バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ジカ熱は性行為でも感染 リオ五輪は「ダチョウ抗体」配合コンドームで予防を

2016年06月19日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒

 リオ五輪開幕まで2カ月をきったが、ブラジルでのジカ熱感染の脅威はおさまっていない。ジカ熱は蚊が媒介するウイルス感染症だが、性行為などでも感染することが報告されている。厚労省も流行地域への渡航者には防虫対策だけでなく、コンドーム使用を呼びかけている。京都府立大大学院の塚本康浩教授(動物衛生学)のグループは、ダチョウの卵を使ってジカウイルス抗体を大量精製することに成功。感染予防に役立てたいとしている。SankeiBiz.,2016.6.19

交尾刺激が卵子の幹細胞増殖を促進する

2016年06月19日 | 細胞と再生医療


JST共同発表 平成28年6月17日

筑波大学
科学技術振興機構(JST)

~卵子を作り出す過程を制御する新しい神経内分泌メカニズムの発見~

ポイント

卵子の元となるメス生殖幹細胞は、交尾刺激によって増殖が促進されることをキイロショウジョウバエで発見しました。
交尾後のメス生殖幹細胞の増殖には、メスにおけるオスの精液成分の受容と、それに続く卵巣内でのステロイドホルモン生合成が必要なことを解明しました。
動物の確実な生殖を保証するための繁殖戦略の一端を明らかにした成果です。

国立大学法人 筑波大学 生命環境系 丹羽 隆介 准教授と同生命環境科学研究科 天久 朝恒 大学院生(日本学術振興会 特別研究員)は、メスの生殖幹細胞注1)の増殖を制御する新しいメカニズムをキイロショウジョウバエで発見しました。

有性生殖には配偶子(卵子と精子)の生産というエネルギー投資が不可欠です。特に卵子は、精子よりもエネルギー投資が多いため、生殖の成功には配偶子の生産と消費のバランスがうまく保たれることが必要です。しかし、配偶子を生産するプロセス(配偶子形成過程)が、配偶子を消費するプロセス(交尾)によって制御されるのか、また制御されるのであればそのメカニズムはどのようなものであるか、これまでほとんど研究されてきませんでした。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160617-2/index.html

グリア細胞をターゲットにした疼痛(神経障害性疼痛)治療薬

2016年06月19日 | 医療 医薬 健康
日本ケミファ株式会社
九州大学
日本医療研究開発機構(AMED)
科学技術振興機構(JST)

P2X4受容体アンタゴニスト(NC-2600)の国内第Ⅰ相臨床試験開始について

九州大学(理事・副学長:井上 和秀)と日本ケミファ株式会社(社長:山口 一城)は、神経障害性疼痛注1)に対する新規治療薬として日本医療研究開発機構(AMED)による支援のもと共同開発を進めているP2X4受容体注2)アンタゴニスト(NC-2600)について、2016年6月から国内における第Ⅰ相試験を開始いたしました。JST 共同発表 平成28年6月17日

植物を丸ごと透明化し、中まで観察する新技術を開発

2016年06月19日 | 植物&農業

~解剖することなく、植物の内部を細胞レベルで蛍光観察~

名古屋大学
科学技術振興機構(JST)
JICST 共同発表 平成27年10月28日

ポイント

植物の内部構造を、そのまま直接観察することは非常に困難であった。
植物を丸ごと透明化し、解剖せずに1細胞レベルで蛍光観察できる技術を開発した。
細胞レベルの現象と個体全体をつなぐシステムの解明が期待される。

名古屋大学 大学院理学研究科(研究科長:松本 邦弘)の栗原 大輔(くりはら だいすけ) 特任助教と名古屋大学 WPIトランスフォーマティブ生命分子研究所の東山 哲也(ひがしやま てつや) 教授らは、植物を透明化し、複雑な内部構造を解剖することなく1細胞レベルで蛍光観察注1)できる技術を開発しました。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20151028-2/