イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

あのアホどもが

2009-05-10 17:46:08 | 特撮・ヒーロー

『仮面ライダーディケイド』、今週第16話から『カブト』篇に入りました。

カブト世界と、カブト以下ザビー、ドレイク、サソード、ガタックに両ホッパーなどのキャラがどう料理されるかなという興味もさることながら、『炎神戦隊ゴーオンジャー』のアンテナ蛮機回(GP11)、デタラメデス・ウラメシメデス回(GP2324)を書かれた古怒田健志さんの脚本ということで期待して再生したところ、Gacktさんのテーマ曲に乗せたOPの後半が、劇場版『超・電王&ディケイド 鬼ヶ島の戦艦』のCMに“乗っ取られ”ていていささか鼻白みました。『電王』ってもう“前の前の”ライダーなのに、まだスピンオフやるんですね。それに予告の映像だと、もはや変身ヒーロードラマというより、戦艦ものCGアニメのよう。

スーパー戦隊では例年vs.シネマがあってDVDリリースされ、、直近の『ゴーオンジャーvs.ゲキレンジャー』はお正月第2弾として劇場封切公開もされましたが、地球人類ならぬ不況の映画界を救うべく、今後は毎シリーズ先輩・後輩ライダーとタッグを組むスピンオフが製作されるようになるのでしょうか。

後発ライダーにぜんぶ『電王』がからんだら、ちょっとイヤですけどね。よほど玩具・物販の稼ぎがよかったのかな。こういう“ガッチャンコ・スピンオフ”連打をかますなら、龍騎剣(ブレイド)の“カードバトルタッグ”や、カブトと555アクセルフォームの“加速バトル”など、見たかった組合せはもっとあります(後者は今日Bパートでちょっと披露)。

『カブト』篇本編も、ゼクトにワームという構図は引き継ぎつつ、“兄と妹”“料理と味覚”など、オリジナルの生地部分を彩った要素を巧みに取り入れて愉快な仕上がり。名ゼリフ「おばあちゃんは言っていた」のおばあちゃんを、本当に実写で出してしまったところはすごいのひと言ですね。勇気があると思う。しかも名優・佐々木すみ江さんとくれば“文句ないにもほどがある”

Aパートから、ホンモノ士(つかさ)とワーム擬態(ぎたい)士の2ショット腕相撲・にらめっこ・あっちゃ向いてホイ対決、マユ(菅野莉央さん)のコスプレ撮影会とサービス全開。マユの着ぐるみウサぴょんこたん姿に「…萌え」なユウスケ(村井良大さん)に萌え~となった大きめ女子のお友達も多いかと思います。

後半のディケイドの、電王イマジンカード使ってのスベり連発は、ちょっとやりすぎじゃないかってぐらいおもしろ過ぎどんな世界観にせよ、一応、石ノ森章太郎ブランドの仮面ライダーってば孤高のヒーローなんだからさ、いいのかこんなにおもしろくて。「アタックライドゥ、オレ、サンジョー」って来た瞬間に、「それ絶対アタックになんないから!」とツッコミを入れてしまいましたが、「じゃあコレだ」と「コタエワ、キイテナァイ」までやるとは。

マスクドフォームで顔を見合せて「何だそれ?」「どういう意味だ?」とあっけにとられているザビーとガタックも“キュートにもほどがある”

月河が生まれた頃のマイトガイ小林旭さんの映画で、5人も10人もの敵に取り囲まれた小林さんが、ピンチなのにいきなりギター弾いて歌い出し、しかも歌ってる間、敵がファイティングポーズ構えたまま歌が終わるのを待ってる(歌が終わると素手アクションで倒されて、倒し終わるとまた歌う)のがおもしろくてしょうがなかったものですが、今回の弟切(川岡大次郎さん)ザビー、アラタ(牧田哲也さん)ガタック、「何か質問されたか?」「何も訊かれてないぞ?」と首傾げ合うゼクトルーパーたちもそんな昭和な愛嬌がありました。スーツアクターさんナイス芝居。

先週・先々週の『電王』篇はHDDに残したままなのですが、士ディケイド、デンライナー住み込みイマジン連中とどんなやりとりで電王世界をあとにしたのか、ゆっくりリプレイしてみましょう。みんないいヤツだったしね。なんだか戦隊みたいなライダーになってるなぁ。『侍戦隊シンケンジャー』もこういう“軽いノリ”でキャラに沿えるところが、もっとあると楽しめるのですが。

0314ヶ月 ~妻が子供に還っていく~』で高岡早紀さん扮するヒロイン9歳版を演じた菅野莉央さんが、実年齢15歳に成長して、なんとなーくザブングル“カッチカチやぞ”加藤の“「(あまり)似ないでよかった」と言われる妹”みたいになってたのが微妙。

それより、「残る世界はたった2つ、だが今度こそ、この世界でディケイド、オマエの旅は終わる」と、余裕かましてんだか引き攣ってんだかわからない金井助教授…じゃなくて鳴滝(奥田達士さん)の帽子とコートが、5月に入ってめきめき暑苦しく見えてきましたな。もう東京は皆半袖でしょう。『剣(ブレイド)』のカリス相川始がああいう“人でない(=人の五感がなく、暑さ寒さがわからない)ことの記号”のコートをまとっていましたが、鳴滝の最終フォームはどんなのかな。

コメント
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