上砂理佳のうぐいす日記

「夏への扉」展では暑い中、たくさんの方にお越しいただき誠にありがとうございました!★

「くだらない」と発言すること★

2019-01-16 | うぐいすよもやま日記
週刊誌を買う人って一体どれだけいるんだろう?
誰かが買っている瞬間を、見たことがない(笑)。

お医者さんに行くと待合室に「文春」とか「サンデー毎日」「週刊朝日」があるから、待ち時間が長い時は読むけれど、大抵全く面白くない。
昔のナンシー関さんとか内館牧子さんとか東海林さだおさんとか、コラムが面白い時は読んでお得感があった。
でも今は、そんな名コラムニストもグッと減った感じ。

「衝撃のニュース!」「極秘スクープ!」は、ネットで見られるのでわざわざ週刊誌に教えてもらうまでもない。
連載小説は、大抵男性読者向けに頻繁にエッチ描写が入るので面白くない(男にとって好都合な女ばかり出てくる)。
週刊誌をお金を出して読む理由が、どこにもない!

週刊SPA!の「ヤレる女子大生ランキング」記事に対する抗議を、若い女性が先鋒を切って行っている、というニュースは、私は全く知らず、報道ステーションで初めて知りました。
ツィッターに貼られていた実際のSPA!の記事を見てみたら、ご丁寧にも「こういうカッコの女はヤラせてくれる」イラスト入り解説で、まあ「悪ふざけ」です。
このイラストを依頼されたイラストレーターも、「アホらし」と思いながら、仕事ですから描くでしょう。そら。
企画編集した人も、「これぐらいの悪ふざけならいいんじゃない?」ぐらいのノリだったんじゃないですか。
だって、SPA!ってそういう雑誌だもん。
小林よしのり氏の漫画を読みたかった時、何度か立ち読みしたのですが、買う価値は無い(笑)。
くだらない悪ふざけ雑誌でも、廃刊せず発行されているということは、「くだらなさを金で買う」お客さんがいるからで、多分、硬質な政治経済の記事を並べても部数は伸びない。
「くだらなければくだらないほど売れる」ことを編集部は知ってるから、そういう企画を載せるのです。

抗議する女子大生をトップニュースで取り上げるテレビ朝日も、いかにもなウケ狙いで「いやらしいなあ」と思うのですが、なんだか私は「女子大生偉い素晴らしい」と手放しで賛同出来ないんです。

もちろん、「女性蔑視は不快!」と勇気ある抗議自体は、拍手します。ネット署名運動も賛成。
とにかく「これって人間としておかしくね?」と疑問を持ち、少しずつ世の中を変えていくためにアクションを起こすことは、必要だし、素晴らしいことだと思うんです。

でも、SPA!編集部が抗議を受けて反省して、今後、「品位ある雑誌」「女性を尊重する雑誌」に、方向転換するかといったら、そんなワケがない。
だって「くだらない」から週刊誌なんでしょ(笑)。
週刊誌に代表される男性向けメディアが「女性をモノ扱いする」こと自体は、今後も変わらないと思う。

編集部に「考えをあらためさせる」直談判もいいけれど、私が当該の女子大生だったら、SNSを駆使して「今週のSPA!はこんなにくだらない記事を載せてました」と拡散すると思う。
「くだらないと思う」「腹立つ」心情をつぶやくのは、自由。
雑誌が「表現の自由」を標榜するのなら、読み手も感想を自由に表現していい。
モノを作る人に「作るな」ということは出来ない。
でも、「それ、くだらないよ」ということは出来る。

ということで、ツィッターもインスタグラムもFacebookもやってない私は、「SPA!ってくだらないっす」とブログに記しておきます★
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