いやあ急展開・・・夕方に塾生の御母さんと話してた。するとドアが開く・・・見知らぬ人が覗き込む。目力が強く、愛嬌がある笑顔、雰囲気からして営業マン?でも私服・・・誰やろと思いつつも面談中なので時間を改めてとなった。
そしてしばらくして再びドアから顔が覗く。「尾崎ですが・・・」 オザキ・・・あっ!昨日のメールの人、久居の二ノ町で塾をやってて、一度会いたいってメールしてきた人やん! やっと合点がいく。
なにせ覇気がある・・・俺も昔はこんなんやったかなって複雑な気持ちになりながら話し出すが、塾の開業に至る経緯や今教えている生徒の話など、これまた塾を始めた頃とダブッてくる。
手作りの広告を見せられた・・・ここ最近、この類の広告を見たことがない。時代はデジタル、この極めつけのアナログは心を揺さぶる、塾を始めた頃の心象を蘇らせる。
現在29歳の塾頭、名前を冠した『尾崎塾』には看板がないそうな・・・場所は二ノ町の百五銀行駐車場前の店舗、花屋さんの隣。ブログで宣伝しとくよと言った俺に「ウチは12人しか座れませんから、あまり来られても・・・」とのコメント。さらに驚いたことに副業をしているとのこと。
アイフォンの修理・・・落とした時に割れたディスプレーを8800円で修理する。聞けば通常なら携帯ショップにもって行き、それから修理に出されて手元に戻るのは2週間ほどかかるという。その費用は2万円くらい・・・それを8800円で修理する。県内でそれができるのは2か所だけだとのこと。塾のHPはないけど、アイフォンのほうのHPはあるとのこと。ちなみに塾と同じ場所。今日もそっちのほうのお客さんがHP頼りに鈴鹿くんだりから2人も来たらしい。
この業界で27年生きてきた。俺が塾を始めた頃に旧久居にあった塾で残っているのは一つだけだ。そして今日、これからの塾業界の逸材だと感じる人物に会った。10年後にはこの地区の塾の勢力図を塗り替えるはずだ。
こりゃイキのいい奴が出てきた、尻に火がつきそうやな・・・そんな思いを抱いたのは14年前、伊勢のホテルの飲み会で会った安藤塾の安藤先生以来だ。奇遇なことに尾崎先生、安藤塾からの独立である。
4期生の頼子が鈴鹿英数の久居教室長として赴任してきた時、負けられないと思った。そして今日、若い逸材を目にして、やはり負けられないと思った・・・そう思った自分に少し安堵する。手をこまねいて好々爺になる気はない。
尾崎塾頭はこれからも折につけウチの塾に来てくれるはず・・・しまった、マージャンができるかどうか聞かなかった。
中3は1年間で最も大切な距離走が始まっている。