イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

雨月ものがたり

2007-06-24 21:17:53 | プロ野球

 GⅠ馬たちの華麗なる競演にしては、雨に祟られてしまった宝塚記念。耳はラジオで甲子園の阪神×日本ハム戦を聴きながらの観戦でしたが、時間帯によってはかなり雨足が強かったようです。

 芝はどうにか稍重までで踏み止まってくれたものの、アドマイヤムーンが来ちゃった。うーんやっぱりエンドスウィープの重適性がまさったか。

 月河はアドマイヤ軍団3頭出し中のいちばん人気薄を狙って、アドマイヤフジ軸で玉砕。一応終いまでしっかり伸びてはきたけど、前に割って入るか!?突き抜けるかっ!くゎぁぁぁ!!ってチカラ入るところまでは、一度もいかなかったな。ポップロックには先着してほしかった。いちばん大敗しなさげなメイショウサムソンをワイドにからめたので、3着なら少し回収できたのに。

 アドマイヤ“富士”が命名としては正しいのでしょうが、“藤”と読めば当地ではいま見頃です。チアズ“スミレ”の息子マイソールサウンドといい“花組”を追いかけていたら“月組”に来られちゃったという、今年の宝塚。

 直線の入口ではものすごい喚声が上がってましたね。天気には恵まれなかったけど、入場人員どれくらい行ったのかな。ローエングリン、アドマイヤメイン、アサクサキングスと前へ行った順にハケて行って、カワカミプリンセス、サムソン、ムーン、最内ウオッカ、続くシャドウゲイト、コスモバルク。全員、国内外のGⅠ持ち。すごいなぁ。やっぱり、観るレースでしたねコレ。買っちゃいかんかった。あとの祭り。

 ちょっとの間だったけど“紅2点”同士で決まるか?と思った瞬間もありました。

 ウオッカは、雨馬場どうこうより、テンション上がりすぎでしたね。有利と見られていた軽量51㌔も、結果、むしろ災いしたぐらいじゃないかな。前走比で4㌔軽い、と言うより、デビューしてこのかた、この軽さで競馬したことないわけですよ「あ、なんかワタシいつもにまして天才かも♪」ってルンルン行っちゃったんだね。

 馬券は抜きにして、今回いちばん注目していたのはカワカミプリンセス。武幸四郎騎手が今度こそ手の内に入れたかどうかを見たかったのですが、雨のせいもあり、また何とも言えないまま終わってしまいました。先頭に立つのが早過ぎたし、道中どこを切ってもイメージより1~2頭前めなんだな。

 前が飛ばして早々退がってくる今日の展開では仕方がない部分もありますが、コレ、牡馬の、それも相当強い馬の乗り方ですよね。結果、6着に踏ん張っているだけに、もうちょっと大事に脚を使ってもらいたかった気も。

 ダイワメジャーは距離より、馬体重マイナス16㌔が正直に出てしまいました。情報によるとお腹がPちゃんだったみたいです。ウオッカと並んで上がって行くとき、何かと接触してガツンと後ろに下がる不利もあり、すわ故障?とヒヤッとしたぐらいですが、立て直して追ってたようなのでひと安心。

 でも展開も含めて、今日はメジャーの日ではなかった感じ。負けたから言うわけじゃないけど、彼に限らず栗毛くんは、やはり晴れの日差しの下でこそな気がします。

 斯くして競馬も1年の折り返し。

 ラジオに集中してみれば日本ハム、昨日に続いて連勝。交流戦を通じて、万全ではない投手陣がよく持ちこたえてくれたなという印象です。セ・パ交流戦も、雨で流れていた横浜戦1戦を残すのみとなりました。

 これからは日一日と昼が短くなります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

浅草魚塚

2007-06-23 18:11:29 | テレビ番組

 先日、NTT東日本から二つ折りハガキが届きました。てっきり先月、15日夜から未明にわたったネット接続障害についての原因説明と、「つきましてはお詫びかたがた…」の料金日割り不請求のお知らせだと思って開けたら、料金改定(=値上げ)のご案内でやんの。真逆じゃん(憤)。

 文面によれば、要するに、「光フレッツマンションタイプは、売り出し当初は戸建て向けタイプに比べて、通信速度が遅かったから、やむなく安く設定してきたが、当社が技術向上に努めた結果戸建て並みの速度が実現できるようになったので、相応の料金にさせてもらう」ってことらしい。

 「んで、速度向上に伴ってマンションタイプの通信量が急増しちゃったんで、それに対応するのにもっとおカネがいるんでヨロシク。おカネないと設備対応が追いつかなくなって、皆さんも困るでしょ、だから悪しからず」「じゃ9月分からそういうことで」みたいな。

 えーーー?当初理解してたのと全然違うんですけど。

 マンションタイプ、特にプラン2は加入者が16戸以上まとまってるから、スケールメリットで安価なんだと思ってたのに。通信速度が戸建てより遅いという前提での料金設定だったとは。速度が遅い=通信サービスとして質が劣るから安い、じゃ“安かろう悪かろう”じゃないよ。「それでもいまさら戸建てには住み替えらんないし、安いんなら仕方ないか」と加入者が増えると、今度は「通信量増えたから値上げね」って、世の中通る理屈なのかなぁ。なんか違うような気がするなぁ。

 先月の例の接続障害の一件がなかったら、もっと素直に受け入れられたかもしれないけど。サービス安定提供のための技術向上って、サービス業として当然のことなのに、「向上する分、値上げも当然」みたいな態度されてもね。

 値上げ額、税込月額232円。年12ヶ月で2,784円。ツマラン。住民税ズドーーーン垂直上昇のショックがいま日本全土を覆っているので、さてはそのドサクサにつけこんだ通知タイミングだな。どうしてくれよう。

 レンタルルーター買い取っちゃうか。でもすでに1年半使って“お古”にしちゃったしな。

 待てよ、定額料分ずつ、ポイントなるものも貯まってるっぽいぞ。アレでどうにかならないかな。申込時にフライヤー入ってた“NTTカード”ってのを作ってキャッシュバック貰うか。

 いっそプロバイダ、OCNやめちゃうか。

 …そしたらこのブログ、有料で借りなきゃならなくなるしな。どっち転んでもカネ取るような仕組みを構築しちゃってるのね。抜け目ないなNTT。

 NTT“西日本”ではどんなことになってるのだろうか。

 さて、『麗わしき鬼』も気がつけば余すところ5話、6月25日~29日のみ。そろそろVTRテープの整理をしないと、7月2日からは“背徳三部作”の悼尾をかざる『金色の翼』が待っています。

 6月第3週から同じ時間帯裏のTBS系で併走した『暖流』は志摩院長死去で近藤正臣さんが退場された直後に、結局脱落。それほど近藤さんひとりが動機で観始めたわけではなく、『麗鬼』とは一味違う“古き良き正調昼メロ”を期待したのですが、画面に登場しただけでそういう甘い空気感を立ち上らせていたのは、気がつけば近藤さんだけでした。

 昨日の『麗鬼』60話を見るにつけても、もう“男女の恋愛”は長尺の連ドラではメインテーマになり得ないのかな…と思ってしまいます。01年1月スタートの『女優・杏子』から誰に勧められるでもなく年2作ぐらいずつは観てきた東海枠でも、「確かに“恋愛”メインのドラマだった」と自信を持って言えるのは、02年7月期の『新・愛の嵐』と04年10月期の『愛のソレア』ぐらい。

 “出生の秘密”“生き別れの親きょうだい”“戦争体験”“階層差別”など昭和30年代からおなじみのファクターに加え、“上昇志向と才能・夢の実現”“対照的な女友達との友情”“夫婦・家族の絆”“母性”“闘病”“キャリアと家庭の両立”などの強調度合いと比べると、意外なほど最近の昼ドラは“恋愛体質”ではないのです。

 比較的スタート時の恋愛色が強かった『真実一路』(03年10月期)、『冬の輪舞』(05年1月期)、『緋の十字架』(同10月期)、『新・風のロンド』(06年1月期)などにおいても、ヒロインと王子さまの許されない恋が「難問山積ゆえに応援してあげたい」地合いで描かれるのは、常に序盤止まり。

 中盤以降は「こんな腰抜けアホ男よしとけ」「て言うか、ヒロイン性格悪過ぎ、お引きずり過ぎ」になり、かえって子役さんや、カップルの間を邪魔する敵役の怪演に席捲されました。

 そんな中、昨年7月期の『美しい罠』はのっけから「愛よりカネだ」「愛だの恋だの砂糖菓子みたいな夢はみない云々カンヌン」と、徹底的に“恋愛”をメインから遠ざけ、迂回させて迂回させて屈折しまくって、結果、視聴者に「とにかく槐と類子くっつけーー!くっついてくんなきゃヤだーー!」と叫ばせた、“押してもダメなら引いてみな”的奇跡の成功恋愛作と言えたかも。

 どうしてこうなっちゃったかな。ゴールデンドラマ枠の中でもいちばん恋愛体温高そうな月9の『プロポーズ大作戦』すら、9話・10話途中参入してみると「たったコレだけの距離詰めるのに、タイムスリップまで使って、8週もグズグズグズグズ…」と思ってしまうように、恋愛ってたぶん、ストーリーとして組んだ場合、子育てやお仕事話に比べて“単調”なんでしょうね。いろんないきさつを設定しても、告ったら、あるいは、結ばれたら終わりで、あとは「冷めていく、もしくは破局する」しかイベント・話の節目がないんだな。

 よく「ケータイ・メールのせいで恋愛ものが作れなくなった」なんて説を聞きますが、ツールはともかく、心理的な意味で“異性を恋する、好きになる”ことに障壁がなくなったのが大きいと思います。ドラマの時代設定を昔にして身分差や貞操観念を織り込むことはいくらでもできるけど、観る側の心に障壁がない。異性に性的な関心含みの好意を抱くことは“年頃なら当然のこと”“健康的で結構なこと”“(非婚晩婚化・少子化を阻止するため)むしろ望ましい、歓迎すべきこと”という空気に、世間がなってしまっている。

 “出来ちゃった結婚”という言葉が、概念とともに市民権を得ている時代です。一度得た権利は、公務員や代議士を見ればわかる通り、絶対に手放されることはありません。

 「知られたら恥ずかしい」「いけないことじゃないかしら」「秘めて我慢しなくちゃ」とは、青少年ばかりか、既婚者すら痛切には思わなくなった。

 それこそ携帯メールで告白も簡単だし、やり場に困る想いを匿名で吐き出してガス抜きする掲示板やブログもネット上にはふんだんにあります。誰も、何も我慢しなくなったのです。

 こんな風土の中では、恋愛メインで3ヶ月間、「目が離せない」と思わせ続けられるお話を作るのは至難のワザかもしれない。

 『金色の翼』には期待していますが、この三部作はどこまでいっても球速勝負のど真ん中直球ではなく、変化球です“狙い過ぎの変化球”が“スッポ抜け”、あるいは“ワンバウンドでバックネット方向に転々の間に三塁走者生還”みたいなことにならなければいいのですが(…誰が生還するんだ)。

 さて、それより、こっちがもう時間切れに近いぞ。どうする上半期最後のGⅠ、宝塚記念。

 ウオッカ前日売りで3.0だって。メイショウサムソン5.1、ダイワメジャー6.2をさしおいて。

 アサクサキングス46.4。前走ウオッカの2着、ある意味3歳牡馬No.1(?)にしては軽視され過ぎ、53㌔、美味しいと思うべきか。シンガポールから凱旋のシャドウゲイトすら36.7なんだから人気し過ぎと見るべきか。

 ひとつだけ決めました。③マイソールサウンド。母がチアズ“スミレ”07年宝塚のココで買わなくてドコで買うんだ。158倍。シンガリ人気だけど。角田晃一騎手。久しぶりだなぁ。皐月ヴィクトリーでGⅠ連敗記録を止めた田中勝春騎手と同期。元気してる?とりあえず複勝は行っときます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

略してアメクラ(←だから…)

2007-06-22 21:48:51 | テレビ番組

 パワーストーンのパワー充電万能兵器クリスタル・クラスターですが、この亜種で、いつか欲しいと思っているのが、クリスタルはクリスタルでも紫色の、アメジスト・クラスター。

 水晶に紫色の不純物が混じって色ついただけだって言えばその通りですけど、このクラスターには、無色透明のクリスタルとはまた少し違う浄化力があるように思います。

 “アメジスト”の名は、ギリシア語のa-methu(ア・メテュ=酔わせない)から来ており“人生の悪酔いを避ける石”とも称されています。その名の通り、不安や恐怖心、アルコールやタバコ、睡眠薬などへの耽溺・嗜癖を取り除き、アレルギー性疾患や喘息をしずめる力があるともされている。

 紫の色合いや透明度、濃淡の色ムラ具合など、なかなかドンズバで好みのものに出会うのが難しいのですが、美しいアイリス色の結晶を眺めていると、喘息や花粉症がピタリとおさまるかどうかはさすがにわかりませんが、気持ちが落ち着き、雑念が払拭され、「ガタガタ言わずにいまやるべきことだけを考えよう」という集中力がわいてくるような気がする。

 以前この石を購入したお店では、「出会いのチャンスを広げ、遊びや快楽本位でない誠実な恋人との縁ができる」ともっぱら“恋愛面の効用”を強調していましたが、月河はいまのところ、この石からそういう感触を得たことはありません(悲)。

 でも、“人生の悪酔いを避けさせる石”という原点の意味に立ち返ると、異性を見る目から曇りや打算を取り除き、結果的に真実の愛にめぐり逢う可能性は高めてくれるかも。

 無色のクリスタルが知性や霊性への浄化をつかさどるとしたら、紫のアメジストは、喜怒哀楽の感情や、目標に向かう意志力に対して「しゃんとしなさいよ」と優しいひとムチをくれる、そういう浄化を担当するのだろうと思います。

 もう10年以上前、あるお宅で、パワーストーンとしてではなく宝飾インテリアとして応接間に飾ってある、入れて運ぶとしたらおでん鍋ぐらいの容積を要しそうな見事なアメジスト・クラスターを拝見しましたが、結晶一本一本がぶっとい上に、濃淡の紫のほか部分的に薄紅色、黄色のニュアンスを掃いた色合いが、無色のクリスタルとはまた違った、大地の深い底から噴き出る野生的なパワーを感じさせ、「…コレお値段幾らぐらい?」とか考える前の段階で、生き物として軽く圧倒されました。浄化”よりは、“闘魂注入”的な力を持っていそう。

 まぁ、あれほど大きくない、掌に載る程度のサイズのなら次回馬券で中穴ぐらい当てれば月河でも買えると思いますが(←またもすでに邪念)、プリミティヴなパワーをたっぷり内蔵させた石、特にクラスターと接するためにはこちらにもある程度パワー、と言うか心構えが必要かもしれません。

 『麗わしき鬼』は本日22日、第60話。人工授精代理母出産で悠子と三人、一致協力するはずだった洵子と犀一が、愚かにもひそかに普通の男女関係を持ってしまい、洵子が妊娠していると知った悠子は半狂乱。院長室に殴り込みかけたり、犀一の服にカラースプレーで落書きしてベランダ一面に干したり、洵子の目の前で黒人男性とショータイム演じたりなど自傷的な復讐行為の限りを尽くした挙句、今日はついに海外へ逃げようとした洵子を刃物で襲撃して、一緒に階段転落。

 洵子は当然流産。悠子も刃物で腹を刺されましたが、この傷はどさくさで悠子が「洵子の腹の子を殺して死のう」と自分で自分を刺したものでした。

病院に駆けつけた犀一、洵子に「悠子と揉めた?何をやってたんだ一体!」、悠子に「疫病神だよオマエは!」……もめる原因を作ったのは、コイツの下半身だらしなさと見通しの甘さなんだけど。

 悠子が離婚届に判を捺して連絡が途絶えた後も、洵子が退院すると「マンション模様替えしたから一緒に住もう」と洵子に提案してる犀一。悠子がネイルしたり留美と愛し合ったりしてた場所じゃん。「いつになったら俺たちは一緒にやり直せるんだ、どうして何もかも忘れて俺の胸に飛び込んで来ないんだ」…どんだけ無神経だコイツ。

 一時が万事こんな塩梅の犀一が、あまりに自分の目先の欲望本位で、特殊な精神的紐帯を持つ姉妹の心のアヤに鈍感、というか普通に常識無い男なせいもありますが、洵子と犀一には“真剣に愛し合っている”匂いが皆無。互いにその場の勢い成り行き任せで、自制や恥じらいがまったく無し。感情や行動の振幅が常軌を逸しているだけで、悠子のほうがよっぽど動機が純粋に見えます。

 男女間の想い・想われにエロスや情熱や哀切さが乏しい(=女性同士の嫉妬や愛憎、肉親・血族内での執着や恨みつらみのほうが圧倒的な迫力をもって描かれるので、相対的に影が薄い)のは、中島丈博さん脚本のつねではありますが、もう昼ドラも、“男女の恋愛”メインじゃやってけなくなってるのかしら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとみちゃんラッキー

2007-06-21 14:51:35 | テレビ番組

 なんか、二重三重にスベってスベり倒して、スベった元凶が何だったのか、いつの何が悪かったのか、ハレルヤチャンスして戻りたい気分かな。ナイナイ矢部浩之さん。

 お笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之(35)が20日、都内で会見を開き、15年交際した女性との破局を発表した。会見は、フジテレビのバラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜後7・57)の収録を兼ね、レギュラー共演者9人が同席。矢部は「プロポーズしたところ断られて、破局した」と説明。ただ、マスコミ各社には、収録ではなく「プライベートに関する会見」と案内していたため、取材陣は容赦なく質問攻め。通常なら制止される私生活の質問が、ほかの出演者にまで飛び火した。

 そもそも“軌道修正”を余儀なくされた会見だった。前日19日、マスコミ各社には「プライベートに関しての発表」とだけ連絡。結婚を含めてさまざまな情報が乱れ飛んだ上、会見は番組の一部と判明して批判も出た。このため、会見は、事前に同番組の中嶋優一プロデューサーが「あいまいな情報が錯綜して申し訳ありませんでした。真摯(しんし)に対応させていただきますので温かく見守ってください」と異例の謝罪をしてから始まった。

 「破局」が会見前に報道され尽くしたのも誤算だった。同局関係者によると当初は、矢部がプロポーズすることを知った共演者が、矢部には知らせずにサプライズの婚約会見を準備。おめでたい報告を期待したら、破局していたという“オチ”がつく企画だった。

 ところがマスコミの報道が先行。会見では、矢部が「プロポーズしました…でも断られました」と説明すると、ほかのメンバーが同じタイミングで椅子からコケるという演出があったが、強引な感は否めなかった。会見場に準備された「婚約会見」用の金屏風(びょうぶ)も全く意味をなさなかった。

 (スポーツニッポン6月21日付)

 コレ、月河は番組も新聞も見てなくて、ネットでだけ読んだんですけど、一読、意味、事情、皆さんわかります?「わかりますか?」って通行人でも誰でも腕捕まえて訊きたいぐらいチンプンカンプンです。

 …おめでたい報告を期待したら破局していたという“オチがつく”って、どっこもオチてねぇじゃねえかなぁ。どこがどうオチると思っていたのだろうか。マスコミ、レポーター陣も馴れ合って盛り上げてくれるとでも。お笑い、バラエティのプロたちにあるまじきスイートな見通しだこと。

 極楽加藤の結婚発表のときみたいにしたかったんだろうし、面白いと思うか思わないかは別にして、バラエティの作り方として“それもアリ”だろうと思うけど、Pが「真摯に対応しますので温かく見守ってください」を言わなきゃならない時点で、企画としてすでに死んでるだろう。バラエティって、温かく見守られたら終わりだもの。

 まぁそれはともかく、交際も交際したり、15年って。コレもう“破局”じゃなくて、“軽い離婚”じゃないのか。

 矢部さんに、長年、芸能業界人ではない彼女がいて、結婚しそうでしない、できそうでできないでいることは、ナイナイの番組ほとんど見ない月河ですら風のたよりでなんとなく知っていました。

 00年秋の改編期だったかな?ロンドンブーツと当時の『ぷらちな』での人気企画“NOT100”ならぬ“NOT99”(1~99までの数字を席順に言って消し込んでいき最後の99に当たった人が罰ゲーム)で対戦するSPで、私生活系のジャブ得意なクチ先男くんロンブー淳に「矢部さん最近土地買ったでしょ?」とつつかれ「イヤ?買うてないデ?」と見えっ見えにトボけていたのが、すでに約7年前。

 芸能人じゃなくても、籍入っての15年だったら、かなりな慰謝料発生するケースじゃないですか。「遅いよ」だけで済ませてくれて、この彼女、心広いと思う。

 ま、彼女の立場になって考えたら、破局発表バラエティ化をこんだけグダグダ寒くしちゃう手合いにかかっては、プロポーズOKしなくて正解だったかもしれません。

 OKしてれば、当然、金屏風婚約発表会見のバラエティ化企画になっただろうし、たぶん今般と同じくらい、あるいはこれ以上に、グダグダ寒冷化したことでしょうから。

 それよりこの記事の続き:

 さらに、「プライベートに関する会見」を強調したため、共演者まで“巻き添え”に。アイドル小倉優子(23)との交際報道に続き、21日発売の「女性セブン」でアイドル藤本美貴(22)への急接近が報じられた濱口優(35)には、取材陣が「二股交際ですか?」。

 また、加藤浩次(38)には「(極楽とんぼの元相方の)山本圭一さんは今、どうしているのでしょうか」との質問が飛んだ。武田真治(34)は周囲につられたのか、プライベートについて聞かれていないにもかかわらず「昨年9月に彼女と別れました」と自ら切り出した。

 (スポーツニッポン同日付)

 …何度も言って悪いけど、月河『めちゃイケ!』見てないんですが、コレ、ってかこの人たち、もう末期症状なんじゃないですか“撤退の時期を失した”という言葉が脳裏にちらつきます。ガダルカナル島かインパール作戦か。こういうのしか面白がらせどころ、笑かしどころないのか。いまさら山本って。調子合わせてくれよと招集された報道陣が、「はいはい」とばかり調子合わせてやってるのも寒すぎ。こういう会見、いや企画に、招ばれて来るカメラマンや記者も、こんなんしか仕事ないのか。

 武田真治さん。一応、当地出身タレントなんですけど。彼女いたのか。サックスはどうしたんだ。『御法度』の頃は輝いていたがなあ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒゲ嫁さん轆轤(ろくろ)

2007-06-19 18:30:36 | テレビ番組

 『プロポーズ大作戦』を第9話(6月11日)・第10話(18日)にして初・録画視聴。月9ですぜ月9。久しぶりだなぁ。99年『氷の世界』以来か。一気に世間の中枢にカムバックしたような気になるね。働き盛り、消費盛り、恋愛盛り「天下のF2だぜ~」みたいな。「電通博報堂何か持って来い~」みたいな。

 桑田佳祐さんの『明日晴れるかな』がテーマ曲でなければ、たぶん一度も観なかったと思います。番宣スポット映像のイメージから“どうせ山ピーと長澤まさみちゃんの当て書き脚本で、若い子同士のマンガチックなドタバタ恋愛コメディ”とばかり思っていたので、「それにしては“ザ・桑田節(ぶし)”な切々たるオールディーズ・バラードだな。ミスマッチじゃないか」と不思議に思ったのが、きっかけと言えばきっかけ。

 たまたま、以前から当地FMの番組に、元・テレビマンユニオンのプロデューサーで現在千歳科学技術大学教授の碓氷広義さんがトークコーナーを持っておられて、4月スタート各局ドラマの一巡した頃、“新ドラマ、軽くレヴュってみましょう”的な話になり、大枠の設定を聞くと、「お、なんだ、ジャック・フイニイの小説そっくりのタイムスリップものじゃん!大好物!」しかも、出演者を聞くと、03年『共犯者』以来見ていない三上博史さんが脇で怪演中らしい。これが第二のきっかけ。

 観てみてちょっと驚き軽くずっこけました。健(山下智久さん)が、一発逆転プロポーズの機会を狙う礼(長澤まさみさん)、碓氷さんの話で聞いた感じでは、“グループの輪の中にはいたけど高嶺の花で、自分には無理めと思っていた子”ぐらいの距離感と思っていたら、小学校4~5年生から隣近所で、“いつも一緒にいた”、礼のお母さん(宮崎美子さん)が「あの頃は、礼のクチから、健ゾーくんの名前を聞かない日はなかったわ」と回想するぐらいの、完全な幼なじみ。

 しかも、健が勝手にひそかにあこがれていたわけではなく、しっかり両想い。

 まぁ、若い男女のことですから、“距離が近すぎるが故に、決定的な一歩が踏み出せない”というのはよくあるし、すぐに手が届きそうで届かないからいっそうラブストーリーとして切ない、というのも、納得はできる。

 しかし、正直、この地合いで9週まで来たのかと思うと、よくぞ引っ張りも引っ張った」。

 たったこれだけの距離を飛び越せない、いま目の前で彼女が他の男と挙式してるドタン場、瀬戸際になって、タイムスリップまでしなければどうにかできない健よりも、彼の気持ちに気がついていて自分から歩み寄らない、どうしても最後のひと押しは男から来て欲しい、礼という女性のほうに、月河は苛立たしさをおぼえましたね。

 まぁ8話までに、学生の礼が健への自分の気持ちに踏ん切りをつける、つけようとしている真意がこれまた健にうまいこと伝わらないというエピもあったらしいですけど。

 それにしてもオマエら、障害が些細過ぎるだろう。て言うか、無いに等しいだろう。

 いっぺん昼ドラ見ろ昼ドラ。どんだけ巨大なハードル、大波高波、断崖絶壁、千尋の谷乗り越えて愛に走って、撃沈したり玉砕したりしてることか。

 礼ママにも「あの頃(=小学生時代)は、礼は健ゾーくんと結婚するんじゃないかと思っていたのに、母親のカンって当たらないものねホホ」とか言われちゃってるぞ。親の予想より後れを取ってるって、どういう恋愛だよ。もっと動け若い衆。前向け前。横や斜めじゃなく。

 山下さんは、初めてドラマで見たのが99年『危険な関係』で豊川悦司さんを刺す(人違いで)役。“暗いけど印象的な目をした楽しみな子役さん”と思っていたら、いつの間にかジャニーズ組とわかり、N.E.W.Sでバレーボール中継の賑やかし役などやっているのを知って、“がっかりバイバイ”していたのですが、暗く印象的な目はそのまま、結構、芝居できる人になっていました。

 評価は分かれるだろうけど、コミック風な演出、空気感の中で、笑わせ場面に笑わせナレーションついて、普通ならクチをカバ開きしたり目むいたりしたくなりがちなシーンでも、一貫して表情がローテンションなのは新鮮に映る。

 しかも『太陽にほえろ!』かってぐらい、走る走る。

 9話で小倉久寛さんと組んでの外回りセールストーク「こちらが、まさに究極の、スーパー、ミーティンボーーーーードッ(客無視)…カッチーン」「ダメだ売れねー」は笑ったな。最近のジャニーズ組、こういうコントチックな芝居は自家薬籠中だね。こんだけくっきりはっきりお座なりトークだと、いっそ「置いてきな」って月河が用度品担当なら言っちゃうな。

 それにしても、噂には聞いていましたが、この『プロ大』の公式ウェブサイトを見に行くと、ジャニーズタレントの画像って本当に使用全面不許可なのね。キャラ紹介図にまで、山下さんの名前はあっても、姿かたちはドコにもなし。パッと見、長澤さん単独主演のドラマみたい。

 やっぱりか、でもまさかと思って、終了した『華麗なる一族』のサイトにも初めて行ってみましたが、木村拓哉さんだけ影もカタチもなし。

 製作側も、最初から不許可であること前提でサイトデザインしてるのかな。「主役の画像は、ドラマを支持して視聴してくれるファンに応える情報提供、サービスの基本」って言って、使わせてもらえるよう働きかけもしないのかな。突いても崩れぬ情報統制。突いてみようという気にもなれない、頑強なる統制。なんだか不気味だなぁ“そこだけ全体主義国家”みたい。

 不気味と言えば、健の足踏みの間に、少ない機会を確実にものにして礼との距離を縮め、9話ですっきりプロポーズしてその日のディナーで承諾とりつけた多田(藤木直人さん)のイチモツありげさも気になります。あくまで柔和で端整、随所で微量おマヌケあり、しかしこちらも目が笑わない藤木さん。

 礼を好きな気持ちに嘘や打算はなくても、礼が健に思いを残していることは承知みたい。それでもプロポーズしちゃう。礼の胸深く秘めたさざ波には気がつかないのか、見て見ぬ振りか。単純に一本気なのか、「人生早い者勝ち」主義なのか。

 ひょっとしたら、多田のほうが先に、健&礼の結婚式の日に妖精から話を持ちかけられて、要所要所へタイムスリップ、幼い頃から基本的には健ひとりに向いていた礼の心を巧みに、あるいは偶然に自分の流れにして冒頭の結婚式に漕ぎつけていたんじゃないか?とまで考えてしまいます。

 1話からの、健目線でのメインストーリーは、多田のうまい逆転勝ちゲームを目の当たりにした三上妖精が「コイツにもチャンスを与えてやらないと不公平かな」と思って持ちかけたのかもしれない。

 多田は悪い男じゃないけど、このままでは礼は一生後悔するね。健の最終話捨て身の攻めを期待しますが、礼も少しは自分で動こうよ。

 週一三ヶ月1クールの連ドラ、大体、いちばん盛り上がり完成度高いのは、伏線回収に汲々、もしくは拡大枠の尺稼ぎになりがちな最終話より、最終話一週前か、もひとつ前あたりです。このへんから見始めると中だるみがなくて、いっそ見やすいね。次クールもコレ主義でいってみようかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする