存はない。
F先生の指摘では、私は「あなたは明るい声なので、リタに向いている」ということだった。
つまり、「重くて明るい声」ということで、別に矛盾していないのか、と腑に落ちた。


今日のレッスンはコンコーネ25の18番と、「魔笛」のパミーナとドニゼッティ「リタ」のアリアだった。

パミーナのアリアは絶望的な嘆きの歌なので、「暗い声で歌うように」と言われるけど、どんな人をお手本にすれば良いのか、わかりにくい。大抵、パミーナ歌いって、他のモーツァルトの作品ではスーブレットやっていることが多いし。
「暗い声のパミーナ」って、キリ・テ・カナワが一番近いかなぁ、と思って聞いてみたら、フレーニの元々明るい声での暗い表現方法を参考にすると良い、と言われたけど、そもそもフレーニがパミーナ歌うなんて聞いたことないし・・・

だけど、好きな人に冷たくされたくらいで死にたくなる気持ちになるのだから、パミーナには幼い部分もあるのではないのだろうか?
そしたら、小娘っぽい明るい声でも良いのでは?と私は思うのだけど。