上砂理佳のうぐいす日記

10月5日~16日まで大阪狭山市の「ギャラリー美游館」さんで銅版画オンリーの個展があります。お近くの方はぜひ★

「大輔」のスケート魂が「ダイス」に★

2014-11-30 | 14-15コンペとショー
髪型まで大ちゃんソックリ(頭の形も一緒!?)でキメた村上大介君が、昨夜のNHK杯@大阪で優勝しました~
フリーのラフマニノフの昂揚感は、大ちゃんのスケアメ初優勝時のラフマニノフの、「優勝する人のオーラ」と同じ。「大輔」が「ダイスケ」に乗り移ったかのようでした。
いや。久々に感涙しました。ボロボロ泣けました

高橋大輔リスペクトで、つとに有名な大介君。フィギュアファンの間ではお馴染みの選手で愛称は「ダイス」。
一般の人は御存知ないですよね。私、お隣さんにも説明しといた(笑)。
ショートの放映、地上波ではカットされてるとはなー。何考えてるんすか?NHK!?

日本生まれの日本人だけど、ご一家でアメリカに移り住み、アメリカ選手としてジュニアの試合に出てきた時に、「もう一人のダイスケ」として注目されました。
その15~6歳頃の印象では、小柄でジャンプをバンバン跳ぶ!という感じで、表現力が抜きんでている、とは余り思わなかった。スケーティングもちょっと硬く感じたし。
当時のアメリカ男子は、ジョニーとライサが鉄壁のトップ、ジュニアも有望株がワンサカいたので、ダイスはアメリカから日本に選手登録を変更して、チャンスをうかがうことになりました。
でも、今考えたら、アメリカ代表より日本代表になることの方が難しい…そんな状況になっちまいましたねー。
シニア転向してからはちょっと足踏み状態で、華々しい成績は出せずローカル大会に出たり、色々なコーチを渡り歩き苦労してた印象でした。
大ちゃんがモロゾフとヒップホップやってた時代、いきなりモロゾフに電話して、「生徒にしてください!」と直談判して、「いいよ(あっさり)」と受け入れてもらったエピソードもありますね。
ダイス、アメリカ人やな~と思たな。外見は100%日本人なんだけど(笑)。普通、日本の男の子ならやらんでしょ。こういう行動。モロゾフになってからもいっときは良かったんだけど、一昨年のN杯のSP6分間練習中に肩を脱臼して、しばらく戦線離脱。
あれは…私は現地に行ってなかったけど、生放送痛々しかったです。そっから怪我を治してリハビリしてる間に、どんどん世界ランクも下がっていくから、遂にグランプリシリーズも出られなくなってしまった。
今年のNHK杯は、開催国推薦枠(グランプリ開催国は、自国選手を一人だけ推薦出場させる事が出来る)で出られるただ一度のチャンスだったので、期するものがあったのでしょうか。
SPがロクサーヌのダンゴ(!)、FSがラフマニノフ(!)
ってのは、トリノ五輪シーズンの大ちゃんと同じプログラムではないか!
大輔ファンの多くは「ダイスの大輔リスペクト」を知ってて応援してるから、髪型含めちょっと笑ってしまったけど(笑)、まさか優勝すると思ってなかったわさ。
「事件」だよね。しかもパーフェクト!嬉し~~~~~

シニアに上がってから、少しずつスケーティングが良く伸びるようになって、ジャンプの流れが抜群になりました。そんなに体は柔らかくないのに、ジャンプ着氷の際の上半身の姿勢がとても綺麗なのと、フリーレッグがスッと伸びてるので、「いいジャンプを跳んでるなあ~」という印象になるの。ナマで見てると特にその長所が目につきます。動きがいいと「小柄」ってあまり関係ないんよね。
「アラビアのロレンス」とか、男っぽいダイナミックなプログラムの印象が今まで強かったけど、今回のFSみたいな流麗な美しいクラシックも良いな(アブト思い出したしー)。
あとはもう少し、ステップが上手くなるといいな。スピンは軸が強くてグー

ダイス、おめでとう
やっぱり私は、「スッ」と出世して、「天才少年(少女)現る!」って人より、回り道してやっとこさで栄冠を掴む人が好きだ。
なんかその方が「人間らしい」って感じで、思わず応援したくなるのよね






コメント (2)
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