イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

将ヲ射ントセバ

2007-06-12 11:16:27 | テレビ番組

 最近、睡眠が浅く短時間しか眠れないせいか、特に午前中の頭痛がやりきれなくなってきたので、なるべく頼らないようにしている頭痛薬に、やむなくここ2日ほどお世話になっています。

 10数年前、薬局で「なるべく胃にこたえないヤツを」とリクエストして「それならコレ」と薦められたEスEス製薬のイブA錠、説明書では1回2錠の用法用量になっていますが、いまのところ“寝込んで頭抱えて唸るほどではないけど、起きて作業に集中できない”程度の頭痛なら、1錠でじゅうぶん効く。これが、歯痛とか、もっと緊急激烈な痛みなら、やっぱり2錠ないと効果が期待できないかも。

 ただ、この薬、1日めはまだいいのですが、2日続けて服用すると、目の周囲とか額の生え際とか、顔面筋の皮膚の薄いところが、突っ張ったような感じになるんですよ。

 同じイブプロフェン製剤の総合感冒薬・エスタックイブ錠とか、扁桃腺が腫れて熱っぽいときに耳鼻咽喉科で処方されるブルフェンなんかもそうで、3日服み続けると今度は手指の爪の周り、足のくるぶしやカカトなどやはり皮膚の薄いところがカユくなって、無意識にポリポリ掻くと赤く発疹や丘疹ができてくるので、イブプロフェン特有の副作用、アレルギー症状なんだと思います。

 やはり、薬局薬店で買えるレベルの大衆薬と言えども、効用と表裏一体の副作用からは逃れられないのね。

 明日も服めば3日連用になってしまいます。副作用警報。今日は、なんとか熟睡して、自力で脱・頭痛といきたいもの。

 『麗わしき鬼』は11日(月)が第51話。そろそろ終盤です。東海テレビの昼ドラは3ヶ月、12~13週あるので、ラスト2週で「ここまで積み上げてきたものは何だったんだ!?」ってぐらいの破壊的超展開になるのが常ですが、今日は悠子の代理妊娠・出産提案に渋っていた洵子が、犀一の人間性に触れて、ついに決意を固めた模様。

 悠子が“聖なるトライアングル”を主張して出しゃばってくる前から犀一はむしろ洵子ひとりに執心で、洵子は一応犀一妻である悠子への気遣いと戸惑いから、一対一では積極的に彼の求愛に応じないでいたのですが、店で倒れた母・富弓を介抱してくれたことで、だいぶ気持ちが傾きました。

 娘の心がほぐれて行く過程に“母―男―娘”という図式はなかなか考えたなと思います。自分の母親に、特に身体的に弱っているときに親身に尽くしてくれると、ちょっとどうだかなぁ…と思っていた男でも、娘、かなり好意的なほうにグラつくんじゃありませんか?

 父親に親切にして、酒やゴルフや囲碁将棋などの相手をつとめてご機嫌を取り結んでくれるより“母親へ”ってのほうが娘の心を動かすと思う。

 もとより未婚の娘を持つ母親なら、娘と同年代の男から優しくしてもらうと、自分がオンナとしてジュンとなるより先に、「娘のダンナ候補としていいんじゃないかしら」と脳裏をよぎるのが常(最近は、自分のオンナのほうが先にくる母親も多いのかも)。

 男のほうも、どうなんでしょう、中高年の女性に「心根のやさしい、たおやかで芯の強い、イイ女だなぁ」と“母性”を感じた場合、その女性に年頃の娘がいれば「こんな女性に育てられたんだから、絶対娘もイイ女に違いない!」と錯覚(?)しちゃうとこ、あるんじゃないかな。

 まぁ、本作では母親にグッとくる前に、犀一、すでに洵子に本気でしたけど。

 このドラマ、サブ主題歌のタイトルが『鬼子母神の子守唄』となっているところに端的にあらわれていますが、恋愛や三角関係や結婚にまつわるエピソードを扱っていても、主題はとことん“母”、“母子”で、それ以外のことはぜんぶ傍流、話のついでです。

 悠子の切望「ワタシたち3人の子供が欲しい」は突飛ですが、“母”をはさむことで心理的距離が縮まっていく男女=洵子と犀一、の描写は説得力があったと思います。

 富弓(川上麻衣子さん)、不整脈や動悸があるみたいだけど、洵子、医師なのに心臓の専門医に連れて行かなくていいのかしら。

 序盤こそ、ナヨナヨメソメソ被害者体質で、男につけこまれまくりでじれったかった富弓ですが、溝口の脅迫にハラくくってホテルに出向いた辺りから、一種の悟りきった強靭さを見せはじめました。「やられっぱなし、振り回されっぱなしの人生だった女性が、年を経るとこういう強さを身につけることもあるかもしれない」と思わせる、天然と言うか土俗的なポジティヴさ。最終回まで元気で、できれば時子さんの分まで思いっきり孫を抱かせてあげたいものですが。

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地球の放蕩息子

2007-06-12 10:59:56 | アニメ・コミック・ゲーム

 以前からほしいと思っていたパワーストーンのひとつ“テクタイト”をさる筋から入手しました。まー、ちょっとした厚手ニットカーデの、前打ち合わせに使うくるみ釦ぐらいの大きさ。この石の特産地である中国・海南(ハイサン)島産だそうです。

 パッと見、黒曜石に近い、ツヤありなめらかな不透明純黒。ただ、持ってみた感じ、形状のこんもり感にくらべて、比重がとても軽い。

 月河はこのテクタイトのことを“隕石の破片”だと思っていたのですが、コレ大きな間違いでした。解説によると、“巨大隕石が地球に衝突したとき、蒸発気化した地表の石や砂などが、上空で急冷して固まったガラスの一種”だとのこと。そうかー、ガラスなんだ。確かに表面の光沢、軽さ。石と言うより、ガラスのほうが近親な感じ

 テクタイトという名前はギリシャ語のtektos(“融解した”の意)に因んでいるらしい。

 よく見ると、表面にまっすぐな条痕や細かい泡状の凹部もあり、一度高温で融解したものが凝固したことをうかがわせる触感。

 月河がパワーストーン―特にジュエリー的に研磨装飾してないナチュラルなもの―を眺めたり、手に触れたりするのが好きなのは“地球の一片”太古よりの時間の結晶”と対面し、接している気がするからなのですが、巨大隕石の衝突というハンパない大カタストロフで地球本体を離れ、べらぼうなエネルギーで融解して空中に飛び出した物質が、再び地表に戻ってきて凝固…という過程を想像すると、なんだかこのくるみ釦ほどの純黒の結晶が“跳ねッかえりのきかん坊のなれの果て”のようにも思えてきます。すっかりすべっこく、カドがとれちゃって。

 この石は、高温→融解→冷却→凝固、という変容の過程をたどっていることから、“魂・精神の進化(エヴォリューション)”、“試練を乗り越えての理想実現”のパワーがあると考えられています。

 エヴォリューションっつうと月河はどうしても『仮面ライダー剣(ブレイド)』におけるブレイド・キングフォーム、ワイルドカリスを思い出しちゃうわけですが、12体のアンデッドと融合はしないまでも、欠点を克服したい、イメージチェンジしたいなど“生き方の方向性を変えて、一段上のステージに昇らしめる”パワーはある模様。

 ただ、何といっても組成がガラス質なので、落としたり、他の硬度の高い石とぶつけたりすると欠け易いのが難点です。放蕩息子は、実家(=地表)に帰り着いても、依然デリケートでフラジャイルなのでありました。

 『麗わしき鬼』は8日が第50話。洵子が悠子の志向をそのまま受け入れたことで、洵子にマジ惚れの犀一(松田賢二さん)もなし崩しに加わって3人の妙な円満状態に。一触即発のはずなんだけど、当人たちには危機感ないんだなぁ。

 洵子には水上、悠子には留美、それぞれに強く執着し「姉(or妹)なんて!」と2人の精神的な結びつきに反発、あるいは嫉妬するパートナーがいることで生まれる、先週までの緊張感のほうがドラマとしては濃密だったと思います。

 今日は洵子の診察室を訪れて「娘たちが結婚せず孫=後継ぎができない、自分は68歳だがアッチのほうはまだ元気だから、自分の精子を若い女性の卵子と結合させて子供を作ってほしい」と懇願する老人がなんだか唐突でしらけたなぁ。

 子宮のない悠子の切望「私たち3人の子供がほしい」を聞かされていた洵子に“人工授精→代理母出産”を着想させるきっかけキャラだったのかもしれませんが、“(異常な出生と育ち方をした)異母姉妹の精神的な絆”に“女性同士の(擬似)恋愛感情”が重なって、さらに代理母出産・母性の問題までかぶってくると、屋上屋を架すじゃないけど、特殊すぎて共感しにくい情念が何階建てにもなって、かなり観続けるのにエネルギーを消耗させる展開になってきました。

 そんな中、7日の49話では啓子(鮎ゆうきさん)の計略による太郎(山口翔悟さん)のお見合い劇が。

 啓子は太郎が洵子に惹かれて言いなりになっていきそうなのが心配でやきもきしているがゆえの奇襲なのですが、かつての自分の英矢(増沢望さん)との初対面同様、“女性は準備万端勝負メイク、男は見合いだと知らされておらずドギマギ”なハンデキャップ・マッチ的セッティング。男女の出会い→交際→結婚を“勝った負けたのパワーゲーム”としてしか見ていない、見ることができない啓子さんは相変わらず。かなり極端な描写ではありますが、鬼シスターズと彼女らに鼻面つかんで引きずられっぱなしの犀一あたりに比べると、「あぁ、こういう女、いるいる」程度には親近感が持てます。

コメント (2)
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