イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

デカいハズレももちろんあるが

2006-12-30 21:16:20 | テレビ番組

終盤、怒涛の展開で27日(水)に最終回を迎えた『紅の紋章』については後ほどゆっくり腑分けするとしまして、先日来の我が昼ドラ回想録、気がつくとフジ系の作品ばかりで、裏のTBS系について全然、触れていませんでしたね。

先月のビデオデッキクラッシュ前は、居間と寝室に一台ずつデッキがあったので、かぶっても、是非観たいと思えば録画視聴両立可能なんですが。

13:00~の“愛の劇場”枠では2000年3月の『あっとほーむ』の主題歌を担当したVOICE of 2000というユニットに、かつて贔屓だったアーティストさんが週替わりで参加すると聞いたので、OPだけ毎週録画していましたが、本編は1話も観ず。

13:30~の“ドラマ30”枠では99年2月の『しおり伝説』、ケア施設で順番を待つ時間帯がちょうどこの時間で、パッと見、もともと好きな芸能界バックステージもののようだったので、中盤は結構な話数観ましたが、施設にかよわなくなってからは自然脱落。

02年の『太陽と月のかけら』、04年『虹のかなた』『メモリーオブラブ』、05年『聞かせてよ愛の言葉を』『ヤ・ク・ソ・ク』『デザイナー』『貞操問答』など、いずれも人気漫画や文芸大作をオリジナルにとったり、個性的な役者さん、特撮出身イケメンくん、韓流美形さんなどを集めてTV誌でも話題の作品だったのですが、ぜんぶ2~3話ないし数話でアウト。作品としては、『紅紋』辺りよりはよっぽど出来のいいものもあったようですけどね。

何でしょうか、この系列、みんな一様に“絵柄が白っぽい”ように思えて仕方がないんです。照明の加減でしょうか。そのせいで、シリアスなお話でもハートウォーム系でも、白々しく書き割りっぽく見えて、気持ちがストーリーにのめり込んで行けない。

屋外という設定のシーンでも“ちょっとムリヤリなスタジオセット撮影”が多いのは昼ドラ全般のつねですが、そういう場面ほど“建蔽率が低い”とでも言うか、妙に空間が多く、スカスカしている。

その空間の多さも、バブル期のカフェバーみたく、「おシャレでござい」と狙った簡素さではなく、何だか、フィクションを作り込むことに対する低体温のようなものが透けて見える感じ。

一方のフジ系東海枠のほうは、この枠のドラマを苦手とする人たちからは「画面が古くさくて薄暗い」「使い回しの小道具、置き道具でゴチャゴチャして貧乏臭い」と指摘されることが多いのですが、その古めかしさが月河にはなんとなく観てて落ち着きがよく、かなりトンデモなお話であっても入って行き易い。

置き道具の稠密感も、居心地よい田舎くささの域。インテリア小物、調度品など複数の作品にまたがる使い回しを見つけるのも、間違い探しクイズ(間違いではないが)みたいで、慣れると楽しみの一つです。

そうしたヴィジュアル面だけでなく、“人間(特に女性)の暗部や醜悪な面”を敢えて採り上げることをいとわない、勇気に似たものが一貫して感じられるのも、東海枠のほうが好きな理由かもしれません。TBS系のほうは、良くも悪しくも“ロマンチック”の呪縛から抜け出切れていないような気がします。

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