Color

今日はなにいろ?

2007年の映画を振り返って

2008-01-25 09:12:24 | 映画
昨年の映画を振り返りたいと思います(だいぶ遅くなってしまいました

去年は映画館で134本鑑賞しました。
DVDでの鑑賞は4本。

鑑賞するたびに一応評価はつけているのですが、鑑賞した後に付けた評価は高かったけど、数ヶ月過ぎた今になってみるとむしろ評価が低かった作品の方が印象に残っている、なんてことも。
映画とは不思議なものです。

なので、今回は観賞後つけた評価にかかわらず印象に残った作品をピックアップしてみます。
(鑑賞順)

「ラッキー・ナンバー7」 単純に「面白い」と思えた作品。ジュシュのバスタオル一枚の熱演も印象に。

「リトル・ミス・サンシャイン」 それぞれに問題を抱えた家族が乗り込んだ一台のオンボロ車。人生とは問題を抱えてひたすら道を走り続けることなのでしょうね。典型的ロードムービー。

「世界最速のインディアン」 ”朱に交われば赤くなる”という諺は悪い喩えに使われますが、これはいい意味での”朱に~”だと思いました。主人公のバートおじいちゃんが行く先々で、みんな”いい人”になるのは、彼が”いい人”だからなんでしょうね。久々”性善説”と言う言葉を思い浮かべました。田舎の人がいいおじいちゃんを演じたアンソニー・ホプキンスが素晴らしかったです。

「ラストキング・オブ・スコットランド」 社会に出たてのお兄ちゃんが、トントン拍子にウガンダの大統領に気に入られる。それが恐怖の始まり。それから待っていた彼の人生とは…。恐ろしい。

「ボビー」 1968年ロバート・F・ケネディが"勝利宣言"の会場に選んだアンバサダーホテル。そこに集った人々たちのそれぞれの一日を交差させ、最後に集結すると言うまさに、群像劇の醍醐味。失った物の大きさをしみじみと…。

「不都合な真実」 環境問題について、よりいっそう関心を持つきっかけになった作品。最後が悲観的じゃなく、頑張れば何とかなる、と言う明るさが良かった。

「パリ、ジュテーム」 1編5分、18話からなる作品。短編集は物足りなさが残るのだけど、この映画、どの作品も満足させられる。出演者も監督も豪華。物語も充実。一番好きだったのは、郵便配達のおばさんの話。お金を貯めてフランス語を習って、やっと念願のパリへ来る。自分で選んだパリの街を歩き、公園でパンをかじる彼女。そんな彼女が「またパリに来たい」と言う。そして「パリの街で郵便を配りたい」と言う、そのひとことに、私、参りました。本当に好きなことってそういうことなんでしょうね。

「スモーキンエース/暗殺者がいっぱい」 バイオレンス映画です。人が惨殺されます。血がドバーっと。なのに、これ、面白い。どこかタランティーノ監督を彷彿とさせる作風。

「クィーン」 ダイアナ妃のあの事故で、地にまで落ちたエリザベス女王。それを描くと言うのも凄いし、演じたヘレン・ミレン、彼女が素晴らしいです。

「オール・ザ・キングスメン」 ショーンペン演じる新米政治家が、その優れた弁舌だけでのし上がっていく(どこかヒトラーに似ているものが)政治家とはそうやって出来ているのだろうかと思わせた作品。

「あるスキャンダルの覚え書き」 愚かな女を演じたケイト・ブランシェット。恐ろしい女を演じたジュディ・デンチ。二人の熱演に打たれる。

「キサラギ」 ミステリー、ネットの世界、密室劇など、私の好きな要素が含まれていて、滑らず、白けず。邦画も捨てた物じゃないと思わせた作品。

「夜の上海」 終始、困った顔のモックンが最高!

「フリーダム・ライターズ」 日記を書くだけで不良が立ち直るなんてと、懐疑的だったけど、これ実話。ちょっとしたきっかけで人生やり直せるなら、救われる子供たち、もっといるのでは?すべては指導者にかかっている。

「それでも生きる子供たちへ」 貧困や困難に苦しむ子供たち。それでも彼らの目はキラキラ輝いている。大人になって忘れた物を思い出させてくれる作品。

「リトル・チルドレン」 性犯罪者を糾弾する人々。彼らは正常で、犯罪者は異常という枠決めは果たして正しいのだろうか。文学作品を読んでいるような気分になる。

DVDで鑑賞した作品から
「かもめ食堂」 肩肘張らず、自然体で生きている女性に共感を覚えた。登場した食べ物(特にシナモンロール)に共鳴!

「僕の大事なコレクション」 個性的な青年を演じたイライジャ・ウッドの熱演に好印象。

以上が2007年鑑賞した映画で印象に残った作品です。
数年前と比べるとずいぶん好みが変わってきたなって感じます。
たとえば「スモーキンエース」のような暴力映画は受け入れがたかったし、観賞後が良くない作品(「ラストキング・オブ・スコットランド」)もダメでした。
それでも、やっぱり変わらないなと思うのは「みんないい人」が軸にある映画が好きなんですね。
なので、ベスト作品は
「世界最速のインディアン」
でした。
そして、邦画もなかなかやるもんだと思わせてくれた作品
「キサラギ」も選びたいと思います。

2008年もたくさんの「素敵」に出会えますように

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
じわじわと・・ ()
2008-01-27 14:56:13
2007年ヨッシーさんの心に残った作品たち、UPありがとうございます。
コメントにうんうん頷きながら、読ませていただきました。
私の見ていない作品もたくさんあって、レンタルするのが楽しみです。
それにしてもヨッシーさん、重い作品もしっかりと受け止めてて・・、エライわぁ。私といえば、最近重い作品を・・敬遠しがちです(苦笑)

ベストに選ばれてた「世界最速のインディアン」良かったですよね。私も大好きです。
いつもはクセのあるちょっと怖いホプキンスの暖かいキャラも素敵だったし、まわりの人々も楽しくて。
可愛い小さな友達もキュートでしたよね。
「キサラギ」これは面白かったですよね!!展開から目が離せない!!

今年もまたじわじわ・とくる作品にお互いに出会えますように。
返信する
お~ (なっつん)
2008-01-27 18:21:52
待ってました!!
でもって、「ラッキナンバー7」がトップバッターで嬉しいです♪
それにしても、重厚なノミネート作品がズラリ!
(私もベスト10くらいにしていれば、「キサラギ」「世界最速のインディアン」はランキングしてたよ、きっと!)
「パリ、ジュテーム」「リトル・チルドレン」「夜の上海」は、さっそくレンタルしたいなと思いました。
最近、「オール・ザ・キングスメン」と「スモーキンエース」は観ましたよ。
ヨッシーさんがノミネートした作品を、二泊三日で2本観たとは濃いなあ(笑)

今年は、「スウィーニー・トッド」で決まりでしょうかね~
いきなりスゴイ作品に出逢ってしまった2008年、、、これより心を揺さぶられる映画に出逢えるのかなあと心配になりました。
返信する
コメントありがとうございます (ヨッシー)
2008-02-01 09:19:11
☆瞳さん
読んで頂いて、ありがとうございました。
去年のベスト、今年はやらないかなあって思いましたが、皆さんの感想を読んでいたらやっぱりやらなくちゃ~って思ってまとめました。
面倒くさいかと思ったけど、楽しかったデス(笑)
観た直後と数ヶ月経ってからの印象って違ってくるんですよね。
最近、重い映画が好きになって。
でもやっぱり観た後「良かったなあ」って思った作品が結局マイベストになりました。
「世界最速のインディアン」これ、オートバイのスピードの話なんだけど、人間ドラマとして最高でした。アンソニーさんって恐ろしい役ばっかりだったけど、この映画では人の良い、おじいさんって感じで、すごく良かったな。
「キサラギ」は今も映画を観ていた時のワクワク感が残っているんですよね。なかなかこういう邦画に出会えなくて。
今年もいっぱい心に残る映画を観たいと思ってます。

☆なっつんさん
読んでもらってありがとうございました。
「ラッキーナンバー7」がトップバッターと言うのは鑑賞順なので(笑)
これ、面白かったですよね。なっつんさんのベストに入っていたけど、それを読んだ時「同じだ!」って思いましたよ。
「オール・ザ・キングスメン」と「スモーキンエース」を2泊3日で観たんですね!
130数本観た中の私のベストを3日以内で観たって言うのは凄い(笑)
濃厚だったでしょ。あとで感想読ませてもらいますね。
一月のうちに今年のベストが決まっちゃいましたか!
確かにあの作品は凄いよね。私は観た直後、微妙だったけど、日を追うごとに印象が強まってきました。いい映画ってこうなんでしょうね。
返信する