2020東京オリンピックは日本人選手の活躍によって多いに盛り上がっています。
一昨日には過去最多となる17個の金メダルを獲得していますが、この後、閉幕(8日)までの1週間、更に上積みできるのでしょうか?
引き続き応援したいと思います。
ところで、オリンピックの入賞メダルは、一般の人はほとんど見ることができません。
そこで今日は2020東京大会の金・銀・銅のメダルについて取り上げてみたいと思います。
「東京オリンピックメダルのデザイン」
・メダルの裏面
各大会のオリジナルとなる裏面は、組市松紋のエンブレム、TOKYO2020の文字、五輪マークの周りを渦が巻くような曲線的なデザインとなっています。
「光や輝き」がテーマで、渦をかたどる曲線はそれぞれ異なる角度で彫られ、無数の光を集めて反射させるデザインになっているそうです。
・メダルの表面
表面のデザインは国際オリンピック委員会(IOC)の規定により、アテネのパナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像と五輪マーク、2020年東京五輪の正式な大会名称が配置されています。
・東京五輪入賞メダルです。左から銀、金、銅メダル。上段が裏面、下段が表面です。
「金銀メダルは史上最重量」
2020東京五輪の金、銀メダルは夏季五輪史上最重量で、それぞれ約556グラム、約550グラムとなっており、16年リオデジャネイロ五輪の500グラム、12年ロンドン五輪の400グラムを上回っています。
そして、銅メダルは約450グラム。直径は85ミリで過去2大会と同じ大きさです。
厚みは最大部分で12・1ミリで、リオの11ミリをしのぎ史上最大の厚さとなっているということです。
「メダルの素材」
素材は「都市鉱山」からで、携帯電話約621万台、全国1621の自治体から集まった小型家電約7万8985トンから取れた金属を精製し金約32キロ、銀約3500キロ、銅約2200キロを確保したということです。
メダルは五輪が約2450個、パラリンピックが約2360個製造されています。
リボンは東京大会を象徴する藍色と紅色で大会エンブレムの一部をあしらっており、視覚障害者でもメダルの種類が分かるよう、金は1つ、銀は2つ、銅は3つ、リボンの内側にシリコン凸加工を施したということです。
メダルケースは円形で置物にもなり、国産タモ材を使用した藍色の木製だそうです。
・左から銀・金・銅の各リボンとメダルです。
「日本人最初の金・銀メダル」
参考までに、日本人最初の金メダルは93年前の昭和3年(1928年)8月2日にオランダで開催された第9回アムステルダム大会で、陸上三段跳びの織田幹雄選手が日本初の金メダルを、女子では陸上800メートルで人見絹枝選手が銀メダルを獲得しました。
この大会が五輪参加4度目の日本は陸上、水泳など6競技に43選手(うち女子1)が出場し、金2、銀2、銅1のメダルを獲得しました。
前回パリ大会で、陸上三段跳び6位だった織田は2回目に15メートル21を跳び、米国のケーシーを4センチ抑えて優勝し、日本人初の金メダリストとなったのです。
競泳男子200メートル平泳ぎでも鶴田義行が2分48秒4で金メダルに輝いたのですが、織田より6日遅かったことから2番目の金メダリストになりました。
一方、女子として初めて五輪に参加した人見絹枝が陸上800メートルで銀メダルを獲得する活躍でした。
人見は100メートルでのメダル獲得が有望視されていたのですが、準決勝で思わぬ敗退をしたことから、「800メートルを走らせてください」と直訴し、初挑戦で快挙を成し遂げたのです。
93年前の8月2日は日本人が初めて金メダルを獲得した日でしたが、今大会の今日は誰か金メダルを取ってくれるのでしょうか?