日清食品“カップヌードル マイレンジタイム”のCMがおもしろい、と先日の記事に書いて間もなく、偶然にも主役のお嬢さま役「オトーサマは固い!」「自分のうまさは、自分で決めるわ!」の女優さんのブログを見つけました。
真白由春(ましろ・ゆか)さんとおっしゃるんですね。“由春”と書いて“ゆか”。宝塚的な美しいお名前です。
当該CM内ではアノ独特のヘアスタイリング(ウィッグだそうです)のせいもあって、喜多嶋舞さんにも、羽田美智子さんにも、『仮面ライダー555』結花の加藤美佳(現・我謝レイラニ)さんにも、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』メレさんの平田裕香さんにも似ているように見えましたが、所属太田プロダクションのプロフィールによれば結構、キャリアもあり出演作も多い女優さんでした。
真白さんのブログによれば、あのCMの、あの娘役にはちゃんと役名があり、“固井(かたい)にこみ”だそうです。姓は固井、名がにこみ。固井家の人々。幼稚園の頃は「ニコちゃん」って呼ばれてたのかな。
オトーサマとのハイテンションな言い争い(真白さん、オーディションではこのハイテンション芝居を買われての起用だった模様)もさることながら、撮影でいちばん苦労したのは、出て行きざま、「…自分で決めるわ!」とガン見しながら、トロッと煮込んだ麺を勢いよくすするところだったとのこと。喉に詰まってしまって、でもカットの声がかかるまで咳こめない…と、そこは役者根性で踏ん張ったとか。トロみのスープがからんだ熱々麺じゃ、むせるわ、舌を火傷するわで相当大変そう。しかも何テイクも撮ったそうですからね。一瞬のインパクトあるシーンを撮るために、役者さんはえらい苦労をされているのだなぁ。
「アバウト~な感じ」なんて書いてしまって失礼だったかしら。でも、日清食品のサイトにある“CM企画意図”を読むにつけても、昼ドラ風にせよ韓流風にせよ、“いかにも”を狙って作って、ちゃんと本当に“いかにも”に見える、というのは役者さんの力がなければできないことです。真白由春さん、しっかりお名前をインプットしたところで、今度はホンモノの昼ドラでお会いできたらいいですね。
真白さんの苦労にリスペクトの意味で、“マイレンジタイム”、クラムチャウダー、ミネストローネ、オリジナルがどっちも苦手だとか言ってないで買って試食して、ガーすすってみるか。当地で販売してるのかな。CMが流れてるってことは、売ってるはずだがな。
そう言えば『エゴイスト ~egoist~』でも香里改めKAORI(宮地真緒さん)が、カンガルーの着ぐるみ着てCMやってました。善場社長(藤堂新二さん)に説きつけられてしぶしぶ引き受けた仕事だったけど、オンエア地域ではサイン&握手会に行列ができ、お土産に神戸牛ステーキ肉ひと抱えもらうほど人気が出た様子。こっちは本人、全然嬉しくなさそうでしたが。
たかがCMとあなどってはならない、とにかく15秒、30秒でのアピール力勝負。役者さんの顔と個性、力量のショーケースです。
ところで日清食品ついでに、月河は汁もの系のカップ麺より、お湯を捨ててマゼマゼするソース焼きそば党なのですが、“短時間加熱なら、かた焼きそばになる”式の「自分のうまさは、自分で決めるわ!」は出ないものかしら。“固井にこみ”お嬢さまの、生き別れの双子の妹とか出してさ。