らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

コロナを騙る詐欺に注意

2021-08-24 | 消費者問題
先日の新聞に、高齢者を狙った特殊詐欺の手口が巧妙になってきているので注意するよう呼び掛ける記事が載っていたのでご紹介します。
「事例」
「高齢者の方にコロナで給付金が50万円支給されます。市役所の職員がご自宅に伺いますのでキャッシュカードを用意しておいてください。」
と、自治体職員を名乗る人物から東京都に住む80代の女性Aさん宅に電話がかかってきました。
まくし立てるような話し方に不審に思ったAさんはすぐに電話を切り、事なきを得たのですが、このように、言葉巧みに安心させたり不安にさせたりしながら、現金などをだまし取る手口が相次いでいるようです。

警察庁の統計によると、2020年の法人を除く特殊詐欺の認知件数のうち、65歳以上の被害者の割合は85.7%に達しており、高齢者が狙われるケースが目立つということです。

「詐欺の手口」
高齢者の被害が特に多いのが、「預貯金詐欺」や「キャッシュカード詐欺盗」と呼ばれる新しい手口です。
親族や警察官、銀行協会や市役所の職員を装い「あなたの口座が犯罪に利用されている」といった名目で自宅を訪れ、暗証番号を聞き出して、カードをだまし取ったり盗んだりする手口ですが、特にこの時期、注意しなければいけないのが、新型コロナウイルスに絡んだ詐欺です。

・Aさんの事例のように存在しない「コロナ給付金」をかたったものや、
・ワクチンを「優先接種」するとして金銭を要求するもの、
・息子を名乗って「コロナに感染し失業してしまった」と送金を求めるものなど、
新型コロナに絡んだ特殊詐欺が後を絶ちません。
行政機関がワクチン接種などでキャッシュカードや金銭、個人情報を要求することは絶対になく、こうした電話は詐欺と考えて対応するよう呼び掛けています。

「何故、高齢者は騙されるのか?」
では、なぜ高齢者はだまされてしまうのでしょうか?
記事では、立正大学の小宮信夫教授(犯罪学)の意見として、
・「近くに身内がいない高齢者は、詐欺犯から不安や恐怖をあおられると『急いで対応しないと大変なことになる』とパニックに陥りやすい」こと。
・更に、「詐欺のニュースに触れても『自分は絶対にだまされない』と過信する高齢者が多く、こうした人ほど危ない」。
と指摘していました。

「被害防止対策」
では被害に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか?
・まず詐欺犯に利用されやすい固定電話機には、迷惑電話防止機能を搭載することで、一定の抑止力になります。
 例えばパナソニックの製品では、呼び出し音が鳴る前に相手に通話を録音することを伝える「警告」、着信中は迷惑電話への注意を促すアナウンスが流れる「注意喚起」、電話に出ると通話内容を自動的に「録音」するという3段階の機能があります。
 他にも、有料サービスですが、警察や自治体が収集した迷惑電話番号からの着信を自動で拒否するサービスにも対応しています。
・更に、金融機関では高齢者のATM利用で振り込みや引き出しの限度額を20万円以下などに設定する方法があること。
・家族との連絡を密にすること。
などが指摘されていました。

「相談窓口」
もし、不安な場合は、たとえ被害がなくても下記で相談できるのでご利用ください。
・警察の相談専用電話「#9110」
・自治体の消費生活センターなどにつながる消費者ホットライン「188」
で相談できます。

金銭や預貯金は、高齢者の方には老後の生活のための大事な財産です。
被害に遭わないように十分注意していただきたいと思います。