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山形市周辺には「落人伝説」の集落が少なくない。
ここの上山市古屋敷もそうだし、山形市東沢地区の上宝沢は後三年の役で逃げ堕ちた藤原氏(後に炭焼藤太と称する)、同じく東沢地区の妙見寺は源義経の家臣で源頼朝の軍勢のために平泉から逃れた亀井氏の伝承が残されている。
そのような伝承を持つことから強い自負心が生じるためかわからないが、ここ古屋敷の建物はそれなりの風格と優雅さが残されている。
上左の写真はもともとの山村の民家であったが、ドキュメンタリー映画『ニッポン国古屋敷村』により有名になって以来観光客向けの蕎麦屋と化していたが、既に9年前に廃業している。また、上右も同じ建物の部分拡大だが、かなり念の入った優雅な意匠が施されているのに驚かされる。
下左は一昨日の記事で紹介した写真(解説は昨日の記事)と同じ旧養蚕棟であるが、敗れた屋根を覆うビニールまでがはがれているのが痛々しい。
下右はその内部で、養蚕業資料館として公開された時期もあったが、外部も内部も荒廃の限りと化している。ここは多分蚕棚であったようだ。
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