「君子は豹変す」という諺があります。
この諺は本来はいい意味なのですが、悪い意味に誤用されることが多い諺と言われています。
では、本来はどのような意味なのでしょうか?
「諺の意味」
この諺は、本来は「過ちをただちに改める」というポジティブな意味の言葉なのです。
「君子」とは、学識も人格も優れた立派な人物のことを指し、「豹変する」とは、豹の毛が季節によって抜けかわり、模様がはっきり目立つようになることから、態度ががらりと変わることを意味します。
ここから転じて、優れた人は時代の変化や己の過ちを受け入れ、自分を変革するという良い意味の言葉なのですが、昨今は「相手を見て突然態度を豹変させる」など、良くない使われ方をすることが多くなってきています。
「出典」
この諺の出典は、古代中国の書物『易経(えききょう)』にある「君子豹変す、小人は面(おもて)を革(あらた)む」という言葉に由来します。
この意味は、「君子が過ちを改めることは豹の模様のようにはっきりしている。一方、器が小さい人はただ外面を改めるだけである」という意味になります。
このように本来は「過ちをただちに改める」という意味のポジティブな言葉なんですが、現在では「要領のよい人は、今までの態度をすぐ変えて、主義も思想も捨ててしまう。」という、誤った使い方をする人が多いということです。
この諺の本来の意味は「過ちをただちに改める」です。
誤解しないように、十分注意したいですね。
( ..)φメモメモ
君子という立派な人が、突然態度を変えるのですから、そこより悪くなる方に変わると思ってました。
有刺鉄線にニンゲンは引っ掛けて、引っかかり、イヌは乗り越える利口者でした。