山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

花より団子、風情より芋煮

2006-09-03 22:17:06 | イベント
 昔の歌謡曲に「空には今日もアドバルーン・・・」という歌詞があったように、まさに青空とアドバルーンの下で複数の建設機械が人だかりのなかで稼動している。
 それこそ河川敷は芋を洗うがごとき混雑状態だが、建設機械は直径6mの大鍋の中で既に洗われた本当の芋(サトイモ)をかき回しているところだ。
 これが今年で18回目になる「日本一の芋煮会」の光景である。
 普段は土砂をかき集める建機がシャモジ役だから、イメージ的にはそれこそ「日本一泥臭い芋煮会」とも言えそうだが、どうしてどうして、こんな情緒も風情にも欠けた色気ゼロの野宴に少なくとも3万人の老若男女が押し寄せた(大鍋には3万食分)。
 桜の季節には「花より団子」だが、初秋の山形には「風情よりサトイモ」となる。これが日本人であり、山形人なのであろう。

↑ 馬見ケ崎川河川敷での「日本一の芋煮会」
※詳しい状況はyamu氏の下記HPでご覧ください。
   http://www.ne.jp/asahi/yamagata/yamu/06-09-03imoni/06-09-03imoni.html
   ↓ 県庁(市街地東郊外)北側駐車場前で会場行きの臨時バスを待つ人たち

 8月下旬に七日町商店会が試行した「一日パーク・アンド・ライド」に私が乗車した時の乗客は私だけだったが(8月26日の記事参照)、今日(日曜日)の「芋煮会」用の臨時バス運行は事実上のパーク・アンド・ライドと言えるし、ほとんどの便は超満員で大成功。つまりは県庁職員のマイカー通勤を半減しただけでも平日のパーク・アンド・ライドは実施可能になるのかも・・・・・・。

 3枚目の写真こそが野趣満点の本格的で本来的な芋煮会。ただし、これは昨年10月の写真で、参加者の大半が県外人と国外人。
 40年以上前は直接川の水を鍋に入れ、流木等を集めて芋を煮たものだ。
 「国外人」というのは、オーストリア人男性(この写真では顔がこちらを向いてない)とフランス人女性。男性はドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』で山形映画祭で2つの賞を受賞し、後にアカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門の受賞候補にまでノミネートされた監督のH・ザウパー氏である。(昨年の10/11と10/14の記事と写真を参照)
 まさに世界人と一緒の栄誉ある芋煮会であった。
コメント (3)
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