上砂理佳のうぐいす日記

10月5日~16日まで大阪狭山市の「ギャラリー美游館」さんで銅版画オンリーの個展があります。お近くの方はぜひ★

夢で逢いましょう

2005-07-17 | フィギュアこんな話も
他人様の夢の話って面白くないよね…でも、こないだ信州から帰った夜、余りにもクッキリ鮮明に見たの。書いちゃお。

こんな夢を見た。(「夢十夜」のパクリだ)
そこは、薄暗いヨーロッパ・アンティーク調のバー。余り広くない。カウンターに10人も座ったら満席だ。バーテンダーはいない。ジャズが流れている。
カウンターに座り、サッと後ろを振り向く青年がいた…それは。
ス、ステファン・ランビエール!!
え~!?私、ランビに会っちゃった!上等そうな黒シャツに黒のピッタリしたGパン姿だ。TVで見るより細くって、モデルさんみたい。ハツラツとしたオ-ラで輝いている。
ランビは親しげに、英語で私に話しかけた。
(夢の中では自動翻訳機が作動していて、自由に会話が出来るのだ)
「お一人?」
「ええ」
「ここはどう?」
…どうっ?て。フト見ると横の壁に大きな窓が開いてて、そこから雪を被ったアルプス山脈が見える。スイスかい。ここは。(先日行った高原の影響がまんま出ている)
スイスだからランビエールなのね…。いやなんと男前。一瞬コストナーの存在が頭をよぎるが、まあ、お喋りするくらいは許されるのじゃないだろか。
「あのね。年会費¥14000前払いするとね。僕といつでも自由に話せるって権利を得られるんだ。会員にならない?」
「(い、いちまんよんせんえん…月々にすると幾らだ?払えるかも…)ま、まあ素敵ね。でも今、持ち合せが無いわ。日本に帰ればあるけど」
「うん、よく考えて。その代わりスイスに来て貰わないとダメだけど」
「(会費より飛行機代が高いよ…。でもどうしよ。入っちゃおかな)あのー、話せるのはあなただけなの?ジョニーとかはダメだの?」
「あー。ジョニーはアメリカに居るからダメだよ」
そうか…と、やや落胆しながらカウンターを見回すと、私の右手前方にはサンデューが座っている。サンデューは、昨シーズンのFSの衣装、ショッキングピンクをあしらった派手な衣装をつけている。やはりかなり顔が濃い。その右にはバトルが。あれ、ジェフが静かに水割り飲んでる。なんかイメージ合わないよ。アメリカ人はいないのに、カナダ勢はいるんかいっ。
カウンターはぐる~っとカーブを描いていて、やや離れたところに、何故かリンデマンが微笑んで座っている。ニッコニコ。リンデマンはウワサの通り「薔薇色のほっぺ」だ。私に気があるのかしら。口元が「カモ~ン」って言ってるみたい。
なんなんでしょう。ここは。フィギュア倶楽部!?

「ねえ。それはいいとして、僕のスピン見てよ」
と言って、ランビエールは突如、スニーカーのままでスピンを回り出した!
床はゴブラン織りの絨毯みたいなのに、「ぎゅぎゅぎゅ~~~ん」とすごい高速だ。ああ、これはまさしく「ランビ・スピン」。
「あなた、スケート靴はかなくても回れるのね!すごいわ!」
「うん。見てて。これが“レベル6”のスピンだよ」
ランビ、上半身をグッを後ろにのけぞらせる。「リンボーダンス」のあの体勢だ。あの体勢で高速スピンを回ってしまうのだ!
「えええ!?すごい!こここ、これが“レベル6”!!」
「そうだよ(回りながら笑顔で答える)。オリンピックで披露するよ」
…た、大変だ!私はサーツと血の気が引いた。
ジョニー、大変だよ。ランビエールにこんなスピン回られたらとても勝ち目ないよ…。トリノ五輪、金メダルは…。
かなりハッキリした意識で「シムズベリに電話しよう。ジョニーに知らせよう」と、私は電話を探す。これ、スパイ行為になるのかな。いいわ。タイホされても。死刑になっても。
目の前にピンク電話がある。公衆電話だ。10円、10円…と、そうだ。私、お金の持ち合わせが無かったんだっけ。それにアメリカまで10円でかかるのだろうか。慌てる私を見ていたサンデューが、
「おー?ジョニーに電話?僕がかけてあげるよ」
と笑顔で言った。
サンデュー、ガバツと開いた胸元から剛毛が見えている。うわ。見てはいけないものを見てしまった。しかし、その胸元から何故か10円玉を「ホイ」と出し、私に貸してくれようとするのである。ええやっちゃ、サンデュ-。
「ジーコロロ」とダイヤルを回す(お若い方、昔、電話はプッシュホンでなくダイヤルでした)。
アメリカにかかったみたいで、「○▽#★▽×◇~?」と楽しげにしゃべるサンデュー。フランス語だ(あれ、ジョニーとサンデューは仏語友達なのかな)。私に笑顔で受話器を渡す。
「本人が出たよ」。
しゃ、しゃ、しゃべる!ジョニーと!電話で!ひゃあ!

私「…はははははろう」
J「あろー。あーゆーおーけい?」
(あ、あの声だ。ちょっと高くて少年っぽい)
私「のーのー。らんび。すぴん。すごい!ごーじゃす!」
J「あーはー?らんびー?」
私「れれれべる6!じょにー。ゆーますとすぴにんぐ“れべる7”とりの」
J「“れべる7”?しゅあー。はーはーはー」

…ここで電話が「ツーツーツー」と途切れる。あ、10円切れたんだ。どうしよ。チャンスなのに!
と、突然まわりの風景がボヤけ、意識が現実に引き戻される。ああ…あたし。目が覚めちゃうんだ。イヤだ。醒めたくない。
かすむ光景の向こうに、ランビの「リンボースピン」が遠くなっていく(まだ回っている)。右から「ニョキッ」とサンデュ-の顔のアップが私を覗き込む。ああ、サンデュー。アンタ良い人だったのね。これからもっと応援するわよ。10円貸してくれて有難う…。シムズに電話してくれて有難う…。年会費¥14000どうしよう。どこに振り込めばいいんだ。スイス銀行かしら。カード払いでもいいのか聞くの忘れた。リンデマンが遠くで微笑んでいるのに、私ヒトコトも会話しなかった。カクテル飲めば良かった。ランビと握手すれば良かった。勿体ない。ああ、醒める…夢が終わっちゃう…。

この夢の話を友人にしたら、
「あんた、それただの“ホストクラブ行きたい願望”ちゃうのん!」
と、大笑いされてしまった。ひどい。私の意識下にあるってことか。
ジョニーも好きだけど、ランビも好き。要するに若手が好きなのか。
(それにしても、ランビとお話しするのに¥14000って…支払い可能な値段設定になってるところが、いかにも私らしくセコイ)
夢の中のジョニーとも無茶苦茶な英会話だったわ。あの続きを見るには、やはり「駅前のNOVA」に通わなくてはいけないね…。
コメント (10)
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